FORTUNE BRIDE – 絶頂開眼の儀式 – (体験版)

SLG,R18リアルタイム3D,凄い

FORTUNE BRIDE - 絶頂開眼の儀式 -
FORTUNE BRIDE – 絶頂開眼の儀式 –[シン・ギュラリティー]

眼目は、ゲームUIを3Dオブジェクトに置き換えてること。ここに残しておきたいんだ、そのスゴ味を……

発売するや即売れまくっている事から世間は何となく勘付いているだろうが、あえて書くべきは今作の「なんかスゴそう」感がどこから来るか。
つまり『ゲームUIを3Dオブジェクトそのものに置き替えている』所を強調しておきたい。

恐らくSteamインディーゲー界隈とかじゃもっと進んでるんだろうが、同人エロゲにおいては、例えば[芸妓玉]でそんな所がほの見えつつも、所詮エロピンボール、ネタである。と断ぜられた儚い可能性。
私の夢……。
(芸妓玉は2020年なので、まぁその後も[プッシャーDEぷっしゃー]とか挙げてもいいんだが、もっとネタ)

▲AIで参考画像を作ってみた。このブログはこういう事もする

どうせまだピンと来てないだろーから、もうちょい付け足す。
例えば私も知見があるSRPGで言うなら、よくあるマス単位の戦いで敵を1体ずつ倒すぞという建て付けがあったとして、でその画面上部に、まぁチェンソーだかを象った装飾のゲージがあって、敵一体倒すごとにどんどん溜まっていくよ、というシステムがあるとする。
チェンソーがMAXになると、奥義開放みたくマップの敵を全部倒せるんだ。
でまぁこれは制作のしやすさ、プレイヤーの遊びやすさ等考えたら、ゲージMAX時のみ奥義ボタンが出て実行可能になるとかが普通で無難だろうけど、でも俺はここで、
チェンソーのあのスターターを、マウスで掴み、ぐいっ、と引っ張る。するとチェンソーが回り出して暴威を奮う……、そういうUIの”感覚”、”手触り”が欲しいわけである。
これは処理的には非効率だが、しかしそういう感覚が、今のゲームの成功を分けるような所があるね。

これは2Dのゲームの話で、このチェンソーは画面上に張り付いたインジケーターの類いだろうな、と勝手に判断して侮ってたのが、次の瞬間、「えっ 本当に”チェンソー”だったのかよ」みたく肝を抜かれる、ある種の次元を超越する働きがあるからインパクトがある訳だが、さて、今ならば全てのUIでこれを行える。
……つまり3Dのゲームで、3Dオブジェクトで代換するならばっ!

本作は[404号室の性感マッサージ][夏ノ音。ギャルと、オタクと、秘密の放課後。]など3Dのヒット作品を連発しているサークルさんの最新作であり、一組の男女を巻き込むデスゲームに用意された装置は全て禍々しくも美しく装飾され、特別な見た目を醸してくれる。そしてそれらは全て目の前に立ち、クリックする事でそれぞれの役割を果たす。(UIである
女の子に試練を与えるスロットは天井から下がった縄を引いてスピンさせるし、レリックの所有は専用の棚に飾られてるのを目視で確認する。あとどれだけ稼げば死を免れるかも、お賽銭箱のような所へ足を運び、その表記を見るのだ。

これがこの形式が「売れ」に直結する感覚であり、利点である。
加えて言うなら今作は18禁ゲームである。
エロゲでこれを行うと、プレイヤーがする事全てがエロに繋がるのでは……という期待感をより煽れる、そんな質感があるね。(例えば古くはおさわりなんかがそうだし。UI的なアイコンは喪失し、女体そのものがUIと言える。しかし今作は美麗な3Dオブジェクトで、より出来る事が広範に……)

いやまぁ遊べば即分かる事で、言うまでもない事かも知れないけどさ。
あんまりにも皆、この事実を言わないから。
当たり前みたいにしてると、いつの間にか当然になって、見逃すんだよね。それは結局、分からなかった、という事に近いので……。

まぁ見た目凄くてインパクト大だけど、普通に分かりにくくなるんだけどね

……が、好事魔多し。
ゲーム的なUIを全て実在のオブジェクトに置き換えるこの働きにはデメリットもあって、まぁそれは「分かりにくさ」を誘発するのである。
本作も一度分かってしまえば結構ルールは簡単で、要はローグライトのスロットけ! となるのだが、氷解するまでがムムム?? と頭を捻る事の連続だったな……。

まずデスゲームの舞台へと放り込まれ、主催者にルール説明を受ける事になるが、これがかなり一続きで喋る上、分かり易い図解などで補足される事も無い。(あとルール説明に混じってナチュラルにこの世界独自のカルト教団的なワードが散りばめられるし(聞く必要無し)、しかもゲーム中にもルールを再確認するような所が無い……。
デスゲームのルール説明って絶対聞き逃してポカやらかす奴居るよなと思ってたけど、リアルなのだ……。)

どころか、俺としては初めて訪れたこの部屋に夢中ですよ、なんか魅力的にぴかぴか光る色んな装置があるし。微妙に相方ぽい女の子の声が高くて耳に近い感じで、地味に集中を掻き乱すし。
ついつい、いや~話聞いてると、このゲームに参加しなかった場合のペナルティが設定されてないからやらないのが一番良いよね~みたいな臍曲がりをしたくなったり、
いや、モニターの電源取ってるコンセントが見えてるから…。これ抜いたらええやん……とか、まぁオブジェクトが精巧であるが故につい余計なことを考えてしまったり。

ゲーム始まってからも、当初の難しさに躓くと、なぁこれ、本当にクリアしなきゃイカンやつ? なんか思わぬ脱出口とかがあるんじゃなくて?
そう言えば、一つだけ効果を説明されてないこのオブジェクトが怪しいぞ……(それは2ステージめから解禁されるタイプライターです…)とか、探りまくってしまったり。

ただ必要な情報を与えるだけなら、明らかに3D(オブジェクトそのもの)をUIにするのは過多なのだ。
そりゃ理解のしやすさだけ考えたら、3Dより2Dの方が情報力が低いし、いつもの見慣れたウィンドー上でカーソルを動かす形式の方が迷いも無いと言える。

本作はローグライトとしてレリック購入が超重要なのだが、この部分のUIが言わば実存的3Dである故に、10分くらい意味を図りかねていた
中央にある「コインを払って、商品のレリックを抽選し直す(リロール)」で、やっとあっ! と来たね。
なんだ、お馴染みのローグライトのやつやんけ!
あれかぁ! だったら初めから、いつもの感じのUIで出してくれてたらなぁ~~!(それを言ったら元も子も無い)

彼女を機械に捧げるデスゲーム開始! やるべきはスロットを回し、コインを稼ぐ。レリックの相乗効果!
行く先は彼女の性開発か、コインが足りず死亡か……!?

ただゲーム性の方は分かればそういう事かと納得、そしてなかなか面白い。ハマるですよ。

要は謎の装置に拘束された恋人を救うため、男の子が毎回スロットを回す。
で、揃ったリールの柄に応じ、コインが手に入ったり、恋人の各肉体部位が開発されていく。
回す前に賭けるコイン量によって、1セットで回せる回数や、入手できる札(後のレリック購入に必要)が変わる。
そして3セット終わった時に、必要なコインを稼げてなかったら死亡!
コインが足りていれば次ステージへ、だが次はもっと必要コイン量(返済額と呼称)が増すのだ……という次第。

ちなみにスロットは目押し出来ない。完全に運勝負である。
という事は戦略性の為に「何か」あるという事で、それがセットの合間にお札で買える、レリック(ゲーム中では”チャーム”)である。

初めはまじで掴めず、全然揃わない、揃っても1リールだけでコイン獲得2とか4なのに、第一ステージ生き残るには50くらい稼がなきゃいけないって事で何度もゲムオバったが、正味レリックの組み合わせが分かって来ると、ものすごいリールが揃いまくるインフレ感が楽しい。
あと何度も回してると? 赤ボタンによるスペシャルスピンみたいのが可能になったり、第二ステージからはタイプライター(が吐き出す、おみくじ的なもの)による、もう一つの付属効果みたいのも加わる。

……つまりUIが3D直生えな時点でも驚きだったが、もう一つ、「ちょっとしたミニゲーム×ローグライト」の流れを抑えたゲームでもあったのだ!(エロ同人ゲーならどうしても[エロ力で澄ましたディーラーをねじ伏せろ!!]が浮かぶ?)

特徴を挙げるとすれば、レリックの種類がやたら多く(100以上とのこと)、ここで戦略性を描くウェイトがかなり大きそう
私は戸惑いつつの数回プレイ後、幸運にも「7スピン目に必ず効果が起こる」系のレリックが2つ揃い、そこに「毎スピン20%の確率で起こる」レリックを買い足したら、最終的にたまたま最終7スピンで3つのレリック効果が発動、リールがもう斜めとか△とか揃いまくって、コイン収入300ゲット! 次どころか、更にその次ステージまで余裕っす。となったものだが、
他にも見えた限りのレリック戦略としては、
スペシャル(赤ボタン)使用時に効果が発動する系のレリックを揃えまくる
「普通は必要コイン額に到達するまで行わないけど、積極的にコインを返済する事で発生する「利子」を底上げするレリック術(スロット自体に負けても、毎回儲かるようになる?)」
「レリック効果で”運”が上がった状態のみリールに現れる、”6”狙いの666戦略
「お札が沢山手に入るようになる系のレリックに、更に最大所持レリック数を増やす系を買いまくり、とにかく手当たり次第に相乗効果を起こす」
などが考えられるかなと。

体験版は3ステージまでだが、製品版では全10ステージ。
恐らくの勘だが、所持レリックはいつでも売却できるという仕様もあるので、「初めに狙いやすいレリック組み合わせで当座を凌ぎ、お札が余るようになったら、じょじょに複雑なレリックに乗り換えていく(666戦略とか、そもそも他のレリックで運が上がらないと始まらないので)」みたいな、なかなかやり甲斐のある成長曲線を描きそう。
ともあれ、ここは欲しいものがスカッと楽しめそうな手応えだった。

あと特殊なレリックとして、従来の物とは別に、女の子の各部位に装着するレリックもあり、これによりリールが揃ったときの肉体開発がスピードUP。
なんでもクリア時にどんな具合に開発されたかで、EDが変わるらしく。
ちなみに装着レリックはちゃんと3Dモデルにも反映(太腿とかお尻とか胸に、へんてこで悪趣味な玩具を付けられるJK……)
体験版では見れなかったが、肉体開発が精神を左右する事もある……との事で、じょじょにアヘアヘになっていく反応が見られる、という感じだろうか。

また、それだけではエロが弱いと感じたか、毎ステージ開始前にデスゲームの主催者が薦めるまま「エッチな行為を行う」と、1回だけレリック引き直しがコスト0になるボーナスがあり。
ここはいわゆるちょっと触ると反応があるHシーンであり、初めはキス、手コキ、フェラ……とじょじょに過激になっていくようだった。

余談 なんやい、Steamでヒットしたゲームのエロパロかい
しかし……これは明治維新なのだ…。

しかし凄いな……現在の同人エロゲのビジョンを一歩も二歩も飛び越えるような作品が来たもんだな……、と思ったのだが、どうもDLsiteレビューを見る限り、今作は[CloverPit]のパロであるらしい。
むろん、エロに仕立てた事の偉業はあれど、正直……なんだ、またタイムマシン経営ならぬ、タイムマシン同人エロゲかぁ……という気持ちが少し。(*海の向こうのトレンドが日本に来るまで数年掛かるので、そのモデルをいちはやくパクると自動的に勝てちゃう、というやり方)

色々な事を考える。
元々我々はその手に同人エロゲの『聖杯』を持っていたのではないか? と。
聖杯とは、「これは自分達から出た文化である」という自負であり、だからこそ文脈を辿れるし、その事から来る追求性……という事だ。
もう一度あの成功を再現するのも、そして必要とあればそれを一段進化させる事も出来る。
——なぜならそれはかつての俺たちがやった事で、そして今も当たり前にやっている事だから。
聖杯から幾らでも聖油が汲めるように、それが手にある限り、同人エロゲは俺たちの中央であり続ける。

『Steamで売れてるゲームを同人エロゲに持って来れば売れる』という方法には、文脈が無い。
突然、自分の内から出たわけではない作品が、ぷっつりと出現する。
流行ってる物をいち早いキャッチアップで発売する、一見それは賢いようで、また実際、強固な制作姿勢をも物語るものだけど……。
それを繰り返した時に、聖杯は我らの手に残るのか?

……だがそんな神秘めいた精神論を言った後に、ソシャゲの顛末も思い浮かべる。
艦隊これくしょん(2013年)は我らの文化から出た成功であり、艦娘はアニミズムから萌え擬人化と、辿ろうと思えばその起源も辿れる、アレは我らの聖杯では無かったのか。
ところが現実として、ソシャゲは中韓の3Dのモノに押されている……と言って良いだろう。

現在振り返れば、その脅威を感じ取った時点ですべきは、すぐさま業界内の力やお金が集まるようにし、投資・競争力を高めるべきではなかったか、とも思う。(黒船来航後の明治維新に被る?)
……であれば、タイムマシン同人エロゲこそ、まさに現状すべき事のようにも思う。
海の向こうを無視するわけでもなく、キャッチアップして対抗していく。近代的な軍艦をイギリス政府から仕入れるんや!

——そういう防人の努力あってこそ、聖杯は手に守られるのではないか?
技術無くして精神があったところで空しいのは、既に他の業界でも証明されてる事ではないか。

……結局人々は思い思いの事をし、それが日々形となっているのが、エロ同人市場という事なのだなあ。(思ったより壮大になったので、早々にクロージング


体験版は完全に運と戦略だけど、自分は3ステージクリアまで1時間弱かな
111ちゃんはこの稿で、近代化によって喪われる日本人のエロゲ精神を嘆いてみせたのである。そういう事にしておこう

この作品のゲーム実況はここでしてます:

サークルさん過去作:
[なつねえ ~僕が恋した30日~]

[夏ノ音。ギャルと、オタクと、秘密の放課後。]

[404号室の性感マッサージ]

[えろいぷ! ~変態彼女とビデオ通話で相互オナニー性活~]

関連:
[芸妓玉]

[プッシャーDEぷっしゃー]

じゃあ、
[Her Body Climber]
も3DゲームUIの範疇に入るんか? 知らん!(逆ギレ)

デスゲーム的な舞台で、
[Ikisaw ~デカ乳ツインテとイキ我慢の部屋~]
を思い出したのだ、萌芽とも言える

CloverPitは”『Balatro』と『Buckshot Roulette』が合体したような悪の産物”らしいので、
[エロ力で澄ましたディーラーをねじ伏せろ!!]
(Balatro?)
と、
[チャンバーゲーム]
(Buckshot Roulette?)
も挙げてみるのだ

あとまあ、スロットで
[本格スロットゲーム 内部抽選×モード管理『めふぃ☆スロ』]
も挙げてみるのだよ