~necromancy~エミリの逃亡 (製品版)

ACT, R18製品版の感想, ライター:エローン大君

*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。

敵から逃げろ!身を隠せ! 回復魔法しか使えない神官の脱出アクション

PinkPeachさんの「~necromancy~エミリの逃亡」の感想でございます。
森の中に隠れ研究をしているネクロマンサーの調査依頼を受けた新米冒険団。
ですが、森の周りを調査中に、敵から襲われて女主人公・エミリちゃんは冒険団のみんなとはぐれてしまいます。
エミリは回復魔法しか出来ないほどにひ弱な女の子。そんな彼女が、敵が蔓延る様々な場所を探索し、脱出を目指すアクションゲームです。

本作の最大の特徴は、ステルスやパズルアクション要素が強いところ。
エミリ自身は攻撃手段を持たないため、敵に見つかってしまえば猛スピードで追われた挙句、捕まっておしまいです。
そこで、トゲトゲの花で敵を通せんぼしたり、木の茂みに隠れて素通りさせたり。
時には、仲間の無口な長耳族・ルリヤちゃんに、敵の背後から暗殺してもらうなど、様々な方法を用いてステージを攻略していくことになります。
以前感想を書かせていただきました、「Dungeon of Punishment 罰のダンジョン」とは違った方向性で「死にゲー」である本作。
背景を見ただけでも恍惚としてしまうような美麗さを誇るCGと、敵キャラ1体につき2つ用意されているHアニメは要注目な一作ですよ!

走って隠れて、時には暗殺!? 死にゲーだけどチェックポイントも多めな安心設計だ

本作は、前述した通り主人公のエミリを操作して、ステージを攻略し脱出を目指すゲーム。
基本的には攻撃手段を持たず、敵から逃げることしか出来ない彼女。
走って逃げることもできるのですが、スタミナの概念がありまして、敵に追われている間にスタミナ切れで捕まってしまうこともしょっちゅう。
出来るかぎり敵と真正面から向き合うことを避けて、如何にその場を切り抜けるかが重要なゲームとなっております。
岩陰などに隠れて敵をやり過ごす時の緊張感たるや……。

そんな彼女にも、ゲームを進行していくうちに頼れる仲間、ルリヤが登場。エミリが敵の背後をとった際「暗殺」をしてくれます。
敵は足音などには反応しませんし、木の茂みに隠れることで簡単に背後をとることができますので、倒してもらうことは簡単。
しかし、暗殺にも回数制限が設けられており、暗殺回数の回復アイテムこそあれど、適当に暗殺した結果「詰み」になってしまう場面も。
どうしても逃げられない・隠れる場所がない時は積極的に。何とかなりそうな時は出来るだけ控えるなど、判断が必要です。

ステージ中に登場する「カラス」はチェックポイントの役割を果たしておりまして、もしゲームオーバーになってもコンティニューは無制限に行うことができますので、そこ辺りはご安心を。
チェックポイントの数自体は結構多いので、死にゲーとしては割とプレイしやすい部類に入ると思います。
理不尽な死に方はありませんし、隠れられるところなどでは「ここでEを押してね」と言う感じでアイコンが出る親切設計。

私の場合は、大体2時間ほどでゲームクリアすることができました。
むしろ、わざと敵に当たらないと解禁出来ない、Hシーンの回収に時間を割いていた感が……。
(2つエンディングがあるのですが、もう1つのエンディングがとある理由で見つからなかったのです……)

本作を『「Dungeon of Punishment 罰のダンジョン」とは違った方向性の死にゲー』と表しましたが、これは「謎解きとアクションの比重」に大きな差があるからです。
前者が「ステージ中で提示された謎解き」を重視しているのに対し、本作は「主人公が取れる行動を元に最適解を見つける」という、まるで詰将棋のようなアクションを重視しています。

主なミスの要因としては、敵から長い距離を逃げようとするとしてスタミナ切れで捕まってしまう。暗殺に頼りすぎて、いざと言う時に回数制限に引っかかり詰んでしまう。
あとは、とある敵が出してくるレーザービームへの接触ぐらいでしょうか。
そこで、逃げるためのスタミナを可能な限り残せるようにしたり、茂みや岩陰に隠れて敵をやり過ごしたり、レーザービームを避ける方法を考えたり(まるでスパイ映画の赤外線トラップのようだ)、ステルスアクションならではの最適解を見つける必要があるわけですね。
もちろん、詰将棋ほどガチガチに答えを出す必要はありませんが、かなり立ち回りを考えないとクリアできないよう、ステージデザインは工夫されています。

また、ダッシュジャンプを使って崖を飛び越えたり蔦と蔦の間を渡ったり、ジャンプアクション要素もかなり強め。
ひっそりと隠れながら如何に逃げるかを考えるステルス部分と、スタミナや敵を含めたギミックと戦いながら進むジャンプアクション部分。
ステージによって用意されたこれらの緩急を楽しんでいただければと思います。特にジャンプアクション面に関しては、後半に登場するとある敵が……ごにょごにょ。

厚塗りで描かれた超美麗CG ゲーム中だけでなく、もちろんエロでも楽しめちゃうのだ

本作の目玉は、「厚塗り」で描かれた美しいキャラクターや情景の数々。
厚塗りでのアクションと言いますと、ヴァニラウェア株式会社(朧村正・ドラゴンズクラウン等)が非常に有名ですが、本作もそれに引けをとらない。
逆に言えば、「商業ゲームとしても通用する」レベルのグラフィックを実現しています。
アクション部分に関してはモーションにこそ違和感があるものの、その問題さえクリアすれば本当に何も言うことがありません。ただだ、絶句するばかりになることでしょう。

そして、そんな超高度グラフィックがエロ部分でも堪能できるというのが、エロ同人ならではの凄さなんですよ!
本作のエロ部分に関しては、敵キャラごとに「ゲーム時に使われたCGによるHアニメ」「大きなCGによるHアニメ」が連続で用意されています。
エロアニメーションは全部で10種類にも及び、グラフィックの美麗さだけではなく、モーションやカメラワークなどでも魅せるよう非常に工夫されています。

一目見ただけで肌触りがなめらかそうで、それでいて掴めば弾力がありそうな乙女の柔肌……。
無理やり犯され揺れる胸、秘部から零れ落ちる精液、快楽に蕩けた乙女の顔……。
ネクロマンシーという題材を扱っている以上は、異形の者が登場するのは当たり前。
触手などのオードソックスなものから、獣姦や死姦など、様々なシチュエーションがあります。
異種姦系が好きな方には、たまらないラインナップになっているのではないでしょうか。

惜しいと感じたのは、「一つ一つのエロアニメーションの尺が短い故に問題が発生している」という点でしょうか。
CGアニメの質自体が高いため尺の短さは問題には感じていないのですが、犯された後は完全に事後状態になってしまうため、「このシチュエーションでいざ抜くぞー!」と回想モードに行っても、アニメが流れている数十秒間で抜かないとまた回想モードでそのシチュを選択し直さなければなりません。

例えば、同じ美麗なアニメーションがウリである「プリンセスディフェンダー ~精霊姫エルトリーゼの物語~」ではノベルで話を展開させつつ、同じモーションのHアニメを見せることで「抜きやすさを保つ」という工夫を行っていました。
本作の場合は相手が話通じないタイプの人外なので難しいですし、あまりシステマチックになりすぎるのも良くないと思うのですが、いわゆる「ループアニメ」として見ることが出来るようにしてくれたら、抜きやすさが格段に上がっていたのではないかと思います。

パズルアクション風味なゲーム性 スタミナ切れには気を付けよう

もちろん、ゲームを進行しなければこれらのエロを見ることはできません。
全体的なゲームの印象としては、基本的にはパズルアクションと言った印象です。
「ステルス」が主題であり、敵を倒すこともほとんど出来ない(暗殺するにも回数制限がある)ため、何度も死にながら一手一手手探りで攻略法を探っていく形になります。

そして、「敵に追われながらステージのギミックを解かなければならない」「強大な敵から追われる」など、アクションのスキルを求められるシチュエーションもきちんと用意。
アクションパートで効いてくるのが「スタミナ」という概念の存在。
出来れば全力で走りたいけど、スタミナ切れを起こさないようにしなければならない、そんなジレンマがプレイヤーを襲います。

人によっては「面倒くさい」と思われる仕組みかもしれませんが、「パニックで無駄な行動をとった結果、スタミナ切れでやられる」ということもありうるので、すごく緊張感を煽る面白いシステムだと感じました。
また、「暗殺目的で突撃したら急に敵に振り向かれ、逃げるようとするもスタミナが切れて捕まる」というような凡ミスなども普通におこるため、スタミナ絡みの動きもパズルアクションの中に組み込まれている感じで、非常に楽しかったです。
一挙一動がミスに繋がることが多いですが、きちんとパズル・アクション部分の山場を超えれば、チェックポイントとなっているカラスがいる。
前述した通り、チェックポイントの数は多く、チェックポイント間のプレイ時間も短めなので、根気よくプレイしていけばアクションゲームが苦手な方でも容易にクリアできると思いますよ。

ゲームコンセプトを完結にお伝えするために割愛していましたが、実は主人公が使える「回復魔法」には、とある敵を倒したりギミックを解いたりと、意外な使い道があります。
序盤で「植物を再生させて邪魔をする」みたいな戦略性のある使い方を見た際は、「おおー!」と思わず唸ったのですが、あまりその後は敵を倒す以外のことでは使われることが無かったのが、ちょっぴり残念に思いました。
なかなか使いどころが難しいシステムではあるのですが、左右から迫る敵を植物で遮るだとか、色々と演出面も含めて楽しみたかったですね。

ゲーム面としての問題点は、「当たり判定がちょっと怪しい」というのもあることはありますが、結構キツいところとして「死にゲーなのにリトライがすごく面倒くさい」というところが挙げられます。
敵に捕まった後にリトライをするには、「Hシーン1つ目を飛ばす」「Hシーン2つ目を飛ばす」「タイトル画面でメニューを出す」「CONTINUEを選ぶ」と4つの操作をしなければならず、1回だけならいいのですが何回も試行錯誤していると、ちょっぴりストレスに。
ステージデザイン的にも「捕まる敵は大体3種類に限られる」ということもあるので、余計にその印象が強くなってしまいます。
例えば、「Hアニメの最中にRキーを押せば、すぐに前のチェックポイントからリスタートできるようにする」ですとか、アプローチ自体はあると思います。
「すぐにミスをしやすい代わり、クリアした時の達成感が大きい」、死にゲーならではの性質を活かしたゲームプレイができるようになれば、より素敵なゲームになりそうです。

あと、贅沢なお話でありますが、CGが美麗であるが故に「しゃがんで進める場所やジャンプで登れる場所が分かりづらい」というのも、一つの惜しい点として挙げておきます。
特にしゃがみに関しては、アイコン表示が欲しいぐらいで、恐らく最後の最後で引っかかるプレイヤーが何人か出てくるかと思います(実は私もその一人で「necromancy エミリの逃亡 攻略」でググっていたり)。

ネクロマンサーが題材である故の特殊シチュ多め 獣姦などもあるので要チェックだ

というわけで、PinkPeachさんの「~necromancy~エミリの逃亡」の感想でございました。
厚塗りで描かれた美麗なグラフィックは、ゲーム面はもちろんのこと、エロアニメ面でも十分な破壊力を持っていて素晴らしいもの。
パズルのように一手一手考えて動かなければならない、いわゆる死にゲーなゲーム性も非常に面白く、惜しいところで死んでは思わず何回も挑戦してしまう中毒性がありました。
前述した通り「リトライするための手間が多い」と欠点は書きましたが、それ以上に「次はどんなキャラが出てくるのだろう。捕まったらどんなエロい目に逢うんだろう」という興味心の方が圧倒的に勝った、というのが本音です。
人間やオークみたいな「分かりやすい異種姦」は無いものの、「死んで蘇った仲間が犯してくる」「黒い犬に捕まって獣姦」など、背徳感を感じさせるようなシチュエーションが色々と用意されておりますので、興味のある方はチェックしてみてください。