同人エロゲの水準がガンガン上がってて、多少のアイデア勝負では顧みられない感じが 今週のまとめvol.301

今週の作品まとめ

今週のまとめ

今週(7/28~8/3)の人気だった記事は

1位

間違いなく今週一番の目玉作品ですね……、
(この感覚、伝わるか分からないのですが)「Steamで本格的なインディーゲームのディベロッパーが作った」並のしっかりした、やり込めそうなARPGの手触り。
もちろんエロゲ的にも、敵にやられての敗北エロが全てLive2Dアニメ……という、まさに今の同人的に、かなり約束されしコンテンツ感があります。

2位

RPGツクール製の錬金工房経営。
埋もれがちかなぁと思うんですが、これが面白くて感心するんですよね……。
ツクール系でよくある……がーっと素材採取して、お店部分はおまけ……みたいな物じゃなく、
錬成一つ取っても「木」を使うレシピなら、より良い木素材を使うことでアイテムの質向上(レシピが固定じゃない)、
更にまったく違うアイテム同士を合成させる……なんて、ツクール的には結構難しいだろうなという部分までカスタム。
しかもその頑張ったであろう所を前面に出しまくる訳じゃなく、
全体に軽いテンポで遊べ、分かりやすいハードルとしてイベント戦闘を中心に据えるというバランス感覚も、ソツ無いものですね……

似たのだと、最近プレイした[アリシアと精霊リシェルの錬精工房]が浮かびまして、これは確か吉里吉里製で、マウスで遊べたりカードで戦闘できたり……という具合だったのですが、ツクールでも手を加えれば、これほど軽快かつ、これ系統の欲しい「ツボ」を抑えた作品を実現できるんだなぁと。
感心しきりでした。

3位

予告で書いた感想ですね。
過去作がゾンビやゴースト溢れる廃ビルなら、今作はサキュバスに占拠された学校だ……! という、サークルさんのクォータビューRPG第三弾。
おまけに過去作は女子高生ヒロインでしたが、今作は二人の女教師。
学校を占拠した淫魔たちの目を掻い潜り、少しずつ役立ちそうなアイテムを集め、脱出・逆転作を見い出して行く先生たち……。うむ。
(ただ相手が淫魔って事で、これはかなりの濃厚レズではと思いましたが、淫気に魅入られた男子生徒も割とウロついて居て、レズ以外も割とあるみたい……?)

実は女教師たちも、元はサキュバス国のクーデターから逃れ、現代に潜伏していたロイヤル淫魔。
二人のヒロインの視点を交互にプレイ、護衛騎士たる片割れはアグレッシブに動き、もう片割れの王女は「何か」を待っている様子、と……。

体験版プレイでは、物語構造がやや混み入り、一方でゲームプレイ的にはちょっと「物語を辿らされてる」感。
ぼんやり遊んでると占拠・脱出の為の諸々が少し感じにくそうと思ったので、そこらを追いやすいよう書いたつもりですが、どうでしょうかね……

4位

先週の「今週のまとめ」。

5位

む、この作品が今になって再びランキング……!?(そう言えば、誰かがツィッターでRTしてたような)

うんちっちサバイバル第五弾!
スカトロエロ多量というニッチさながら、今回もかなりの勢いで売れてて喜ばしいですね。

相変わらずエロ非エロ問わずめちゃくちゃスチルが用意されてたり、楽しいイベント感がわんさと、プレイしたくなるこの感じ……。
今回はバランス的にサバイバルというよりも、強くなって移動範囲がどんどん広くみたいな、ご町内ハクスラという風情で、システムも改変、糞尿に至れる特別スポットや条件を探し、よりシモなシチュにこだわれるようになったのと、あと最近微妙に強いライン「純愛」・「やり甲斐(これは何だかんだいつの時代も、か? 波があるような)」の、後者に引っ掛かったのだろうか……という気も。

過去作的には(一応)未亡人で一番オッパイが大きいというキャラ。
あと過去から表紙を通して眺めてみて思いましたが、毎作出すごとに基本CG枚数が増えてて(初作RPGと比べるともう倍近い)価格は据え置き、凄いなあって……。

正直自分もゲーム発売したりやることは一杯だけど、製品版遊びたいですねえ……。
https://super-game.net/archives/matome283.html

(今までシリーズ全部プレイして来たのに、製品版遊べてないなあ……辛み…。)

PVランキングに入らなかったけど面白いもの:

予告で書いたものが発売。可愛くておとぼけキャラたくさんで、エッチな見下ろしアクション。

本作は基本の流れとしてはわらわら集まって来る敵を相手に、逃げつつぽちぽち爆弾を置きまくって倒すのだ、
というツクール製の見下ろしACTですが、会話の途中にパオーン(象の鳴き声)とかテコっ☆ みたいな謎の効果音が入りまくるおとぼけなテンポ、
立ち絵的にも、ふわっとした髪の主人公お嬢様は素直に可愛いです。

そしてACT以外のパートでは、(前作からの恒例?)そんなお嬢様が男NPC相手に誰でもエッチ、罵倒しつつも搾精。
https://super-game.net/archives/matome300.html

これ昨日プレイした奴ですが、実はもう勢い余って買った……というか、今この瞬間までぶっ通しで5時間くらい遊んでたという(体験版と合わせて早9時間)
製品版の感想書くと思いますが、なんでしょうね、いや粗い部分とかもあると思うんですが……このドハマリ感。
うーん……のめり込み過ぎて頭から離れねえ……。

複数の国が入り乱れて進行するリアルタイムな大陸マップ、故に一度で勝利が決まるハズもなく、敵の国力を削ぐのが主となる散発的な戦闘、
そうした”少しずつの有利”がやがて決定的な差を生むと実感できる、内政での兵生産。

この戦略がシームレスに繋がってる感じと、あとやっぱテンポなのかなー……、
まさにそこはリアルタイム、次から次へとやる事に途切れが無い感じ。
少しずつ積み上げた有利の末に、ようやく敵国の侵攻に成功! それが上手く行ったらしばらくは国内の平定だ……、しかし敵国も巨大になって来るとまさに千日手、先に動いた方が負ける……なので、他国同士が争ってるのを見計らって漁夫の利を狙う!
状況が目まぐるしく変化しますね。

ストーリー的には、絶対感情移入できなさそうな超高慢サイコ女王様となり、平和で文化を愛する他種族を支配・蹂躙・虐殺!
ひでぇ……。
その様子をお送りするグロリョナだぞ、と(ただそんなにエロ(リョナ)の比重は大きくなさそう)

絵とかドロドロした色彩感覚とか、イロモノ扱いされがちかと思うのですが、開けて見たらびっくり、こんなに遊べる物になっているとは。
(作者さんが参考元として『ドラゴンフォース』を挙げられているようですが、正直そちらよりずっと楽しめてるかも。
というか、あれはゲーム難易度ヌル過ぎた記憶があるな……)

ちなみにゲーム部分が凄く面白い作品なわけですが、体験版でもそこは全てプレイ可能、いつでも製品版へ引き継ぎ可能。
製品版の要素は大体リョナ(エロ)部分だけみたいですね
(ただでさえ人を選ぶ嗜好なのに、ちょっと製品版のメリットに乏しい気もする……かな? まぁお布施もありかも知れない)

記事にしなかったけど興味深いもの:


[異種同棲 ドールちゃんと触手くん]

レメラボさんが製品版の感想を書かれていました。


[深淵からの呼び声]


[SODOMー暴力の街とふたりの少女]


[淫紋の契約者サバス ~処女の私が搾精なんて出来るわけないじゃないっ!]


[不思議な夢の海のとばり]

アップデートとかのあれ:

[Anthophobia]


[フラワープリンセス エルル -痴漢車両・お触り調教編ー]

7日間予告ランキングを覗き見!

DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだ(この時点ではまだ体験版触ってないぞ)

魔物サロンと迷い路の冒険者

暖かい絵柄でエッチ的には優しい印象を受けるかもですが、毎度光ってるゲームを作られるサークルさんですね……。

ADVとして素直に楽しい(普通に作るだけではRPGツクール的なADVは面白くならない、相当のデザインや仕掛けが要るのだ……)[グール×グーラ・コンパーニャ]
見習いきつね娘の旅という所をまさに余す事なくやってくれる、オリジナルで良作なRPG[妖狐淫刀]

そして最新作は……、ローグライク……っ!

ローグライクは良いものだ、今の若い方はどうなのか知らぬけど、私くらい(30代前半)だと、こう、不思議のダンジョン系とか、特別に親しんだ物を思い出しますよね……。
言わば特定のゲームシステムに対し、一種のフェチみがある。
そういうのあるよね(SRPGとかもそうかな……海外だとFPSとかがまさにそうなんだろうな)

堕落の旅路

毎回絵師さんやゲームジャンル変わってて、案外イメージ定着してないかもですが、面白いスポットへ作品を放ってるサークルさんですね。

初作の[耐出-妊婦エルフと森の館-]なんか、孕ませ・妊娠とかの要素がよく出て来るエロRPGだけど、「だったら初めから孕まされた状態でスタートだ」みたいな、妊婦充できる作品ですからね……(他に全然無いぞそういうの)
2作目はWWAの[淫層の洞窟]
世間的には最新作[リビルの罠]が知られてる所でしょうか(奇を衒わなくても、素直に面白いゲームデザインも出来るのだぞ、というのが見える作品かなと)

最新作はお尻も乳もブリンッと大きい子の、戦闘中犯されRPGかな?

他の方のブログ

うちに良い文章を感想寄稿して下さっていたさたけるさんが、ご自分のエロ同人ゲーのブログを起ち上げられたので、紹介します。

「ツクールなのに」「ツクールだから」っていうのは、実際プレイヤーもそれで選んだりとか忌避する人も居ますし、イメージしやすくはあるしで、優秀な取っ掛かり……だと思うのですが(自分もついやりがち……)
ちゃんとそこだけに留まらず、”なぜ面白いのか”を分かるように解説しておられて、気付きの多い感想ですね。
(自分は体験版で、システムをカスタムしてる所が多いな、ここもかーなんて感心しつつ、ざっと遊んじゃったもので……)

クエストにおける敵は完全固定で、敵のターン毎の攻撃方法、増援条件、ダメージや被ダメージなどは全て法則性があり、ランダム性が一切ありません。
敵から受けるダメージが30なら、毎回30のダメージを受けます

実際の戦闘でのメンバーは見かけ上であり、HP・攻撃力・防御力はメンバー全員のHPや攻撃力に補正値を加えた値になります。

敵に関しても飽きないように工夫しており、毎ターン防御力が減少するので後半に攻撃スキルを使った方が有利

ただし、一度販売すると新鮮さみたいなポイントが下がり次回以降は販売数が低下し、また暫くしたら回復するため、商品は頻繁に切り替えなければいけませんが。

あっ、そうだったの……!? とまぁ、説明されて改めて気付く所がぼろぼろと。
そしてだからこそ、「だからああいう遊び感になるのかぁ」と得心が行ったように頷けるのでした。

この戦闘を繰り返して成長したら次のクエストへというのもソシャゲのクエストと感触が似ています。

コンセプトは錬金工房なんだけど、戦闘を一つのハードルとして用意してるのは分かりやすいなーと思っていたんですが、なるほど、そうなのか……
そして従業員システムなどが解禁、これでやっとお店に張り付かなくても開店できるのだ、という事で……↓

そして、特に売上でインフレ気味になる成長要素。これはクリッカーゲームを想像すると分かりやすいです。
最初は1桁の売上で一喜一憂していたのが、だんだんと万・10万・1憶と扱う金額がインフレしていきます。

これも面白そうだなぁと。
ソシャゲのクエスト→クリッカーのインフレ! ですよ?
(アドバイザーとしてやって来た狐娘も鼻高々ですね、これは……)

全般的に自作スクリプトが散りばめられていて、かなり作り込まれているゲームです。

ここにも驚きました。
かなり凝ったカスタムを、嫌味なく(ここにもっと注目して! みたいな所が無く)やられてると思いましたが、自作とは……。
そうなると、プログラムの腕もゲームデザインの方も相当な訳ですね……ううーむ(初作でこれか……)