寂寞とした感情を抱かせる、大河的な寝取られという流派もあるんだなあと 今週のまとめvol.278

今週の作品まとめ

さて先週の[今週のまとめ]の宣言通りなら、そろそろ自分のゲームが発売されて……無いんだよなあ…。

あれから色々バグらしき報告が上がって来て、
急遽セーブデータの保存方法を変えたり、同フォルダ下に置くようにしたり(…つまり現在の予告版からはセーブデータ引き継げなくなっちゃう、申し訳ない)
やっぱりもしエラー出た時の為に、バグのログくらい吐き出す様にしないと……みたいに、主にバグフィックスの環境構築を充実させてる所です……
これが独自エンジン道なんやなぁ、もう3年とか開発してる訳だが、まだまだ俺はこの長い坂を昇り始めたばかりだぜ……。

既に予告のこのバージョンでも頑張ればクリアできるのに、製品版登録前に足踏みするという、非常にマヌケな事態になってしまった。
いや逆に考えるんだ、前作[ゆきゆきてモンスター軍]は「体験版でも全部プレイできる」がウリだったが(というか製品版がプレミアム版)
今回はなんと、予告でクリアまで遊べちゃうSLGという次元に到達したのだ。

やったぜ、これは斬新だぜ!(ただ斬新なだけ、ともいう……)

今週のまとめ

今週(2/17~2/23)の人気だった記事は、
1位

予告で書いた感想ですね。

昔はちょっとヌケた展開だったり、少し粗い所があるRPG部分とかで煽られがちだったサークルさんですが、2作前くらいからみるみる急成長……
今作では押しも押されぬ大作RPG、名作RPG感を醸せてるなと。
クォータビュー風の移動画面や、戦闘の連携とか技習得、そして絵の感じ……取り組み方が効果的ですね。
プレイ時間も今回は結構長そう?

展開的には今回、シナリオ作りにかなり力を入れてるのかな……と感じてましたが、体験版範囲の最後くらいから、やはり特有の、やたらシコが捗るパワフルな感じに。
女性器への異常な執着、裸土下座のこれでもかという執拗感。

ただ個人的にはやっぱりプレイしつつもフフフってなる所もあったりで、自分はサークルさんの過去作を割とプレイしてる訳ですが、
今作から入った人(この名作的な雰囲気と、3年半ぶりの新作という事を考えると多そう)がどう受け止めるだろうか、って今から興味がありますな……。

2位

システム的に凝ってて、予告でじっくりプレイしたかった作品だ……!(発売予定が少し早まった気が)
予告の一見では何故かツクール製だって思い込んでたのですが、がっしりDXライブラリ製のローグライク。
最近のツクールやウディタ製のローグだと地味に必要要素を数点抜いたカジュアルな物とかが見受けられますが、
今作は本当に過不足無くローグしてて、グッドです(もう少し難しくても良い気がしますが、まあ体験版では1つめのダンジョンだけですしね)

そして対魔忍の二次創作として、原作のキャラも普通に出てきて、主人公はTS……と。

普通に凄い作品で、もっとDL数伸びても良いと思うのですが、この辺りでやや狭めてしまっただろうか……? という懸念はありますね。
あとやっぱエロゲ市場ですから、Hシーンがボス戦後のいわゆるノベルタイプのみ……ってのも少し残念(こういう形だと、Hシーン数も全体に少なく感じてしまいますし)
エロ嗜好的にも対魔忍に期待するような、敵方に寝返ってる快楽堕ち洗脳とか、TS風味が今いち出にくくもあるか?
絵スチルは本当に高いクオリティ、むっちむちで凄くシコれるのですが。

3位

[エローン大君さん]に書いて頂いた製品版の感想ですね。
テーブルゲームのような装いのヘックス状マップ、寝取られまでのカウントダウン(ターン数)の中で、序盤から世界中を飛び回ってはカードを集め、デッキを構成するバトル……。

旅するなかで、レアで強力そうなカードを入手したのに今のステータス(あるいは職業)だと使えない、くっ、という口惜しい感じだったり、
そういう事がありつつも、全体では強くなった実感を得られるバランス(本作は一般的なLVアップが無く、カードデッキによる強さが全てなので)
の面白さも、重点的によく書かれているなと。

寝取られ的には、実は過去作[聖樹のバラ姫]から人気だった事もあり、それぞれ権威・社会的な立場を持ってる、竿役の書き分けが上手いのですよね……
(あと個人的には、体験版プレイですが、
処女の時は自分とのSEXでも普通に喜んでくれるのに、寝取り男に抱かれた後に結ばれようとすると、普通に振る舞ってるつもりが、かなりビッチぽい振る舞いになっている(それが常識になってる)という……”非処女”差分の充実度に、本気を見ましたね。
普通の女主人公RPGの感覚だとHシーンがまずあり、そこに処女としての差分が……と考える訳ですが、本作は寝取られですから、非処女で抱いた状態の時の変わりよう、インパクトにこそ力を入れる訳ですね。
またNTR的には奪われて終わりじゃなく、寝取られた恋人がさんざん調教されて返却される(キャッチ&リリース)のえろさでもあるのかなぁと)

4位

今週、売れ筋の作品ですね。
1~2作目からムッムッと注視してきましたが、今作はかなり一皮剥けた売れ行き。
実際、内容も過去作と比べ、どんどん気合入って来てますしね……(特に絵、かな)

彼氏持ち、私服はスラッとしたイイ女感! そんな彼女は悪の組織と戦うスーパーロボットのパイロットなのだ。
今回も悪の企みを阻止すべく、前衛基地となりつつある島にやって来た訳だが……
島民による脅迫で逆らえないセクハラが始まり、定番の段落快楽堕ちが待っていそうだ。
エロイベとしては予告ではやや村自体にスカスカした所もあってこれからだという趣きですが、
パキッと決まったアニメ塗り、戦場ではオリジナルグラによるちゃんとロボットモノぽい所もあって好きですね……。

ローター付けられて戦場に出撃、彼氏視点でヒロインのNTR現場を目撃? といった捻りもあって、シコれそうな予感です。
https://super-game.net/archives/matome276.html

サブヒロイン? の村長代理の、調教された人妻感もえろそうだったなと……

5位

元々”女の子たちの誘惑(色仕掛け)”界隈で熱が高まっていたようで、自分的には殆どマークしてなかったのですが、発売するや高価格帯にも関わらず、かなりの売れ行き、人気で驚きました……!
戦うヒロインの悪堕ちや寝取られ、逆レイプ搾精とか人気な嗜好、色々な流派がある訳ですが、そこにもう一つ、存在感が確かにアピールされたな……という感じを覚えます。
(前からこういう嗜好の作品はぽつぽつありましたが、改めて)

また色仕掛け的にはかなり珍しい気がするSRPG作品でもあり、
普通の攻撃コマンドに紛れ、エッチに負けて不利になる選択肢が、せっかく追い詰めても誘惑になびいたら一発でコロ負け、果てはステージ中のみならず、拠点でも……と、正統派のゲームシステムを逆手に取ったような動きがまた強くインパクトを残すのかなぁ、とも。

ツール的にはSRPG studioも発売されてから久しい訳ですが(そろそろ4年ですね)
まずシステムの充実した作品が来るようになり、そして次にそれぞれのフェチ性癖を満たす物が来て……と順番があると仮定すると(更に最後には、ボリュームや名作で大型ぽい作品が来るようになる?)
いよいよ成熟して来ているのかなあ、と思いますね
(この流れは今後も新しいツールが流行る度に、抑えておくと良さそう……?)

他にPVランキング入りしませんでしたが、面白かったもの:

観察範囲が広いからかな、おっしゃってる事が面白くて、自分のメルマガの方でよくツイート引用させて頂いてる作家さんの新作。

なのでここ2年くらい……ずっと頑張って取り組んでおられるのを肌で感じてて、
私は使いこなせなかったツールを「ここまでは今回使える」「ここまでは勉強がたくさん必要そうだから、今回は諦める」という見切り方で有効に採用しておられるのを見るに付け、そんな風に取り組めば、凄く捗るんだなあ……とまぁ、何か電撃に打たれたような気持ちになったりね。
(*凄い作者さんは凄い作者さんでもちろん嘆息しっ放しですが、自分と同じ……いや少し上と感じる作者さんのやり方こそ、自分との差異が凄く分かって、一番良い影響を受け取りやすいのかも)

それでいそいそと体験版(体験版で本当に申し訳ない)遊んだ訳ですが、あぁあのツールはここで使ったのかーとか、そして何処にこだわってたのか(あのツイートで悩んでたのはここだなー)とか、ビシビシ感じたりしましたねえ……

3Dな訳ですが、横ACTとしての挙動も非常に手に馴染んでて、この分野でも勝負できそうな度量を感じるのですが、
多分そっちの道の”確度の低さ”を少し危ぶんで、丸呑みとか、フェチ性癖にかなり比重を入れた感じかなと。
(そりゃまあ、ブログでも「丸呑みシコれる」ってコメントはあっても、
「アクションのこの部分が超面白くて、この挙動が良いです!」ってコメントは少ないだろうし……。
普通に性癖の需要の方が可視化されやすい。
それに何と言ってもエロ同人ゲーな訳ですし)

プレイして一番に目を惹かれたのが主人公キャラモデルのおっぱいのでかさ。
ちょっとデカすぎるのじゃないか、横ACTとしても珍しいレベルでは、と思ったんですが、これがボインボインと、いかにもシコを促進しそうなんですよねえ……。
個人的に思い浮かべたのが、最近の”むちむち”系のエロCG集の体型。
冷静に考えるとやり過ぎセックスボディだろとも思うんですが、しかしこれが実に、股間にダイレクトに響く強調なのだ……。

本作は3Dが陥りがちな諸問題、リアルかも知れないけどぼんやりとしたアクション挙動やエロ造形ってのに囚われないよう非常に努力されてて、まさにデフォルメの強調、というのが実現できてるなと。
その上で体験版でも回想エロ、カメラアングル・ズーム自在だ、ADVぽいBFモードだ、ボイスだ、二次イラスト絵もあるぞ……という、あれこれの至れり尽くせり感ですよね。

実は前作の感想で

「アクションゲームとしてもうちょっと……」とエローン大君さんが書かれてて、今読んでもその意見には深さがあるのだけど、
一方で作者さん的にはあんまりそっちには行きたくないのかも、迷わせてたら悪いな……とずっと気になってたので、最終的に出て来たこの作品は、作者さんの到達した地点を感じられて、あぁ良かったなあと……。

非常に内輪な感じで語りましたが、111は果たして自分のゲームに対し、そこまでの姿勢でやれてんのか?
語ってくれる人は居るのか、それに値する作品か?
気が逸るなあ……とね。

とりあえずゲーム発売したら、製品版の感想も重点的にプレイする時間を設けたいのだけど、そう上手く行ってくれるかどうか……

あんまり話題にはしにくいけれど、いわゆるミニRPGとかの規模で「ちょっと感じの良い作品」というのはある物で。
本作はまさにそれかなと。

安定した絵クオリティーとプレイ時間単位だと絵枚数も多め、ちょっと新しく、能力アップが楽しみになる独自の戦闘、
そこからの敗北エロ……では、膣内感度上昇で孕み度がMAXになってチンポや精液に負けてしまうのか、みたいな可能性を感じるエロシーン&要素。
孕み度MAX、子宮が負けてしまうと(この辺りの性的な謎論理感、もうちょっと強調して良かった気もする……)
しっかり妊娠、腹ボテに。

PVランキング入りしませんでしたが予告で書いたもの:

予告で書いた作品ですね。
まず目に付くのは淡い色使いの立ち絵、背景込みのレベルの高いHスチル、SRPGとしてたくさん出てくる仲間の女の子、そしてどうやらハーレム的になって行きそうな主人公。
事前人気の要因はこの辺りなんだろうな、と納得できる物がありました。

実はSRPGとしてもユニット構成が割と特殊で、遊ばせようと色々考えたんだろうな……とも感じたり。
ただシナリオ運びは、個人的にあと一歩歯車が噛み合えば、もっとぐっと深くなりそう……とは思ったかな。

記事にしませんでしたが興味深いもの:


[BIO SECRET]


[モンスターバスター]


[ビッグBANs・マキシマム]

7日間予告ランキングを覗き見!

DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだ(この時点ではまだ体験版触ってないぞ)

↑微妙に予告ページのレイアウト変わったのね……7日・30日・累計とか確認しやすくなってる(もう少しで出そうな期待の作品とか、伝説級の作品とかの傾向が掴みやすくなってる、グッジョブだ…)

NeverMoreEnd EverMoreEmpty

精力的に作品を出されてるサークルさんの最新作。
ここ最近は短編が続いてた訳ですが今作は久しぶりに長編、そしてアクションRPGという事で過去作[KNIGHTS OF THE PHANTASM]も思い起こさせる。
なるほど、期待の高さも頷けますね。

Curse Errant

もっか作品を出す度にDL数が右肩上がりしてる、伸び盛りのサークルさんの最新作ですね……

個人的にですが、エロとしては前作[ティアルーシと地下迷宮]が今のところ一番おっと響く感じですが、RPG・冒険感は2つ前[ヴェラの地方漫遊記]の方がしっくり来てるかな、と思うので(コンセプトが違うのでしょうけども)
RPGツクールMVにも慣れてきただろう今作、それらが合わさった、更に上の作品が出るかもと期待ですね……

俺のギルドの女たち

サービス停止したソシャゲの絵を再利用したと言われるのが前作[ハメスタシア王国~勇者と4人の女神たち~]、今回の経緯は知りませんが、絵のきらびやかさは健在。
更に今作はぬるぬる動くアニメにもっと力を入れた感じで、声優さんも増え……と、攻勢を感じますねー

ServantValkyrie〈サーバントヴァルキリー〉

ムッ、ムッ! 初サークルさんで定番の女主人公エロっぽいけど、これは何となく、溢れ出るいやらしオーラを感じますぞ……!

「立ち絵が母乳や愛液を垂れ流すようになる」
はじめは上品ぶって『男性器』と呼んでいたのに、プライドが減ると『おち●ぽ』と呼ぶようになる

ほほう……。
戦闘はほとんど無く、考えてHシーンを組み込んで行く……?
女主人公RPGの視点で調教SLGをこなす様なスタイルなのかな、気になりますね……

他の方のブログ

うちに良い文章を感想寄稿して下さっていたさたけるさんが、ご自分のエロ同人ゲーのブログを起ち上げられたので、紹介します。

扱いやすい規模だからか、寝取られ作品ではヒロインが1人とか2人、時間経過も僅かな短期間か、長くても数年……というのが多い訳ですが、
本作は群像劇とか、歴史変遷の寝取られとか……
一つの寂寞とした感情をRPG(ADV)の形式で追いつつ、書き切ろうとしているのだな、と体験版では感じていました。
ただ個人的にはゲーム部分のルーティンさが辛かったので、こういった解説、感想はとても嬉しいですね。

どんどん時代が移り変わりながらタイプの異なる寝取られストーリーが語られます。

メインヒロイン一人の寝取られではなく、戦火と共に変わる人々の境遇……という事で、出会った女の子たちの末路、行き先を見ていく事になると。

物語としてのテーマは絶望の中で生きる目的を見つけること。今回は主要メンバー全員が初期の頃は絶望や復讐に囚われています。
その中で各キャラはそれぞれの大切なものを最終的に見つけていきます。

なんでしょう……読むと、寝取られを一つのテーマとか、感情を呼び起こす為の舞台装置として使ってるのかな……と感じました。

[ネノトリ]というゲームがあって、あの『火の鳥』をなぞるが如く、各時代ごとの寝取られを描くという構成らしいのですが、これが自分には、?? とよく分からない感じだったのですね。
(一作目[夜這いゲーム]はその革新さがピンと理解できて、えろさに唸ったのですが)

ですがそういう……ある種、大河的な……? 寝取られ流派もあるのだなと。
やっと今、その存在を認識できました……。
NTRの元来は鬱シコというか、救いようの無さ、胸の奥にズンと残る感じだったはずですし……なるほど。