ゴブリンのエロトラップダンジョン (製品版)

SLG,R18製品版の感想

プレイ4時間超、ステージ7までプレイ(恐らく全9?)。

表紙から否応無く連想するのは[ゴブリンの巣穴]であったり、あるいは[魔王の秘宝]と近年ホットな辺り。
そしてプレイすると分かるのですが、更に今作、[ダンジョンズレギオン-魔王に捧ぐ乙女の肢体-]的な、いわゆるダンジョンを掘削し・レイアウトを好きに変え・罠を設置するタイプのSLGだという。
しかも設置する罠はエロトラップでもあり……と、もうソソられまくりの内容。

が、気になるのは体験版無し、そして何故か☆評価もちょっと…低い……? といった所ですよね、そんな訳でさっそく飛び込んでみました。

ゴブリンの巣をダンジョン拡張し、エロトラップに嵌める!?

本作は古き良き作品ならカオスシード、エロ同人のヒット作なら[ダンジョンズレギオン-魔王に捧ぐ乙女の肢体-]って具合に、
つまり我がダンジョン=ゴブリンの巣へ侵入して来る冒険者を、各フロアに設置した罠で待ち構えて倒す、無事やって来た奴らを殲滅すれば、次のステージまでの間に言わば内政的なパートが。
すなわち、各罠を鍛えてみようか?
それとも苦戦を反省し、通路の張り方を変えるべきか?
あるいはより高レベルな傭兵ゴブリンを募るべく、『ゴブリンスカウト場』といった施設Lvを上げるか、『罠開発所』のLvを上げ、見た事のない新罠に賭けてみるか。
しかしまぁ鉄板は捕まえたばかりの女冒険者に種付け、強い子供を産ませる(エロ)……
といった塩梅な訳です。

こう書けば凄く楽しそうな訳ですが、まぁ正直、そうして期待に胸躍り、触ってみると「なんか違う……」とこぼしたくなるかも知れない。

触ってみるとなんか違う……と感じ事も

本作の☆評価の低さの理由を考えてみる訳ですが、まずファーストインプレッションで気になるのがUIのイライラ。
初ステージ面こそチュートリアル(の画像)を頻繁に表示、おっ懇切丁寧と感じたんですが、まぁ…逆に言えば、それだけで全て分かれといった姿勢も強い(と言うかこのチュートリアル、2回確認してみたんですが、よく見てみるとゲーム進行とはあんまり関係無くて、正直頭に入っていかない……)

まぁその辺はもう何度かためつすがめつして把握すれば良いんですが、
例えば画面をスクロールするのにクリックしていちいちずいっ、ずいっとずらさなきゃ行けない感触が結構面倒臭い感じ…(ウィンドーの外までぶんと振れば結構大きくスクロールしますが、PCだとその動作、結構怖いですね……)
ダンジョン表示の倍寸を小さくすれば、そんな面倒も少なくて済むんでそうしたいんですが、ここもボタンクリックで倍寸切り替えか……とちょっとイライラ。(マウスホイールで切り替えたい)

ステージ中にアクティブに干渉できる事として、「呪文」等があるんですが、これも「呪文」→回復したい施設までスクロールして、クリックで選んで……と結構まどろっこしい。
一方で別の場面では「罠一覧」ってボタンがあり、罠の状況を一覧できたりする。
だったら呪文の時もそのリストを表示して、クリックしたらその場所に自動でスクロール……で良いじゃん! と何度思ったか…

……罠をクリックすると、その罠の能力ウィンドーが出るんですが、この時に画面はスクロール出来ない(表示時にロックする感じ)
つまり一度画面をクリックして、閉じないとずらせない……と何か手間(マウスオーバーで表示してくれれば良いのにな、と思ったり……)

まぁこうやってUIの不満を文章で書くと思いきりクドクド責めてる感じ、読み手には伝わらなくて嫌なんですが、要はそれらがプレイする毎に累積、続ける気持ちが削がれる、という感触があったという事です。

プレイの3~4割くらいは定期の演出見てる時間(アプデ希望)

そして今のところ一番のネックで、まぁ正直首を傾げる処置なのが、罠演出。
敵冒険者が罠に掛かればエロトラップ(と言っても、機械姦よりそれを起点にしたゴブリン姦も多いけど)によるSDアニメが、失敗した場合は危なかった~みたいなセリフが出るんですが、これをスキップするオプションが無い。しかも毎回出る。

……と書いても、今いち伝わらないかもですが、こっちも準備万端、最低でも5~6つは罠を設置して待ち構えておる訳で、そして対する敵は1ステージ15体くらいは出現する、そして一回の演出待ちが大体3~4秒くらいはある……って塩梅で、都合1ステージ3,4分、毎回細かく変化する訳でもないそれを見ている計算に。

ちなみに1ステージは大体10分くらいで済む……。
その割合を考えた時に、折からのUIのイライラもあって結構キツイ物がありました……。
(ただここはアプデで対応しやすい所ではあると思う、オプションから「罠の演出を初回のみ見る」か「クリック押しっぱなしでスキップ」かは分からないですが、対応して下さるだけで、☆評価がグンッと上がりそうな可能性も?)

Hシーン数は5(×差分)

あとエロゲ的に大きいのは、やはりHシーン数の少なさ……もネックでしょうか。
(まだコンプした訳ではないですが)回想の空き枠によれば、Hシーン数は5(5キャラ)。

まぁ、体験版無し・低評価のゲームでも「ほぼ優良誤認を狙った中身からっぽの作品」と、何か事情があって低くなってしまった作品とがある訳ですが、
本作が後者だと思うのは、例えば慣れるまで少し時間掛かりますが、分かって来るとシステムがちゃんと必要充分に作られてるな、とかであったり、あとはこうしたHシーンの中身もありますね……

正味Hシーン数自体は少ないんですが、一つ辺りのテキスト量は多く(ウィンドー数50個くらいか)H絵もちゃんとしてる。
そしてボイスあり(……ただ口に出すセリフのみ、内面のモノローグだと読み上げないのは悲しいが……)

ゴブリンの種付けがシチュエーションとなる訳ですが、その後にごく短いとはいえ、出産前の腹ボテ差分イラスト、初めは勝ち気だった冒険者ヒロインが、何度も産ませてる内にちんぽに堕ちる……といった差分展開もあり(

イベントシーンは上級冒険者1人につき2シーン

との事で、2段階か)

あぁ、ちゃんと抑えようとしているのだな……という物は覚えました。
(…そりゃ贅沢を言えばキャラ数もっと多く、交配させるゴブリン種ごとに違うエロが欲しいし、堕ちも内容的にはちんぽで本気に感じ出す変化だけど、もう一段階、出産中毒的に陥ったのも欲しいな……とか諸々あるんですが。
やはりエロゲにおいてエロは正義ですからね…)

地に這いつくばりながら一面一面を進む高難易度のやり甲斐あり。……イメージとのアンマッチはあるかも?

色々と不満を述べましたが、これを聞くと以上のシステム的な齟齬が割と納得できるポイントとして、
本作、ダンジョンを作り、冒険者から防衛するSLG……といった内容ですが、実はリアルタイムではなく、ターン制。
(なので毎回演出を見せようとしたり、ウィンドーをまず閉じないと画面をずらせない……だったり、の処理にしたのかなあと)
そしてかなりの高難易度(手応え)でもあり。

その辺りのクイックでなさが結構、買った人の期待(いわゆるお手軽? ゴブリン姦孕ませ)とのアンマッチで評価低くなってそう……ですが、ただその点で言うと、慣れて、やり込んでみると、そこを目指した面白さがちゃんとあるのも頷けるんですね。

ステージ2から早くも適当にやっていっては勝てないバランス、仕方無くここで流し読んでたチュートリアルを噛み締め、触手罠での捕獲を敢行……本作は罠ゲーだなって風に目覚めていくんですが、
一方でしかしこの罠っていうのが、使用回数あり。
基本的に前にクリアしたステージに何度も挑みお金を稼いでラクになりたい訳ですが、沢山罠を設置するほど、修復だったりで著しくコストが掛かってしまう。
ゴブリン召喚ならHP続く限り敵を倒してくれるし、コストも低い。
なんだ本作はゴブリンゲーだ、と思い直してみてもコイツらは弱い……。

……どうするんだ、って所で、Hシーン見たさに種付けして生まれたゴブリンはかなり強い事が判明。
これで稼げる!
……しかしそれで行けるのもほんの数ステージ。
敵が強くなると共に歯が立たなくなり、でもこの頃は手元にまとまったお金が残せるようになるので、罠Lv上げを敢行、「これ(罠)を設置しまくれば勝てるんじゃねえか」と再びバランスが開ける。
だが、これでもボスは仕留めきれず窮地へ……という所へ、ふと仲間候補として現れたのがゴブリン魔法使い。
こいつは弱い、ダメージなんて1って位ですが(ボスHPは1000オーバー)、攻撃範囲が中距離・そして「ぶっ飛ばし」なんて特性を持っているじゃないか……と。
ぶっ飛ばしが確率で発生すると、相手は出現エリアまで戻され、また依然の道を通って進撃してくる……、つまり罠にもう一度掛けられるチャンス!

こうして高難易度のなか、自分の気づきと、奇跡に奇跡を重ね、這いつくばるように次ステージへと進む、久しく忘れていた達成感が。

罠にも種類ごとに、後の罠ダメージが増す「ハケ水車」に、「触手罠」は弱ってる相手を捕獲する罠だし、そして基本に「襲撃」罠があって……と、これだけでも置いた方が良い順番がある、と分かろうというもの。
”でも罠って外れる確率もあるし、当たり外れがでかいなあ”と思ってた矢先、施設「ゴブリンスカウト場」のLv上げると良いよ、みたいなメッセージが。
すると確率でゴブリン「チャンピオン」が現れ……、こいつメチャ強いやんけ!
これなら罠は要らん、白兵戦で数揃えたら潰せる!(だがこの頃には敵の攻撃範囲が「中距離」になっていて、工夫しないとタコ殴りに……)

とまあ、先に進むための成長もけして一通りではなく、これが強いと思ってたけど今はコレだわ、でもコレも、ときちんと編まれてるのが良いですね。
その度にゲームの新しい側面を見いだす、という。
(関係無いが、ステージ数も中盤過ぎてからやっと道のレイアウト変える方法に気付いた、これがコスト0なのにやり方によっては超強力……)

やり甲斐と、少しの運と、そして工夫によって確かに一歩ずつ進めるというデザイン。
ここは確かに作り込まれてる、と感じる所がありましたね……