カナデエスケイプ ~ 魔法少女かなでと淫魔の教会 (体験版)
エロ漫画×ローグライク…!? これは非常にゲームシステムマニアックな姿勢、嬉しくなっちゃいますねえ…!
(個人的にプレイしてると、「こういうのも考えられるな」「あれの影響もあるかな」とか多数の可能性に跨がってるようで、ゾワゾワと脳奥が刺激される感じがありました)
漫画×ローグライク。
多数の可能性を跨ぎ、色々な影響に想いを馳せるルックフィール
▲OP。今作はこのような漫画のコマ的なものが並び、進行していくのです
▲カナデちゃん、足元に気を付けてー! これは避けられた場合。
▲しかし避けられないと……。エロだとこういう繋がり方をするわけです
▲お宝があるかな……? この並びは繋がりがすごく分かり易いね
ゲームとしては左か右か、あるいは宝箱を開けるか否か、入手するアイテムはどれにするか……で分岐、そうするとマップのルートを辿る事になり、最奥の階段を目指していこうと(全5フロア)
んでこの行動が問われる場面、あるいは成否に応じ、良い感じにコマが挿入され、展開していく。
もちろん罠の触手や、スライムに戦闘で負けたりすると、エッチな事をされてるコマが並び、これが『エロ漫画』の部分か……となるワケですが(特に一度スライムに負けると、アイテム扱いで寄生スライムを”強制的に”持たされ、道中、膣内スライムが蠢く→産む or 暴れる…といった選択肢が強制挿入される、とかに至っては本作の一つのハイライト感)
やっててまず思ったのが、「これってADVの選択肢をルート上に図示したって事なのでは?」って事なんですね。
元々選択肢つきのADVってこういう構造で、それをルートみたいに図示したらこうなるでしょうと(攻略のフローチャートとかもそうなる様に)
端々に置かれた”ゲームぽさ”。
▲すごく”ありそう”なマップのルート。これを見ながら漫画のコマで進んでいるのだなあ、と噛み締めると興奮する
▲敵と遭遇! どうするか……? 戦闘はパラメーターが色濃く反映されるぞ(攻撃力、敏捷度の回避率……)
たまに素朴なドットHもあります
ただそこに留まらせないのがそこかしこに散りばめられた「ゲームぽさ」であって、
何度かやり込んでみると、早めにアイテム=レリックを入手するのが後々に渡ってラクになる肝のバランス、いかにもなマップのルート図(そして”ローグライク”の謳い文句)からはslay the spireを想起しますし、
戦闘の素朴なドット加減は、いかにもゲームです、といった強調にも感じる。
ゲームブックか……ローグライトか…
ゲーム性最前線の落とし子だ
▲レリック感あるアイテム入手。なかにはすごい卑猥なのも(一度犯されると濡れ濡れになったりして驚くけど、とりあえずこれのCG反映は無いみたい)
漫画形式に言及すれば、マンガという物を考えるに、特徴的なのは時間の経過とカメラアングルの表現であって、
案外、今作の”出来事を追い掛ける”ような、時間が割と飛んだりもする1コマずつの運びは、むしろこれって「ビジュアルなゲームブック(あの14へいけ、みたいなやつですね)」が近いのでは、とか思ったり(フルカラーって事でもありますし…)
それで言うと初見、宝箱からどのアイテムを持ち帰るかなんて三択、ちょっとゲームブックの元祖と呼ばれる[火吹山の魔法使い]を彷彿としましたよ……まで言うのは、少しスノッブ過ぎか?
▲犯されても起ち上がる限り、ゲームオーバーはない! ヤバそうな選択肢はここぞというマナ使用で潜り抜けろ
ゲーム性としてはランダムなイベント配置に翻弄されるだけかと思いきや、提示された選択肢を前に適時、力や敏捷度などの評価が行われて確率が算出され、
パラメーターを伸ばす為にどんなアイテム(レリック)を持ってるかが大事だし、
いざとなったら溜まったマナを使用して任意の選択肢を選び取る、あとはどのタイミングで使うかだ……という介入性も良い。
(TRPGのスキル使用に近い。パラメーターの一つに”マナの溜まりやすさ”があるので、ここを伸ばし、ゴリ押し100%回避ってのもたぶん想定されてるでしょう)
▲しかしゲムオバCGも良きです
そんな絡みで、Hゲームとしては実は敵に負けてもゲムオバにはならず、
犯されはしますが、その後に「脱出できなかった」の選択肢を回避できるのが重要、
確実に回避さえできれば、何度イカされても先の部屋を目指せる……というプレイスタイルの許容にも感心しましたね…
ローグライクかと思ったら一歩進んで”ローグライト”であったり、じゃあ今度は物理演算を混ぜ合わせてみようとか、まぁ様々なゲーム性で鎬を削ったりしてる現代(特にインディーゲーム界隈?)ですが、そういう意味では幾つも跨がり、まさにゲーム最前線の落とし子だ、おお……みたいに打ち震える所があったのでした。
シコ的にはログが本番?
つまりメディアをも超えるゲーム性
▲膣内に寄生したスライムが突然動き出し、イベントとして挿入される! その時少女が取る選択肢は……。これはえろい
あと個人的に、私が[ありすの乳頭エロトラップダンジョン ミルクバースト!!]とか制作しながらアイデアの一つとして抱いてた事で、大いに共感できる事があって、まぁ体験版だと見られませんが……この手のタイプは、「ログ」が実はシコの本番になるだろうと。
つまり1コマ1コマ、ゲーム展開を辿りながら見るのは雰囲気がありますが、集中的にシコりたい時には不便。
そこでログとして取っておき、そしてどうせなら単なる「テキストログ」じゃなく、そこに情報を加え、豪華に仕立てあげられたらどうだろうと……。
本作では”まとめて一つの漫画”という形式を謳ってるようで、これぞもうエロ漫画が無限に錬成されるみたいなモノではないかと…(つまり、遂にゲーム性がゲームとか漫画のメディアの垣根をも超えた感がある)
脱帽です。
一体どこからこんな着想を……(なんて事も考える)
私的に気になるのは、この様なゲーム性をどうやって思い付かれたかで(前作[カナデロオグ+]もローグライクを謳ってますが、いわゆる不思議のダンジョン系であり、明らかに違う)
今作はGodot製。
恐らくですが、このゲームエンジンと向き合い、今の技術で何が出来るだろう、世間に通用しそうなアイデアは……と手探りするうちに練り込まれていったのではないかな、と。
(クリック主体なのもそうですが、例えばコマを観察してると、ゲーム中で入手したアイテムや、少し前の戦闘の様子をコマとして反映する時があり、恐らくゲーム中でライブで画像保存し、すぐさま反映させてる。
なんとも面白さがあるものですが、これもゲームエンジンの機能としてこういうコトが出来るのね、と見定めた結果のような)
そうした「ゲームをいかにして作るか」という背景にまで考えを巡らせ、その結果出て来たものと考えると、なんとも今作及びこのゲームシステムにワクワクしますねえ……
体験版は2Fのボス戦前まで。
割と運次第というか(初めの方にレリックを沢山取るようにしないと、割とすぐ死ぬ)私はたまたま1周目からクリア出来ましたが、4周やって1時間弱くらいでしょうか。
・この作品のゲーム実況はここでしてます
・製品版の感想は以下のサイトさんが書かれていました↓
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似たものを探すなら、
[私が愛したギルドの貴方へ]
[Touring With WAIFU ~~幼馴染嫁と行くいちゃハメ魔王退治の旅~~]
とか、”ローグライト”としてかなり凄かったです
本質的には、
[プリンセスサクリファイス~供犠姫フィーナの冒険~]
とかもか…?
TRPG風かっこいい作品:
[羊王国物語]
あとまぁ拙作です……:
[ありすの乳頭エロトラップダンジョン ミルクバースト!!]
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