レナリスサーガ (体験版)
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初めの40分くらいは正直退屈なんですが、二章に進んでからはやはり軍略的な描写が上手、老兵が妙に熱かったり、そんな世界情勢の激変を見ながらも三章、身売りする風俗エロへ……と糸と糸が絡み合って行きそうな、いかにも気になる所で終わりますねえ!— 111 (@becomegame) 2019年12月24日
非ツクール系のRPG。一章のRPG感はほぼ1vs1の戦闘と敗北エロ、一本道の探索にコマンド選択、大体見えてる展開……なんですが、二章からは世界の各勢力の思惑で、三章以後、自由になって世界を動き回れるようになってからエロも使命も、と広がる面白さが待っているのが想像できますねー
— 111 (@becomegame) 2019年12月24日
過去作SLGを出されて来たサークルさんが今回エロRPG、どういった物を作るのかな…と窺ってましたが、一章では正直”個”の物語の描き方があまり上手ではないのでは(イベントまでのストロークが長い)とか思ってましたが、いや体験版の最後には伏線がしっかり使命感・プレイ感に繋がりそうで。流石です。
— 111 (@becomegame) 2019年12月24日
第一章 ちょっと退屈だけど、実は伏線・位置関係がっつり把握の冒険
▲開幕、いきなり主人公の陵辱からスタートという驚き(まぁ本番まで暫く時間掛かるからって事でしょうか)
ともあれ、第一章は何故そうなってしまったか、経緯を辿って行く形です。
基本的には村長のじじいがあっち行けこっち行けと言うので、フィールドから選んでダンジョンへ……って感じですね
▲(しかしこれが位置関係を掴み、またちょっとした描写でも後々の伏線になってるから侮れない……)
戦闘は主人公一人、ターン制で順に攻撃していく割とオーソドックス。
毎ターン溜まる”士気”でスキル発動って辺りに過去作のテイストが少し垣間見えるか(という事は仲間も増えて行く……?)
敗北エロある敵はちゃんと注意表示あるの、地味に有り難いね
▲一章のエロはボス敗北関連のみ。巨大し、凶暴化したスライムに犯され・孕まされのバッドエンド……(本作、中出し感にかなり凝ってるような気がします)
またそのスライムを倒すと、何やら不思議なベルとかも手に入ったようで……(なにげない物が、後々とっても重要になります)
▲旅立つ前の村では、畑から回復アイテムの薬草を摘んだり、もう齢40位らしいのに、凄い美人のお姉さんシスターとお話したり……
▲お話が進んで行くと、幼馴染で主人公が特別仲良い暗めの女の子が、勝手にあちこち出歩き、何かの”用意”をしてるっぽい、という描写が(もどかしい時間が続きますが後々のカタルシスの為です……)
▲そんなある日、100年に一度、魔族とエルフ族との平和協定を更新する為の歌姫として選ばれた主人公。
途中寄った、ゲスっぽい領主にはなぜか”勿体無い、他の娘でも良かろう”みたいに強引に迫られたり、王城に向かうまでの洞窟にも刺客が差し向けられたり(負けると調教バッドエンド)
▲勿体無いってなんだよ、名誉な事じゃねえのか? などと思いつつ、王城に到着。
なにやら騎士長やら王子やら、一筋縄で行かなさそうな面々とも顔合わせ……。
なんだろう……という所ですが、さて実はもう役者は揃っているっ! いよいよ舞台が動き出します……
第二章 遂に物語が動く。急転直下の戦争感へ
▲協定の日が来て唖然、なんと歌姫とは方便、実質はただ魔族にイケニエとして差し出される立場だという……!
しかも魔族は今回に限り、500年続いて来た協定を破棄するつもりの様子。
今までそこそこ強くなってた自信も戦闘で粉々に砕かれた時、暗い幼馴染が用意してたのはこの時の為……、実は彼女はエルフ族の事実上のトップだった、と分かるのです
▲つまり魔族vsエルフ族が開戦。ところで人間たちは……と言うと、こちらも実は既に大量の兵を近場に待機させていた!(つまり人間族も協定を破棄、一方的に仕掛けるつもりだった)
ここからの軍略・戦場描写の怒濤の盛り上がりは、ばしっと決まっています。
合間に帝国の隊長と村長が旧知の仲、というじじい老兵トークなどが入り、にわかに熱くなっていくテンション
▲だがまさに最前線では、魔族の三大軍の一つを率いるという将軍が登場、主人公が人質に取られたりしてエルフの長が敗れていたのだ……
▲そんな状況は露知らず、自分達の有利を疑わない人間軍。援軍を要請していた他国に断られてたり、いかにも弱い敵兵を追って川に踏み込む、などの愚昧な指揮を見せる王子……
▲さて敵軍が退いてたのは明らかに陽動、魔族が川を氾濫させた事で退路を断たれた人間軍(ちゃんと一章で伏線があるのがニクイ)
この時を何十年も掛けて用意してた魔族と、敵の基本的な情報さえ欠けている人間軍、という差が明確に描き出され、王子を脱出させるべく老将軍が憤死するのであった
じじいーー!!(熱い)
▲人間軍が総崩れとなる中、気になる主人公は……ですが、川に流されて、暫く気絶していた所を目覚め。
そしてエルフ族は主人公に肩入れしたい模様で、エルフの長を生き返らせる為に、第一章でも手に入れたベルをあと6つ集めてくれ……と、実は誰も気付いてない第三勢力としての使命が現実味を帯びて来ました
▲第一章で探索した同じマップを、今度は下山すべく急ぐ……という構図。遠くに燃える森が位置関係を現していて良い
途中、王子が雑兵オークにやられて瀕死になってる所に立ち会い、これまた重要そうな王家のペンダント(玉璽的なものだろうか)を預かるのでした
(老将が逃がす為に憤死したのに、けっきょく明智光秀的にやられる、あっさりさがリアル。予想できなくなって来た…!)
▲魔族軍の追撃留まらず、逃げ惑う人々。主人公は故郷の村へ帰ろうと走るものの、親切な義勇軍だと思った兵士が実は人さらいで……。
ここでどさくさに紛れ、OPの陵辱に合流する訳です……(関係ないですが、戦争の直後に人浚いが出現するの、めっちゃリアルですね)
▲その頃、主人公の故郷の村では……。
お姉さんシスターは実は魔族の間者だったが(魔族だからいつまでも綺麗だったのですね)長老との恋愛を経て、そのまま村に居ついた事、そして肝心の長老は愛する人を守ろうと、憤死したのである
じじいーー!!(渋いおっさん達の熱さよ)
そして誰も止める者がおらず、主人公と言葉を交わした他の女の子達さえもレイプ陵辱に……
▲進撃止まぬ魔族軍は、ゲス領主の街まで攻め上がる。
この居城は守備が堅いと誇る領主でしたが、魔族はドラゴン=つまり空軍さえも所持してる様子。あ、だめですねこれは……
落城、何だかんだしぶとく生き残りそうなゲス領主が即殺されたのには、「予想できねえ」と気持ちを新たにしました。
▲結果的に王城に向かう途中の洞窟を爆薬で吹き飛ばし、崩落させて何とか進撃の足を止める……とかも、まさに「そうそう」と納得が行く展開。
これは位置関係を把握してこそなので、このダイナミズムの為に、第一章があったのでしょうねえ……
▲しかし瞬く間に領土の3分の1くらいを奪われてしまった帝国、これを受けて各国が動き出す……と、各勢力の情勢の描かれ方が楽しい。
援軍の要請を断った国はさっそく魔族に恭順、でも腹に一物ありそうであったり、帝国の南には故王子の弟が別の国を構えてるようだったり(ペンダントの行方が鍵になりますね……)
帝国に今まで従っていた宗教集団はこれを機に独立を宣言、あと殷の紂王みたいな感じの国が西に広がっていたり。
そしてモチロン、魔族軍内部の描写も。裏切り者として連れ去られた、お姉さんシスターの行く末は……
第三章 実は第三勢力の鍵を握りまくっている主人公、奴隷にされて売春しまくってる場合では無いのに……!
▲そして主人公。使命を与えられ、戦局を握る鍵を2つも持ってるハズなんですが、精子まみれになる程犯されまくり、そのまま奴隷オークションに掛けられてしまう……
▲主人公を買った娼館の女主人は人情がある人物のようだが、それはそれとして、在籍娼婦と圧倒的に食事で差を付け、自分から娼婦になると言うよう仕向ける、この手練手管な感じ……
▲当初は拒む主人公でしたが、故郷の人々のことを思い出し(そして自分の使命も)ここに留まっている訳にはいかない、前に進まなければ、と娼婦になる事を決意。
まだ村の惨状を見ていないので、ずっと望郷の念を抱いてる主人公。
プレイヤー視点では、村長はもう……とか、陵辱されまくりとか知ってる訳で、この辺りの辛い子を見守る感覚、大河ドラマ的である
▲娼婦になる事を決意してからも割と流れが細かく、まず先輩娼婦の仕事ぶりを見せられて覚えたり、次は一番の遊び人の男に、デビューの相手をして貰う……と仔細
▲ともあれ、この街で自由に客を取れるようになった主人公。客を選び、もっと高値で買って貰えるよう交渉したり……
▲初々しい仕事ぶりが光り、却って変態感がある気がする前戯系
▲男に責められ、甘い顔をしたり、縋り付いてる気配が既にいやらしい気配を見せる(中出しもたっぷり)本番系と、売春部分は豊富そう。
まずはこの境遇から抜け出さないといけませんが、さぁどうなっていくでしょうか……
体験版範囲だとプレイ2時間弱くらい、製品版にそのまま引き継げるようです。
セーブ画面見ると、日数も逐一カウントされてるので、娼婦生活から抜け出し、人間・エルフ側の勢力をまとめるのにどれだけ時間が掛かるかで、分岐もある感じでしょうか……
非ツクール系の名作RPGは(ツクールによらない)それぞれ特色があったりするものですが、今作はRPGの背景に、よりビッグなSLG的な勢力の気配の組み込み方が他に無いものだなと。
(ご自分の長所を上手く活かされてるなと……)
2周目とかもあるみたいなので、周到に用意された軍略を完全に個人の力で突破したい、とかも出来るだろうか
・製品版の感想は以下のサイトさんが書かれていました↓
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非ツクール系RPG(ADVツール)での名作:
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