サキュバスの籠 – 町外れで薬草を採る最中、淫魔に辻取りされて精液ペット♂にされました (製品版)
*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。
エロ同人ゲームも国際的に広がってきたのか、たまに外国製同人ゲームを見かけます。アクションやシミュレーションでは人気作となるゲームもありますが、エロRPGに限って言えば英語のみ、機械翻訳に近い日本語など言語の壁が原因で人気作となるものがありませんでした。
ですが、今回紹介する台湾製のバトルファックRPG「サキュバスの籠」は日本語の壁を乗り越えています。おそらく現地の方が翻訳したのか、一部おかしなところもありますが、大筋は問題ありません。いくつか日本語が入っているスクショを入れたので心配な方はご確認ください。
正統派サキュバスBF系の世界観
サキュバスの館に連れてこられた青年が脱出を試みるハクスラ要素の強いバトルファック物。館から脱出するため、ランダム生成のダンジョンを奥へ奥へと進みます。1ステージ5階層で6種のステージ。ダンジョンの雑魚敵と体当たりすると1ターン分の戦闘判定が行われるため勝負は一瞬、また、各ステージに1種の淫魔が彷徨っているため、彼女達とぶつかった場合はエンカウントします(各階層で0〜1体出現)。
まず、本作は繰り返し作業で生み出す快感を引き出すよう設計しています。
ひたすらダンジョンを進み、力尽きて倒れ、館に戻ったらステータスアップ処理をして再度ダンジョンに挑みます。だんだんと強くなることを実感しながら、先に進めるように。1ステージに1体しか淫魔がいないため、ひたすら同じ淫魔に挑むことになります。参考までに1ステージ目のクリア時間は1時間半。
そういう意味で、ストーリーを追いながら、サクサクとエロを見たい方にはあまりオススメできません。しかし、本作の醍醐味もまた、この繰り返しにあります。おそらくテーマとしては「淫魔に何度も何度も何度もレベルドレインされながら、最後は逆転する」こと。小枠では各ステージの淫魔、中・大枠では序盤から終盤まで関わる館の住人達に最初は敗北しながらも最終的に勝てるようなバランスになっています。
それを実現するためのシステムがとても上手く結びついており、何度も同じ淫魔に負けてレベルドレインされながら、最後には勝つ爽快感みたいなものを味わうゲームです。
エフェクトなどで作り込まれた淫魔バトルファック戦
さて、まずは淫魔戦について解説。ダンジョンで淫魔に出会った場合、そして館の住人が暴走した場合はバトルファック戦になります。基本は胸、アソコ、お尻を選択して攻撃、敵もこちらの性感を攻撃する一般的なバトルファックシステムを踏襲しています。味方・敵共に着衣・裸・拘束状態(敵により変化しますが、主に挿入状態)があり、着衣に関してはどちらも自ら脱ぐことが可能。
ただし、相手を脱衣させる場合や拘束時は6〜8ぐらいの方向キーが表示されます。敵から脱衣を受ける時、時間制限以内に入力できたら回避成功、失敗すると裸にされるか、基本CG入りの拘束状態に。自分から相手に仕掛ける場合も矢印入力時間があり失敗すると何もできずにターンが終了します。挿入状態では敵味方共に大ダメージのセックス攻撃が可能。
また、各スキルは使い続けるとレベルアップします。一定以上になると連撃が発生し、これまた1回ですが矢印キーを入力するとコンボになり、最終的に4連続でダメージを与えられるように。
なお、淫魔戦の敵はHPが多めに設定されているので、戦闘時間は長め。
敗北すると逆レイプ搾精開始。レベルドレインなので、テキスト進行と共にEP-30,精力-2のようにステータスが減少する処理が……。経験値(レベル低下)だけでなく、最大EP,最大VP,精力など各種ステータスを……。
レベルドレインをシステム化し、経営SLGのような収支をステータスで実現したハクスラゲーム
本作の成長システムは簡潔に考えると経営シミュレーションです。経営の場合、収入と支出がありますが、支出の面を淫魔による逆レイプ、及びその時にレベルドレインされることで実現しています。鍵はハクスラ要素にレベルドレインをバランス良く融合していること。
HP,MPの変わりにEP,VPという値を使用しますが、雑魚戦(淫魔とは関係無し)では装備する武器の強さに合わせて敵にダメージを与えつつ、敵の攻撃でVPが減少し0になると館に戻されます。淫魔との戦闘ではVPを消費して敵を攻撃し、敵の攻撃でEPが減少、0になると敗北逆レイプ後、館に戻されます。
つまり雑魚戦でVPを消耗しすぎると、淫魔との戦闘で攻撃する手段が無く、一方的に絞られる状況が出来上がります。中盤以降はともかく序盤は回復アイテムが貴重なので、よくその状況に陥りました。
さて、主人公の成長ですが、雑魚戦でのレベルアップと薬を服用することによるステータスアップ、アクセサリの作成、淫魔戦での敗北による耐性上げです。錬金術の釜を使って、毎日館やダンジョン内で入手できる薬草からステータスが上昇する薬やアクセサリを作れます。
ただ、本作の場合は上述したように淫魔戦に敗北すると逆レイプ搾精を受け、ステータスが低下します。そのため敗北しないよう行動したいのですが、序盤はバトルファックに必要な能力値は、ほぼ皆無。そのため、序盤の淫魔戦は確実に敗北します。では、勝てるまで逃げればいいのでは?となりますが、実は淫魔戦でしか鍛えられない能力があります。尻、胸、アソコなどのバトルファック用攻撃スキルに対する補正値、そして淫魔の攻撃に対する「耐性」です。
序盤は耐性が全くないため、淫魔戦は大ダメージで簡単に敗れます。するとステータスが大幅減少したのと引き換えにちょびっと耐性が上がります。また、何度かは敵に攻撃できるため、バトルファック系スキルの補正値も軽く上がります。
そのため序盤の戦法としては淫魔戦で敗北→低くなったステータスを薬で回復し前回より上昇した段階で再び淫魔戦、これの繰り返しです。すると、段階的に強くなっていくため、ある段階で勝利できるようになります。ここからは楽で、勝利後、中出しすることで、わずかなステータス減少と引き換えに耐性をアップできるようになるのです。
2ステージ目以降は、回復アイテムも揃ってくるため、敗北頻度はわざと負けない限り低くなります。一進後退の戦闘バランスなので敗北することもよくありますが。状態異常を使ってきたりどんどん強敵になります。
館でもたまに発生する顔見知り淫魔の襲来イベント
館には3人の淫魔が住んでいます。主人公を攫ってきた館の主、そして魔法使いとメイド。ダンジョンから戻ると一定期間ごとに夜パートが発生。数日に一度、館の主が主人公に襲い掛かってきます。淫魔の通行を妨げるミニイベントで時間を稼ぎ、ぶつかると一方的に絞られる疑似戦闘が開始。
戦闘は自動で進み、数秒に一度ダメージを受け、イってしまう(EPが0)と大幅ステータス減少、そしてさらにEPが満タンになりまた絞られてイってしまうと以下同文の繰り返し。抵抗するか快楽に身を任せるか選択でき、「抵抗する」と数回矢印を入力するモードに。成功すると耐性扱いになりダメージ半減、代わりに失敗するとダメージ倍増。
また、館には武器、アクセサリ、ステータス素材合成などでお世話になる魔法使い、主人公に様々なアドバイスをし、薬草庭園を管理するメイドがいます。たまにデートっぽいイベントが発生してノホホンとした日常なのですが、これまたたまに暴走して襲ってくることがあります。
この時は通常と同じような淫魔戦が発生。ただし中〜終盤淫魔ほどの強さなので敗北必須です。つまりダンジョンの淫魔戦敗北以外でも容赦無く搾り取られます(ステータス減少)。この館イベントのため、ダンジョンで積極的に淫魔戦をしないと一方的に絞られる日々が続きます。
このようにしてだんだんと強くなりながら淫魔の館を抜け出すことに。ストーリーについてはあっさり薄めなので特に述べたいことは無し。ダンジョンの他、アクションRPGっぽい魔物ボス戦や城内ダッシュなどいくつかミニストーリーを挟みながら先に進みます。
私が嬉しかったのはクリア後のバトルファックシミュレーター。主人公のレベル、ステータスを好きなように変化させて今までのバトルファックやミニゲームを全て再プレイできます。アイテムの入手なども可。また、敗北エロや館での日常イベントなどの回想も完備しており、さながらデバッグルームでしょうか。クリア後のこれは非常に満足しています。(逆にこれだけプレイできれば良いと思うユーザーもいそう)
登場する淫魔の数はサキュバス系を中心とした9匹、それぞれのバトルファック以外にラスボスは数パターンの戦闘が存在します。館に住む淫魔は正統派サキュバス、ダンジョンの淫魔はアラウラネや吸血鬼、ゾンビなどが登場します。クリアまで10時間ほど。一人の淫魔に何度も挑むプレイやハクスラが好きな方にオススメしたい本作です。私は普段ハクスラ系は避けるのですが(念のため、ハクスラが嫌いなわけではありません)、それでも体験版プレイ後に製品版プレイの欲求に抗えなかったゲームです。
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