絵が良くて順当に売れる作品と、そうでない作品の違いはどこじゃろ 今週のまとめvol.300

今週の作品まとめ

今週のまとめ

今週(7/21~7/27)の人気だった記事は
1位

低身長爆乳Wメイドさん、いかにも同人の華? という感じだし、昔はなんらかのPCエロゲとかの原画師だったんじゃなかろうか……
というクオリティーの絵が多数、入り乱れるゲーム!
これがなんと100円(というか基本的に無料)なんだよね……というシリーズも第四弾め。

まぁ100円だし……というのを感じる部分として、作者さんなりのストーリー・キャラも設定されてるようですが一切説明する気がないみたいとか、
システムは初めにがーっとテキストで触れたっきり、まぁやれば分かる式であるだとか、
基本マップとしては小規模、延々とやり込んでいく内容……とかですが、
やはり随所にえろーいCGがばしばし入り、ルールが掴めていく事で、ついついやっちゃう魅力があるのでした。

前作[暇潰し用ミニゲーム]とかは触手主人公であり、かなり分かり易くなったものですが、今作ではそれより前シリーズの、主人公パーティーの探索という部分を小さくし、戦闘部分をクローズアップしたような内容と、あと前作に同じく、触手戦闘も採用。
1つのゲームに2つの育成要素が並列してる感じになっておりますね……

2位

初サークルさんの、100円RPG。
確かに小規模ではありますが、むしろ前置きの無さに好感を持ちました。
メインコンテンツは戦闘中のエロで、ダメージ脱衣ー立ち絵の拘束・スチルでの犯されエロを用意。スムーズに取り掛かれます。

まぁ例えば、犯されて○○状態になってその後も続く……みたいなフェチさこそ備わっていなさそうですが(100円ですし……)
必要な所だけスッとこなしたバランス感を含め、これからの作品が割と注目なサークルさんかも、と感じましたね。

3位

8月となると大型作品の予告が続々とされて、私もまぁ色々やっておきたい物があるのですが…… なぜか真っ先にこのゲームをプレイ。
何故だ111,と思うかもですが、まぁ何か好きなので……前作[ソウルイーター]の絵とかノリが……、あとちょっとシステム凝ってた所も。

本作は基本の流れとしてはわらわら集まって来る敵を相手に、逃げつつぽちぽち爆弾を置きまくって倒すのだ、
というツクール製の見下ろしACTですが、会話の途中にパオーン(象の鳴き声)とかテコっ☆ みたいな謎の効果音が入りまくるおとぼけなテンポ、
立ち絵的にも、ふわっとした髪の主人公お嬢様は素直に可愛いです。

そしてACT以外のパートでは、(前作からの恒例?)そんなお嬢様が男NPC相手に誰でもエッチ、罵倒しつつも搾精。

今のバージョンの体験版では見られない? ようですが、前作[ソウルイーター]も淫乱化した時のここのエッチ感とか、奇行お遊び感が楽しかったので期待でしょうか。

4位

予告で書いた作品が発売ですね。

現時点の体験版ではまぁ、触手にぶつかるとエロられる作品だぞ……と窺えるのみですが、いやぁ、絵が凄いです。
厚塗りでエルフの綺麗さを出しながらも、そこに留まらず、触手による乳首・二穴責めという構図がいちいち決まっていてシコ。
この塗り方だと差分は結構やりづらいかと思うんですが、差分量も多く……、これがまた、いわゆる水増しみたいな差分じゃなく、本当にその責め具合を一続きに物語る差分なんですよねえ……

[退魔師綾乃]といい、最近のエロRPG、いよいよ絵の上手な人が多過ぎるんじゃあ……。
(この2つを例にすると厚塗り系だけのように思えますが、それだけじゃなく)
https://super-game.net/archives/matome294.html

絵の感じ、プレイした時のシコさといい(あと事前での予告数もか)
もうひと回り・ふた回りくらい売れそうな気配があったのでちょっと意外。
何でしょう、もうちょっとゲームゲームした部分も必要だったのかな……? ううーん(ハッキリした理由が分からないまま、ちょっと予想が外れた感じで焦る)

5位

[エローン大君さん]に追記して頂いた感想ですね。
着痩せする黒髪日本刀JK……という魅力的なキャラ、アクション得意な人も不得意な人も楽しめる可能性あるシステム、
とこれからの展望も覗きますが、作品単体としてはエッチ比重が高く、プレイ時間が短めなので追記の形に。
(自分の体験版感想の後に続けて書かれるので、何かハズカシイ……)

作者さん的に、新システム構築もそうですが、「エッチ(アニメ)に思い切り手を掛けてみた時のポテンシャル」を計りたかったのかなと……、そういう気もしますね。

続編があるなら、解説の主人公ママと併せて犯されて欲しい……そんな事も考えちゃうのだ……

PVランキングに入らなかったけど面白いもの:

(恐らく)サークル・ヨガチカ製なんでしょうが、フーム!
やりたい事は分かるし、独特さもある……、悪くない、けして悪くないぞ! と言いたくなる、アクションエディター製のロボット横ACT。

ロボットACTと言えば、機械の挙動で魅せたり、そのための操作感をあれこれ盛りたくなる所、今作は「主人公の攻撃円に入ったものを自動で破壊」・「ゆえに、回避・移動だけに集中するプレイ感」と。
これが意外に爽快かつ駆け引きあり、ややチープではあるかも知れないグラを補って、戦場の雰囲気も出てたなぁと。

合間に入るストーリー描写も、ロボットを率いる企業傭兵や改造人間……、何か多分にボトムズ辺りを思い起こすような、ハード世界観が匂わされており。
一瞬だけ入る機械ぽいスチルが意外にカッコ良かったり、まぁサークル的にそこは力を入れる部分でしょうか、エッチ絵の質自体は良かったり。
(…ただツールの性質上、ちょっと落ち着いてエロを見るにはちょっと不自由さも感じる……か?)

大雑把ですがロボットの改造に、主人公の売春もあり!
こういうのやりたいなってロマンを、なかなか上手くゲーム仕様へと落とし込んでおり、感心致しましたねえ……

[Teaching Feeling 〜奴隷との生活〜]以来、「ちょっと変わったヒロインとの純愛」作品がなかなか流行っていますね……
という流れで捉えるのは安直かな、今作は前代未聞? ムカデハーフヒロインとの恋愛エロRPGだ!

……なんて書くといかにも広告的ですが、背景にヒシヒシと感じるのはこの世界の残酷さ、ダークさ。
何らかのPTSDを抱えた父親に虐待された過去がたびたび頭をよぎる主人公、
ヒロインも恐らく戦闘兵器として生まれた実験動物、昆虫と人間とのミックスで、蠱毒……仲間との殺し合いで最後まで生き残った少女という。

そんな主人公とヒロインが村の外れで愛を育む時、国の陰謀? も動き始め……。

ともすればバッドな結末が挟まれる選択肢、ギョッとするようなトラウマ心理描写、
しょせん人間とは違う生物だし……みたいな、呵責の無い非道レイプシーン。(純愛エッチもたくさんありますが)
その時のHアニメはまさにウリと呼んでも良いもので、変化が細かく丁寧に、激しい陵辱を描き出しておりました。

戦闘ではQTEによるコマンド入力やタイミングで攻撃・回避。
ちょっと付属の攻略メモ見ないと詰まる所があるかも…みたいな所も合わせて、
カルトな魅力を人気を誇りそうな作品という印象でした。
同人らしくて良い。

私が書いた、製品版の感想!
プレイ21時間、先週はゲーム作らずにこのSRPGのプレイと、感想書きをずっとしておりました……(それだけ面白のです)

私的には製品版の感想が久しぶり過ぎて、勘が全然戻らないなあと悩みつつ、なぜこのゲームが面白いかというのを分析、割と練った構成で伝えようとしているのでした。

……この記事の裏コンセプト的な事として、面白いのにあまり売れてない作品であって(まぁ今の同人市場的なことを省みると、ちょっと分かったりもするんですが)
それが口惜しく、じゃあどうするか……と考えて、「権威」的な物を与えようとしている訳です。

分析できる部分が沢山あるってのは、それだけで一つの「権威」。
今……4500DLとか売れてる[ゆきゆきてモンスター軍]を作ったオレが言うのだぜ、みたいな事も一つの「権威の委譲」。

つまりリリースされる作品がこれだけ多い中で、まずプレイする理由が必要だろうと……、そこで権威ですね…
こんな風に書かれている作品なら、試しにちょっと手に取ってみようか、と思って頂けたら幸い。
(体験版から製品版引き継ぎ出来る作品ですし)

まぁそもそも論ですが、気合い入れた感想だろうが、そもそもあんまり読まれて無いからね、そこが辛みですね……

一般向けSTGですが、これかなり驚愕でした……
最近はSTG界隈でももう殆ど追求されてない気がする要素、「奥行きのある縦STG」ですよ。
画面の手前から奥へと、倒れるように傾いてる感じの画面構成。
(カメラは固定で、奥へ向かうほど自機は小さくなる)

この奥行きSTGというのは……大体ローポリゴンか疑似3Dの時代に、迫力を求めて採用された技術だったのではと思う訳ですが、
これを最近のUnityとかでやった場合、どうなるか。
謎の派手さ、カッコ良さと爽快さとが成立している。

時代的にはあの頃の奥行きSTGとは前後しているだろう、弾幕STGのエッセンスとかも採り入れちゃってる訳ですから、もうタダでさえ画面が奥行き臨場感なところ、もうボス敵機がめちゃくちゃ弾で埋め尽くし。
「わー、花火みたいで、きれーー」とか思わず言いたくなる。
”画面を埋め尽くす”度が、全然違ってくるわけです。
(そもそも傾き上行けないハズの、画面左奥や右奥とかにもお構いなしに弾幕放ちまくってるという、派手さありきの姿勢ね……)

クリアは当然、更に8つのウェポンを使いこなして20のステージをどれだけハイスコアで回れるかの勝負だ! というノリ……なんですが、うん、私は体験版のステージ5が余りにも限界でした……。

でもなんでしょうね、蒸気機関のまま発展して現代に至った世界(スチームパンク)じゃないけども、『あり得た未来』というか、
「レトロとか90年代くらいのゲーム性のまま、最新になった」路線を追求してみるのも、また同人の面白さですわね。

現代の3D技術はポリゴン数というよりはシェーダー、どう映像処理するかって所のウェイトが大きくなってるようですが、
何故かそこが無い世界線……、つまりバーチャファイター1みたいな板ポリ仕様なんだけど、ポリゴン数だけは現代水準でやたら多い格闘ゲームとかどうでしょ……。
(うんまあ、それってblnderとかの製作途中の風景じゃん! って言われると身も蓋も無いか……)

記事にしなかったけど興味深いもの:


[裏路地ノ事情-Back Alley Tales]


[(DLC)深淵の探索者 ~さらなる深みへ~]


[女子校生肝だめし5(DLC2-失神帰還)]


[特殊専門風俗店~貧民街~]


[Hへ繋ぐ5分間。]


[所長の不審者調査]

7日間予告ランキングを覗き見!

DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだ(この時点ではまだ体験版触ってないぞ)

魔法少女ノーブル・ローズ

ぬあっ! 今までノベルを手掛けて来たサークルさんが、いわゆる初ゲーム作品を。

既に事前予告が2100超えとは何事か……という話なんですが、サークルさんがずっとやってる魔法少女敗北・快楽調教路線に、

戦闘中エロ
MPが尽きるまで行われる凌辱
敗北後はイベントシーンへ移行

わ、分かるぅー! と唸りたくなる、素晴らしい仕様。
さすがツボ抑えてるなぁと、これは納得です……

女騎士カレン ゴジャ島漂流記

ちょこっと地味さありますが、段階エロや、寝取られだったり……描写の上手さが光っておられるサークルさんの最新作RPGですね。

さたけるさんの過去作感想とか見ると、期待度上がるかも知れない:

女侍ツバキ ~妖魔忍軍の野望を阻止せよ!~

前作[女侍カエデ]、キャラデザがかなり好きだったのですよ……。
いかにもセルアニメみたいな塗り、胸にサラシを巻いており、おきゃんで活発な女剣士という風情。
そして、なのに全然隠せてない巨乳。
RPGとしてはごくまっとうな、やや大人しい作りかな……とは思ったものですが。

そしてそのサークルさんの最新作が、約2年ぶりに登場!
3人パーティー(仲間のエロ)、悪堕ち、定期的なエロ調教……と、性嗜好的にもゲーム的にもけっこう濃くなったものを感じます
(…でも女の子のキャラデザは前作の方が好みかな……。
いや、エロられてみるまで分からないものだ、こういうのは。褐色化なんて股間にクるものですし)

他の方のブログ

うちに良い文章を感想寄稿して下さっていたさたけるさんが、ご自分のエロ同人ゲーのブログを起ち上げられたので、紹介します。

これは……いよいよ真打ちというか、「エロRPGでストーリーが良い作品」という時に真っ先に挙げられる、隠れた名作の感想ですね!
(前にも書いてなかったけ、と探してみたら、同サークルさんの[未来からのキャットライン]の方だった……)

タイムリープものである、とは漠然と聞き及んでいましたが、
まぁその範疇でシナリオが良いと言えば

「世界観は最後まで誰にも解かせない」「それでいて、謎は全て提示して天才なら解けるかもしれない説得性を与える」と言うかのように、考察に対する凄まじいまでの執念を感じる作品です。

まぁこういう伏線がパッと結び付くよね……、あと

ファンタジーかと思いきや、物理学・生物学(特に遺伝子学)の影響も見受けられる。

こういう衒学的な所! こういうのあるとスパイスとして良いよね、などという所までは予想していたのですが……

各時代のむしろ異常とも言えるパターンの描き方がすごい。例えば冒頭で紹介した、「天使との子を産む」。
これは各時代の天使と人間の関係を追うことで異種族との愛について考えさせられる崇高な話にも繋がっています。
「YU-NO」は時間的矛盾により、自分の娘と知らず、同年代の女の子と恋愛を育む近親恋愛的な描写があります。

ゲームの核心的なテーマにも繋がっており、よくここまで倫理観に逆らう設定をシナリオ重視のゲームで上手に作り上げたと唸るばかりです。

う、うおお……。
更にもう一つ、せっかく時代を超えるのだからみたいな、世界ごとの特殊さで、違うテーマをも描き出すとは。
タイムリープと共に、価値観やテーマをも走査している……

いや提示する事自体は……意欲的な作家さんならやるかも知れませんが、それを「腑に落ちさせ」「驚嘆させる」レベルにまで至らせるのが、真に凄い所か。
『火の鳥』じゃないですかこれは……、天才の御業じゃないですか。

あと物語手法として成る程と思ったのが、

このように前フリと適切な回答の時期が上手いため、

そうですね……、膨大な設定や圧倒的な世界観も良いものですが、それが長い物語となると、どこかで置いてけぼり感も出るもので。
でも時代ごとに(プレイヤー側から見て)違和感を覚える世界や価値観を提示、実は、と時代ごとの”答え合わせ”が区切りになっていると……。
(そして、その答え合わせもそれだけで終わらず、また次の時代へも繋がる?)

適切な回答の時期……、なるほどです。
そういう意味で、若干ネタバレなのかな、まぁかなり前の作品だから良いよね……

実はゲーム開始時点で、すでにオリジナルから改変している世界線になっています。

まず、???となったよね……

で少し考えて理解、そりゃまぁタイムリープものとしては「始まった時代がここだから、その前のここがターニングポイントで」と、ある意味”原点”として考えていく訳ですけども、
でも自分が原点と捉えている点だって、誰かの改変かも知れないじゃん……(!)
お、おぉ……なんだ、なんなんだ、すっごいぞ、と。

こんな事をやり遂げてるのですか、本当に……凄いな……
(体験版触ったとき「まぁツクMVのデフォグラだし、世界観もまあ……エロゲでは割とあるでしょう」とスルーした事が痛恨……。でも作品説明とか、やる気無さ過ぎるんやあ……)

ゲーマー的には、

中世シナリオの人間と魔王の対立、そして英雄という概念など、クロノ・トリガープレイ者にはピンとくる内容。

本作の発売日はクロノトリガーの影響がある作品「FFL2 時空ノ水晶」運営開始から半年後、「アナザーエデン」発表から4ヶ月後であり、奇妙な符号を感じたものです。

なんて事も言われたら、ついニヤニヤして気になっちゃいますねえ……。

これがタイムリープかあ……。
前から凄いとは耳にしていて、でも実際、何が凄いんだと読んでも「伏線が」「タイムリープが」くらいにしか知れなかったのですが、
うん……伝説感をまさしく知れた感じ。読んで良かったです。