卑怯者の秘宝~タロンと性奴隷たち~ (製品版)
体験版プレイ
*体験版Ver0.1での感想です
”卑怯”なプレイイングで稼ぎ、強くなるのが楽しいARPG なるほど面白い
前作SLGが着実に8500DL超えと伸びている海外サークルさん。
その新作は…という所ですが、伝説の勇者とかではなく、ただの臆病な地元の農夫が主人公。
勇猛だけが取り柄の冒険者には先を行かせておけ、俺はその陰でしこたま稼ぐぜ!……とね(だから”卑怯者の秘宝”)
具体的には見下ろしのARPGぽく、各ダンジョンへ出撃する一団。
主人公は道案内を務める訳ですが、もちろんタダの農夫なので真っ向から戦ってはダメ。
ドンパチやってる所から離れ素材採取、倒れた冒険者から装備をかっ剥ぎ、敵が弱ったとなれば最後の一撃のオイシイ所だけ頂く! というプレイイング。
根底にあるのはオンラインARPGかなと思うのですが、なかなか皮肉が効いてて面白い。
影でこっそり儲けつつ強化、冒険者グループの信頼度を上げ、そうした後に媚薬を盛ってやる……次から次へとやる事を見い出し、一つのゲームプレイ内でやる事が変わるのは、かなりハマれる物がありそうでした。
前作でも充分な技術力とリソース力は伝わって来ておりましたが、今作では動かすだけで楽しい、分かり易い取っ付きやすさを備えたのも強いなと。
▲金に困ったタロンは冒険者たちのガイドをして稼ぐ事にしたのである
まずは酒場へ、案内する冒険者チームを選ぼう。
「信頼度」が無いからか、完全に舐められまくっておりますが……
▲こっちは地元やぞ? わざと強い敵がいるエリアに案内、ボスにばったばった倒されていくのを横目に、落とした装備品を拾い集める!(偉そうだった奴が情けないセリフを吐くのは気分が良いもんだ…… まぁ信頼度は落ちますが)
▲拾い集めた装備品は売り飛ばし、得た金と経験値でLvアップ、採集した素材で自分の武具を鍛錬。
これが(七人の侍的な)農民の強さやで……
▲マブイねぇちゃんがリーダーの冒険者チームも居ますが、Lvが低いとそもそも依頼すら請けられない。
侮蔑の眼差しがタロンに刺さる……
▲金を稼げば農民だって傭兵を雇える。自分のチームを組織して出撃だ!
この場合は(自分がオーナーだからか)、傭兵が倒した敵からもばんばん経験値が入る。
同じARPGでも金か経験値か信頼度か、その時々の目的でプレイイングが異なって来るわけですね
▲組むチームによって結構戦い方も変わったり。
地道に(卑怯に)強化したタロンは意外に強い、モンスターを蹴散らす姿に女性リーダーも少し褒めてくれるぞ……信頼を勝ち取れ!
▲体験版だと信頼度でエロフラグ立てるのは難しいからか、冒頭の選択肢でエロの流れになるイベントがありました。
傷付いたくノ一を自宅に運び込んだタロン、媚薬(めちゃくちゃ高い)を盛っていくごとにエロが……
3段階目にはこれが欲しいんじゃねえのかい! と奉仕させるにまで発展(ちなみにぬるぬるアニメもします)
体験版は15日まで、プレイ1時間30分くらいかな…。
製品版プレイ
*執筆当時のバージョンはver1.08です
プレイ16時間。
同人エロゲはシコが一番、ゲーム性は二の次……というのが多数派なワケだけど、暫くぶりにゲームとして面白い作品だった。
さすがに16時間も遊ぶとなると、ちょっとザコ狩りをモリモリ繰り返しやらなくちゃならんな……ってのも確かだけど、これがいつまでも飽きない。
これは全体の魅力であったり、成長にまつわるゲームデザインが存在しているからだけど、まぁまずは一つ、本作が職人的に凝ってるなぁ、と感心したファーストインプレッションから。
予告→製品版。細かい改善に職人的なこだわりを見る
▲冒険者からかっぱらった装備品を売る際にも一言入るようになってたり、改善されてるなと
少しずつでも借金返済していくのだ……(中盤までの目標となるでしょうか)
自分は予告でプレイした訳で、今の体験版がどうなってるか知らないのだけど、製品版(正式版)を触って、以前との差に感じた。
なんというか細かい所で割と気持ち良く遊べる感じになっている。
これは予告でひとまず出した後も、ずっと練っていなければ改善されない箇所。
具体的には予告では村と戦闘での歩き速度は同じ(=同一処理)だったのだけど、これが分けられてる。
そう、戦闘の移動速度はゲームバランス的な意味合いがあるけど、村では遅いとストレス溜まる要因になるしね…
戦闘の際も、敵との距離に応じて? ダッシュ突き、みたいな動きが加わってたり(あとダメージボイスSEなども?)
これもそう、同じ攻撃ばっか出て倒せるのはちょっと飽きるよね……と感じてただけに納得。
予告では冒頭の選択肢でいきなり監禁できていたけど、本編では好感度を上げて家に招いて……という流れに。
これも贈り物や、好感度に従っての会話変化なども加味すると然り。
(ただ家に招くという割には、どう見ても怪しい地下室にずっと居たりする辺り、途中で方針変更したのかな、と思ったがどうでしょうね……)
戦いの前の作戦会議、仲間を集めて自分の冒険団を作る……。全体を貫くわくわく要素
さて、そんなこんなでこの作品の全体の魅力について述べると、いかにもゲームとしてわくわくさせる要素が多い。
少し自分の偏見も入るけど、往年のSFC時代みたいな感じ(言うならローグライクにはなくて、不思議のダンジョンシリーズ1作目のトルネコにあるもの。宝を持ち帰って我が店を大きくする、みたいな所がわくわく要素だと思ってる……)
▲作戦前の提案だ! 自分が選ばれると認められた感でちょっと嬉しいぞ
例えば冒険者の一団を案内後、作戦会議が入り、「攻撃優先」か「速度優先」か……なんて意見が求められるなんて、ちょっと『提督の決断』だし、そりゃバフ効果を狙えるとか一団を率いるリーダーの好感度が上がるかも、なんて期待感を煽ってくれる訳だけど、しかしこれがどうしても必要な物でも無い。
全体の規模を考えたら、(新しいシーンを設けなきゃいかんし)こういうフェーズはちょっと省きたかったりもする。
でもきちんとこうしたわくわく要素を採り入れるんだ、やるんだと。
▲だいぶ俺の冒険団も充実してきたぜ……と悦に浸る
▲とつじょ村に魔物の襲来が! みんなで力を合わせて追い払え!
予告でも仄かに見えてたけど、各冒険団を率いるお頭を一人ずつ引き抜いて自分だけの最強チームを作るんだなんて、『大航海時代』を思い出すわくわくもあるし。
あと上手いと思ったのは、これをただそういうシステム、機能があるというだけに留めないこと。
つまり大体40日間隔なのかな、とつぜん魔物の大群が村を襲ってくる知らせが入り、
酒場のおっさんとかが「村の皆を集めるがそれでも焼け石に水だ、あと頼れるのはお前自身の冒険団だ、いつも信頼してる仲間とこの難関をくぐり抜けるんだ!」とか言う訳ですよ。
熱くないですか。
主人公のタロンも基本クズみたいな設定だったんですが、これに勝つと「本当に勝てた、村を守った」とか言うし。
▲いかにも不機嫌そうな中国人……、信頼されると「情と金」が見えるセリフで熱い
▲圧倒的な軍団で薙ぎ払っていく領主。ステージクリア後、「人間の力で出来ることではないのだよ」とか言ってたので、好感度上げて話を聞いてみると……。
既に悪魔に魂を売り渡しており、野望が止まぬ領主というキャラの輪郭が明らかに(コイツも仲間になるのが面白い)
本作は海外サークルさんが作っているのでしょうが、シナリオ、セリフ回しも結構痺れさせるのが上手い。
好感度と共に会話が変化していくって事は述べた通りですが、初めは凄ぇイヤな人間だったアヘン窟にでも居そうな中国のおっさんが、きちんと案内に成功するとかなり金払いが良く、話を聞いてみると商人、「これ以上無いほどの傭兵を集めた」とか言ってて、なるほどそれでこの強さか、と(案内&戦闘しながら)肌で感じ取れたり。
初めの頃に失敗するとクソミソに突き放されるんですが、
好感度高い状態でステージクリア(成功)すると「おい○○、この金でコイツを看病してやれ、次もコイツが必要だ」とか言うんですよ。
初めは完全に見下して来るおっさんですが、少し仲良くなると「宝石が好きだな」とか言ってて、まぁそうかなぁと思うんですが、最後まで行くと「オレの好きなもの? ハハハ、女の下着だ!」とか打ち明ける。
おっさんのツンデレだ!(贈り物の反応から大体察してましたが……)
金が全てと言いつつも、情がちゃんとある。
認められる過程がある。
ちなみにこの、初めはコレが好きだと言ってたけど、実は……ってのは他のキャラクタにも結構あって、そういうシナリオ構成を踏まえている作品なんだよな、と。
そしてそんな癖あるメンツを揃えた我が冒険団が、村を守るし、どのチームも成し得なかった未踏のエリアへ挑んで行くのだ、と。
まさにドリームがある訳ですよ……
一気に3~4時間プレイはざら、変化していくゲームバランスにハマる
ゲームの8,9割は戦場に出る繰り返しなんだけど、これがハマる。
なぜかと言うと、次々とやるべき事が決まるから、と同時に、それに従って戦場ですべき事も若干変わるから(これは体験版でも感じられてる面白さかと思いますが)
初めはゲーム設定通り、卑怯者として冒険者を案内しては絶滅させ、武具を売り飛ばすのを狙うだろうけど、それで貯まった金で新しい場所の地図が買える。
この地図はかなり高めに設定されていて、ちょっと頑張らないといけない(つまり投資を重ねて、より沢山のリターンがある……みたいな)
▲戦いに勝利すると、意味ありげに魔王の影が……
気付いているのは主人公だけ? まさか卑怯者から英雄になるのかタロン!
そうするうちに、勝たせた冒険団はEXPが溜まって、Lvアップする事に気付く、とここで一つ溜まっていく値があって飽きない。
より上位の冒険団と組むには信頼度と自分自身のLvが必要だったりもする。
自分も鍛える、どうせなら勝ちたい。
自分を強化するには経験値が必要で、でも他の冒険団を案内していては、そこはなかなか稼げない。
仕方無いので自分の金で傭兵を雇って出撃するけど、これも金が必要……
こうなったら他の冒険団を案内した時にせっせと素材採取、武具を作って強化だ……。
またお金が余れば、道具屋の借金を返して上位アイテムが買えるようになれば弾みが付く。
そうこうする内に他の冒険団からの信頼も厚くなり(こうなると裏切って全滅させるのが惜しくなってくる…)
女のリーダーだったりすると地下室へ招待。
エロするためには媚薬が必要だけどこれが高い……!
▲隅っこで怯えてたのも遠い昔、多量の敵を蹴散らす!
そんな循環をぐるぐるする訳ですが、ゲームバランスとして目を見張ったのは、それが単に同じ作業を繰り返す、では済んでいないこと。
ずばり回りながらも、序盤、中盤、終盤ではどれが一番効率良いかが変化していく。
序盤は案内した冒険団を全滅、装備を売ってしめしめ大金だと思ってたのが、中盤くらいの高位の冒険団になると、むしろちゃんと勝たせた時の成功報酬の方がずっと高い。
そして媚薬も、序盤ではこんな高い物、注ぎ込めないよと思ってたのが、中盤の成功報酬をもってすれば、一気に堕とす事が可能に(最後までエロ見た女冒険者は仲間に)
そして最後では、いよいよ大詰めと、自分の冒険団が一番強くなる。
なるほどこれはハマる筈というか、飽きずに時間がぐんぐん溶けますねえ……
そしてもう一つ、恐らくの狙いとして本作「卑怯者の秘宝」となっていますが、途中で村を守ったりの成功からも分かる通り、恐らく農民出だった主人公タロンが、英雄となる道筋をゲームバランスでもってデザインしてもいるのだろうな、と。
まさにそれを最後まで感じさせててくれれば大感動……だった訳ですが…(最後に続く)
エロ数は少なめ? 一つの一つの文章に力は入っている
▲実はレズだった色気ムンムンのせんせーを媚薬付け、ちんぽで従順に!
そんな訳でエロですが、男は信頼度がほぼ100になれば仲間に、そして女は地下室に招いた後に媚薬を盛っていってエロだ、と。
1人4段階のエロ、キャラは4人いるので、冒頭1シーンと合わせて17……って事ですね。
ゲームの進め方一つではありますが、全体のプレイ時間を考えるとややエロ頻度は少ないかも知れない。
ただここでもちょっと強調しておきたいんですが、海外サークルさんにありがちなテキストの弱点……がそれ程無いのは良いと思いました。
全体のエロシーン傾向として、媚薬で疼く身体というのを描いており、時に「(オナニーしながら)こんなんじゃイケない……!」だったり、「痒みが止まらない」だったり、自慰では冷めやらず、主人公のちんぽを求めてしまう、という急切さに説得力が。
4段階エロは初めにオナニー覗き、次に挿入、三番目に奉仕、最後に求めさせる……が共通の流れですが、最終段階となると結構テキストもちゃんと長くて、シコ度を稼ぐなぁと。
▲お姫さまはアナル調教だぜ……
キャラ的にも会話でなんとなくの人間模様を出した後のエロ、
実はレズだったお色気むんむんの先生にちんぽを求めさせる、(兄探しをしてるらしき女の子に)もう兄なんてどうでもいい! とか言わせたり。
お姫さまだと分かった魔法少女みたいな子には、掟破りの初エロから最後の段階までアナル責め、特に最後はアナルパールから今までの体位全てを駆使し……というヤリ加減です。
絵柄はスクショを見て貰うと大体掴めますが、かなりグッと来る。
ただアニメは、破綻とかは無いんですが驚きもそんなにはなく、個人的にはそんなに+αのシコ得点は稼がなかったかな……という感じが(まぁここは、アニメするエロが好きか嫌いかで分かれる所もあると思う)
バグとかについて……
▲こいつは一体何だったんだ……?(堕とした女を抱かせて金にするのかと思ったが、そんなのは無いみたい)
とまぁ書きましたが、実はエンディング? を見れてないのですね……。
一応全キャラを仲間に、全てのダンジョンを制覇した……筈だけど、何か次へ行かない。特に終わりが無い。
何か条件があるのか、例えば全員に旅の目的を聞いてから仲間にしないといけなかったのか(一回仲間にしちゃうともうそれは出来ない。戻れない)
正直、発売初日から結構進行エラーとかあって、それは連日修正されていっているのですが、ちょっとこれもか? と疑って掛かっちゃう感じにはなっている……というね。
あっここのセリフ、他のキャラのを誤って持って来ちゃってるな、とか。
次第に直されていくとは思うのですが、そういう所に当たっちゃうと熱くなってた気持ちが急に冷めるというか、そういう細かい粗さで萎えちゃう所はありましたね……。
(逆にそうした細かいバグの殆どが潰されたVerを初見プレイする人は、かなり違った印象になるかも知れませんね)
他、気になった点:
●後の方で仲間になったキャラの武器を強化しようとすると、最低ランクの素材を集めなくちゃいけないんだけど、これが強いエリアでもたまに敵が落とす……とはいえ、そんなに狙えるわけでもない。
結果、もう楽勝な低レベルエリアに何度も挑まなきゃいけないのは辛かった
(下位素材を集めて上位素材を作り出すのはあるんで、その逆、上位素材を解体して複数の下位素材にする、ってのもあるべきでは?)
●難しいステージをクリアした筈なのに、あんま経験値貰えなくてがっくりする時が。どういう計算式か分からないけど、敵Lvをもっと経験値に反映してくれないと割に合わない……
(最後のマップまで行っても、結局、中盤頃の「森の乱葬丘」が短期間で一番稼げるっていう……)
●道具屋の借金、もしかして毎日利子が積まれてる?(返したはずが、少し放置してるとまた増えてる)
どこかで説明ないとパニくるね
関連:
サークルさん前作SLG:
[魔王の秘宝]
海外サークルのDL同人エロゲを堪能すべし:
[蛮族レジェンド]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません