轟爆嵐-RumbleStorm- (製品版)

STG,R18製品版の感想,ライター:エローン大君

*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。

スローシステムで君も凄腕プレイヤー気分!? 90年代風本格派縦スクロールシューティング

StudioSさんの「轟爆嵐-RumbleStorm-」の感想でございます。
本作は、90年代風縦スクロールシューティング。特に、東亜プランが全盛期だった90年代前半頃をリスペクトした作品。
90年代ならではの容赦無い高速弾をくぐり抜けながらショットやボムで敵を倒す、「撃つ!」「避ける!」「壊す!」なシンプルな爽快感が派手な爆発や効果音で楽しめるゲームです。
また非常に特徴的なのが、敵弾に近づくと自動的に発動する、一瞬周りがスローになる「A-CH0/SYSTEM」。
スローになった瞬間に「避けるか、ボムを撃つか」の判断を下し、敵弾を回避できた時の凄腕プレイヤーになったかのような快感がクセになる作品となっております。
他にも、オプションのフォーメーションチェンジや隠しボーナスアイテムなど様々なフィーチャーを用意。
一定時間無敵になれるボムもバンバン撃てるため、STG初心者でも気軽に爽快感や上達感を味わえるゲームとなっておりますよ!

H部分ではステージクリアごとに、ヒロイン・ユイへのエロ拷問デモが描かれる方式。
徐々にエスカレートしていく機械での拷問も見物ながら、「大画面でのHアニメ」のインパクトが絶大。
ユイがあげる嬌声やヌルヌル動くアニメに、思わず目が釘付けになってしまうことでしょう!

初心者にも優しいオードソックスなSTG 武器の切り替えやオプションのフォーメーションが攻略のカギだ

本作は、地球を狙う機械生命体「デストピアン」を、超精神戦闘機「XEX」に乗る主人公・レイカが単身で倒しに行くというストーリー。
ちなみに本作は全年齢版もありますが、R-18版では精神力=性的絶頂時に発せられるエネルギーという設定だったり。

さて、本作は東亜プラン系をリスペクトした90年代風シューティングゲーム。
操作は、方向キーとショット・ボムの2ボタンというシンプルな構成。ショットはオート連射なので、連射が苦手な人でも安心です。
ステージ中には「パワー」・「スピードアップ」・「ボム」などのパワーアップ系や、武器を変えるためのアイテムが現れるなど、基本的なシステムは当時のオードソックスな縦STGを踏襲したものとなっております。

しかし、本作のシステムのキモは「オプションのフォーメーション」!
本作ではショットキーを離した状態で上下に移動することで、「サイドフォーメーション」と「フロントフォーメーション」、2種類に切り替えることが出来ます。
広範囲に攻撃出来るサイドフォーメーション、移動速度を犠牲に前方へと集中攻撃するフロントフォーメーション。
隊列を変えることで、ショットやボムの性質が大きく変わるので、使い分けは必至です。
……凄く個人的な感覚だと思うんですが、フォーメーションを変える時の操作が、ガシャコン!と車のギアを変えるような感じで妙に心地いい……。

さて、本作で登場する武器は、「ワイドビーム」「サンダーレーザー」「スピアショット」の3つ。
それぞれの特徴を書きますと、

・赤 ワイドビーム:攻撃範囲・威力ともにバランスがいい。
・黄 サンダーレーザー:威力は低めだが敵を貫通する。サイドフォーメーション時は敵に向かって飛ぶ。
・青 スピアショット:攻撃範囲は狭いが威力が高い。サイドフォーメーション時は左右移動で軌道が変化する。

という感じになっております。
ボムに関してはどの武器も共通で、サイドフォーメーション時は広範囲に攻撃する通常ボム、フロントフォーメーション時は高威力のレーザーボムです。

沢山出てくる雑魚敵をワイドビーム一掃したり、ボスの部位破壊狙いで高威力のスピアショットを使ったり。
場面場面で適した武器・フォーメーションがありますので、色々な武器を試してクリアを目指しましょう。

そして、本作ならではのシステムは、敵弾に近づくと自動的に発動する「A-CH0/SYSTEM」。
一瞬周りがスローになり、そのスローになった時間を利用して、プレイヤーは「避ける」「ボムの無敵で逃げる」の2択を選択することになります。
敵機や弾以外が暗くなるのも特徴的で、地形に惑わされず弾避けなどに集中できるという一面もあるシステムです。
シューティング初心者のクリアが楽になるのはもちろんのこと、難易度HARDの高速弾の嵐を回避するためには超重要。
敵の攻撃を避けるためにバンバン使っていきたいところですが、発動後は数秒間クールタイムが発生してしまうので過信は禁物です!

本作のモードは、「ストーリー」モードと、デモが無い「アーケード」。
そして、練習などに使える「プラクティス」「ボスバトル」モードが用意されています。
全8ステージで、難易度はEASY・NORMAL・HARDの3種類。
一周は難易度NORMALで約35分ほどですが、ノーコンティニュークリアやスコアアタックなどを意識すると、一気に時間が吸い取られます。
ただでさえやり込みがいがある上に、シンプルなシステムが故の爽快感もありまして「ちょっとだけプレイして破壊の心地よさを味わう」という遊び方も出来ますので、非常にコストパフォーマンスがいいゲームだと思います。

ちなみに、シューティングゲーム初心者の方はクリア出来るか心配になるかもしれませんが、本作は「体力制+残機制」だったり、ボムを撃てる機会が多かったりと、様々な救済措置が用意されているのでご安心を。
「1機の体力が3」「残機が3」ということで、都合9発被弾しない限りはゲームオーバーにならない上に、撃墜されたりコンティニューするたびにボムが増えていくので、ボムの個数など気にせずバンバン使っていくと楽しいですよ!

圧倒的な攻撃力で破壊せよ! STG初心者・上級者共々「ボム」が重要なゲーム性

実は本作、個人的に「初めて遊ぶシューティングゲームとしてオススメ」のゲームだったりします。
それは、本作のゲーム性が基本的に「ボム」を重視したシステムとなっているためです。
先ほどの簡単な説明では触れなかった、本作ならではの細かいシステムを紹介しながら書いていきましょう。

基本的に、本作は攻めることを重視したシステムとなっております。
「敵に近づけば近づくほど威力や点数がアップする」のがその最たる例で、敵が放つのが高速弾なのも相まって「やられる前にやる」ことが重要だと言えましょう。
その一方で、本作には「被弾時にパワー・スピードが1段階下がる」という仕様があります。
つまるところ、体力を失って撃破された時に至っては、パワーが3段階下がるということもあり、被弾をすればするほど追い込まれていく。
この「攻めた方がスコアなど様々な点で有利になる代わり、うっかり被弾してしまったら一気に自機が弱体化し不利になる」というバランスが、本作の凄く面白く興味深いところだったりします。

シューティングゲームは動きのパターン化が最重要ですが、パターンを組んだ上級者でも誤操作で凡ミスしてしまう可能性はあるというもの。
そこで登場してくるのが、一瞬周りがスローになる「A-CH0/SYSTEM」なんですね。
スローになった段階でボムを撃つという判断をすれば、被弾は確実に避けられパワーアップ状態を維持できるのですから、これを利用しない手はありません。
実は「A-CH0/SYSTEM」は、STG初心者が画面端などに追いつめられた時などの救済である一方で、スコアを稼ぐために攻めるプレイヤーの凡ミスをケアする、攻守一体なシステムだったりするのです。

本作のボムはアイテムとして登場する他に、撃墜時・コンティニュー時と様々な場所で補充されます。
その上、撃墜されたり残機が0になってもボム数は引き継がれるため、バンバン増えていく大判振る舞いっぷりです。
もちろん、ノーコンティニュークリアなどを目指す際は撃墜などやらかしてはいけませんが、「ボムをとにかく使え!」と言わんばかり。
このボム周りのシステムは、STG初心者にとっては手軽に「撃つ!」「避ける!」「壊す!」の快感が味わえ、全面クリアの難易度が一気に下がるもの。
そして、本作をやり込むプレイヤーにとっては、「A-CH0/SYSTEM」と合わせて「攻め」を継続するための手段となる、非常に面白いシステムとなっていると感じました。
可能な限りのパターン化が行えても、どうしてもアドリブ避けが必須なバラマキ弾がある本作。
回避のためにボムを使うか、厄介な攻撃を持つボスの部位破壊にボムを使うか、ボムを巡る駆け引きが楽しい作品だと言えるでしょう。

高速弾たっぷりの高難易度ゲー でも「初めて遊ぶシューティングゲームにオススメ」なのです

ボムの入手手段が多い一方で、本作全体が低難易度のゲームかと言われると、全くもってそうではありません。
90年代縦STGをリスペクトしたゲームだけあり、高速弾が至る所から飛んでくることが特徴的。
また、難易度と比例して敵の弾速が上がり、難易度HARDでのバラマキ弾に至っては苛烈すぎて恐怖の一言です。2面ボスの対処が分からぬ……。
ステージによっては隕石が降ってきたり、敵が超高速で突進してきたり、ギミックも様々。
場面ごとでの武器の切り替えや、敵の弾を避けて倒すための動きなど、「動きのパターン化」を組むのが楽しい本格派シューティングゲームですので、STG上級者の方も存分に楽しめると思いますよ!

また、ハイスコア狙いを考えると、よりゲーム性が深くなります。
第一にコンティニューしてしまうとスコアが0になりますので、ノーコンティニュークリアは前提になるのですが、ここで曲者なのが大量のポイントが入手できる隠しアイテム。
ステージ中に隠された「金色のP」をサイドフォーメーションで探し出し、フロントフォーメーションに切り替えて撃って入手する、というのがボーナスポイントを得るための一連の流れ。

……なのですが、フロントフォーメーション中は移動速度が遅くなるのがミソで、高速弾が大量に飛び交う中、どのようにして隠しボーナスアイテムを入手するか、ただクリアする場合とは全く異なったアプローチでのパターン化が必要となります。
真面目に取ろうとすると大量の敵弾に襲われるものや、スピードアップしてギリギリ入手できるかも?な位置に配置されているボーナスアイテムもあるため、上手くパターンが組めないうちはボムを決め打ちする必要があるのもまた面白いところ。
オプションのフォーメーションが、サイドフォーメーションで大量の雑魚敵を殲滅するか・フロントフォーメーションで大ダメージを与えるかだけでなく、スコアにも直結するところが本作ならではの駆け引きで、面白いところだと言えましょう。

ちなみに、私が本作を「初めて遊ぶシューティングゲームにオススメ」する理由は、前述したボムを使った「撃つ!」「避ける!」「壊す!」の快感が味わえるから。
そしてもう一つ、本作の説明書・ゲーム内で見れるTIPSと、ステージデザインが非常に噛み合っているからです。
例えば、「地上の敵は真上に重なると弾を撃たなくなる」と明示して、そのテクが使える場所を分かりやすく配置することでパターンを組む楽しみ方を教えたり、隠しポイントアイテムの存在を示して「ただ敵を倒して進むだけのゲームじゃないんだ!」とワクワクさせたり。
「パワーを15個集めると…」と何かが起こることを示唆して、興味が湧くようにしているところもいいですね。

エクステンドのスコアとして示されている300,000点も、アーケードSTGの2面・3面あたりでいつもゲームオーバーになる自分のような人だと、ギリギリ到達できない非常に絶妙なラインに設定されているのも面白いところ。
9発被弾しないとゲームオーバーにならないシステムなのに、狙われたかのように2・3面でゲームオーバーになってしまうあたり、かなりステージデザインを練ったのではないか、と思います。

シューティングゲームは「撃つ」「避ける」とゲーム性こそシンプルですが、パターンを組んだりスコアを稼いだりする肝心な部分の楽しさは、初心者であればあるほど気付かず通り過ぎてしまうジャンルだと思います。
その点で、ジャンルの楽しさが目に見えて分かる本作は、「シューティングゲームは苦手、よく分からない」という人にこそプレイしてもらいたい一作です。

まずは、「自分が楽しいと思える難易度」でのストーリーモードクリアを目標にプレイして、その後から高難易度挑戦、そしてノーコンティニュークリア狙いやスコア狙いのパターン化に挑戦してみるのがオススメです。
STG初心者でもボムやコンティニューを駆使すれば、難易度HARDのクリアは出来るとは思いますが、まずは楽しめる難易度で遊ぶのが一番ですからね!

演出面では、本作はFM音源をメインにしたBGMを使用しているなど、90年代当時の雰囲気に拘った作りです。
敵を破壊した際の爆発音や地面に残る爆発痕が破壊の爽快感を演出し、ほぼ全てのボスにある部位破壊要素にサディスティックな気持ちを掻き立てられる感じがたまりません!
ちなみに、本作は縦STGということで、横画面のうち余った部分にはパワーアップ・ボム数などのステータスと、パイロット・レイカのアニメーションが表示。
A-CH0/SYSTEM発動や被弾、体力がピンチになった時に顔が紅潮するなど、見た目のインパクトが強くて良い

ヒロインを襲う超鬼畜エロ拷問 画面全体を使ったエロアニメーションは大迫力!

本作ではステージクリアごとに、敵に拐われたユイ博士の拷問Hデモシーンが挟まれます。
機械姦メインの快楽責めですが、初っ端から「電撃鞭からの膣内スタンガン拷問で失禁」とStudioSさんらしい鬼畜っぷり。
乳首にクリ拡張、イボ付きバイブでの連続絶頂地獄など、ステージが進むごとにエスカレートしていくエロ拷問は要注目です。
拷問自体もかなりインパクトがありますが、個人的に一番見ていただきたいのは超インパクトがあるエロアニメーション!

機械からの責めに反応する肢体、バイブを超高速ピストンされる断面図、これらがゲーム画面全体を使ってダイナミックにヌルヌルと表現される様はたまりません。
ユイ博士の嬌声もさることながら、拷問機械の動きや音も素晴らしく、ヒロインの淫靡な姿に華を添えています。
体験版でHデモを見ることは出来ませんが、作品ページのChobitにて一部見ることが出来ますので、興味のある方は是非ご覧ください。
もちろん、パイロットであるレイカにもHデモシーンが用意されています。腹筋の割れた女の子がアヘ顔晒しながらイキまくるのいいよね……。
Hデモは全部で8シーン。シーン数だけを見ると少な目に見えますが、それぞれの尺が長い上に責めのバリエーション豊かですので満足できることでしょう。

超本格派で90年代縦STGへの愛に溢れた作品 エスカレートしていくエロ拷問も見物な一作

というわけで、StudioSさんの「轟爆嵐-RumbleStorm-」の感想でございました。
FM音源を使ったBGMや東亜プラン系統のSTGをリスペクトした、まさに「90年代風縦STG」な一作。
周囲をスローにする「A-CH0/SYSTEM」や、沢山入手できるボムなどの存在もあり、STG初心者・上級者共に楽しめる作品となっておりました。
シューティングゲームが苦手な自分が、思わず数時間も遊んでしまうほど非常に本格的で面白いゲームです。
隠しボーナスアイテムを絡めたパターンを考えるのも楽しいので、是非ともプレイしてみてくださいませ。
また、前述した通り、TIPSで書かれている内容もありまして、個人的に「STG初心者にイチオシ!」なゲームです。
体験版では2面まで遊ぶことが出来ますので、興味が湧いた方は是非とも遊んでいただければと思います。

また、エロ面に関しては、やはりド迫力なエロアニメーションが見もの。
エロ拷問で精神崩壊するほどの快楽を与えられる様が、大画面でヌルヌルと動く様はグラフィック・効果音などの演出も相まってインパクトが凄いです。
肉体改造や連続絶頂、更には脳姦まである超鬼畜な拷問の数々も見物。
大画面で快楽漬けにされていく様を楽しんでみてはいかがでしょうか。

余談:アクションゲームツクールMVについて

さて、ここからは完全に余談となります。
実は本作、「アクションゲームツクールMV」で作られた作品だったりします。
アクツクMVと言えば、初期のベンチマークで「重い」という印象が付けられてしまったツール。
そんな中、グラフィカルで如何にも派手そうな本作は、「自分のパソコンで動くのかな……」と不安になられるかもしれません。
しかし、本作に関してはStudioSさんの様々な工夫と、ここ最近のアップデートによって色々なパソコンでも遊べるように作られております。

また、最新のアップデートに関しては、「ゲームスピードが上がりすぎて、作り直さないといけない」と嬉しい(?)悲鳴が上がるほどの急激な軽量化がなされました。
未だアーリーアクセス中ではありますが、本格的なゲーム製作ツールとしてアクツクMVをオススメできる風潮が出来てきているのではないか、という風に私は感じています。
(Windows7環境だと、ユーザ側で「Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ」などのインストールが必要なのが辛いですが……)

アクツクMVでゲームを作る上で悩みがちなのが、「イラストなどの素材を自力で用意しないといけない」という問題。
ですが、実はこの問題は「やろうと思えば普通に解決できる」というレベルだったりするのです。

例えば本作では、様々な3Dパーツを組み合わせてグラフィックを作れる3DCGソフト「DoGA」でグラフィックを制作しております。
また、ドット絵などの制作依頼を請けてくださる方もいらっしゃるので、素材に関してもやろうと思えば何とかなるのが現状です。
今後のアクツクMVがどうなるかは分かりませんが、様々なジャンルのアクツクMV製ゲームが生まれることを楽しみにしております。
ちなみに個人的に「轟爆嵐-RumbleStorm-」で一番驚いたのはHデモシーンで、このクオリティのアニメをエロACTで応用出来たら、物凄く演出力の高い作品が出来るのではと考えていたり……。