サキュバスアカデミア (体験版)
*体験版v1.0.0での感想です
[サキュバスアカデミア]https://www.dlsite.com
予告でプレイ。エロRPG、そしてBF(バトルファック)の元祖……そう言っても差し支え無いのがSuccubus Quest(DLsite版で2006年)
なんとそのサークルさんの新作が……という、これがリアルタイムの伝説だ
そう言うとつい大仰な物を期待しがちなんですが、内容的には「サキュバスにはけして勝てない。なんとか興味を引き続けるしか無い受け重視の戦闘(=”敗北シーンがバトルになる”(!))」というBFに、夢世界に馴染むほど色々と見える様に……と、探索の面白さに重点を置いた内容だなと。
ただやはりその手法は見事であり。
分かり易いのはザコシンボルを返り討ちに・戦闘を避けるべくボタン連打やギミック……等なんですが、同時に「物語(というか雰囲気)の何とはなしに深い感じ」が惹き付ける。
これはまさに練達したゲームの運びと相まる物で、自分なんかはこの辺り痺れますねえ……
童貞を失うと死んでしまうため、ボス戦では勝っても必ず死亡。しかし次の童貞男子に記憶を引き継いで戦っていく、そうして少しずつ様変わりしていく拠点、実はその時のキャラごとに違うボスとの会話……と。
勿論高いレベルのUIもですし、遊べる、じっくり来る深さが他と一段違うなぁという印象が。
気が付けば学園は、幽世の様な夢魔の世界に……
▲放課後。幼馴染が告白されとる……と覗き見してたら、逆レイプ殺し!?
▲続けて現れる狂言回しの様な女の子、さっきまで教室だった場所も何か不思議な光景に……
(ところで冒頭から選択肢多めに入れて、プレイヤーに取っ掛かりを作る姿勢良いですね)
▲なんとか皆が集まる避難所に辿り着きましたが……。どうやら境が曖昧になって交じり合う、幽世の様になっているらしく……
ところで狂言回しの女の子は常に傍に居るので、いつでもキー押下で話し掛けられる。やっぱこういうのちょっと嬉しいね
▲拠点はなぜ安全かと言うと、オカルト部の女の子がミルクをよそったからだとか、商人風の悪魔がアイテムを売ってくれる(強欲の悪魔?)……みたいな、背景感じられる描写も
▲拠点のあちこちには気持ちいい感じのデザインの女の子。
しかし話を聞いて回ると既に行方不明、恐らく(幼馴染と同じ様に)夢魔へと変貌した子も出てるようだ……
”夢魔は倒せない”。耐えるBF、そして探索充実!
▲製品版では順不同に、夢魔に変わった子が待つダンジョンへ挑めそうですが、ひとまず体験版では幼馴染みが待つ森のみ。
▲本作の戦闘は言うまでもなくBF……ですが、なんと基本『耐える事しかできない』?
ゲージMAXで射精する度に削られるHP、”良い感じに悶え”、女の子のムードを上げて気持ち良く帰って貰うしか無いのだ
▲拘束状態になったり、「抗う」か「従う」かスタンスを決めたり……(通常のBFなら従う=不利でしょうが、相手のムードが高まるのが重要なので、今作はそうとは限らず)
場のムードが高まれば夢魔が脱いだり、出来る事も増えたり?
戦闘の繰り返しと、駆け引きを意識したパターンの多さかなと
▲気を付けなきゃいけないのは、ムードを上げようと大技(と言っても耐える系が殆ど)を外したり、同じ技を何度も選んでると……。
飽きちゃった女の子が、さっさとイカせようとする様に。
暫くムードも上がらず、冷たい目で責めも容赦なし……という危機的状況ですが、なんかここが一番ゾクゾク来る気も?
▲不思議な世界を進む探索RPGとしても練られていて、蝶に群がられて不利になる罠、事前に甘い物をぶちまけて回避だとか、樹の前を通るとドリアードが襲って来るので樽を押して塞ぐとか。
戦闘発生前にボタン連打すれば回避もできる
勝てど負けど搾精死、そして別のキャラへバトンタッチ この深さは……
▲ちょっと調べたら中ボス級の敵が、みたいな油断できない箇所も。
二人掛かりでやられて搾精死……、死!?(本作、敗北後のエロは”あるっちゃある”位の長さで、そこは眼目では無さそうか)
▲本作では搾精死は比喩ではなく、本当に死亡。狂言回しの女の子に導かれ、次なる童貞戦士を選んで主人公とするのだ……男たちは何度でも死に続けるさ……。
能力を引き継ぎ、キャラによっては特色が。
例えばオカルト部の部長なら、敵淫魔をサーチ出来ます(これで「抗う」か「従う」とか、何が有効か分かるかなと)
▲戦闘で苦戦したら、Lvアップした時に手に入る(世界観的には”今まで気付かなかった物に気付く”だろうか)他生徒の遺品を持って、死導室で進路を決めよう。
いわくありげな語句ですが、要はスキルツリー強化かな
▲ようやくボス戦の幼馴染へ(といっても、この時はもう別の童貞戦士になっちゃってますが……)
敵は二段構えの体位だ、持てるアイテムを駆使して戦え! 特におまんこは気持ち良すぎて強敵だぞー!
▲ちなみに勝利=ムードがMAXですので、淫魔も消えますが、プレイヤーの童貞戦士も中出ししちゃって、ボスを倒す毎に死亡する模様。別のキャラへバトンタッチ……
そうして登場人物が死ぬ度に拠点も様変わりしていく。女の子たちが次々と夢魔に……(そして新ダンジョンが開かれる、か)
▲ちなみに初めのキャラのまま(一度も死なずに)ボス戦に辿り着くとちゃんと専用の会話があったり、拠点で探すと、新しい童貞戦士が見付かったり……(補充だ)
一筋縄で行かなさそうな凝り方がありますぞ
体験版は割とじっくりプレイして、1時間30分。
「なんとはなしに深い感じ」、言葉にしにくいのだが、言うなら……最近amazonプライムでB級ホラー観てて、基本しょうも無いのだけども、
たまに深いと思える作品は、ちゃんとキリスト教的世界観での除霊知識(エクソシストみたいな)になぞらえていて、
そうなった瞬間、絵空事から実際の過去の出来事と接続できて、絵空事じゃなくなる、深くなる瞬間があるのだ(あとは映像的な事とかね)
本作もサキュバスパニックから拠点に立て籠もる人々、淫魔に対抗するため史実の知識(ミルクを置く)とかしてて、そういうまず説得力をみたいな、基本的な描写の力があるよねと(もちろん演出、UIもクオリティー高いとかもあって)
しかもその後プレイする中で、どうやら淫魔は倒せないらしいと分かるとか、主人公が死亡したら、立て籠もってた他の主要人物に代わる……というオドロキもきちんと用意してるのよね……。
これが運び方というか、ゲームデザインの力量だよなあと。
世界観自体が魅力的になる。深い感じ。
(一方でシステム的な大ネタであるかも知れない、戦闘=敗北シーンというのは(プレイヤー側の解釈が)難しくて、そんなに伝わりにくいかなという気も。
自分も”分かるんだけど、やっぱなんだかんだ敗北後の集中エロシーンあった方がシコれはする……”と思っちゃったクチなので…)
どんどん死んでバトンタッチするのはダンガンロンパ辺りかなぁと思ったけど、実は童貞戦士・性(SAGA)って事なのかもと思った。……そうなのか??
同サークルさんはこの間、実はBF×SRPGなんて凄い物を出そうとしてたんですが……:
・製品版の感想は以下のサイトさんが書かれていました↓
とかが浮かんだのだ
あとは
[不思議の国のサキュバス]
[りりすいんないとめあ!]
とかね
ディスカッション
コメント一覧
SQDTの新作、いよいよ来るんですね。
間違いなくエロ同人の発展に寄与した一角ですので、
まさに「リアルタイムの伝説」という111さんの表現がピッタリ。
攻撃できないBFをBFの原点が手掛けるとどうなるのか、
楽しみでなりません。
(SRPGもやりたかったなぁ~…)
さすがに初作が2006年となると、昔なじみの古強者があつまって来てる雰囲気がありますねw
なんだか年月という物に、感じ入ってしまいますねえ……
私もこの体験版をやりましたけど、何気に「逝ってはダメ≒死」と厳しい節約があるんですよね。
処で、111さんは最初のノトーリアス戦をやりました? 私もきつかったです。
ノトーリアスってなんでしょう?
私が見付けられてない要素が、まだまだある……!?
同サークルさんの「夢の魔物とお伽の騎士団」は、サキュバスアカデミア発売後に開発再開予定ですよ〜
HPにも明記されてます
しかしこの作品、単に「童貞が死に絶える前に夢魔全員を満足させればOK」ではなさそうなんですよね・・・何せ、童貞が重要なのにノトーリアス5人全員に本番があるらしいですし、何より保健室にエスt・・・悦子先生がいますしね
いやぁ楽しみです
おぉお、夢の魔物とお伽の騎士団も!?
ホントだ、今見て来たら”2021年開発再開予定”となってますね。
こ、これは……、教えて下さってありがとうございます。
> しかしこの作品、単に「童貞が死に絶える前に夢魔全員を満足させればOK」ではなさそうなんですよね・・・
そう、「これ童貞が尽きちゃったらどうするんだろう?」とも思ってました。
まだまだテーマ的に着地点がありそうですねえ……
ノトーリアスはいわゆる他サークルからの
「コラボ夢魔」ですね
全部で5人で、全員に前戯+本番の2回戦闘あり
ストーリー上のボスと違って連戦ではない模様です
(体験版範囲では1人の前戯のみ)
頑丈なティーセットが不自然に道を塞いでいるところがありませんでしたか? ノトーリアスはその先です
ありがとうございます! 頑丈なティーセット、何かアイテムで開くものだと勝手に思い込んで「体験版では行けない所かな」と見逃しておりました……、普通に近くに分かり易くギミックがありますね……。
でっかい……、強い……!(ノトーリアス)
コラボもあるのですねー、ここのHも良い具合ですね。
夢の魔物とお伽の騎士団の開発再開、マジですか!
情報ありがとう! 楽しみが増えたよ。