Dungeon of Punishment 罪のダンジョン (製品版)

ACT, R18製品版の感想, リアルタイム3D, ライター:エローン大君

*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。

焼死圧死餓死惨死。無実の罪で落とされたダンジョンには様々な「死」が渦巻く……

様々な罠が仕掛けられたダンジョンから生き延び、君は脱出することが出来るか。
ぽむぽむペインさんの「Dungeon of Punishment 罰のダンジョン」の感想でございます。
本作はTPS方式のアクションゲーム、そしていわゆる「リョナゲー」となります。
黒髪で猫耳な女の子が「尻尾露出罪」という理不尽な罪でダンジョンに送り込まれてしまう。
ダンジョンからの脱出を目指すのが本作のストーリー……なのですが、様々なトラップの数々に死にまくることは間違いなし。
流血・欠損どころか真っ二つになるリョナ要素もあれば、犯された挙句に死ぬという悲惨な事態も。
様々な「死因」を味わえるリョナゲーとしての演出だけでなく、アクションや謎解きなどゲームとしても楽しめる良作です。

突然現れる死にも伏線が張られているのです 様々な死に様にも要注目な「死にゲー」

本作は全5ステージ構成の、いわゆる「死にゲー」でございます。数十回、下手すると3桁単位で死ぬことは間違いなしです。
高難易度なリョナゲーは多々ありますが、その中でも本作は閃きとちょっとしたアクションゲームのセンスさえあればクリアできる、比較的低難易度なゲームです。
トラップにかかれば即死、そして、主人公を待ち受ける死はダンジョンに仕掛けられた機械だけではありません。
死んでは「R」キーを押し、チェックポイントに戻って速攻リトライ。死を繰り返し「何故死んだのか」を考えるうちに見えてくる突破口!

本作の一番の特徴的な部分は、「死因が表示される」というところ。

例えば、背後から矢で射られてしまえば、このような死因が表示されます。
「えっ!?理不尽じゃない!?」と思い、死んだ後にマウスで背後を見てみれば、確かにそこには矢の発射口が。

他にも、丸鋸で体が縦に真っ二つにされたり、悪漢たちに捕まって一本ずつ手足を切られたり、火で焼かれた鉄網に乗ってしまってそのまま真っ黒こげになったり……(黒こげになるにあたっての動きが生々しくて怖いんだこれが)。
突然訪れる死にも何らかの「死因」が用意されているというのがミソで、全ての死には何らかの伏線が張られています。
「わっ 分かるかー!」と思うような初見殺しこそありますが、本当の意味での「理不尽な死」は本作には存在しないのです。

また、即死トラップではないトラバサミに関しても、「引っかかると足を負傷し一定時間ジャンプやダッシュが出来なくなる」と地味ながらも細かい仕様があるのも面白いところ。

また「閉じ込められて餓死」や、「肉便器にされ生涯を過ごす」など、独特なシチュエーションでの死因も多彩。
罠に引っかかるたび回想モードが増えていくので、様々な罠に引っかかりながら遊んでみるのもいいことでしょう。
(素で引っかかった罠の回数から目を逸らしながら)

アクションだけでは生き残れない!様々な伏線が張られた情報を見て、ダンジョンに仕組まれた謎を解き明かせ

いわゆる「死にゲー」の代表作と言えば「プリンス・オブ・ペルシャ」。
即死トラップや落下死の多さから非常に有名な作品でありますが、その中でも3Dアクションとなった「時間の砂」等の作品群は謎解き要素が非常に多く用意された作品でございました。
本作、体験版で遊べる1ステージ目の印象だと「アクション要素が非常に強い」と言う印象を持たれそうですが、実際のところは「どのように行動すれば脱出できるか」という糸口を探すための謎解き要素が非常に大きいのです。

本作は「プリンス~」から戦闘要素などを取っ払うことで、より謎解きの面白さを深化。
「移動」「ダッシュ」「しゃがみ」「ジャンプ」「ギミック関係のアクション」、たったこれだけの操作で楽しめる3Dアクションです。
真っ二つになるなどグロ要素があるため、性癖の関係上好みが分かれる部分はあるかもしれませんが
攻略するための謎を解き明かした後に、様々なアクションを駆使してダンジョン脱出を目指す快感が気持ちいい、非常に面白いゲームとなっております。

例えば、2ステージ目は「第二の関門 偽証の罪」と言う石碑が現れ、

「お前はこの部屋のように嘘ばかり付く存在である この欺瞞だらけの空間によって齎されるのは死以外存在しない」

から始まる文章が書かれています。

「欺瞞だらけの空間」という言葉から分かる通り、2ステージ目自体にとある仕掛けが仕組まれています。
そのことを念頭に置きつつ様々な場所を探索し、見つけだすは「探偵のメモ」なるもの。
そこには「そこにある水は安全だ」と書かれているのですが、「欺瞞だらけの空間」においてそれを信用していいかどうか。
2ステージ目の仕掛けに疲弊して、たどり着いた先にあるそれを信用するか否か、きっと貴方は悩むことでしょう。

3ステージ目は同じ謎解きと言えど趣向が変わり、悪漢たちの目を潜り抜けながら、様々な場所にある情報を元に脱出方法を考えることになります。
スタートの部屋にある石碑に書かれた文章は、ヒントになるのか?と思うほどに意味不明です。
悪漢たちに捕まってしまえば肉便器確定。そんな中、様々な情報を集めたりすることにより、徐々に明かされる突破口への道。

トラップを見たり、ギミックを見たりするたび、主人公がリアクションを取るのもかなり特徴的。
その言葉の中には、危険を伝えてくれたり、攻略の糸口になる台詞があることも……?
日記や張り紙など、一見無駄に思える情報にも何らかの伏線が張られています。
ダンジョンの脱出を進めていくたびに見えていく、物語や謎解きの全貌が明らかになった時の快感はひとしおです。

ダンジョンならではの空気音をBGMにすることで、BGMが無い寂しさを無くしつつ臨場感を上げているなど演出面も見事です。

ちなみに本作のキャラのボイスは、どうもボイスチェンジャーを利用しているらしく、いい意味でクセがある感じになっています。
主人公の声は、日常的に思わずモノマネしたくなっちゃうくらいかなり中毒性がある声で、とある場面での「ワーオ……ニンジャ……」などは聞いた瞬間に結構ツボにはまってしまいました。
女声・男声ともに「実際に聞いてこそ、その味が分かる」という感じですので、体験版で実際に聞いてみていただきたいところ。
スタッフロールが無いため、何人の方がボイスを担当しているのか分からないですが、演技力が妙に高くほとんど気になることは無いでしょう(もしかして一人で担当……?)。

また、ステージセレクトもありますので、好きなステージをいつでも遊ぶことが可能。回想モードのリョナよりもゲームで失敗して味わうリョナがいいんじゃー!という人も安心です。

H要素としてのリョナやレイプだけでなく、ゲーム面にもものすごく気を使い、丁寧にかつ面白く作られた作品だと思います。

問題点を挙げるにしても強いて言うならばというレベルで、「1カ所だけ死因が表示されないところがある」という部分だけ。状況的に絶望的なのは丸わかりなので、それも些細な問題にすぎません。

最終ステージのみ、とあるギミックがよく分からず詰んでしまったのですが、それでも攻略情報のテキストを見てあっさりとクリアが出来ました。
謎解きがよく分からなくても攻略方法が載っておりますので、「どうしても分からない!」という時に見て、様々なギミックの数々を楽しみましょう。
(※ステージ4に関してはヘッドホンがあった方が有利なギミックがありますが、恐らく無くても大丈夫だと思われ)

表情や死因を表現することで「絵では表示できないリョナ」を描く レイプや異種姦など多彩なエロシチュにも注目

死にゲーは性質上、個人製作のリョナゲーの有名作「DEMONOPHOBIA」などを見ても分かる通り、非常にリョナと親和性が高いのが特徴的。
リョナと一言で言いましても、殴る蹴るなソフトなリョナから、首がポロリ・体真っ二つで中身丸見えなハードなリョナまで、多々あります。
本作の場合は、完全にハードなリョナに値する完全な「ゴア」。
手足を切り落とされてダルマにされるようなシチュエーションもある、非常に刺激的なものになっております。

その一方で、「服を脱がされレイプされる」「うっかり変な薬を飲んでしまい発情して……」など、リョナラーではない人でも楽しめるH要素も。
リョナゲーにはどうしても陰鬱な空気が漂いがちですが、ゲーム中における主人公の台詞やリョナ以外でのH要素を盛り込むことによって軽減されており、心理的な遊びやすさも非常に高いものになっています。
微妙にネタバレになってしまうかもしれませんが、「とある条件で死ぬことで、ゲームオーバー時に見られるムービーが変わる」なんてものがあったりも。
不可抗力なものから、ヒントを元に隠しアイテムを探すことで解禁されるものもありますので、様々な死に様を試してみるのもいいでしょう。

先述しましたが、リョナゲーとして割と「死因」の表示はかなり画期的なアイディア。
リョナゲーは「絵で魅せる」という部分に比重を置いている面が多いのですが、死因を表示することによって「痛みを想像させる」ことに成功しています。
また、「レイプされて死ぬ」なんて状況は、トドメを刺す描写が無い限りはなかなか描けないのですが、本作の場合では「脳に障害が残り体が動かせなくなり衰弱死」など、独特な趣のある表現で描写。
ゲーム部分のBGM・効果音等の演出も相まって、よりリアリティを感じる死に方が楽しめるようになっています。
(死因の表示がゲーム攻略のヒントにも繋がっているのが、更にすごいところでもあります)

もう一つ、芸コマな部分としては、画面左上に表示される「主人公の表情描写」が挙げられます。
ワイプのように表示される主人公の表情ですが、単に死んだ時だけでなく、苦しんでいる時の表情などもバッチリ描写。
毒を食らってしまった場面など、普通のリョナゲーではオーバーアクションで表現しないといけない部分も、このシステムによってリアリティの動きで見せることが出来る。
これもまた、非常に面白いシステムだと思います。

また、本作は物理演算のある3Dアクションゲーム。
ということで、死んだ瞬間に体がダラリと脱力し、「槍で串刺しになる」という死に方一つとっても、様々な体勢での死に方をみることができます。
そして、そんな死に様を、マウスを動かすことでカメラアングルを変え見ることが出来るところも、多彩な死に方が用意されている本作ではかなり重要なポイントだと言えるでしょう。
決まったモーションで死ぬよりも、物理演算でランダムに作られたモーションで死ぬ方が、リョナとしては結構趣深かったりするのです……。

また、主人公が死ぬだけでなく、ところどころで他のモブキャラの死体などもありまして、

もう色々と描写的にヤバイものを想像させるものから、主人公自らの手で生きている女の子を殺めてしまうものまで。
バリエーション豊かな死因が用意されている本作ならではの、独特な雰囲気作りに一役買っております。

回想モードに関しては、「トラップなどに引っかかり主人公が死ぬ」ことでそれぞれ解放されます。
アクションが忙しく視点操作も難しい、ステージ1のトラップなどは「おまけ」としていつでも見られるようになります。
地味に「普通にプレイしていたら見つからないであろうシチュエーションもあったりしますので、解放方法が分からない場合はこれまた攻略情報が載ったヒントを見てみるといいでしょう。
ゲームの攻略だけでなく、アンロック条件も記載されているので、Hが見られないよー!という人でも安心です。

死因描写などの画期的なリョナ描写に丁寧に作られたゲーム部分。ゴアが苦手な方以外には是非勧めたい作品

というわけで、ぽむぽむペインさんの「Dungeon of Punishment 罰のダンジョン」の感想でございました。
死因や主人公の表情を描写することで、よりリョナに臨場感を与える手法の素晴らしさ。
また、初見殺しこそ少々あれど、全ての死に方に納得できる、非常に丁寧な作りをしたゲーム面。
どれをとってもクオリティの高い作品だと感じました。

死にゲーというジャンルは難易度の問題で途中で諦められがちですが、本作の場合は作者さん直々に攻略テキストを用意してくださっているので、何度も繰り返せばきっとクリアできることでしょう。
リョナだけでなくSEX・レイプに関してもモーションがなかなかに良く、リョナが苦手な方でも抜くのに使えるのもいいですね。

とは言え、本作の基本はハードなリョナでありますので、人を選ぶ作品なのは確かであります。
Unity製でかなりグラフィックも気合が入っている作品でございますので、体験版での動作確認も必須。
体験版で遊べるステージ1では、リョナ・エロどちらのシチュエーションも入っておりますので、興味のある方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
ステージ1はアクション要素が非常に強いステージ。何度でも死ねること請け合いです……!