ストリップファイター5 ABNORMAL EDITION (製品版)

ACT,R18製品版の感想,ライター:エローン大君,エロ格闘,ストリップファイター5 ABNORMAL EDITION

*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。

あのパロディ格ゲーが大幅キャラ追加でパワーアップして登場 旧キャラにも新技追加でやり込み度満点だ!

StudioSさんの「ストリップファイター5 ABNORMAL EDITION」の感想です。
パロディキャラ・システムてんこ盛り、元ネタを探すだけでも楽しい対戦格闘ゲームシリーズの最新作。
参戦キャラ数は、なんと8人から15人に増加!
新たに参戦したキャラの中には、過去作からの復活キャラやゲストキャラまでバリエーション豊かです。
新しいキャラが追加された他にも、旧キャラにバランス調整を施すだけでなく、新技を追加するなど、よりやり込み度が上がった作品となっております。
エロ面ではまさかの「男からも女からも犯されるキャラ」が過去作から復活!新キャラの陵辱デモシーンも合わせて、そちらの方でも楽しめる一品ですよ。
コマンド入力型の格闘ゲームですが、恐らくはガチャプレイでもCPU戦はクリアできますし、デモシーンも専用ビューワがあるから、エロが見られないことはない親切設計。
まずは、ゲームの部分からお話をしていきましょう。

前バージョン、ストリップファイター5のおさらい 旧キャラのバランス調整だけでなく、新技追加もあるぞ!

ストリップファイター5」は、以前の記事でレビューしましたが、今回のAEにてほんの少しだけシステムが変更されたため、改めて簡単に説明いたします。
本作はコマンド入力式の対戦格闘アクションゲーム。
方向キーとA・B・Cの3ボタンながら、「A+B」「B+C」「A+B+C」の同時押しで様々なアクションが出来る本格派です。
同時押しミスが致命傷になりかねないゲームということで、1ボタンで同時押し出来るショートカットボタンがありますので、6ボタンでのプレイ推奨です。

キャラクターもパロディなら、システムもパロディ要素が強め。
一番特殊なシステムとしては、やはり「Sテクニック」「Sファクター」を挙げざるを得ないでしょう。
まず、Sテクニックは「キャラクター特有の行動を成功させることにより、STRIPゲージを上昇させる」というシステム。
例えば、主人公格のユキなら「氷の壁を作り出す。相手の攻撃を受け止められたら成功」と分かりやすいもの。
キャラによっては、「Sテクニック発動で飛行開始、そこからの派生攻撃(突進・爆弾投下)を当てれば成功」となります。
大体は「Sテクニックによる攻撃を当てる・受け止める」が成功条件となっておりますので、自分にあったSファクターを持つキャラを選ぶのもいいでしょう。

そして、もう1つ特徴的なのは、Sテクニックや体力減少で溜まる「STRIPゲージ」がMAXになった際に使える、「Sファクター」。
Sファクターは限定技の数々から、特定攻撃のパワーアップ、過去作からのシステム復活までバリエーションは様々。
相手の一瞬の隙を突いたSファクターで勝負が決まることもあるため、なかなかに重要なシステムとなっております。
前作では「Sファクターは各キャラ1つずつ」となっておりましたが、本作ではパロディ元に合わせまして「旧キャラ含め各キャラ2つずつ」に変更。
旧キャラに関してもクラサワが強化されている一方で、露骨な強キャラだったインキュバスのSテクニックが弱体化されたり、とバランス調整が行われております。

この他のシステムとしては、
・STRIPゲージを少量使ってガードからの反撃を行う「Sカウンター」
・起き攻めから逃げるためには重要「ダウン回避」
・強攻撃でカウンターをすることで大きな恩恵が得られる「ヘビーカウンター」
・ガードされると削れていき、無くなるとガードが溶ける「ポロリゲージ」「ポロリクラッシュ」
などがあり、超本格派な格闘ゲームとなっております。

ちなみに、コマンドに関しては基本的に波動コマンド・逆波動コマンド・昇竜コマンド・真空波動コマンドで事足ります。
稀に1回転コマンドが必要なキャラもいますが、立ちスクリュー的な入力でもOKなのでへーきへーき!

立ち回り超重要の本作 カジュアルコンボな「モン娘★ファイト!」・「けもフレふぁいと!」とのゲーム性の違い

StudioSさんの昨今の作品と言えば、モン娘★ファイト!けもフレふぁいと!の「必殺技コマンド要らず・簡単操作」なゲーム群。
対戦格闘ゲームということで、根本的な部分自体は変わらないのですが、プレイ感覚が「必殺技コマンドの有無」だけでなく大きく異なります。
そのルーツとなる格ゲー事情を追うと、やはり重要になってくるのがコンボを繋げに繋げる「コンボゲー」として著名な「GUILTY GEAR」シリーズ。
特に「GUILTY GEAR XX」シリーズは、「サイクバースト」というコンボを無理やり脱出できたりする無敵技システムが搭載され、「相手のコンボ中にも駆け引きをもたらす」ことに成功しました。

▲けもフレふぁいと!の前に発売されたモン娘★ファイト!。Steamにて英語版・中国語版が配信中

実のところ、モン娘★ファイト!・けもフレふぁいと!共に、必殺技が出せるゲージ制限こそあれど、根本的にはコンボゲーだったりします。
Aボタンを連打するだけでコンボが繋がる「オートコンボ」はあくまで序の口で、少し基本コンボを練習するだけで、同じ必殺技や通常技の組み合わせを繰り返す「ループコンボ」が出すことが出来る。
そこに緊急脱出用の「バースト」と、コンボを繋げたい時の「吹っ飛ばし」を加え、コンボを食らっている間でも2つの駆け引きが介在するように製作されたのが両作の特徴。
ループコンボのやりやすさなどはキャラクターによって大きく変わりますが、「お手軽操作でコンボゲーの爽快感を味わえる」というのは、格ゲー初心者を取り込む間口として十分すぎるものでした。
けもフレふぁいと!で隠れイベント的なものをやらせていただいておりましたが、「格闘ゲームはこれまでやったことがなかった」という方でも、長く遊べるタイトルとなっております。
「えっ!?その強さで格ゲーやったことないの!?」ということが度々ありましたとも……。

一方、ストリップファイターシリーズは、元ネタ通りの「立ち回り最重視」な格闘ゲームです。
もちろん、コンボゲーも立ち回りがものすごく重要ですが、ある程度コンボを繋げやすく設計されているコンボゲーと比べ、「距離や高さによってコンボが当たるかが大きく変わる」ため、手癖でコンボを出してしまうとスカって恐ろしい反撃を受けることも。
相手との間合いを保ちつつ、様々な攻めで相手の防御を崩し、その時に出来る最大限のコンボを決める。
コンボを決めようと意気揚々と戦いの場に上がれば、少しでも集中力を切らせば通常技・必殺技だけで封殺されてしまうのが、ストリップファイターシリーズの特徴です。

現状ではコンボごとの火力が比較的少なく、いかに1発1発をしっかり当てていくかが重要なゲームとなっておりますので、プレイヤー的には「どんなコンボが出来るのだろう」とコンボ研究に熱心になっている時期です。
パロディ元格ゲーのように、目押しコンボ(繋げるのが難しいコンボ)もありますので、コンボ練習だけで笑えるぐらい時間が溶けていったりも。体に操作を染み込ませたりして、上手く繋げられるようになった時は非常に嬉しいです。
ちなみに、けもフレふぁいと!では0.5秒近く無敵になる技を持つフレンズがいますが、こちらは割と常識的な無敵時間で「安心して出せる無敵技」は少なめ。
攻撃の相殺システムで逃げられるモン娘★ファイト!等と比べ、相手の攻撃を如何に切り返すかも重要になりますので、遊べば遊ぶほどその深みが味わえることでしょう。

よく「立ち回りゲー」「コンボゲー」などと言われますが、対戦格闘アクションゲームは「如何に技を当てて、コンボなどを繋ぎ、ダメージレースに勝つか」の戦いで、そこに何の違いもありません。
格ゲーにも「負けず嫌い」ですとか性格的な適正はあると思いますが、一番楽しいのはやはり同レベルのプレイヤーとの対戦。
本作も2D格闘ツクール2nd.製ということで、ネット対戦用のツール「LilithPort」が使えますので、例え友人が遠い場所にいてもネットを通じて一緒に遊ぶことができます。
SkypeやDiscordなどのソフトでワイワイとネット通話をしながら遊ぶと、あっと言う間に時間が過ぎてしまうと思いますよ。

レイプ・逆レイプ共に更に充実。電マ攻め追加に、まさかの男キャラが2穴攻め!?

と、難しい話はここまで。
本作で新しく参戦したキャラクター達の紹介については、少し掘り下げすぎて文章が長くなってしまったため、別の記事にて説明させていただきます……。
その代わり、こちらも大きくパワーアップしております、肝心のエロの話に参りましょう!

ストリップコンボ(超必殺技)でKOすると、相手が脱衣して無抵抗になり、陵辱技が出せる点はストリップファイター5からの変更はありません。
大きな変更点は、今回追加されたキャラクターのお話になるのですが、

ショタキャラのアルくんが男女全キャラから犯されるという、ある意味すごく羨ましい状況になっています。
もちろんショタなので脱衣すれば男の子な部分は出ちゃいますが、女性キャラと見間違えるくらいには普通に可愛いので、自己投影できる人ならメチャクチャ抜けるシチュエーションだと言えるでしょう。ショタは下の穴が無いふたなりみたいなもの!
このアルくんの存在により、ストリップファイター5シリーズのエロ面の強みが、一気に上昇したように思えます。

既存キャラの陵辱追加は無しですが、もちろん新キャラへの陵辱、そして新キャラからの陵辱は追加されております。
小さい体のまるんから性器をごしごし・ぺろぺろされたり、セーラー服を着たファイターのマリから足コキされたりするのはもちろん、「電マ責め」という新しいシチュの陵辱が加わったりもしております。
前作から登場しているポニーテイルな女の子・ティナが、女キャラには貝合わせ、男キャラやふたなり相手には素股を行うなど、男女共に陵辱する部分の変更ももちろんありません。
体験版の説明書の方でキャラクターの一覧や、キャラにおける陵辱技対応表が載っておりますので、気になる方はご確認ください。

ゲーム部分での陵辱は2P対戦を1人で遊ぶことで見ることができますし、ストーリーモードでのデモシーンに関しては「デモシーンビューワ」が別の実行ファイルとしてきちんとついておりますので、こちらの方で手軽に楽しむことが出来ますよ。

ゲーム性・陵辱部分ともに高まったクオリティ。ガチな格ゲーを気軽に楽しみたい人にオススメ

というわけで、パロディ格ゲー「ストリップファイター5 ABNORMAL EDITION」の感想でございました。
新技・新キャラの追加で、様々なコンボが発見されており、まさに今が遊び時。戦略性もより高まっておりますので、より楽しめる格闘ゲームになったと言えましょう。
対戦格闘ゲームとしては、やはりコマンド入力をしなければいけないので、「波動拳コマンドが出来ない……」と敬遠してしまう方もいらっしゃると思いますが、元ネタが最初にブームになった時も似たような状況でした。
本格的なコンボを決めようとすると難しくなったり操作が忙しくなったりしますが、ガチャガチャと方向キーやレバー・ボタンを叩きながら遊んでも楽しめますし、ちょっと上達すれば「ジャンプ強攻撃→強攻撃→昇竜拳っぽい技」とかのコンボをしても違和感なくコンボになります。
「格ゲー=難しい」とは思わずに、CPU戦・2P対戦など気軽に遊んでみてください。多分CPU戦は格ゲーをやったことが無い人でもクリアできるんじゃないだろうか。
ちなみに、ネット対戦用の公式サーバもありますので、初心者である旨を伝えれば色々と教えてもらえるかもしれません(責任放棄)。

エロ面については、スーパーストリップファイター4から男女ともに責められることが恒例となっている、アル(ショタキャラ)の復活が衝撃的。
脱がない限りは、分かりやすく男の子には見えないキャラですし、エロ面が一気に強化された印象を受けてすごく嬉しかったです。
また、ストリップファイター5では1人だけだった貧乳枠キャラも追加され、ゲーム部分・エロ部分も進化したストリップファイター5 ABNORMAL EDITION。
先述しました通り、陵辱技の対応リストは体験版にて確認できます(ちなみに体験版同士でもネット対戦可能)ので、エロ目的の方は是非ともチェックしてください。
ちなみに、ほんの少しだけお安くなった全年齢版もあるヨ!

余談として:Ci-enとStudioSさんのお話

DLsite.comが始めたクリエイター支援サービス「Ci-en」。
最初こそ「後発なのに手数料が高い」など色々言われておりましたが、手数料を下げつつ徐々にサービスを改良・追加しているのが現状であります。
よくあるサークル側からの支援者へのお返しとしては過去作CGの配布などがあり、新作ゲームの製作状況が見られることもあって、サークルのファンはかなり使っていたりします。

個人的に興味深いのは、StudioSさんのCi-enサービスでの活動
過去作CGの配布などはStudioSさんも行っているのですが、もう一つ「最新ゲームへのコンテンツ配布」も行っているのです。
本作の元ネタとなっている格闘ゲームでは、「アレンジコスチューム」としてキャラクターの服装を変えることができる機能があるのですが、格闘ツクール2nd.の仕様を利用して「ストリップファイター5 AE」でも同様のことをしております。
「ゲーム性を崩さない部分で、ゲーム上のコンテンツを配布する」というのは非常に興味深い試みです。

「他のジャンルでももしかしたら使えるのではないか」と考えてみたのですが、アドベンチャーやシミュレーションゲームで、文章などの演出部分(スクリプト)をある程度改変できるように仕込んでおいて、支援者用にスクリプトを配布するなどその程度しか思いつきませんでした。
クリエイター支援サービスでのお返しは支援に直結する部分でもありますし、もしかしたらもっとすごいアイディアが出てくるかもしれませんね。