概念を押す倉庫番、AI市場最後の戦い、悪の組織のザコ戦闘員RPG 今週のまとめvol.553

今週の作品まとめ

今週のまとめ

今週書いた感想記事を直近から振り返っていく。

近年ちょっと目を離してたらこんな作品が、と同人エロゲのリリースに付いていくのがやっと、みたいな心象になっているのだが、しかしこのブログの今週の更新を眺めると、等しく「好きなものばかり」集めており、セレクトショップみたいだあ、なんて印象も抱くのでした。
(体験版感想で何がセレクトショップだよ…とセルフツッコミしつつ。→まぁ一応、今週は製品版の感想を一本追記しました。たまたま生活リズムと合ったのでな…)
まぁ「こんなんありますよ、お忘れでありませんか」という感覚で、目を向けてみてください。

6/8(土)は、システム新しいぞ! 枠です。
最近、この手の作品に『麻雀職人の黒沢さん(天牌)』に因み、「この方もゲーム制作職人であったか」みたいな事を言ったり書いたりするけども、全然伝わってない確信がある。

これは作品説明に曰わく”直感に反した仕組みのハードコアパズル”・”押せるものがなさそうな見た目の倉庫番系パズル”が素晴らしいパンチライン。パンチラ。
じっさい、「倉庫番」と初めに補助線を引かれなければその捻った面白さも、遊びへの入り方も割と中途半端になっていたと思う…
各位、これからよしチャレンジしたろうと臨む人は、その辺りを胸に秘めて挑みましょう。咀嚼による美味しさがまるで違ってくると思われる。知らんけど。

感想記事では「観念を押せる倉庫番」としており、これもなかなか目を惹くリード文になったのではないか…

という訳で、内容的には倉庫番で押すのは木の箱(物体)ですが、ここで押すのは殆どが生命体が持つ生命力(観念)。
直接殴り合って勝つのも一つの手ですが、厄介そうな敵は、その生命力をひょいと横からズラしてやれば、そのまま絶命、勝利になったりするのである。
そこから発生する「生命力を入れ変える」「(自分は押せない位置にある)敵の生命力を、別のもので押す」などのシンプルかつ応用性溢れるルールには舌を巻くばかり、でしょうか。

DLsiteレビューが☆5ばかりですんげぇな、と。メチャ楽しんでるのが伝わる…
(実は自分はパズルゲームが(好きだけど)苦手なので、まぁ解いた時のアハ体験も分からなくもないけど、それより「体験版範囲クリア出来て良かった…」と胸を撫で下ろす方が先に来たね…。
FPSだとかRPGとかもそうだけど、やはり面白いゲームは決然とあるとして、だがそのジャンルを100%楽しめるか、60%くらいか? と、人によって分かれる所はあるのだと思う)

こういうコンセプトなら主人公少女は死神とかの方が合ってたんでは? と思ったけど、実際には奴隷闘士。そしてロリで、失敗する度にガンガン犯されるのでした
(まぁ死神とすると、ちょっと壁にぶつかっただけで自分の生命力を置き去りにして死亡したりするんで、余りにマヌケですが…)

6/7(金)は、『AI生成フロア最後の戦い』を挑んだ男たちの物語(ストーリィ)と言う側面を強調、初めの見出しから悪ふざけな特殊加工をしております。
そこにこの感想で一枚噛みたかった、という想いは正直ある(→今確認したところ、目標の800DLに到達しておりました、めでたい)

すなわち作品を飾る表の看板としては、魔王に洗脳された勇者が価値感を180°転回、かつての仲間たちを倒し、犯させ、悪堕ちして回る! というSRPG。
正味、体験版でその部分の面白さは最後辺りに発露が見えたくらいですが(しかしDLsiteレビュー「チートで殴り合うSRPG」ってのは体験版最後までやってると、成る程そうなるかと、SRPGとしてのプレイ感覚を想像させるモノで良いレビューですね)
そこでもう一つ、裏の看板があると。
すなわち皆も薄っすらご存じかと思いますが、AI生成フロア隔離の名の元に、かつては数万DL等を誇ったAI作品は今や風前の灯火。
この限界世界ではまずなにより一定の売上げを示す事が今後の希望、フラグシップとなる……。

そこに「今回の作品が800DL行かなければ、今後の作品開発は一切停止する」と「最後の戦い」を宣言、言わば散り散りになった残党へ呼びかけた救世主が現れたのだ! というのが裏のポイントです。
そのためにサークルさんのシリーズ、仲間が寝取られ、悪堕ちしていく定番の作品から離れ、(悪)海賊王に俺はなる! 的なコンセプトにしたのも、舵取りとして正解だったのだなと……。海賊だけに…。

(めちゃくちゃ話が反れますが)なぜ桐生ココが伝説のドラゴンと呼ばれるか。単に知名度や散り際の顛末だけでなく、彼女はあの時代にあって、ホロライブの海外への戸口を開いた存在だった、というのが一つドデカイと思う(朝ココなどの活動を通じ)
この、「今後そこで活動していける戸口を開拓する」人に関する評価、もっとされても良いんじゃないかなあと。
その人が無いと何も始まらないからね……

恐らく見落としてはならないのは、その開拓は創作の才能よりも”それ以外の才能”を合わせ持つ者によって行われる(平時の市場では異端児と呼ばれる)という事も重要で、
圧倒的な資金を外部から引っ張ってこれる人、単に扇動がメチャクチャ上手い奴、両方の世界にルーツを持つ橋渡しとなれる人、残党をリーダーシップでまとめあげて立て直す人……
開拓の手法は様々だが、「(今までの基準にもとづく)素晴らしい作品」を作るだけでは到達されない。なにしろ今まで拓けなかった市場なので。

クリエイターとして正面からの評価はされにくいかもですが、偉大な事は変わりないので……。
何か評価のレンジが狭すぎるというか、市場という物に対し、いわゆるアーティスト気質な人間が寄与できる時期って実はそこそこ限られてるっていう、111ちゃんの深イイ話ですね……
(そして同人という枠は、いわゆるアーティスト気質と、事業家じみた気質がけして分かれてないのが面白い市場だよなと)

6/6(木)は毎週恒例のci-enまとめ。

元々週一くらいで111ちゃんも休みが欲しいな~って事で軽い企画をと始まったはずのこのまとめだが、やってる内に(今回で143回、つまりそろそろ3年……)
段々とオタク的になるのは常で、今やとんでもない文量である。
まぁ最近はDLチャンネルのクリエイターズ記事でポイント貰えるからいいや~! とか思ってるけど、気が付いたらまる1日くらい掛かってるんスけど……。良いんスか……
この文章の後に喋って、軽い編集もかまして、ポッドキャストとかも公開してるし……

同人エロゲって、いわゆるインディーズゲー(全年齢)よりマーチャンダイジングに優れてるんじゃねえか、という事はもっと検証されても良いのではないか。

6/5(水)は、あっ! ザコって三回もいった!(作品タイトル)

はっきりと好きであり、楽しいことが起こり続ける展開に、もうゲーム実況中 、終始笑顔であった。

SLGの[神具姫ヒーローアンチドミー]などで、悪の組織運営って良いなあ、オモローがあるよなあ、と感じてる向きもあられるかもですが、
今作はなにしろその悪の組織の末端、イー!!(今作ではイエッサー)と叫ぶのが仕事のザコ戦闘員である

なにしろ冒頭から集会に寝坊、こそこそと隊列の端っこに加わり、ホッなんとかバレてない助かった、と思ったら、おっぱいも弾まんばかりだし、股間の食い込みも凄い、悪の幹部に見付かり、足蹴にされ、「自慰行為でもしてたんだろう!」とか問い詰められる展開。
遅刻したのは謝ります、でも自慰は……自慰は関係ないじゃないですかあっ!

この上司、じっさい髪を半身で白と黒に塗り分けるのって毎日大変じゃないかな? というジョーカー様――に促され、悪の博士の元を訪ねたら、こっちはより爆乳でワレメが見えそうなデザイン。
彼女は部下には優しく接するタイプらしく、「ごほうび」の真っ最中…
おれ、ジョーカー様よりこの博士の下で働きたいかもー!
(しかしジョーカー様もなんかんだツンデレ、多分おれの事が好きなんだと思うし…仕方無いね……(カウントダウン手コキを受けつつ))

そんなこんなで女ザコの戦闘員(リョナ作品なら派手に連続爆死する奴では?)となぜか犬猿の仲ぽい雰囲気も醸し、ヒロイン撲滅作戦の末端に加わる……

「中の人」として描かれる悪の組織のディティールと、そしてディティールがゆえに職場として考えた時の、まぁブラック企業でも上司がこんなエッチだったら頑張れるよな、みたいな妙な親近感、待ち受けるMおしおき、誘惑で嬉しさが途切れる事は無いのだ。
やったぜ、楽しかったね。

6/3(月)は、こちらも誘惑作品です。

この作品の場合、まず初めに目に留まったのは「リアルタイム3D作品で」「すごろく」であるという事に着目。
どんなモンだ、とプレイ、こちらはなかなか独特な臨場感と、ただこのままだと止まるマス目が分かりづれぇ! という基本的な所で困りつつも、起こりまくるHイベに、なかなか良い気分に。
搾精マスだけじゃなく、誘惑やソフトH止まりの会話マス、ゲームとしては「敵の女の子(3人)」に追い付かれたら逆レ……とか、ステージの要所でサイコロの目次第で分岐(露天風呂か、サウナルートか)なんてのも、なかなか気が利いているなと。

このサークルさんは過去二作、[誘惑ダーツ][女体迷路]にかなり圧倒されたんですが、旺盛に作品を出されていて、そのアイデア感を味わえるのでした。

記事にしなかったけど興味深いもの:

魔法少女レイパー☆魔法少女(♂)ひかり

[魔法少女レイパー☆魔法少女(♂)ひかり]

ずっと妹に性欲処理させていた主人公(特に理由もなく男の娘)でしたが、遂に
「他の女の子にも穴があるんだよな…」
「色んな女を孕ませた方が世のため、人のためだと思うんだ」
と開き直り、レイプ紀行が始まる!
セックス=レイプなんかいとか、なぜかあちこちに居るのはニップレス一枚で隠したような、魔法少女と呼ばれる半裸の学校生徒だけ? とか、色々疑問もありつつ、とりあえず闘(や)ってヤってのベルトスクロールアクション活劇の始まり。

まぁベルトアクションと言ってもファイナルファイトのようにステージの左端から右端へ……じゃなく、
各場所を自由に移動、ザコを倒してはお金を貯め、商店街で買い物(まぁ買い物というより買春ってか、体験版だとパイズリで強化してくれる爆乳ナースが居るのみでしたが)があったり、パートナーキャラも選べたりとか、実はダウンタウン熱血物語に近い感じ…か?

ウリは、出て来る子は多分全員女の子だけ、倒すと漏れなくレイプ可……という所でしょうか。
さすがにそれだけの数となると、だいたいの体位は差分セクロスとなってましたが、まぁ倒せばヤレる、のイズムはなかなか響く。

しかしベルトアクションとしては奥・手前の判定が広すぎるというか、ぶっちゃけ「奥の敵にジャンプで近付いたら、敵のパンチ(高さを無視したY軸判定)に撃ち落とされる」
が起きてちょっと唖然としたり(そこはジャンプフラグを立てるべき所では…?)
また魔法少女らしく魔法弾とかも放てるので、割と雑になりがちではあるかな…?

-戦- 和風美少女 対戦ストラテジー


[-戦- 和風美少女 対戦ストラテジー]

AI生成絵(しかもR15)という事で目が行ってないかもですが、なかなか独特なゲーム。
言わばお互いに兵を召喚しまくるRTS……なんですが、
決め手となるのは、勢いよく引っ張るほど早く遠く、最前線へ兵を飛ばせる操作であったり、
兵とは言うもののどうも戦ってる場所は海峡、でこの海が屏風に描かれるような優雅な模様、
そんな中をAI絵であろう、未来的兵器がジョイン! じゅこん! みたいなエフェクトを迸らせて急行するのだ……と
(どうにも[寿司タワーディフェンス]に似たものを嗅ぐぞ……)

体験版の1面のみでは正直「なんだか分からない」ですが、
基本はまず農民みたいな、岩窟採取部隊を召喚しまくり、毎秒コストを獲得できる体制を築いてからは次の巨大兵器を作り出していく。
当然のように岩窟は相手との奪い合いとなるので、マップ上でどう采配していくか……みたいな事なんですね
ちなみに兵種は初めから3つと決められており、事前の編成も大事。
採取部隊は入れるにしても、あと2つの兵器はどうするか……とね

そんな感じで全8面? を進んで行くと、対戦した女の子たちがもろ肌脱いで晒すのだ(R15)という具合なのでした。
倒した子はパートナーとして選択可能に、どのパートナーと組むか、能力も大事…でしょうか。
なかなかに力入ってる作品かも、と思いました。

7日間予告ランキングを覗き見!

DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだ(この時点ではまだ体験版触ってないぞ)

迷宮都市アサイラム

初作ですがかなりの事前お気に入り数で驚き。
見ればci-enでの開発がなかなか好評を集めていたようですね…(最近はこういった例も増えて、ci-enの一部での有用さが認識できる?)

ヤリチンぽそうなNPCとのルート分岐、巨大ナメクジみたいなモンスターに覆い被される戦闘中エロ。
一つ一つの要素自体は見た事あっても、どれも”押し”がかなり効いてる感じ、他より一段上な印象が募るでしょうか

無気力天使ちゃんは性活学科の単位が足りない…。~居残りパック~【DLC】

DLsiteだけでも4万DL近く! [無気力天使ちゃんは性活学科の単位が足りない…。]のDLCだっ
内容盛り沢山……♡ シコが捗るしかない奴、ですな…!

プリシアの冒険のやつ

これは……見れば分かる、何かやり甲斐イズム溢れた作品!(元はフリゲ版とかあったらしく、納得)
WWAを彷彿とする画面ですが、着せ替えやスキル付け替えなんて多さを鑑みると、むしろ[ゴブリンの逆襲 出会った瞬間即ぶち込み]とかみたいな雰囲気もある…?
なかなか気になりますねえ

AvariceDungeon デバフカードや状態異常だらけの男性受けデッキ構築ローグライト

ほう、”デッキ構築 ✕ 状態異常 ✕ 敗北”ですか…・・・!

デッキ構築系のゲームをプレイしていると、手札に状態異常カードが紛れ込まされる事ってありますよね。
使えば不利になるような内容が書いてあったり、しかし使わなければもっと困ることになったり。

と、結構狭いけど分かる人には分かる説明を、真っ先に持って来る姿勢。こいつぁ信頼できる…!
前作は[Reversi of Temptation -誘惑されて負かされて奪われるリバーシゲーム-]なんですが、基本、状態異常でしかもオリジナルシステムの戦闘とか作って来られたサークルさんですからね…!