触手ダンジョンRPG〜冒険者ドロシーと触手迷宮〜 (製品版)

RPG,R18製品版の感想

ADV型RPG。腰を据えて取り組む感じではありませんが、これはこれで

アイキャッチ1 アイキャッチ2 アイキャッチ3
▲物語を彩るスチルかわいい警報発令中だー!

ジャンルはRPGとなっていますが、本作はティラノスクリプト製、ADV系のツールで作成された為、
一つ一つの要素はRPGだけど、実際のプレイ感覚は微妙に異なる物になっている……と思いました。
そもそも脇道的に色々なモードがあったり、次々と新しい舞台へ移ったりで「どんなゲーム感」なのか?
つまり、一連の作業はどんなで、それをどれだけ繰り返すか……? などを把握しづらさがありますが、
逆に言えばRPG=戦闘や依頼の繰り返し……といったお決まりに、ADVの視点から違った光を当てる構造になってる、と言えるかも。
……まぁ、などと難しい事を考えなくても、序章、
つまり前振りであるはずの学生時代編からやたらめったらスチル・立ち絵・NPCが多くて(それ故に「ん、学園を調査する内容なのかな?」と思い始めた頃に、本編を迎えて驚き)
もう矢継ぎ早に繰り出される可愛くて美麗なイラストを見てるだけで、何か幸せな気分になるのも確か。
そこに浸れば全てOK、と思えてしまう出来ではあります。

女教師 ライバル
▲すごい色っぽさの先生やライバルなど、NPC立ち絵も豊富。出番はだいぶ後になりそうですが……

ダンジョン探索! 圧倒的キレイで可愛くてばいんばいんなHスチル量が襲う!

街1 街2
▲本編に入り、学生から夢の冒険者となり、いつの間にか新しい衣装になった主人公。はえー、すっごいカラダ……。背景クオリティも高し

メインとなるゲーム部分は、
各場所(ページ)ごとに「探索」・「会話」などの数種のコマンドとその各反応が設けられており、
そこで何も得る物が無ければ、別の場所(ページ)へ「移動」して、また色々コマンドを試す……という具合。
これでもし”同じコマンドを何度も試す””コマンドを試す順番がある”
なんかで詰まるようなら、いかにも古式ゆかしい脱出や謎解きADVといった風情ですが、
そこはイジワルに詰まりそうな所はなく(予告範囲に一箇所だけ、何度も調べる所が存在)
学生時代編などは序章ですから、”廊下の奥に進んで、先生と話す”だけで進行。
また次の冒険者編を迎えて、いよいよ街が舞台となると、
お金や所持アイテムの概念が加わり、お店に出入りして買い物やアイテムの売却など、ぐっとゲームらしいニュアンスに。

ダンジョン探索1 ダンジョン探索2
▲襲われてる女性を助けたりすると「名声値」が上がるので、後々分岐もある?

更にそのまま洞窟に挑むと、いよいよ本格的にRPGらしくなり、
「移動」で奥へ進むことは出来るが、戻る事は出来ない、
「探索」では売却のお宝アイテムを拾ったり、襲われてる冒険者を助けたりのランダムぽいイベントが発生、
そしてまれに触手に絡まれて確率で脱出判定、解けないとHPに当たる正気度を削られたり、同じくエッチな感じの罠に嵌まる……といったことも。
そして先へ先へ進むと、背景がじょじょに暗くなり、場所を描写するテキストも怪しさを臭わす物になるというのは、いかにも「探検」という感じ、
やがて二又の道のどちらに進むかという選択肢の果てに、大きな触手とのバトルが……という展開へ。

触手拘束 触手事後
▲突然触手に襲われ、こぼれんばかりのおっぱいを強調したり……

まさにRPGらしい要素が揃っていると言えますが、
しかしこれが「ザコ敵を狩り、お金を貯めたら武具を整え、もっと進めるようになる」
みたいないかにもガツガツしたゲームプレイとならないのは、
いつでも「休憩」コマンドで正気度を回復できるという難易度の易しさもあり、あと要は「探索」しなければ、別に危ない事にも遭わない……
(そもそも予告の体験版では、迷宮に挑む理由が余り提示されておらず、そんなに駆け引きをする気にもならない)
といった、戦闘にまつわるステータスや戦闘自体の回数の少なさ、リスクの薄さが故でしょうか。
総じて”とりあえず、先へ先へ”という感じのゲームプレイとなり、
その道中で提示される、豊富でエッチな立ち絵・スチル絵を楽しめば良いのかな、と思いました。

戦闘1 戦闘2 戦闘3 戦闘敗北
▲戦闘だ! 敵の行動メッセージを深読みし、4すくみ的な行動から正しいのを選ぼう 負けると脱出できるまで延々責められループ

予告では初めの触手ボスを倒した所で、洞窟が閉鎖され、街へ引き返す事に。
するとギルドに新しいNPCが現れており、新しい展開へ……という辺りに「あぁ、次の”チャプター”に移ったんだな」と感じる物があり。
(もっと顕著な例としては、学生時代編が終わると話はいったん一区切りになって、時と場所が移り、もう元の舞台の学園に戻れない……といった所)
恐らく”どんどん場所をめくってランダムエロイベントを楽しむ、それが尽きる頃に次のチャプターへ進み、またがらりとイベント候補が変わる?”
という設計なのかなと思っています。
(その証拠にというか、恐らく1・2回の挑戦で一定階層のクリアを想定しており、試しに何度も同じ階に潜ってみた所、同じ階層で割と同じイベントが割と発生する、という事もあったので……)

NPC1 NPC2
▲街の施設にもやはりNPCが色々。どんな風に話が盛り上がっていくのかな

こう書くと、なんだ、手応えのあるRPGでは無いのね……と思われるかもですが、そもそもRPGの”繰り返し”自体が、少ないリソースで長く効果的に遊ばせる為のもの。
本作はそこに対し、本当にがっつりとスチルを用意し、次、次とばかりに楽しませていこうとしてる訳で、凄まじい力作であり、魅了されるのは確かです。
(逆に製品版以後、どうするのかが心配でもあり、楽しみでもあり……)

サブエピソード、着せ替えお触りなど、寄り道のミニモードも充実

  
▲自室にて母乳牧場のバイトへ。母乳が出るまでクリック! クリック!

ここからはサブ的な要素ですが、街などではいつでも宿泊してる自室に戻れ、ここではサブエピソードという形で何やらエッチなアルバイトや事件が溜まっており、それらのお話を見る事が可能。
ただノベル的に読むだけで済まず、母乳が出るまでクリックだ……みたいなミニゲーム? ぽいのもあり、
とにかくエロが、イラストが目白押し、という感じがしました。
本編のチャプターが進むごとに溜まっていて嬉しい、という経験になるかも知れません。
またこの自室では「プライベートモード」と称し、ベッドに横たわった主人公のカラダをお触り可能なモードに。
しっとりしたボリュームの裸体を持つ主人公をクリックすると、物憂げに喘ぐテキストだったり、
箇所によってはおっぱいがアップ+差分で揺れ、その柔らかさを主張したり……。
ここは集めた衣装への着せ替えも出来るようなので、ダンジョンのお宝なども絡んだやり甲斐の効果もあるのかも。

プライベートモード1 プライベートモード2 プライベートモード3
▲プライベートモードで着せ替えおさわりだ。艶めかしい……本編次第で変化するのかなー

この辺り、予告だと本編から少し浮いてた気もしましたが、製品版でどう繋がるか気になる所ではありました。
(まぁ単にエロ優先な姿勢かもですが)
全体に素晴らしいスチル質と量のおかげで、ムラムラが鰻登りとなる予告でしたが、同時に「この作業量で大丈夫だろうか……」という想いもあり。
ダンジョン探索のバランスの厚みを増し、本格RPGへ舵取りしていくのか……、製品版がどうなるか、楽しみでありました。

「深く」はないけど、広く浅くな内容。何だかんだ新しいエロスチルの度にふわふわした興奮が……

予告では色々と書きましたが、クリアしてみてなるほど、と。
つまり一言でいうなら「広く浅く」というRPGで、「深く」はなっていかない。

触手による乳首責め 自慰選択
▲ベビーワームに乳首を吸われながら進む2F、淫靡な霧で自慰の必要に迫られる4F……

例えばサブクエスト、物語進行に合わせて追加されていきますが、どれもいつ見ても問題無さそうなもので、”じょじょに淫乱に”みたいな嗜好は抑えていない。
体験版範囲の次階、2Fの探索では大きなオッパイにベビーワームが吸い付いて離れず、悶えながら進む……なんて所におっと思いますが、特別な何か(エロイベント)を迎える訳ではない。
NPCの立ち絵は多いけど、そこ絡みのエロはほぼ無かったり。
(終盤くらいに一度、序章の学園に戻るのかなと思ってたのですが、最後までダンジョン攻略だったね……。
何やら凄まじい色香を放ってた先生のエロ見たかった……)

敗北エロ精液漬け1 敗北エロ精液漬け2 敗北エロ精液漬け3
▲敗北エロも様々。後半のこの辺りはかなりムラムラきました。良い

そういう意味で、アップデートで「諦める」も追加された、
敗北エロからねちねちと触手責めされるのが一番のシコポイントかも知れないけど、ここも実はあまり”射精”や”絶頂”といった所を強調してなかったり。
(文章でさらりと触れてるくらいで、特別な演出や差分は無し)
RPG部分も、お金が入っても武器の拡充や、そもそも”主人公がステータス的に強くなった”ことを確認する場が無いので寂しい。
仕方ないので主に衣装を買うのに使うけど、こちらもほぼプライベートモード&ちょっとその衣装で出掛けるくらい……と出番が少ない。
つまり色々と垂涎な要素をぶら下げながらも、どれもあともう一歩。
例えば同じADV型RPGの大物で、[プリンセスサクリファイス]なんかの寄り道かと思うような所にどこどこまでもシコれるイベントが用意してあるのを期待すると、どれも物足りなく思えてしまうかも。

ライバル登場なサブクエスト ライバル登場でエロ
▲OPのライバルはサブクエストでちょっと登場。ピンチな状況から本当に犯されず切り抜けちゃうのはどうだろう……!

ただそれらをざっと横断してみると、ここだという長いシーンこそ少ないものの、全体のエロ数(頻度)は多い訳で、何となくゆるゆるとシコしながら楽しめた。
前半は絵が良いなぁと、新しいスチルの度にふわふわした幸せな気分、
そして後半では基本的に触手シチュながらも、割と各階層ごとの趣向差もあって、お、今度はそう来ましたか、いよいよ丸呑みでHな肉体を強調するんですねぇ……なんて、ツボ突く場面も増えていき、なんだかんだムラムラがかなり募りました。

総花的でもある本作で、オリジナリティが光ってた所

戦闘中エロが悩ましい1 戦闘中エロが悩ましい2
▲地味に一番好きなのは戦闘中立ち絵エロ……、悩ましい肉づきだ

洞窟内は結局、「探索」しないと「次のフロアへ」が選択できないし、同じ場所では毎回同じイベントが起きるため、一本道な感じは否めない。
ただ途中から二又の単純な分岐路だけでなく、
分岐先で更に選択肢、その結果の寄り道のボス、
淫靡な霧が漂う中で自慰してしまうか……などのエロ絡みもあり、けっこう上手く冒険味のある幅が作れていたと思う。

分岐路の結果
▲分岐路の結果、道の向こうから大玉が転がってきて「冒険小説みたいで」喜ぶ主人公……なんかキャラが現れてて面白い

むしろ道がほぼ固定されてる故のシナリオに、ちょっと面白みを感じた。
つまり、後からやって来た冒険者と手柄の争奪戦みたいになる、
先に行った人間が犠牲になる……など「周り」の反応描写が光ってた気がするので、ここら辺り、NPCはフロアの初めとお終いに立ってるだけじゃなく、もっと濃厚に関わる物語も見たかったなと。
(選択肢次第でNPCエロとか、後に残る影響とか?
階層クリアごとの街の変化も、もっと大胆に変わって良かった気もしますね……)
それと予告では、本編との関連性が……みたいに書いたプライベートモードだけど、
ここは基本、着せ替えを楽しむ場なんだろうけど、
もう一つ発見したのが「主人公がプレイヤーに話しかけてる(プレイヤー自身が主観視点でお触りしている)」という視点があること。

良い触手もいるよ
▲「良い触手」もいる世界観だったりしますよ

エロRPG、女主人公モノの愉しみに『女の子キャラをお人形さん感覚で動かして、エロい目に遭わせる』という向きがありますが、何かこのモードはそこから先に一歩進んだ物を感じた、ような。
ゲーム中では一切、プレイヤーの存在など無いようにゲームキャラしてた子が、なぜか「プライベートモード」では、指定した服に着替え、母乳が滲んだおっぱいを寄せ、画面の向こう側に”飲んでみる……?”なんて聞いて来る。
プライベートってそういう事か……と瞬間的に理解、
”さっき触手に乳首吸われて感じてただろ! どういう事なんだ!”とゲーム中の嫉妬をぶつけるイチャイチャ、みたいな関係性の面白さ。
(まぁこれは、とにかく思い付いたエロを入れた偶然の産物だろうけども。そんなに大きいイベントとかも無いので……)

露出条件
▲ビールを飲んで正気度を下げた状態で着替えると、露出イベントが。(でも犯されたりはしないので安心?)

他のADV型RPGの大型作品と比べるとさすがに酷だけど、
事前に絵が気に入ってて、広く浅く……と分かっていれば、充分に楽しめるRPGだと思う。
またその際は、ほどほどに冒険感を出しつつも、おそらく誰でもクリアできるだろうカンタン難易度なのもアピールポイントかな。
(ゲームが上手くない女性とかにもプレイしやすそう。
エロ傾向も汚いおっさんに犯されるとかは多分一つも無くて、ほとんど触手か画面の向こうのプレイヤーがおさわりって形式なので)