エロトラップダンジョンゲーβ版公開 vol.8

ゲーム制作コラムエロトラップ

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ゲーム公開


●ありすの乳頭エロトラップダンジョン

……という事で、初ゲーム制作コラム以来、作り続けて来たエロトラップダンジョンゲーをひとまず公開します。
初めはテキストだけのゲームのはずが、途中でこれからはエロトラップダンジョンやと意気込み、でこれらを(何故か)ゲーム用のライブラリなど使わず……、JavaScriptでイチから制作。
初記事から数えると1年と半年が経ってますね……、長かった。
ふだん感想を書く人間が作る物ですから、せっかくなのであれこれ考え
例えば最初の「診断メーカーかと思ったら、そのままゲームへ移行する」という驚きを狙ってたり、
ブラウザゲーとして扱う事で、そもそもCG集が発端であるエロトラップダンジョンの感覚の境、面白いところを狙いたい……
またスマホだとレイアウトが変化して最適化して遊べるんやぞ……とかやったりしました。
(ただしAndroid付属のブラウザでは動かないので、Chromeでアクセスして欲しい……。
自分はPocketでお気に入り→Chromeで開くとかやってます……)

反省点多し

 

OPゲーム説明。
▲罠設置説明1

しかしそのような試み虚しく、恐らくプレイした後に思うのは「えっこれで1年半年……!?」
という事であろう、そう一言でいえば、しょぼい。
だって仕方ないじゃない……本当に根本から作ってますから……、一つの機能を拵えるにも、凄く時間が掛かってしまうのだ……。
例えば現在、テキストが瞬間表示されてますが、これを一文字ずつに表示させる……というと簡単な処理だと思うかもですが、内部ではかなり大変。
1週間くらいは余裕で掛かりそう……一年って52週間しか無いのに……。
(あ、web上でJavaScriptで上げてるものですから、特に難読化もしてませんし、コードを見た人は是非……その上でのコメントも欲しい……!)
初めからティラノスクリプトなどの相応しいツールを使えば、もしかしたら2,3倍の効率で出来たかも知れぬ。
でもそれだと何か、自分の納得できるものが出来ない気がしたのだ
(結果的に手間の意味で結局、できていないが……)
思想に制作手法が追い付かなかった、という悲しさである。
見よ、かようなまでにゲーム制作とは難しいのだ。
(余計な苦労を背負い込んでる気もするが)
このエロトラップダンジョンゲーを最終的にはDLSiteで販売したいのだが、正直、まだ二段階はブラッシュアップが必要だという感覚がある。
製作者としては今はすっかり倦んで
「もうこれで良いじゃん……なんでも小出しにしていくって大事よ?」
と言いたくなるけど、少なくとも感想書きとしての自分の視点からはこんな作品ではまあ……ダメだって分かる。
しかし長期に渡る制作で、自分でも冷静な視点を保ててるか怪しいので、ここでひとまずのβ版を公開するに至った次第。
コメント下さい。

index.htmlゲーム説明。
▲ダンジョン説明1

なお今作も[ゆきゆきてモンスター軍]よろしく、ほぼフリーエロゲとして公開、製品版では幾つかの+α要素のあるプレミアム版として登録すると思う。
ひとます製品版の+αとしては
1.効果音の追加
2.エロ絵を高画質版に差し替え
3.特別な、新しいエロトラップ追加(?)
などの予定。
(今は自分が下書きしてる……エンディング・歩行絵もここに含む予定だったけど、この際、近く絵を発注しようと思う)
ただ今はプレミアム版よりも、まず情けないこのβ版のブラッシュアップ案である。
分かり易く言えば、なぜ面白くないか? の対応策。

そもそも何をするゲームなのか、全然ピンと来ない

これには3つ……いや何とか出来るのは2つあって、1つはシステム・操作面が分からんしって事と、もう1つは「状況が分からない」ということ。
3つめは『視点の混在』がある事で、本編のゲーム中では少女を中心に描写、必然的に少女目線になりがちなのに対し、実際の主人公は「それを迎えるダンジョン主の立場」ということ。
エロトラップダンジョンゲー、作ってみて思うのは、エロ罠のアイデアこそ思い付きやすいが、存外に”着地点”に困る嗜好だな、というのはあった。
さんざん犯してどうするか……女主人公ならもう少し簡単だが、それにしてもストーリー的な起伏は作りにくい。
これは本作がエロ罠を設置するゲームである以上、避けるのは難しい所だと思う。
(そう考えるとエロ罠が、彼氏との距離の比喩でもある……という[ロミオとジュリアとエロトラップダンジョン]は凄いのかも知れない)

そもそもゲーム的な駆け引きが全然無くてつまらない

分かる。
実はどっちかと言うと、スマホでのプレイを中心に考えてたくらいで、当初は”カスタマイズできるエロ動画”みたいな……
つまり、「お好みの罠を設置したら、後は痴態を見るだけ」の予定であった。(女の子がダンジョンを進むシーンは全てオートで進む)
しかしこれがもの凄くエロさ、面白さを出すのが難しいんだね……。
改めて半自動な[サキュバスネスト]の凄さを思い知った。
そもそも駆け引きで言うと、プレイ当初にあまり罠を設置できず、すなわちエロがほとんど見られないまま、クリアされる。
これはゲームのバランスとしては当然だが、段取りとしては最悪である。
まず開幕にばしーんとエロを出して惹き付けるというのは、常套手段だろう。
この分かりにくさは『視点の混在』の問題もあるが、加えて「くそう、絶対にイカせるぞ」という目標の抱きにくさもある。
これだけポイントが入ったら、今ダメだったこれがOKになる、というステップをプレイヤーに描かせられて居ないからだが……

エロくない

分かる。
まず基本として、初めから決まってたエロCGの関係上、本番シーンが無い。
あるのは母乳搾りだけである、ならばせめてこのフェチさをズームすべきなのだが、ゲームの数値的には「絶頂(性感度)」を前面に出していたり……。
そしてその数値でエロテキストが事細かに変化する訳でもない。
実は特殊な条件でのエロイベント分岐がそれなりに用意されてるのだが、そこに気付きにくく、仮に用意周到にそこを狙うにしても、そこに至るまでにランダム要素が強すぎ、狙った通りになるかはほとんど運任せ……と来ている。
(そんな事から製作中、”パチスロ”のゲーム性を思い浮かべたりもした……。
CRパチスロエロダンジョン。悪くないが……)
改めてエロRPGの定番、「淫乱度でもろもろのセリフが変化」の強さと分かりやすさを、作り手としても痛感した次第である。
以上、引いては分からない・エロくない・面白くないの三重苦である。
正直プログラムの方が大変過ぎて、そこまでとても手が回らなかった……、というのが実際の所である。
(どっちかと言えば、web上での体験というか、設計にばかり目が行っていた)

まだβ版なので改善作を考える。ここからどれだけ面白くできるか……

さて、ではどうすれば良いか?
初めから面白いゲームに仕上っていれば最高だし、それが一番なのだけど、
ある意味この改善こそが「さあ! どんどんゲームになるのだ!」な所かも知れない。
(現時点ではゲームですら無く、まだ”プログラム”に過ぎない)


▲罠設置説明2

1-1.
罠の設置方法を変更する。
罠クリック>ウィンドーが開くので、「購入」「(ポイントが溜まっていれば)進化」を選ぶという形で行う。
現在の罠設置は、
”罠名をクリックしたら自動的に空き場所にセットされる”
“ドラッグで場所交換可能”
“設置した罠の総コストが、所持ポイントより高いか”
なんてやってるが、何の事はない、
フロアをクリック→所持罠から選んで配置、とすれば分かりやすい話だ。
あとこれにより罠ツリーの進化も、現在の「触」「敵」みたいな要素に投資するのではなく、
罠ごとにポイントを払って進化させる形に。
(ベタだけど一般的なUIと言える)
1-2.
そもそもダンジョンの長さ(フロア数)を初期5つに。
この長さもポイントで購入して伸ばしていくように。
(罠の成功確率を上げる、とかもこの選択肢の一つに収納か)
1-3.
それでも分かりにくいようなら、初回にチュートリアルを入れる
これを怠ってしまうのは、正直ツクールなどよりもずっと実装が面倒だからである……

2-1.
もっと母乳嗜好を明確にすべき。
ポイント=絞った母乳mlくらいにして、毎回の責めで「XXXmlを絞った!」くらいのメッセージを出すべきかと。
(❤と同じ表示方法で、ミルク瓶アイコン×100mlごとに1つずつ表示とか良いかも知れぬ)
そうなると性感度の扱いだが、絞れる母乳量が性感度で上下し、絶頂した時は噴乳的なカットインアニメが入る……
は平凡だろうか?
現在、内部数値的には淫乱・ミルク度・性感度(絶頂か)の3つでイベントを条件分けしているが、これならばミルク度を除いて、2つにしても良いかと思われる。
当然イベント分岐も少しだけ気付きやすくなる。
*思うのだが、自分は「体験させたいエロ内容に従って、数値の種類を挙げる・絞り込む」が出来てない気がした。
「エロゲだから淫乱度だろ」くらいのノリ。
例えば昨日たまたま見つけたのだけど、
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=57114273
で、「あたまのよさ」がガンガン減るのは面白いし、ちょっと自分には思いつかないなと……
2-2.
OPとして軽いイベントシーンを入れる。
例えば母乳王からこの少女のミルクを集めて欲しい……という依頼がされたのだ……みたいな内容。
現状では明確なエンディングが無い。
即ちプレイ上の大目標が無い。
クリアは母乳を総計1000ml絞ったら……みたいな事で良いだろう。
2-3.
一度クリアした後のやり甲斐。
テキスト全自動モードや、無限イキモード(ゲムオバってもHP1になって差し戻される)
をポイントで解除できるように。

3-1.
罠が外れた時の反応セリフなどを充実させる。(今は罠から逃げたと思ったら唐突に走り出し、かなり不自然)
特に罠が連鎖した時のえろさは、エロトラップという嗜好の要というくらい大事なので、「どこからそのイベントエロに入ったか」のフラグも反映できたら良い。
”機械で……、ばっかり……!”
“機械の次は、触手……!?”
みたいな事だが……。
同じ罠に二度掛かったなら“分かってたのに、私ったらバカバカー!”など?
3-2.
女の子のキャラ性をもう少し出せる場が欲しい。
一度も責められずに罠から逃げだした後、あるいは空室などで、調子に乗ってるセリフを吐く?
以上が具体的に思いついた主要な案だが、まだ収まりが悪い事に、状態異常ラベルがある。
エロトラップは状態異常の継続が大事……とひとまず実装してみたが、実はリザルト画面の獲得ポイントに影響するのみで、それ以外では空気である。
ここの上手い活用法は思い浮かばない(セリフに反映させるには異常種類が多すぎる。
[エロトラップダンジョン]は立ち絵反映、やはり影響を持つ物は少なかったが……)

ADV以外にも夢は広がりんぐ

ただそもそもこう書き連ねてると、朧気な形として見えてくるのが
「カオスシード(エロ同人だと[悪堕ラビリンス-囚われ魔王と奈落の狂人-]か)的な部屋づくりと、タワーディフェンスぽい感じで通路&部屋にエロ罠設置」
が究極系ではないか、とも思ったりする。
(通路に設定して、あとは自動で侵入者を捕らえる……、[サクリファイスメイズ〜性神の双子姫〜]を思い出したりもするが)
それとは真逆のミニマムなゲーム案だが、
画面は一画面のみ、本当にただ診断メーカーの感覚で、文章の下でてちてちと歩くドットを配置、どこまで進めるかを競うブラウザゲーみたいな物も悪くないと思ったり。
(状態異常の反映がやりやすい。しょせん小さいドットなので……)
エロトラップダンジョンゲームも最近増えてきて、何やらADVの形で実装する事が目立つが、これはCG集の地続きの発想だろう。
ゲームとして思考すれば、ローグライクと絡ませる、すなわち[智と愚の塔][クライシス・セル 〜地下実験施設潜入〜]みたいな形でも良いとも思う。
煮詰めると平凡になり、本当に作りたかったのはこれなのか? と悩んだり、だからといってオリジナリティは分かりにくい薄い、などと逡巡したり。
イチからのゲーム制作は迷わされる事が多いが、同時にゲームとは何か? を考える機会も多く与えてくれる。
(その為にやってるのかも知れない……は、言い過ぎか)
まあ迷う所も多いけど、ひとまず上記の1-1~3-2をひとまず手掛けて、β版の次へと駒を進めたいですね……。
あと一ヶ月くらいで。
なんて意気込むけど、ちょっと最近ゴタゴタしてるし、年内……ですかねえ……。

●ありすの乳頭エロトラップダンジョン