RIZU-リズ- (製品版)

RPG,R18ライター:弘前,製品版の感想

RIZU-リズ-
RIZU-リズ-[猫リスの無限工房] :DMMでも配信中

*この感想は [弘前]さんに書いて頂きました。
作り込まれたゲームシステム、謎多きダークファンタジーの世界観、美しい横スクロールタイプのマップ、
いたるところに作者の突出したセンスを感じる大作エロRPG・・・
ゲームが面白いかどうかの前に、まずは、作者に賛辞を贈りたい。
そんなゲームだった。
いや、とても面白かったのだが。
・・・それでは、この作品の詳細を見ていこう。

美しくもトリッキーな横スクロール型マップ

 

 
▲美くし過ぎる横スクロール型のマップ
まず目を見張ったのは、横スクロール型のマップがとても美しいところだ。
美しいドット絵がモチベーションを上げてくれる。
画面だけ見るとアクションゲームと勘違いしたが、戦闘はサイドビューバトル(横戦闘)のRPG。
あまりないタイプのマップなので新鮮な気分にさせらた。
コナミの悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)シリーズを彷彿させるが、
最後までやると、やはりあえて似せているような気がしてニヤリとさせられた。


▲ワールドマップは開放されたダンジョンを選択して移動する

ダンジョンごとに異なる仕掛けとグラフィックを楽しめる。
行く手を阻む大量の水、道を迷わせるワープ装置、
遠くに吹き飛ばされる風、落とし穴・・・
徐々に新しい仕掛けが増えていくので、飽きることなく楽しめた。
スイッチや石像など、怪しいところを調べて扉を開いたり
風の流れを変えたりして、新たな道を切り開いていくのだ。
はじめは特に難しくはないが、だんだんとややこしくなり
4つ目のダンジョンあたりからはメモをとるなどしないと
簡単には進めなく、やりごたえ十分だ。

ダンジョン探索/移動力システム


▲右上にある移動力の範囲内で移動する。

右上に30移動力とあるが、何歩かあるけば数が減っていき0になると所持金の1/3を失いダンジョンの入り口に戻される。
ダンジョン脱出アイテムやスキルがないため、慎重に攻略していく必要があるのでやりごたえがある。
どうしても移動力の範囲内でダンジョンを攻略できない場合は救済措置として
移動力回復アイテムが用意されている。
購入するにはお金が必要だが、命あっての物種だ。
万が一の為に購入しておこう。
ついでに、ダンジョン脱出アイテムやスキルが欲しいと思った私はヌルゲーマーかもしれない。


▲トラップに触れるとトラップが発動

ダンジョンでは、トラップに触れるとルーレットが回転しはじめる。
ルーレットを止めて成功が出ればトラップを回避できる。
面白い演出だと思った。
一度回避したトラップにもう一度触れると、またトラップが発動するので
このトラップには苦労させられた。

システム/戦闘システム/バランス


▲美しくもかっこいい魔法やスキルのアニメーション

戦闘画面もとても綺麗でモチベーションが上がる。
サイドビューのCTB(カウントタイムバトル)で、攻撃やスキルは防御をしたらたまるSPが必要。
素早さに応じて行動順が決まり、より多く行動できるシステムも採用している。
行動の順番が回ってきても時間が止まっているため、あわてる必要がない。

 
▲武器と防具は固定。錬金工房でお金を払いステータスを強化する

とりあえず戦闘システムが意味不明だという人は、
攻撃を繰り返して攻撃ができなくなったら
攻撃ができるようになるまで防御を繰り返すと良いだろう。
良く動く派手な魔法や技のアニメーションは
見ているだけでも楽しく、リズの世界観を感じることができる。

好感度システムで発生するエロイベント


▲街にいる3人の女の子には主人公に対する好感度が設定されている。

街はダンジョンに挑む前に戦力を整える場でもあるが
女の子たちとコミュニケーションを深める場でもあるのだ。
もちろん、仲良くなったら好感度に応じて、エッチなイベントが
1キャラにつき3つも待ってるぞ!
全裸で待機せよ!
この好感度は、女の子の依頼を達成するごとに上昇する。
依頼内容はアイテム集め、無くしたものを探すなどだ。
好感度が見える親切設計はとても良い。
好感度が低いうちは態度が悪かったりすると、もっと萌えたかも。
女が女に対しての好感度なので、当然のごとくレズプレイもあり、
レズが好きな人にもお勧めできると思う。
特殊なシチュエーションでのプレイもあり、飽きずに愉しめた。

  
エッチできる子たち。私は赤毛でポニーテールの女の子が一番好み。

エッチなシーンを拝める攻略対象の女の子たちをご紹介。
覗きなどもあり、全てが「女x女」というわけではない。
【赤毛の女の子『アビー』】
アビーは錬金工房の主で、固定装備の剣や防具を強化してくれる。
機械マニアなので、ロボットのような物を試作している。 
物語が進めば、その試作品のロボットが仲間になる。
オナニー用の機械も作っていて、あとはご想像の通り?
ファンタジーな世界観で電動式っぽい(動力は魔力などかもしれないが)
大人のおもちゃが出てくるのはとてもエロく感じる。
なぜかといえば、ファンタジーン世界の人は、バイブなどを使ったことも見たこともないはずで
それを使用した時の新鮮さと衝撃は計り知れないくらいだろう。
【魔法百貨の店主『ネム』】
回復アイテムなどのアイテムを売っている。
錬金術でさらに強力なアイテムを作ってもらうこともできる。
彼女にはエロい秘密と、他にも秘密があるのだが、ネタバレの為に
どちらとも言えない・・・とても残念だ。
だから、ネムのエロシーンについては触れないことにする。
エロイとだけ言っておこう・・・
【神官長『イヴ』】
主人公の魔法や剣の技を覚醒する方法を教えてくれる。
彼女のとある趣味がエロシーンにつながることになる。

 
▲カットインやアニメーション とても良く動く。

どのエロイベントも物凄いCGの差分量と長いシーン。
途中でアニメーションしたり、カットインでアニメーションしたりするのも、手が込んでいて凄い。
ピストン運動の速度が徐々に増していくのも、とても気分が盛り上げられる。
ゲーム部分にかなり手がかかっているのに、エロシーンにもここまで手がかかっているとは・・・嬉しい誤算である。
尺もかなり長く、とても満足のいくものだった。
このゲームのおすすめポイントである。

指輪で発生するエロイベント

 
▲指輪は魔人を狩るたびに一つだけ貰える。強力なステータスアップの効果があるので、早めに手に入れよう。

もう一つのエロは、一度クリアしたダンジョンのボス部屋を再度訪ね、死んだボスの代わりにいる倒さなくてもクリアできる魔人を倒すと手に入る指輪で、奴隷時代を思い出すというもの。


▲奴隷時代のエロイベント。

奴隷時代では完璧に調教されているのだろう、
従順で自らもよがりまくっているシーンがメイン。
普段のクールな主人公とのギャップがよりエロさをだしている。
和姦好きや、調教された乱れたエロイ女の子が好きなら満足いくだろう。
エロイベントは指輪の数(全8個)だけある。
アップデートなどで、奴隷になりたてのころの
調教されているシーンも見てみたくなった。
エロイベント自体は豊富にあり、とても良くできているのだが
発生する頻度が偏ることがある。
初見であれば、ゲーム開始時のエロイベントを見てから
次のエロイベントを見るまでに時間がかかる人が多いと思う。
頑張った後のエロイベントは格別である。
健闘を祈る!

作り込まれているだけに、細かな粗が気になる神ゲーの原石。アップデートに期待。

あともう少しで神ゲーになりそうだと感じるだけに、気になる点もある。
例えば戦闘では、一度使った魔法や技は一定の時間をおかないと再使用できないCT(クールタイム)も採用されている。
このゲームではCTは戦闘後も引き継ぐという厳しめの設定なので面白そうに思えたが敵から逃げる(必ず逃げられる)とCTは回復してしまう。
(客観的に見るとバグにも見える。
もしかしたら、仕様が変更されるのかもしれないが
『ゲームをリセットし、再びゲームを起動するとCTが解除される』
という現象については仕様と告知されている。)

 
▲陰や陽というネーミングの属性がかっこいい。ただ色々あっても、サンダーボルト(陽)一撃で倒せる敵がほとんどでそれでだめなら、メテオインパクト(陰)かストーンシャワー(大地)の一撃で戦闘が終わる・・・

戦闘バランスも、はじめは結構厳しめで、やりごたえのある感じのように思えたが全体魔法を覚え始めると、一気に戦闘が楽になってしまう。
全体魔法の威力は、ゲーム難易度奈落(LvMAX)のラストダンジョンのザコでさえ一撃で殲滅できるほど・・・
ボスでさえ一撃で死ぬのはさすがにどうかと思ったが、リズの魔法が強いのは、キャラ設定や演出の一つなのかもしれない。


▲難易度設定メニュー この難易度はいつでも設定できる。

いちおう難易度もLV0からLv4まであり、初期設定は1だ。
戦闘シーンがかっこいいので
クリア後は最高難易度でプレイしたいところだが
ほぼメリットが無いため、難易度を上げるモチベーションが湧かなかった。
やり込み派には物足りないかもしれないが、ヌルゲーマーには優しい設計と言えるかも知れない。
それでもこのゲームは面白かった。
システムがどうのより、ドット絵、マップ、立ち絵などから感じる雰囲気や世界観が良かったし
多少ゲームバランス悪くともお勧めできる作品であるからだ。
ゲームバランスが悪くても、こういうものだと思って攻略していけば楽しめる。
逆にあとからシステムやゲームバランスを変えてしまうと、そっちの方が混乱して不満が出ると思う。
しかしながら、アップデートに期待しているのも事実。
おー神よ、わがままなユーザーを許したまえ・・・

かっこいい演出 映画のようなエンディング

ラスボスを倒した後に謎が次々と明かされ、また新たな謎が生まれるため
とても盛り上がり、まさにクライマックスといった感じだ。
壮大な映画のようなスタッフロールには改めて突出したセンスを感じさせられた。


▲アニメーションするキャラクター紹介の演出などもかっこいい。※アニメーションしているため文字がぼやけている

最後に

ネット上では5〜9時間のクリア報告が多かったが、私の雑感では
全てのイベントを見て終わるまで20時間くらいかかった。
やりきった感が半端ない。
かなりの大作で、大満足の作品だった。
キャラのかわいさ、ダークな世界観、謎や余韻を残した終わり方、とても良いと思った。
システムに完璧さを求める人にはお勧めできないが、
ヌルゲーマーには許容範囲内、むしろ大歓迎の親切システム。
雰囲気重視で楽しめるならお勧めする。
次回作も作っているらしいので、かなり期待をしている。