ダンジョン&ダークネス 大穴と自由の街エルバーン (製品版)

2023年3月11日RPG,R18製品版の感想,AI生成作品

体験版

*体験版Ver3での感想です

事前お気に入り絶大のAI生成絵RPGは、自由度とダンジョン攻略の夢を見るか?

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@becomegame

体験版はけっこう苦戦、初めのダンジョンボス踏破まで50分くらい掛かりましたね…(難易度NOMARL)
攻撃魔法がやたら弱かったり(ダメージにかなりばらつきがある?)
その割に回復魔法がやたら回復したり、ゲームバランスとしてはちょい悪い気もするような…

魔法使いでプレイしたけど、素直な職業ならもうちょっと早くいけそう?
犯した相手も態度変化して欲しい所ですが……体験版だから無いだけなのか

製品版クリア(プレイ5時間)

事前お気に入り数の高さ……に対して、前作の評価(レビュー)の酷さ。
正味、半分フェイクかもと構えたんですが、発売したらなんと! AI生成のゲームで初? の1万DL超を達成という。
お前……本物やったんか!?

[淫習村の全記録 ~古き良き時代にあばらロリを食い漁った村長の話~]、そして今作。今、AIの季節……!!
どうしてもそんなコトが言いたくなる所ですが。

止め時を失う面白さが、割と

難易度NOMARLで、ひとまずクリアまで5時間。
まぁ、一気に遊んだねぇ……
慣れると一つのダンジョンで10分ちょっとで結果が出るテンポ(最奥に辿り着くにしろ、撤退するにしろ)、次やりたい事もすぐ定まる感じで、割と止め時を失うんだよな…
ダンジョンも8個って事で、ボリューム面で応えようというのも窺える。
(こうなるとつくづく前作はなんだったんだ……となりますが、まぁ)

ダンジョンRPG的なゲームの流れは、まぁ予告で書いた分と大体同じ。
ただモチロン、製品版なら制限無く・初めから誰にでも勝負を吹っ掛けられる!
この”自由”な歓迎度合いには、まずテンション上がるね…。

それと予告でプレイした身として好印象だったのは、実は初めのダンジョンでさえ結構拡充されてる。
可愛い女の子モンスターが追加されてたり、ランダムイベントもけっこー増えてたなあ……と。

なので5時間ぶっ続けて遊んだ今の感想としては、予告での記述、

結果体験版としては、月並みですが「そこそこ楽しい」みたいな感じかなと…

これは「普通に(ツボを抑えてて)面白いですよ」となりますね……。

ことさら色眼鏡で見られがちな(自分も見てましたし…)AI生成作品ではありますが、もしかしたらちゃんとした物を作れば売れるんじゃんという一つの証左になったのかも知れません。

自由と目標設定をセットに

さてそんな、街の女NPC誰を襲ってもいい、そしてレイプ! みたいな無頼な自由さがいのいちに目に付く本作ですが、ゲームの流れ的にはその”自由”にきちんと”ゲーム目標”を接続できてるのが良好。

次の目標になるような取っ掛かりが多彩。
遊んでると、キャラに話し掛けての「頼み事」は割と中盤……大体どこそこのダンジョンまで到達したかで解禁されるんだな、と分かって来るんですが、一方、初めから頼み事をしてくれるキャラも居て、それがスラム街にいるカルヴァイナ。
聞けばただこの街の出口に行きたいだけだという。
迷ってしまったので付き添いをして欲しい……という「頼み事」。
これを了承、付き添うと……これが超絶迷いっ子だと判明!
まるで次元が曲がってるかのような感触、コイツはやばい、かくなれば気絶させて運ぶしか……!(なぜ)なんて経緯で戦闘へ、という。

割と面白いサブキャラにイベント感、そして倒せるようになったら次の展開へ進めるんだろうなという目標感。
上手く小口で抱かせてる……。

例えばエロの究極……と捉えるであろう、心折ったキャラへの「売春斡旋」は、戦士系ならばやはり襲って勝利して、なんですが、他方で実は頼み事(サブクエ)を請け、「負ければOK」のキャラも(無力さを誘って売春するようになる)。
発生ポイントを強さに限ってる訳じゃない。

そして定番のポイントとしては、娼婦を買ってエロ&強くなれる……ですが、ここは分かり易い代わりに3000Gと初期ではかなりの額が必要。

あと誘導がスムーズなのも触れておきたい所。
街では誰でも襲えると言ってはみても、そもそも当初は能力が足りず誰にも勝てない、大体誰が強いかも分かんない(AI絵なので風格の違いもそこまで無い…)、
ただそれでも、ダンジョンで毎回盗賊に襲われ、くっ殺せっ(犯され)とかやってる娘のランダムイベントを見て後日、街で同じ娘を見掛ければ「割と勝てそう?」と思うよねという(そして実際にこの娘はそんな強くない)。

目標を階段のように段々で掲げても、一番低いステップにさえ遠く届かないではよろしくない、そこで早い段階で、どんな強い奴も一発でハメられる消費アイテムを入手しての催眠エロ…
なんて考えると、かなり用意周到さが伝わるのではないかと。

その時は出来ないエロだとしても、「エロしてやろうと選択肢を自分で選んで」「(今は敵わない、手が届かないにしろ)これ位だろうという目標が提示される」だけでも、割と違って来るモノで……。
最近はおおよそ実績解除やクエスト制でやっちゃいがちですが。
ゲーム側からこうですみたいなリストが指示され、それを順次満たしていく……という形じゃない。

まぁそんな、初めに感じた(街の)自由さが、ちゃんと意外にRPGのゲーム性にもなってびっくりしました。
この目標設定がなかなかメッシュの如く。
次々と止め時を失うプレイ感に繋がってるわけです。

街のキャラが、ダンジョンのランダムイベで顔を出すって割と発見かも?

既に触れましたが「街で話し掛けるか、頼み事を聴くか、襲うか」なんてしてた各キャラが、ダンジョンのランダムイベントで顔を見せる事もある……ってのはこれ、ちょっとした発見のようにも思われ。
やはりキャラに愛着が湧く、深みになる。
そしてランダムイベントは比較的簡単に(運さえあれば)見られるけど、街での「襲う」で勝つには正式な実力がいる……とまぁ、ここも次の目標が一つ定まったりするワケですしね。

特にお気に入りなのが…(というかこの体験があったからお気に入りになったのですが)、超絶迷い娘とダンジョンで出会うランダムイベント。
これはどうも最初のダンジョンから発生するらしく、戦力乏しい状態で「一緒に行きましょう」となるのは純粋に嬉しい。
印象に残る、キャラ愛着も一層湧くというものです(まぁその迷い体質でダンジョンの探索度が0になったりするのはさておき……)

本作は半分くらいずっと単独で戦うんですが、だからこそ、こうして稀に一緒に戦う共闘イベントは印象に残る使い方をされてる気がします。

(ただまぁ、そうやってダンジョンで共闘したキャラは当然、街で会った時になにがしかの態度変化を期待すると思うんですが、そこは一切設けて無いんですよな……
何度も襲い、心折った状態とかでも一部以外セリフ変化なし)

共闘ダンジョン! 次段階のダンジョンの開示の仕方も適切で頷く

この作者さんはかなりゲーム運びを分かってるぞ、と少し目を見開いたのが初ダンジョンをクリアした後の措置。
初ダンジョンをクリアしたので次のダンジョンを解禁……ではない。何も考えないとそれをしがちだけど、それじゃルーティン感が高まっちゃうんですね。

本作は「挑めるダンジョンが一気に3つ解禁(どれを選んでも良い)」という段取り。
でも言うて一番簡単なのから選んで行くよね、ってのはあるんですが、そこも対処してて、その内の一つが「共闘ダンジョン」であるという。

今までの冒険で信頼を勝ち得た仲間とパートナーを組み、パーティー戦(共闘)で進んで行くのだ……
ここで、街のイベントもまたダンジョンに繋がるんだみたいな熱さがあるじゃないですか、RPG的にも展開の幅が出来ますし、
じゃあ何となく気になってたあの子周りのイベントを集中して進めよう……といったムーブが自発的に促される。
まさに誘導と選択。

ちなみにこの共闘ダンジョン、解禁された中で一番難しいんですね。
つまり上手くやれば「(相方に稼いで貰って)いきなり強いダンジョンで楽々稼ぎ」も出来る、うむ、ゲーム攻略の仕方になかなか選択感があるぞと……

戦闘スタイルと敵の相性も考えるのだ

それと一つ予告で書いた事に訂正かなというのは、

攻撃魔法がやたら弱かったり(ダメージにかなりばらつきがある?)
その割に回復魔法がやたら回復したり、ゲームバランスとしてはちょい悪い気もするような…

という事なんですが、これプレイしてて感じたのは、割と格上のキャラにもすんなり勝っちゃったり、それより弱いキャラになんか不覚を取る事が多かったり。
つまり大きく分けたら物理攻撃・魔法の2タイプでしょうけど、物理系の中でも様々。
気が付けば、
高HPかつ回復魔法持ち、攻撃力は低めだが多段攻撃でTPをちくちく蓄積、TPが一定溜まるや自給自足的にMPを回復できる、粘り勝ちを狙う持久型(自分のプレイスタイルがコレ)くらいになってたり。

また鑑定品の武具も、攻撃力秀でてる代わりにHPが極端にダウン……みたいな、状態名付与された物が多数見付かるし、まぁスキルラーニングと合わせてどこを伸ばしていくか、を考えられる。

故にゲームバランスの悪さとか嘆くより、相性とかを考えてみるべきかなと。
(持久型で前半かなり調子良く飛ばした自分でしたが、リジェネートで毎ターン大幅回復してくるボス=つまり相手も持久型の時は大苦戦でした……。
そこは共闘ダンジョンだったので、じゃあ誰と組めば……? みたいに考える訳です)

エンディング分岐あり……?

そして8つ目に待ち受けるのが『大穴』と呼ばれるダンジョン。そして主人公たちの街が「欲望の街」と呼ばれていた理由を知る事になる……と、割と考えてる風のシナリオへ。
最後は定番ですが、なかなかチョット熱い展開もありました。
AIと侮るなかれ、”分かってる”制作者だ……これはと(前作の事はまぁ……置いとこう)

あとプレイした感じ、もしかしてマルチENDでしょうか?
「真実の真相B」は手に入ったんですが、どうも二つ揃えると何か変わりそう……な。

エロはううーん……

と、遊びの部分では満足でしたが、まぁ結構大きな不満点が一つあって、それがエロなんですねえ……

なにしろ(体験版の時点で明らかでしたが)画像サイズ制限があり、数は沢山あれど、体位が割と被りがちなんですよね…。
よく見ると結構違ってたり、たまーに珍しいのも出して来るんですが、基本は大雑把に区切ってバックか・騎乗位かの二つに集約……みたいな
(売春斡旋はモブ男相手に大概パイズリエロシーンなんですが、これも正直、正面向きアップ、騎乗位と被ってるんだよなあ……。横視点で乳で挟んでる絵とか欲しかったよね…。
あとせっかく男NPCいるし、売春斡旋だし…抱かせてみたくないですか……?)

また風俗で女を買った場合はテキスト無し、一応ちょっと演出もありますが、「クリックで射精」という文言のみで済まされたり。
(普段のテキストはまぁちょっと短めですが、なかなか卑猥さもあるかな……と思うんですが)

しかしよくよく考えれば、”AIなのに”、”AIの都合で”、体位を縛られちゃってるって本末転倒だよなあと……
だがこの分野もまさしく今が最先端。
明らかに今後の課題であろう、と心持ちを強くするのでした。

ちなみに回想の解放は「挑む」で勝った後、各キャラごとに解放される……ある程度遊ぶ必要があるストロングスタイル(まぁクリアする頃には全員いけると思います)

それでも(数日で)万DL超えは妥当か? って言うと、まぁ……

ただそれでも同人エロゲとして……万DLか? 10000超えるって言うて相当凄いぞ、アレとかソレとかだぞ、と具体的タイトルを挙げたくなりますが、それはまぁセールスとして「場の雰囲気も多分に影響する」という事がありますね……と。
コンテストじゃないんで、DL数はゲーム性やら内容やらを純粋に審査した基準じゃなく、まあスコンと雰囲気で売れちゃうって事もある。

今作の場合、AI故にダンジョンものの色々な人物を出せる(濃いめの男キャラでさえも)、そして襲えちゃったりする自由度がある、いかにもAI臭くなくてエモさもあるドット。
重要なのはそのワードを並べた時に手に取る人が想像できるという事でしょうか、これだけで正解していた、という事でしょう。

関連:
画面一杯にド綺麗な絵を展開するAIエロRPG:

[奴隷少女ルナと不思議な迷宮]

なんか遊んでて

[アルム冒険者団の迷宮探索記]
を思い出してた(そんなに似てないかなあ…)