触装の姫騎士 (製品版)

RPG,R18製品版の感想,エロトラップ

 

予告版プレイ

最近私(111)もゲームを作ってたり、大いに関心を抱いてるエロトラップダンジョンに触装(触手服)が……!?
その組み合わせがあったか、というやられた感で予告版プレイしてみました。
しかしこれが色々と思う所もあったので、ちょっと書いてみましょう……。
2017/08/29予告時の感想です

触手服、触手エロトラップのダンジョンで目覚めた王女

立ち絵1 立ち絵2
▲カチューシャに、てらてら質感。なかなか良いかも

ストーリーとしては、
触手っぽいごわごわしたダンジョンで目覚めた主人公が、身体から離れない触手服を着せられてる現状には気付くものの、しかしそもそも記憶喪失で何が何だか分からない。
だがそこに住まうオーク達の話に聞き耳を立てるに、どうやら自分はどこかの王女であり、彼らのボスが性的調教を進めようと、この状況を仕組んだようだと。
冗談じゃない、思い通り行って溜まるもんですか……とダンジョンの出口を目指す事になります。
と言ってもゲームの流れ的にはそうですね、よくあるツクールの見下ろしACTという感じ……で、ウロウロしてる謎の触手生物・見張りのオークなどを避け、エロトラップ(触手罠)を踏まないようにして先へ進もう、という事になります。
しかしエロトラップは割と背景に擬態してて、走ったりしてると結構嵌ってしまいます。
そうなると「もがく」「暴れる」「諦める」の三択を選び、確率で罠が緩んだり外れかかったり、余計にエロい目に遭ったり……と逃げられるまでループで責められる感じ。
ある程度歩くごとに触手服が勝手に蠢くって要素も重なり、そんなこんなで性感ゲージがMAXまで募ってしまうと絶頂。
そうなるともう一つのゲージ「触手服」が少しだけ上昇、
もしこの値まで限界になってしまった時は……、というのが見所でしょうか。

触手服チェック
▲触手服を脱ごうとするカット。これは良いこだわり

これから色々と書く訳ですけど、一点言及するなら
OPで着せられた触装に驚き、脱ごうとしても脱げないって辺りをきちんとスチルで描写、それ故に「触装のラバー感」が出ていたり、
罠に掛かった際も(予告ではまだβ版で、罠が一種類ですが)
コブ付きの縄をまたいだ所を下からの煽りアングル、触装からのぞく太ももの白さと太さが眩しい……とか、
”触手服”の強調という点では、特にスチル、良い仕事してると思いました。

ピンと来なかったので考えてみた。実際は取捨選択こそが一番難しいのだけど……

 
▲微妙に見づらいので割と引っ掛かるエロトラップ。他に性感度を回復できる草とかも生えてたり……

と言うのがゲームの流れですが、プレイの印象としては恐らく「そもそも色々足りてなくて、あんまエロくない」という感じを抱くかなと。
例えばかなり似たシチュでも[プリンセスナイト ローズ]はもっとエロかったし(結局まだ発売してませんけど……)
発売済みの作品なら[智と愚の塔]もツクール製で、さくっと気持ち良かったよね……とかあるんですが、
本作はまだβ版とはいえ、ここからどれだけ伸ばせるだろうか、という心配はあり。
ただここをもっとみたいに指摘しても、多くの場合、大きなお世話だったりもしますが、まぁ自戒も込めて……
(というのも、プレイする側としては「なんでこんな事気づかないんだ」「ははあ、手を抜いてるな?」くらい自明だった事が、
こと作る側に回ると、本当にとつぜん視界が閉ざされ、方向が定まらない感じになるんですね……)
予告版プレイしながら思ったことを、残しておこうと思います。
むしろそういうのはカチッと作られた名作じゃない、βですって方が捗ったりしますからね。
これを読んでる方も”何かえろくない”は分かっても、”どうすればエロくなるか”は、割と難しいのじゃないだろうか。
ちょっと考えてみると面白いかもですよ……。(今回はちょっと入り組んだ感想だぞ)
エロトラップダンジョンゲーって、誰でも割と作りやすい敷居の低さが特徴だとも思いますし。

コブ縄1 コブ縄選択肢
▲三択で縄をたるませたり、失敗して更に食い込ませてしまったり

まず目に付くのは、エロ罠に掛かった時の試行錯誤がえろくないなぁって事で、ここはやはり「逃げようとして、感じてしまう」が薄いのかなと。
そのエロさがどうして出てないかというと、
あまり絵差分が無いので、動きでもがいてる感じがしない、
細かいSEとかも案外少ない(喘ぎ声のSEとか欲しいか)
ゲームテンポを気にした事は分かりますが、そもそもテキスト的にも短くて、
衣装的にはラバー・後ろ手で拘束されてるって逃れらなさも相まって重要かと思うんですが、そこに触れたのはほぼ一行くらい、
あとはコブ付きの縄ですから、足が地面に着くか着かないかで浮いてるみたいな描写とか、
罠に掛かった初め、「なんでこんな間抜けな罠に」みたいにボヤいたりする……(そこからヒィヒィ言わされる)
とかもあった方が良いかとか。
(初回を長文に、2回めは省略した短めを……が正しいんでしょうかね……。
今はそもそも回数で差分を設けて無いみたいですが)

コブ縄絶頂差分
▲絶頂時のテキストはなかなか長く、すぐまたイクようになったり……ここは力が入ってる所だと思う。他もこのくらいになると良いけど

そういう点で言うと、「もがく」「暴れる」の結果、縄が緩んだとか出たり、逃げやすくなったりしてるみたい? ですが、その状況に応じて、これら選択肢の文言を変えても雰囲気出たかな、とも。
あと気付くのは、触手でじわ責めされる気持ち良さってけっこう男性が感情移入しにくいと思うんですが、そこへの導入が無い、
つまり地の文での女性の心理描写か、女性の身体がどう変化しているか……はフックとして大切だった気がします。
例えば一部の触手シチュがごく似てる[リティスの冒険〜魔杖の迷宮とふたなりの呪い〜]は、ふたなりペニスだからその点で、感情移入、フックは完了してるんですね……その代替要素が要るかと。
欲張るなら責めの”意外さ”も入れられたら最高でしょうか。
五回に一回くらいの珍しい責め変化がある、罠にもがいてたらオークが乱入してくる……
抵抗を選んだけど思った以上にカラダがへばっていて、力が抜けて出来ない(キャンセルされる)……など。

オーク追いかけてこない
▲オークが追い掛けて来ないのは、β仕様なのだろうか

それと軽んじがちですが、差分グラ的な小さな努力も。
縄は触手製らしいので蠢いてるようにちょこっと動かしてみせる、
あるいは「もがく」とかを選んだら主人公の腰をへこへこ動かす、
これは新規絵じゃなくても良いので、よくある部分的なアニメの感じ……でも、積み重ねでエロさ出て行きそうな。
(なぜなら、性感の高まりとかでアニメの速度を変えられる……、その反映ができる訳ですから)
あと最近たまに見るんですが、この煽り視点ならレンズが曇るような、水滴演出も手間掛からず良いかも知れません。
というか本作、基本的に絵的にもテキスト的にもせっかくのラバー感ある触手服なのに、「汁っけ」「ニオイ」の描写が足りない気がしますね……、後半くらいから入るのでしょうか。

モンスターエロ1 モンスターエロ2
▲製品版にご期待なエロ。モンスターエロも選択肢あるかな?

ただここまでするとエロテキスト読むのにうんざりとなるかもなので、結局は箇所の多さと種類の量に分散する……が鍵になるのかも知れません。
自分も昔は”こういうシステムを入れたらエロくなる”という大枠での解決をしたがったのですが、結局まぁ、こういう細かいエロさの積み重ねで違って来ますよね……。
(”受けた性感ダメージをもっとちゃんと表示する”はシステム的な解決で、すぐ思い付きそうな指摘ですが、
これ一発でエロくなったりはしない、単なる演出の一つに留まるんですね。経験あり……)

製品版では……? 伸び代に期待

現時点では分からないけど、製品版でお目見えしそう? な所。

触手服限界
▲触手服のゲージが限界に! ゲームオーバーかと思えば、更に鋭敏化するようなエロが?

今だと絶頂で触手服ゲージが上昇、更にこのゲージがMAXになるまで試してみると、触手服が更に鋭敏化するかのようなエロシーンが入り、触手服度も0に戻る……となっています。
これってやっぱり、「触手服がよりエグい形に変形」とかを期待しちゃう所ですが、あるのでしょうか……、あると良いな……。
(そもそも初期段階の触装をもっと小さい物からスタートするべきな気も)
性感・触手服度はあっても淫乱度とかは無い本作、やっぱその辺の「変化」があると、物語的にも盛り上がりそうですが。
ゲーム面としては……まぁこれはβ版だからと思いますが、
エロ罠を避けて歩くというだけで普通に「ゲームシーン」が足りてない感じ、
ここはヒロイン像の描写って意味でも大切なので、
このヒビ割れから脱出できそう・このアイテムを取ってこようといった仕掛け、迷宮の奥に進むにつれオーク達の話を盗み聞いて情報を得る……といった部分も欲しいところ。
同じくせっかくの触手服なので、イベントで戦闘っぽい演出も入れて、
「戦うつもりが触手の轟きでマトモに振る舞えない」とかの箇所も入れてくれると、シコかなあと。
[魔鎧の少女騎士エルトリンデ 〜触手鎧の生贄〜]とかありましたね……)

触手にまたがって
▲体験版範囲最後、触手にまたがって穴を越えようとしますが……。触手縄と微妙に被ってますし、触手ごとの描き分けが出来てるかなー

あとはタダでさえ、触手洞窟って同じ背景が続きがちなので、そちらにも凝ってあったら嬉しいだろうなと。
つまり[智と愚の塔]の一部がそうだったのですが、せっかく見下ろし移動のエロトラップダンジョンなのですから、マップチップに合わせたエロ罠というのは、強みになるかと思います。
窪みがくぱくぱしてたら、足踏み外してエロへ呑まれる……というのは、ごく自然な盛り上がりですし。
(なのでこれ、ツクールのARPGに使われがちなドット移動的なスクリプトを持ってきても面白い事になりそうか……?)
どうですか、ありったけの夢とロマンを書きましたが、
より本質的な問題としては、本来、制作側はこれくらいは考えてて、
ただ全てを試していては時間が無い、しかしドンピタで効果的なのも分からない……という事だと思います。
このアイデアは単体では有効だけど、あれと組み合わせると死ぬみたいな事もありますし。(えろい文章は良いけど、テキストが長くなるとテンポが……とかね)
改善アイデア自体はたくさん浮かぶが、だからこそ見えなくなる、
どれが効果的か試してみるまで分からないからこそ、手辺り次第に改善策が浮かんでしまう……というのが問題の本質。
(自己解決したぞ……。
結局、試す前に分かるようなセンス or 経験か、既に確立してるゲーム性か、時間掛けて試しまくるか……くらいがこの問題の終着点か)
そう鑑みると、まさにシコれる・エロいとされる名作は本当に凄いなあと思うわけですが、
さてβ版の現在から、この作品の製品版はどれだけ手が入るのか、えろくなるのか……改めて興味が出ますね。
 

製品版プレイ、クリア1時間

ゲームとしてはちょっと満足度薄いか

体験版で見えてた「罠を踏まないよう、迷宮の出口を目指して進む」というゲームプレイが大きく変わる所はなく、注意深く進めば回復アイテムがまったく無くてもクリア出来るくらいで、だいたい1時間弱でゴール。
エンディングも迷宮の出口に着いた時点でさらっとTrueEndと出て終わり、ボリューム的な満足度はやや薄いですかね……。
(OPではオーク達のボスとか、姫様の記憶喪失とか色々フリがあったと思うんですが……)

ダンジョン罠1 ダンジョン罠2
▲だんだんと悪意を増していくダンジョン罠。頼りないけどマップを参考に進むぞ

ダンジョンは本当にただ広大、けっこう進んだ後で行き止まりが判明する枝道がたくさんあるのと、触手迷宮だからか目印とかもあんまり無くて、迷子誘発的な構造。
ここがプレイ時間の主ですが、まぁ単調ではある……。
それより罠の部分で頑張ってる感じで、ゴールが近くなるほど仕掛けも巧妙に、ここは割と考えられてて楽しめました。
例えば初めは、廊下に穴が空いてる、踏まないように気を付けなきゃと思ってたのが、
終盤では「穴自ら動く」「一定感覚で媚薬を撒き散らす花の傍を走り抜ける」
「部屋の中央にアイテムが転がってるので、取りに行ってみたら突然、四方の壁から太い触手が伸びる」
みたいな所ですね。
触手服自体もそうですが、この”何としてもエロへ向かわせるぞ”みたいな悪意の描き方は、エロ雰囲気的にもなかなか良いのではと思ったり。

途中固定エロイベント
▲進む途中には、固定的なエロイベントも2つあり。あとこうして見ると、立ち絵やっぱり可愛いねと……

余談ですが、せめて「ダンジョンの途中で重要アイテムを◯個拾ってた時のみTrueEnd」とかの分岐があれば、ゲーム的な満足度も底上げできた気がしますね……
あといっそ罠の面白さを活かして、フロア構造・演出共にもっとムチャが出来て必然性も生まれる、ホラー的なエロにしても面白かったのでは? とか……(ただキャッチーでは無いかな)

抵抗しつつも、触手変化に絶頂させられる。なかなか納得のエロ構成

エロテキストはなかなか良く出来ていたと思います。
と言うのも、予告では私も”エロ罠からの脱出”部分に期待していて、
うーん……抵抗したり足掻くパターンが少ないな、差分画像もここに用意してないのか……などと漏らしましたが、主眼にしてるエロが違うんですね。

触手変化1 触手変化2
▲予告では一種類でしたが、じっさい出会うエロイベントがことごとく選択肢ーループ形式だと、「そういうものか」とこちらも腰を据えて楽しめます

具体的には「3~4回の選択肢で逃げられないと、エロが次段階に進む(快感メーターは関係ない様子)」という風になっていて、
初めは局所の上をなぞっていた触手が、逃げられず次の段階になると挿入、乳房にも吸い付き、触手服もここぞとばかりクロッチ部分を開マン。
更にそのまま最終段階へ突入すると口内にもズボズボと出入りする、というパワーぶりを見せつける。
(そしてそれでも振りほどけないと射精、精液まみれに。再び前段階に戻って選択肢ループで責められる訳です……)
触手縛りだとシチュが被りがちでは……と不安に思ってましたが、これも段階で良く描かれています。
フェイスハガー的なのが顔面に取り付き、一段目はなんとか外そうとしてたのが、
二段目でどうやら別触手が挿入を試みようとしてる事に気付き慌てる(視界が塞がれてて状況が掴めない)
最後には触手が挿入され、顔を覆った甲殻的な触手の淫汁をも飲み込んでしまい、モゴモゴしたまま悶えて絶頂する……といったステップですね。
これがオークになると、(触手では出来ない)言葉責めをしつつ、チンポこすり付け→挿入→膣内のチンポにさらに触手服が絡みつき、子宮深くまで犯す……みたいな発展に。
触手服はゲージが限界超えた時に取り込もうと責めてくる……といったエロシーンだけでなく、敵のエロから逃げようとする時に変形、快楽でその動きを阻む・敵の責めに加担する……みたいな役割も果たしていました。

オークエロ
▲触手服が変化、強制的に恋人セックスのような形に……!

ただここも結局、マジメにプレイすれば二段階を迎える頃に大体逃げれちゃう、結局「諦める」を選んで、自らエロに溺れる姿勢は必要かなと。
うーん、個人的に一番興奮したのは、花の媚薬ガスでオナニーしちゃうシチュで、ここの選択肢が「優しく触る」「激しく擦る」なんですね。
普段は、性感の影響や脱出具合、敵の射精までとかを感じ取りづらいんですが、この場面に関しては”優しく触った後に、激しくだ!”みたいな想像が良く捗ったんですね……。
本作はエロシーンに「抵抗しながらもエロが進む」のスパイスを加えるくらいに留まっており、これが触手の責め変形に割と相性良かったりもするんですが……
やっぱ駆け引きがジャストフィットした故の興奮ってのも、狙って欲しかったかなぁと……(難しい所ですが)
回想無いので不確かかもですが、エロシーン数は
エロ罠8(触手罠が5つ、モンスターが3つ)
途中のイベントでの固定エロが2種、
限界を超えた時の触手服のエロが4つ。(4段階目は触手服と同化END。エロ嗜好の面では結構分かってる、と思いました)
全体で言うとエロシーンもやや少なめかな?
ただまぁエロ罠の3段階の変化あり、分かれば素直に触手責めの発展(と抵抗のエッセンス)を楽しめましたし、絵も力あるなぁと思います。
内容が気になったら、さくっと1クリア=1ヌキくらいの感覚で遊ぶと丁度良いかな、と思いました。
それだけのコンセプトは添えられてる作品ですしね。