Ghost Hunter Vena (製品版)

ACT,R18製品版の感想,ライター:エローン大君,海外ゲー

*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。

幽霊を気絶させて破ぁ!! 女の子がゴーストハンターとなって探索するホラーアクション

迷路じみた廃墟で、様々な淫乱ゴーストを倒すのだ!破ぁ!!
というわけで、Vosmugさんの「Ghost Hunter Vena」の感想でございます。
本作は、呪われていると噂の廃墟「サヌリエル婦人の屋敷」に肝試し感覚で入った女学生3人組+先生が、様々なゴースト騒動に巻き込まれるホラーアクションゲームです。
女主人公「ヴェナ」が「ハンド」と言う生物的な何かと協力して迷宮じみた屋敷を探索する作品で、ゲーム中のキャラクターの大きさや、多彩で滑らかなアニメーションには目を見張るものが!
もちろん、やり込みがいのあるゲーム面や、ホラーな部分がありながらもコミカルな描写もあるストーリーも楽しめる一作となっております。

肝試しのはずが…… 屋敷の中は超複雑 でも、ところどころに散りばめられたギミックが飽きさせない!

本作のストーリーの導入は、

主人公・ヴェナの友人である「リン」が、「サヌリエル婦人の屋敷」でゴーストを見たと話したことから始まります。
信じないヴェナ・リエナに対し、頑なに「見た」と言い張るリン。そこで「負けたら学校にヌードで登校する」という罰ゲーム付きで、「ゴーストがいるかどうか」で賭けをすることに。
その話に急に食いついてきた「スイ先生」とともに、真夜中に屋敷へと向かった3人組。
ゴーストハンターを名乗りながらも、実際にゴーストを見た経験は無いスイ先生に呆れながらも屋敷に入った3人でしたが、サヌリエル婦人の肖像画に急に血が付いたのを見て動揺。
「ここには何かがある」と探索しようとしたその時、ヴェナは3人とはぐれ、ゴーストに捕まることに……。
捕まった場所にいたのは、喋る手であり「生の世界と死の世界の間にある門を守る番人」である「ハンド」。
ヴェナは「はぐれた3人を探すこと」、ハンドは「自身の力を振るってもらうこと」。
お互いの利害が一致したことにより、ハンドと協力してヴェナはサヌリエル婦人の屋敷の探索を行うことになったのでした……。

と言った感じ。女学生であるヴェナと、人間の心が分からないハンド。このタッグのやり取りも本作の魅力の一つです。
「サヌリエル婦人が狂っていく様子」を表した恐ろしい手記もさることながら、屋敷内にはどうにも他の勢力が潜り込んでいるようで……?
いかにもホラーな始まりですが、たびたびコミカルな話が挟まれるため、終始陰鬱な雰囲気なわけでもなく、ホラー系が苦手な人でも楽しめる一作です。
ゴーストを誘惑する話になった時、一人だけセクシーポーズ取ってるスイ先生が好き。

ゲームとしては探索系アクションゲーム……ですが、最近の主流となっているメトロイドヴァニアではありません。
本作はキャラを大きく描く関係でジャンプアクションがし辛いため、ドアを出たり入ったりして複数の部屋を探索する、横スクロール探索系のゲームとなっております。
サヌリエル婦人の屋敷は複雑怪奇。様々なギミックもあり、最初はマップも無いため迷ってしまうことでしょう。
しかし、ゴーストによる通せんぼや女友人のバリケード設置など、通れる場所が制限されるイベントが多々あります。
スキルを手に入れることで探索エリアが広がるメトロイドヴァニア系探索ACTとは真逆のアプローチ。ですが、これが本作のミソ!
あえて探索エリアを制限することで、広大なマップをウロウロするストレスが緩和され、「区切られた探索エリア内で、手持ちのスキルを元にギミックを解く」という楽しさのエッセンスがプラスされ、ゲームとしての面白さを高めているのです。
ギミックのヒントは、「直前に多段ジャンプ能力を手に入れた」「会話の流れや他キャラの動き」など、最低限のもの。解き方が分かった時の快感はたまりません!
(※ただし、序盤の多段ジャンプのギミックだけはかなり分かりづらいかも?マップを手に入れるまでは、疑心暗鬼で天井に頭をゴツンゴツンぶつけてました)

前述した通り、イベントが起きる度に行ける場所が制限されることで、本来は通れるはずのルートが使えず、遠回りしなければならないことも。
最適なルートを探るために、マップとにらめっこする。普段なら煩わしいと思う時間も、ギミックがいい塩梅に配置されていることもあって、なかなかに楽しい時間だったりします。
プレイ時間はギミック解きも含めて、大体4・5時間ぐらい程度を見越しておくといいでしょう。

ゴーストとの戦闘は結構独特 敵が強くなるのに合わせて、主人公を成長させるのがちょっと面倒くさいかも?

本作はホラーアクションゲームではありますが、主人公は「ハンド」という優秀な相方がいるため、基本的にはゴースト達をバンバン倒していくことになります。
ゴーストを倒す際には、「ハンドから出る気を当ててゴーストを気絶させる」→「気絶中に攻撃ボタンを押してダメージを与える」と二段階を踏むことが必要。
ゴーストが動きを止めた後に、「破ぁ!!」と心の中で思いながらダメージを与えると何だか楽しい気分になります。

ルイージマンションに似ているシステム(懐中電灯を当ててひるませてから、オバキュームで吸引)ですが、本作のゴーストは半透明時には気絶させることが出来ません。
ゴーストは攻撃する際にクッキリと姿を現すため、攻撃のカウンターを取る形で気絶させる、そんな独特のゲーム性を生み出しております。
ただし、複数ゴーストがいる場合は、「気絶させて即攻撃」なんて行動をするとかなり危険!
攻撃後の少しの間は動けなくなるので、その間にゴーストに捕まって、服が剥ぎ取られちゃったりすることも!

本作のゲームオーバー条件は、裸の状態で敵に数回犯されること。
最初の攻撃では服を剥ぎ取られるだけですが、服を剥ぎ取られて裸になった後は、敵の攻撃を受ける度に指示通りの方向キーを入力するQTEが発生します。
QTEに成功すればノーダメージでゴーストを振り払うことが出来ますが、失敗してしまうと犯されて徐々にピンチに!
服は1回だけですが攻撃を防ぐバリアの役割を果たすため、かなり重要です。
主人公の体力を少し削ることで服は再生することができますので、バンバン再生していくのが本作攻略のコツだったりします。
(細かいところながら、服の有無で足音が変わるところが個人的に好きだったり)

ゴーストを破ぁ!!して倒すと、消滅して魂をその場にばらまきます。
この魂を吸収することで、「HP回復」「経験値増加」という恩恵をゲット。
経験値をある程度集めると「オーブ」となり、主人公の攻撃力等の強化などに使えるため、積極的に吸収していきましょう。

中ボス戦などもあり、ゲームテンポ的にも攻撃力系のステータスは上げておきたいところ。
……なのですが、必要とするオーブが妙に多いので、アクションゲームが苦手な人は「レベル上げ」をある程度の時間はしないといけない部分が、アクションゲームとしての難点です。

「仮にもホラーゲームなのに、攻撃力を上げて無双するのが最善なのはよろしくない」とは自分でも思うのですが、後半の敵の体力のインフレっぷりに対処するには攻撃力を上げざるを得ず、そのためのレベル上げにストレスを感じてしまいました。
ゲームバランスに大きく関わるところなので難しいですが、数か所にある「経験値を一気に集められる赤い珠」の配置場所をもっと増やして、レベル上げの面倒くささの解消しつつ、探索の面白みを深めるアプローチをすれば、もっと気軽に遊びやすいゲームになったのではないか、と感じました。

大きくてヌルヌルなアニメーション 異種姦からふたなり姦までシチュエーションは様々

ゲームの特徴として挙げた「キャラクターが大きい」という点は、エロ方面でも「大きなエロアニメーションが見られる」というメリットがあります。
ヌルヌルと動くアニメーションが素晴らしく、絵柄のテイスト自体も「海外と日本の折衷」と言った感じで、親しみやすいです。

ちなみに、本作のゴースト達のほとんどは、人を殺す気は全くなく、むしろ性欲の権化というべき存在です。
「ゴースト」という設定だからこそ、クリーチャー的なキャラがバンバン出せる!
ということで、ゴーストが基本的に怪物や触手なので異種姦要素が強いですが、人間っぽいクリーチャーに犯されてボテ腹にさせられるなど、シチュエーションも様々。ボテ腹になった際の衝撃で噴乳したりと、なかなかに芸コマな部分もあったり。

ゴーストとの戦闘による陵辱の他に、イベントシーンでのエロシーンももちろんあり!
ストーリーが進むにつれて、「逃げようとしてゴーストに犯される」「ゴーストに体を乗っ取られて、ふたなり状態で友人を犯す」と言ったものから、「婦人が生前性的な意味で狂っていたため、3人同時にエッチな道具を使わなければならない」と言ったものまで、様々なシチュエーションが用意されています。
イベント絡みのエロは、ピストンのスピードだけでなく、体位も変えられるなどかなり凝ったもの。
うねるようなおっぱいの動きは、非常にエロチックでたまりません。

ゲームクリア後の回想モードは、ゲーム内で使われたスプライトなども全て見られるという欲張り仕様。
少し操作が複雑なところはありますが、雑魚敵を配置することでゲーム中での主人公エロを再現したり、イベントで使われたエロアニメーションを再現したり、機能としては十分すぎるほど回想モードは整っています(欲を言うならば、背景変更が欲しいくらい)

斬新な部分としては、DVDのチャプター機能のように「エリアスキップ」が回想モードにて実装されているところ。
いかんせんプレイ時間が数時間にわたるゲームなので、中盤のエリアに行くと「どんな場面だったっけ」と思うことはありますが、少し探索して「あ、このシーンか!」と気付けた時の嬉しさはたまりません。
本作では、特定の場面でしか見られないコスチュームなどもありますし、「回想モードでエロを見るよりは、ゲーム内でエロを見た方が臨場感を感じていい」というのは確かですからね。

2段階攻撃の気持ち良さ!マップを見て頭をひねりながら、屋敷の謎を解き明かそう

というわけで、Ghost Hunter Venaの感想でございました。
「ゴーストを気絶させる」「ダメージを与える」と2段階に分けられた攻撃がかなり気持ちよく、ゴーストが半透明時には攻撃できないというシステムが「待ち」の面白さを演出しており、アクションゲームとして非常に面白い作品となっております。
横スクロール探索型アクションとしては、広大かつ複雑なマップではありますが、様々なギミックやエロアニメーションのご褒美や、手記などで描かれる屋敷に秘められたバックグラウンドも含めたストーリー面などが良い塩梅で挟まれているため、気にならないことでしょう。
もちろん、アニメーションの滑らかさ・シチュエーションともに、エロもかなり魅力的ですよ!
個人的には、スイ先生のワイヤーアクションやら回転回し蹴りがやたらと格好よかったので、彼女が主人公のゲームを見てみたい感じも。ストーリー的に考えると難しそうですけどねー……。

マップを広げて頭を回転させながら、ゴースト達を倒してサヌリエル婦人にまつわる謎を追っていく本作。
これまで書いてきた通り、少々独特なゲーム性がありますので、まずは体験版をプレイしてみましょう。
歩くアニメーションの乳揺れや、アクションゲームとしての面白さ、どこか心に刺さる部分が一つでもあれば、間違いなく買いです。ちなみに、本作は海外のサークルさんの作品でございまして、少し言い回しが固い部分はありますが日本語翻訳が付いております。
十分ストーリーは追えますので、その分はご心配なくプレイしてください。

海外のサークルさんの感想ついでに余談となりますが、数か月前からDLsite.comがSteamへのパブリッシング事業を始めました。
Steamにおけるポルノゲーム事情は、急に厳しくなった(5月)と思えば、急にオープンになったり(6月)と、大きく蠢いております。
現状では「一般向けとしてゲームを出して、R-18部分はパッチを当てる」という方式が基本ではありますが、今後どうなるかは気になるところ。
海外の事情としては、漫画においてはFAKKU!がワニマガジン社と提携中、ゲームにおいてはMangaGamerなどが販売を行っている他、NUTAKUがSteamのポルノ規制を受けて宣伝を行ったりしております。

2年ほど前ではありますが、「FAKKU!において同人誌を配信した」という非常に興味深いお話もありまして、今後のDL同人界において、Steamの方針がどう影響するか、要注目であります。
個人的には、「アダルト部分に関しては無料パッチ」というこれまでの潮流を見るに、「アダルトパッチは販売」と明記されているDLsite.comのパブリッシング事業において、アダルト作品を扱うのはかなり難しそうだと感じているところではあるのですが……。