Project Sexaroid ～プロジェクト セクサロイド～ (製品版)

2022年9月20日SLG,R18製品版の感想

４周、２時間弱くらいプレイ（１周クリア後に全解放できるが…）

主に音声作品等を出されてるサークルさんが売り出し中の絵師さんを起用、なにやらセクサロイドの調教・育成SLGを発売。
これが体験版も無い（あとアーリーアクセス版）んだけど売れている、という事で気になってプレイ……

９つの部位、３つのプレイ傾向で変化する無表情セクサロイドを30日間育てるSLG（ただちょっと不親切）

プレイ感覚としては、例えば一周目と二周目ではそこそこ戸惑いとぶっちゃけ、ってくらいの差があるSLGなのだけど、そこに『アーリーアクセス』の問題も絡んでたり、上に下にと忙しい感想となりますが、そっちの方が分かり易いかと思うので、順次プレイ感覚の変遷を述べていく。

ゲームを開始すると、少子化による人類の存亡を救うべく、セクサロイドを経過観察していこうと。
なるほどコマンドを下し、成長や変化を促すのね……
しかしこの基本画面で行えるコマンドってのが色々あるように見え、とどのつまりは提示される幾人の候補から相手を選ぶだけ？

でもまぁ説明を読むに、相手のプレイによってセクサロイドの各パラメーターが上昇し、値が一定以上になるとＨシーンが発生。
ちなみにステータスは口・語彙力・手・足・胸・膣・ポルチオ・Ｇスポ・アナル……の９通り、しかもそれぞれの組み合わせで起きる事もある？
また「プレイ傾向」もあって、これもノーマルからソフト・ハードへと変化。
そしてこれまた、特定のプレイ傾向＋ステータス値でしか起きないエロもあるぞと（あと良くみたら相手に「好きなプレイ」も…）

で期間は３０日間……と、かなり大変そうな予感。
でもまぁ奥深そうなのは分かった。

が、それに反するようにSLGのUIとしてはけっこう不親切では、遊びにくい、という気がひしひしと。
そういう内容ならば、相手を選ぶ時に当然セクサロイドのパラメーターを横目に見つつ決めたいと思うのだけど、数値は拠点画面に戻って選び直さないと確認できない、あと地味にそういうシーン間の移動もやや遅くて気になる……。
ちなみに、相手を選んだ後の「胸が2上昇しました」みたいなメッセージとか、♡みたいなアイコンによるアニメ通知とかも無し。
あとエロシーンが発生する時も、基本「何の条件が満ちてエロが起きたか」と教えられる事は無いみたい……まぁパイズリだから胸、バックならアナルなんだろうけど……（でもローションとか素股とかは何だろう？）

そんな風にまず確認し辛さってのもありますが、逆にパラメーターの上がり方としては割と毎回単一ぽく、コマンドの少なさもあって、あと実際エロまであとどれだけみたいに感じ取れる事もなく、
これ……無心に相手を選び続けてＨ発生を待つだけなんですかね、
まぁ実績は沢山あるみたいなんですけど……、これも「話し掛けた（セクサロイドの立ち絵をクリックすると他愛も無い事を喋ってくれる）」「Ｈシーン○個みた」であったりの、ううーん水増し感。

これはまさか……久しぶりのやっちまったゲーなのか、と後悔を抱き始めた所でエッチシーン発生。
（ここから持ち直し、上記の事も割と意味を持ち出しますので安心して読んで下さい）

絵師さんの絵はやっぱり良い　値次第で膣内放尿なんて変態プレイまで！

起きたのは騎乗位のシーン。
Ｈのコンセプトとしては無表情アンドロイドなので、淡々と無表情、ロボット的な奉仕セリフ。
むっ、だけどガニ股でおちんちんに腰を下ろすみたいのは良いですね、やっぱ絵師さん＝コノシゲさんの絵は良いなあ、と。
おっぱいだけでは無かった、エロ絵見てると、きちんとアンドロイド娘だけど柔らかそうな肉体……そういう情感が出て来る、さすが。

で、そうこうして起こったのが「ハード傾向」で「膣内放尿」のエロシーンですよ。
ここで一気にやられたというか、まさにコンセプトを体験できる変化があった感じ。

基本無表情がウリのアンドロイドですが、膣内放尿だけはタンクが一杯になってしまうのでかなりガチで嫌がってるセリフあり、それに味を占めた相手がガンガン腰を振っていく。
普段にない激しい喘ぎ、そしてさんざん放尿した後に最後に中出し！
この変態感、Ｍな乱れ方……これが「ハード」…。
（ちなみに「尿瓶」「便器」とかも言わされるので、パラメーターとしては「語彙力」も絡むエロシーンか？）

そうして基本画面のメニューが増え、「淫語」「潮吹き」なんてオプションも追加。
ここで興奮冷めやらぬままに気付く、えっ、このオプション有りにしたら他のエロシーンも変化する！？
そして実績の方にも着目、ここで解除されたのは「はじめてのしおふき」。
あぁ成る程と、自分はつい１エロシーン＝実績解除、つまり「膣内放尿を見た」なる実績が解除されるかと思ったんですが、
そうではない、実績：潮吹きは恐らく他のエロシーンでも起こり得る、あるいは１つのシーンで複数の実績を満たす事も。
コレクト要素ではなく、エロシーンの結果、何を満たしたかを強調する為の実績なんだと。
そうして一度に実績が幾つも解禁される＝それだけの変態プレイをされた、という事で……。
まさに無感情アンドロイドから、異常に感じまくるド淫乱ロイドまでの幅、変化の体現！
無表情のまま、えげつない変態プレイをどんどん覚えていくアンドロイド……
あ～なるほど、どんどん納得が漂って来た、これは。

まさに本作のSLGとして目指していただろう所、一つのエロによって他の幾つもに影響する要素が解禁され、そうしてアンドロイドゆえの変化の大きさ、カスタマイズの大きさ。
それが極まった時の興奮度。

こうなると俄然やる気が出て来るもので、こうなれば値の変化が分かりにくいステータスとかもむしろアリ、クラシックなSLGの心地だ、
手動マッピングの気持ちで毎回ステータス画面を確認して相手の行為の影響を確認、そうして解き明かしたすえに解禁される変態行為にこそ、達成感があるというもの。
そう腕まくりする気持ちになったのでした……

二周目のプレイ配慮。エッチ見やすくなるけど、SLGとしては割と投げてるかなと……

でそのまま一周目にがっつりと取り組む訳です、
これ、Ｈ発生条件は意外に難しそうでいて、基本どのパラメーターも10超えたらその部位でのＨが発生するみたい、意外に与しやすいか？　あとはプレイ傾向の違いをハッキリさせねば……
なんて目星が付いた所で３０日経過、一周目エンド。

ノーマルENDも見れた事だし、さぁ次周だ、ただ見た事あるエロシーンは埋まって行く訳でここからは地獄かもなぁ、と思ってたところ……、
２周目からはパラメーターの取得量が２倍に。
というか、「攻略」なんて情報も解禁、これがヒント……どころか、もうずばりＨシーン発生条件書かれてますね…
あと回想でどんなエロがあるかも分かっちゃうっていうか、全解放もあるというか……。

何となく肩透かしされた気分で更に分かったのが、ソフト～ハードとかのプレイ傾向は基本、各部位のエロ差分みたいな扱いの様子。
その傾向でしか起きないエロがあるってのがSLGとしての深みを与えてた気もしますが、
それも例えば「パイズリ」はソフトでしか起きないとかは単に狭くなってるだけだって思いますし（関係ないけど「ハードのパイズリ」は是非見たかった……特にこの絵師さんだけに…）
あとは足コキもありますが、これも変態プレイというより、「手」という部位で手コキがありますから、まぁ部位ごとのエロになっちゃってるというか…SLGの流れで発生するエロとしては、どうも”無難さ”に没しちゃってる感が。

結局、蓋を開けてみると（開けられちゃうと）
うーん、本当にびっくりした変化を与えてくれた変態プレイは膣内放尿くらいだったかな、という……
（恐らくこの辺りがアーリーアクセスたる由縁でしょうか、ここの変態幅をもっと用意できたらもの凄い体験になりそうな作品なんですが……。
部位でもポルチオ、Ｇスポとかそこまで強調するエロあったかなって思いますし……）

そして２周目のもういいや、みたいに解禁しちゃう姿勢。
……大変なプレイになるだろう先を打ってくれた事には感謝しますが、うーん、”ぶっちゃける”のが早過ぎ、正直一周目の不親切さも合わせて考えちゃうと、調教・育成SLGである事をやや投げたかなあ、という感じも……。

三つのプレイ傾向。アンドロイド娘らしく無感情な「ノーマル」、激しいＭや寸止め責めの「ハード」、「ソフト」は……？

あとプレイ傾向「ソフト」も期待してたのとは少し違ったかなと（個々人の性癖もあると思いますが……）
ノーマルが基本でありアンドロイドらしい無表情・無感情プレイ、
ハードはＳＭチックな激しい責めに晒されたり、逆に責めに回るとすぐ寸止めしたがるなこのロボ（機械特有の容赦ない射精がまん亀頭責め……。ハードとかはかなり満足感が高くて好き）
とかもあって、
じゃあソフトは甘々だろう、DLsiteのタグにもあるし、と思っていたのですが、
うーん、甘々というよりは「気持ち丁寧な態度、奉仕が甲斐甲斐しい」くらい、そんなに差を作れてなかったかなと……。

恐らくここもアーリーアクセスの弊害、差分が用意できなかったのかなぁと（ノーマル→ハードは汗やらの追加差分で何とかできるけど、ソフト、優しい場合は体位の違いなど新規絵で描かないと伝わりにくい、「ただの弱い責め」になっちゃうので……）
パイズリはソフト傾向だけって書きましたが、射精まで時間掛かるやわやわ乳房の甘刺激、あるいはハードならだぱんだぱん波打つイカせ重視の鬼責め……
そういうのがあったら、コンセプトを肌で感じられて素晴らしかったよね……

オプションには「淫語」「潮吹き」「撮影」があるんですが、
このうち潮吹きに関してはそもそも関係するプレイが少ないですし、
「撮影」も……相手を責めた時に「今の痴態、撮らせて頂いておりますよ」的に煽るセリフが入る、あと画面に撮影的なエフェクトが……って位なのよね、と。

どうも”無難さ”が足を引っ張っちゃってる気がしてて、
セクサロイドをぶったりする態度の悪い男が登場、でこのエロシーンは「ハード」＋「フェラ」でのみ起きるんですね。
じゃあ何を期待するかっていうと……もう泣いても許さないような激しいバキューム吸引とか連続射精だ、お膳立ては出来てるって位なんですが、
実際には、イラマに行きそうな方向も見せつつ（あ、なるほど、あくまでＭっぽさで捌くのかな？）
結局はそこも絵・テキスト的に煮え切らず、一回の射精で終わってしまう、ああ勿体ない……と。

かと思えばバッドエンド（余程サボらないと起きませんが）では、割と痛ましいメカバレ的なCGの新規絵があって、明らかに「そっちに行きたい傾向」も感じられるという、まあ……アーリーアクセスが理由だよなあ……ここか…とね

アーリーアクセスだからね……　ただ取り組む姿勢は感じた

ただ羊頭狗肉、ソソるコンセプトと薄い内容で釣ってやろうって作品でないのは、端々の誠意からも感じられて、
例えば差分が用意できなかったなりに「ソフト」、
Ｈシーン後の会話で、SEX中の態度に勘違いした男との一悶着みたいな会話劇を作って、機械にいちゃいちゃは難しいみたいな顛末だったり、
あと絵の違いこそ感じられませんが、「ソフト」の「足コキ」だとちんぽの皮を優しく足で剥く……と言った記述。
あ、それ良い……そういう違い、もっと……！

「淫語」オプションでは男性器の呼称が”お○んぽ様”一択になるのですが、その状態で「ハード」だと、おちんぽ様といった恭しい態度なのに、やる事は無慈悲な射精寸止め繰り返しというシチュに。
これにアンドロイドという癖になる妙味が加わると、ああこれこそ！　という、まさにやりたかったろう事が出現する瞬間はあったかなと。
（こうなると衝撃的な「膣内放尿」にも「ソフト（甘々）」な組み合わせが欲しかった、酷いプレイをどういかに包み込むか……。それこそソソる幅、そしてギャップだよなあと）

AIが学んだ果てに待つエンディングは3種類。

とかも……まぁこの手の内容ではいかにも少ないんですが（というか、ぶっちゃけパラメーターの合計値が小・中・高での分岐なので…）
その後、アンドロイドに”好きな部位”が芽生えてると、共通CGの後に少し追加メッセージとH絵が……とか、やっぱ出来る範囲でやろうとする誠意は感じたかなと。

それとこちらは普通にシステム面でも面白いと感じたのですが、一周クリア後には、クリアデータのアンドロイドを使い、どれだけ搾精量を稼げるかのモードが登場（『（試験後の）７日間』みたいな扱い）。
本編で鍛えたキャラの腕試しという訳ですね。

ここは素直にやり甲斐くすぐる、手持ちのメイン・サブスキル次第でしっかりコンボも発生、日々のランダムイベントとかもあり。
何かここで鬱憤を晴らしてると言うか、色んな事情で出来なかったろうSLGぽさを存分に試してる感がありましたねえ……
（それだけに、ここでエロを入れたかったんだろうな……と偲ばせる。クリア後のおまけエロだけ）

回想によれば、現在のＨシーン数は２４（×オプション）。
あとはクリア時の一枚特殊CGとかかな……。
一応注意としては、コノシゲさんの絵と言えばもう爆乳だと思うのですが、現時点ではおっぱいに比重を置いたプレイは少ない感じ。
あと割と関節部位のメカ感はそこそこ高め（スクショ参考）
音声作品を作られてるサークルさんですが、現時点で本作はボイス無しですね（ちょっと機械ぽい喘ぎはありますが）

現状だと、初めはやや危うかったがプレイ時間に従って納得感が増していった、
Ｈシーンもまぁ悪くはないが残念ながら際立ってもいない、
ただし端々でコンセプトが走ってるし、追加される物によっては化けるかも、と。