対戦雀姫RX (製品版)

テーブルゲーム,R18製品版の感想,リアルタイム3D

最近のDL同人、ことに花形たるエロRPGはキラ星の様なスター選手が現れ、合従軍が如くなコラボまで発表される勢い。
(恐らく今後は従来の商業エロゲの路線にも乗り出していくだろうか……)

だがそんな中、私はもっと小玩具の様にいかにもゲームゲームしたもの、手触りの良いものにこそ惹かれたり……。

洗牌から手積み、懐かしのコンパネにチャットモード、遊び感溢れるリアルタイム3D脱衣麻雀だ

という事で今作[対戦雀姫RX]は、Unity製のリアルタイム3Dな脱衣麻雀。

しかも「手触り」としては、毎局いちいち洗牌した後に山を積み取ってくる、という一連をモーション制御でやるし(スキップ可)
対局中のカメラアングルにしても「牌中心」「女の子を正面から捉える」などに分かれ、果ては女の子に話し掛けるチャットモード、
昔の脱衣麻雀であった、Aが左端からずらーっと並び、Nが手牌の右端に対応してるなんてコンパネ操作にもできたり、
更にUSB接続でPC上でそのコンパネが扱える、自分も説明書を読んで初めて存在を知ったマニアの極み、麻雀コントローラーなるものにまで対応している。

この時点で、「何か知らないけど面白そうだぞ」みたいな、只ならぬものを感じられるであろう。

H要素。衣装解放で着せ替え、あるいはイラスト鑑賞

本作はそんな具合に、かつてゲーセンにあった脱衣麻雀よろしく、ホシノ・ルリぽい女の子と(というか、集める衣装の中にまんまな物がある)サシでの対局を繰り返す事になる。

登場女の子は一人のみだが、ここでもリアルタイム3Dぽいのは、
勝って溜めたポイントで衣装を購入、好きに着せ替えては、女豹のポーズなんかを指定して取らせてみたり、それを自由に眺めてみたり……。
3Dモデルとして問うなら、上には上があるもので、正直本職のハイクオリティと比べると少し寂しいけど、
かなり痩せぎす体型なのもあって、これはこれでマニアなスレンダー需要があるかも知れぬ(ルリルリだと思えば、それはそれで……)

対局中はクール、どちらかと言えばつっけんどんな態度のメガネ女子に、勝者の特権とばかり、日焼け+マイクロ水着なんて衣装で大胆なポーズを取らせ、「意外に下半身の肉付きがエッチだな」とか観察してると、グッと来たりも。

解放の為の稼ぎスポット。脱衣麻雀の定番に、特別役など様々なアプローチが

だが衣装のコンプを目指すと、なかなか膨大なポイントが必要となる(勝敗や稼ぎ方にもよるだろうけど、自分の場合は暇な時にぼつぼつプレイして、計15時間弱くらい掛かった)

通常の麻雀では有り得ない、本作ならではの”捻りのある”特殊措置を利用して稼ごうとする訳だが、ここがまた脱衣麻雀の楽しみという感じが。
(脱衣麻雀を歴史で追ってみると、イカサマから始まり、この方面でも「深み」を増すべく、色々な仕様が試されてたりするよね……)

まず王道ではあるけど、主人公側は初めの配牌時に、不要な牌の交換が行える。
牌交換というのは強力なもので、ここで既に稼ぐための指針が分かれる、
堅くただ効率を重視してテンパイに近付けるのか、いや”ポイントを稼ぐための麻雀”という点を弁えるなら、
むしろ字牌ばかり残して、普段では狙えない役満級を積極的に狙っていくべきなのか。
(説明書によれば、「交換した牌は、その局では使われない山の方に行く」そうで(そしてそれを知ってるのは恐らく自分だけ)という辺りの情報差も、有用に使いたいところ)

更に特殊な稼ぎとしては、牌の切り方というアプローチも。
つまり、東・南・東 みたいに同牌2枚で違う牌を挟むように切るとポイントゲット。(ゲーム中では と・ま・と と呼んでいる)
これは僅かだが、その気になればどんな局でも狙えるのが強みか。
それに加え、先に女の子が切った捨て牌をマネすればマネする程、累乗でポイントが手に入る「マネマン」なる措置もあり。

もう和了とかそっちのけ、俺はゲームの勝敗以外の次元で競っているのだよ、みたいな感覚で遊ぶのも面白いかも知れない。
(実際、負ける=女の子に和了られるペナルティは無い。ポイントが減ったりはしない)

そしてこれまた脱衣麻雀では王道だけど、テンパイのまま流局した際に限り、「ラストチャンス」が可能。
これは最後に、5枚のうち正解がある牌を一つだけ選べる……、というもの。
(待ちの多さに限らず、20%の確率。ただこれを引き和了ると、必ずハイテイが付く)
言わば『機会』のアプローチとも言えるが、これ系としては和了した際の「ダブルアップ」も。
(ポーカーに同じく)貰えるポイントを賭けてハイ&ローを行い、最大5回、勝つ程にポイントが倍々になっていく……(ただし負ければもちろんその時点でゼロ、没収)

個人的にはダブルアップの倍々がかなり強力に感じて、
私の戦略としては、牌交換でそこそこ手堅く、2・3翻くらいを目指し、(ラストチャンスがあるので)悪形の待ちでも構わずリーチ、
首尾よく和了れれば、思い切ってダブルアップに挑みまくる……がかなり稼げる気がしたけど、そうまでして没収、無報酬となった時は余りにヤキモキはする。
人により稼ぎ方スタイル、もっと良い戦略もあるかも知れない……

なによりそれを試行錯誤する内にポイントが溜まり、着せ替えを程良く楽しむのが良いのかも。

これがリアルタイム3Dならではの本領発揮ですよ……(攻略?)

麻雀ソフトの歴史として、PS,SSなんて当時、次世代機と呼ばれたハード上ぐらいから「3Dならではの麻雀とは何か?」といった事も、問われて来たように思う。

これなどは、例えばPS2の[裏技イカサマ麻雀街 ~兄ィさん、つかんじまったようだね~]なんてのは割とコンセプト走っており、PS2のあの両側にあるアナログコントローラー部分を両手に見立て、
いつでも(特に敵が山に手を伸ばした時など、”隙”を突くのが推奨されている)
捨て牌のすり替え、山からのぶっこ抜きはもちろん、燕返しなどのトンデモ技も可能、
とにかく見咎められず・和了した時に牌姿が形になっていればOK、なんていうソフトもあった。
今思えばあれも、3Dならではの操作、臨場感だったなあ、なんて思い出す。
(まぁ敵のイカサマを見抜く目がガバガバで、最終的に自分の番でずーっと牌を切らずにやりたい放題、役満余裕なんですが……)

そして本作、(特に詳しく説明されておらず)初めこそ気付かなかったのだけど、本当に面白いと感じた実装はこのリアルタイム3Dの部分であり、逐一、洗牌や打牌の動き方をモーションでしてくれる……という事であって……↓

攻略的な意味で、ややネタバレかも 

脱衣麻雀というのも細々とながら昔から続いてるジャンルですが、今作ならではの意趣をかなり堪能させて貰った、そんな気分に浸れる作品でした。

紹介動画を作ってみたよ:


関連:
数年前にもいきなり昔の麻雀作品とか感想書いたなーっと

[マージャンゼツリンオー]

RPG的な物を合成、麻雀なのに抜群の売れやすさとなった

[DragonMahjongg2PLUS]
はDL同人的に革命だったと思うのだ……