エロ海戦SLG「ネイビーミッション」 (製品版)
ナウい大作ゲームがばしばし出まくり、立て込んでいる時に限って、つい”ちょっとした”小規模ゲームとかで息抜きしたくなるもので…。
そんな訳で[エロトラップスイーパー]から、ふと海戦ゲームって良いよにぇ……と思いだし(*指定した1マスの周囲の反応から絞り込む辺りが似ている。言うなれば『マインスイーパーで対戦』と書けば、もうちっと興味も引けるだろうか……?)
そう言えば[艦娘作戦ゲーム]とか面白かった、でもこれは全年齢だったしな……みたいな理由で、気が付けば本作を購入&製品版プレイしていたのだ。
ちなみにDL同人エロゲだと、他に海戦ゲームは知らないかな……
(ちなみに、10年前に発売されたゲーム。HSP製みたいですが、今でも普通に動くのは凄いなと)
海戦ゲーム! クラシックな実装、時代も感じて意外に楽しいシナリオ方面
▲海域に砲弾を撃ち込み、隠された相手艦の位置を探るのだ
という事で海戦ゲーム。
作品中では説明無し、いきなりスタートしたりしますが、あえてルールを説明すると
「自軍・敵軍のマップ上の好きな位置に、船を配置(お互いの配置した船は見えない)」
「相手のマップ上の、どのマスを狙うか指定」
「狙ったマスを中央とした周囲8マスの着弾反応で、近くに船が居るかどうかが分かる」
……これを交互に、どちらかが全滅するまで行うというもの。
発祥は卓上ゲームで、何か薄い板っきれとかで隔てた向こうで、相手に隠すべき位置とかをコソコソやってる……みたいな感じが特別に楽しい訳です。
デジタルゲームとなると、例えば砲撃の際の水柱であるとか、轟沈した残骸が現れる……みたいな演出で凝る事も考えられる訳ですが、本作はまぁその辺りかなり簡素かな。
(例えば先述[艦娘作戦ゲーム]がその辺りの演出もまずまず抑え、艦娘的なものをガチャでゲット、起用した艦のSP技であるとかの育成要素も付加している……事と比べると、やはり見劣りしちゃうというか、まぁ10年前のゲームだから仕方ないね……というか。
そう、歴史的には艦これとかよりも全然前。
むしろ艦隊エンタメなら『沈黙の艦隊』とかそういう時代ではと……詳しく無いですが……)
▲シナリオ選択。——第参號作戦、迫り来る米帝、第七艦隊!!w
ただプレイして意外だったのは、1〜3話、一つ大体7ステージくらいから成る話の構成はあんがい凝っていて、
1話は国内編、自衛隊内でクーデターが発生(米国の手引きである事も臭わせて、後のシナリオにも繋がる……)
2話はクーデターを鎮めたものの、その期に乗じて中国の不審船が進出。
3話では遂に米国が……となんでしょう、「逆に今だったらこういう話はやらないかも?」
みたいな、真っ向からの活劇を繰り広げていました。
(「艦娘」みたいなラインは、偉大な発明だったと分かるなと……)
……まぁとは言ってもそこはエロゲ、ガチの戦史をやってどうすんだって話で、
「自衛隊には2艦しか保有艦力が無い事がバレてしまった(そんな馬鹿な)」とか、
相手の指揮官は必ず女の子であり、倒してエッチした後は大体、後の話で合流して手助けしてくれる……と堅くならないのも良いかなと。
シナリオと絡めたステージで、意外に雰囲気を出してるよ
▲かえって最近では見られない気がする、シナリオ会話
ゲームとしてはまぁクラシックなデキ、これで20ステージ以上戦うのか……という部分も無いでは無いですが、
ステージごとに一応、ある程度の趣向は付いていて、まずデフォ状態。
「僚艦が付いてるので精密射撃が可能=相手艦を轟沈した場合は、続けてこちらのターン」
という、読みさえ当たればどこまでも有利になれる(少数精鋭を物語る?)特別なルールをベースとし、
その上で、「今回は僚艦が居ないので一艦ぼっち、圧倒的な戦力差で従来通り交互に撃ち合わないといけない……」
と危機感を演出したり、
それにしても、中国の艦船は数が多すぎる! と焦った所に(一応、無闇にランダム配置されてる訳ではなく、旗艦の傍に別の船も寄り添ってるハズ……という情報があるので、ある程度絞り込んで戦っていく事になる)
海上保安庁の船が合流(……しかし所詮、戦争向きでは無いので次ステージでは全員ロスト…)
アメリカの軍艦はやはりというか、巨大! 5*2、10マスに渡る巨大戦艦だ、とかやったり(しかし海戦ゲームのルール+上記の精密射撃があるので、むしろ当てやすく、こっちが有利な感も無きにしも非ず……。巨大戦艦の時代では無いのだ、という事なのかどうなのか)
基本的なルールと大人しい画面構成は変わりませんが、その上でバリエーションを作ろうとしている、という努力は伝わるのでした。
そうしてじっくり向き合ってみると、
「そうか、一見、”周囲8マスのどこかに艦が居る”の情報を知るのが決定的なようだけど、ものが海戦ゲーム、交互で攻撃する以上、
「周囲8マスのどれか」では悠長すぎる、むしろ場合によっては「周囲8マスに敵は居ない」の方がグッと絞り込める事が多いんだな」
とか見えてきたり。
そうした上で、どう足掻いても少しずつ絞り込まれていくお互いの艦の位置、
一度始まったら出来るのは、「自分がやられる前に、こちらの砲弾をぶち当てるのみ」
というこのスリル……、あぁなんだか”海戦ゲーム”という名の由来、一歩間違えればそのまま船が棺桶だ、みたいなドキドキ感の一端を味わえた気分になるのでした。
(まぁ海戦ゲームが想定してるのは恐らく帆船とかの砲弾の撃ち合い、
そもそも現代艦は移動も即座に出来るはずだし、砲撃だってロックオンしての魚雷では……とか言うのは野暮である)
▲伝統的なものも感じる、ステージクリアごとの脱衣、最後にH
H部分はこの時代の伝統というか、ご褒美エッチの延長であり、1ステージ勝つごとに女の子が一枚ずつ脱衣。
最後くらいになると、お仕置き挿入してる所に(捕虜を手篭めにする指揮官……)
敵の本隊が襲来、返り討ちにしたステージ後に”近くに着弾したので、驚いてちょっと出ちゃった!”といったセリフもあるくらいなので、
いっそステージ中、ずっと繋がりながら戦うのも、エロとしては面白かったんじゃないかな、と思ったり。
(オペ子のシステム的な報告とは別に、うっそろそろ出そう! みたいに盛り上がる指揮官メッセージみたいな……)
全体でプレイ1時間くらい。
ちなみにセーブ機能も無しなので、1話ごとに一気にプレイするのだ。
現代にアレンジすべく、改善点とか考える
なにしろ海戦ゲームはDL同人エロゲとしては殆ど類例がありませんからね……、改善点とかを考える機会にもしてみる。
マインスイーパーでエロトラップをやったらエロくなるのですから、それは研究もしてみるものです。
(まぁ[艦娘作戦ゲーム]がした様に、他のゲーム要素に噛ます・人気キャラと絡めるとかしないと、抜本的には変わらないかなとは思いつつ……。
むしろ海戦という名に囚われず、肝は「見えない相手の絞り込み」でしょうから、インビジブル異種姦モンスター VS 女冒険者パーティー というシチュの方が楽しいかも知らん)
・ステージ前の会話で「5コマ級戦艦1,2コマ級駆逐艦2!」とか教えてくれるのは絞り込みの材料になって嬉しいけど、ゲーム始まってからも、その情報をどこかに表示して欲しかった……。
(部下の報告をきちんと聞いてると有利に戦えるのだ、記憶力も大切なのだっていう、卓上ゲーム的な”ごっこ遊び”感を重視したのだろうか……?)
システムメッセージ代わりとなるオペ子の報告だけど、「残り○機ですね」とか、全体にもっと色々なセリフがあっても良かった気がする。
・マップが毎回同じな訳で、海域ごとに大きさが変動するとか?
岩礁が多い地域なので置けないマスがある……とかね(巨大な戦艦になると2マス以上にまたがるので、そこには無いと絞り込める)
・轟沈した艦の残骸が表示されないのは、実は「それが1マスで終わる小さい船か、他のマスにもまたがる巨大戦艦なのか」
その時点では分からなくする為……とも思ったけど、
それはそれとして、一般的な残骸グラ(金属片)はやっぱ表示してくれた方が達成感あるわね……
関連:
遙か昔に同サークルさんのRPGの感想も書いたりしてますね:
[Dragon Explorer – ドラゴン・エクスプローラー]
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