Dating Joyce: デッキ構築ゲーム (体験版)
デートをカードゲームに!
異国情緒・カードゲームの奥深さ・人文学的フェチ、これがフランスのエロゲーや!!
▲これが本作のヒロイン、ジョイスです。割と写実画の技法使うな……(目蓋の影とか)
あんまりデートゲームでヒロイン棒立ちにさせない方が良いのでは、とか色々ありますが
これが、おフランスのエロゲーですよ!!(*稀に使われてる実写背景、また対応言語から判断)
そんな訳で「女性とのデートをカードゲームに落とし込む」というコンセプトでの取り組みがあり、
かつ、この女性グラがまぁ、「女の子」というより「女性」と呼ぶのが相応しい、成熟した一人の歳上女性、とかそんな感じの外見。(ちなみに主人公♂の名前は何もしなければデフォで”ボク”となり、”ボクくん”と呼び掛けられる事になる。天然のマダム仕様)。
実際のゲーム風景でも、常に「上から性を与えてあげる立場」というか、少しでも下心を見せれば呆れ、すぐに席を立ってしまいます。
まず男は紳士たれ。
これがフランスの騎士道精神なのか……(エロゲだぞ)
さすがに日本のエロゲのメインストリームからすれば真逆のデザイン、というか、純粋にカワイくな……という言葉が喉から出掛けるものの、まぁがこれがカードゲームとしてあーでもない、こーでもない、詩織に勝てない!(ときメモになぞらえて)とか試行錯誤してる内、段々と無糖のクッキーのように味わい深く、そして段々と、あれ……? エロくないですかこれ?? となっていく。
まるでボードレールのような文学性と、流石、ボードゲームにおいては一段の深さがあるな(ボードゲーム大国と言えばドイツ……なんですが、まぁフランスもフランスでええやろ、地理的に近いし…。)
と感心させられる内容だったんですよ。
信頼と魅力を彼女の要求水準まで上げるカードゲーム
▲とはいえデートをカードゲームで行っていく。2戦めの途中から飲み物でカードチェンジが採用されます
まず……デートカードゲームとは、どんな内容か。(ねっとり)
そのデート(ステージ)ごとに敵(デートしている相手、ジョイス)が求める「魅力」「信頼」値が設定されており、毎ターンデッキから手持ちのカードを5枚引き、限界ターン数(まぁデートの終わりにあたるでしょうか)までに、目標を突破できるようカードの出し方を工夫していく。
特殊な行動としては、コーラ・ビール・ワイン……デートしてるシチュごとに飲み物が用意されており、それを「飲む」事で、手札の枚数分だけデッキと交換できる。
そうして1ステージごとに、出したカードの種類や目標値に近付くにつれ、質問が発生したり、会話いかんによっては胸を強調するポーズでちょっと誘惑してきたり……と(初めの方は)慎ましい、デートらしさが少しずつ展開される次第。
▲信頼・魅力の指定された値を目指そう。
2倍掛けカードが初期の戦略の基本かな……
ただこのカードがなかなか難しい! かつ、バランスが絶妙でやり甲斐がある。
基本カードとして「信頼+1」「魅力+1」があるのですが、そんなチマチマ上げていては、とてもジョイスが求める高い水準を超えられない。
初期デッキでの鍵は、「このターンだけ信頼(魅力)が2倍に」のカードで、まずこれを出し、そこから一気に叩き込んでいきたい。
だけれど基本、手元にあるカードは5枚。そうそう都合良く揃うとは限らず、
そこでまず2倍カードを使用、4枚残した状態でドリンクを「飲み」、丸ごと交換……などなどして狙っていくのが標準戦略となるでしょうか。
目標が「信頼」か「魅力」の2種あるのもミソで、今そっちのカードは欲しくないのに……! とイギギとなる事もしばしば。
体験版の序盤の方では、そもそもデッキに入ってるカード枚数の少なさ、あと限界ターンの少なさに泣かされる感じ。
デッキ編集がアツイ
▲拠点でカードを変換したり、ゴミ箱に捨ててデッキの整理をするのだ!
▲たまに猫がカードをくわえてて、レアカードをゲット。
欲望2倍でカード2枚ドロー……? けっこう微妙かな
そこで本作、自宅(拠点)で方向性を持ってデッキを拵えられる。
「まずは何でもいいからデッキ収容のカード枚数を増やしたい」とか「先程の戦いでは○○が今いち足りない感じだったな」とか……。
だがその結果、全体のバランスを欠けば、思ったように手元にカードが来ず、負けやすくなったり……バランスの綱渡りがなかなか繊細で面白い。
拠点では、毎度デートまでに3日の猶予がある状態で始まり、猫に話し掛けてカードの入手や強化、ゴミ箱を調べれば削除……など。
初期デッキですら「何にもならないカスカード」が入っており、普通ならこれらをまずポイする事から始まる……と思いがちですが、待てよ、手札には「このカードから右のカードを全て捨て、カードを引き直す」「ペアになってるカードの枚数の分だけ引ける」など、ドロー系戦略の種が眠っている、とも気付く。
初期から割と思考が分かれていくんですね……
常に紳士たれ! 女性から誘惑して来たのに、勃起したらその場でデート終了です(躾けられてるなあ……)
▲3回めのデート。中座から戻ってみれば、そっち脱ぐんかい……乳見えるだろ……
このやろう…すっとぼけやがって……
▲5回めのデートにて。さりげなく服ずらしの乳輪見せ
そしてこのジョイスという女が男を狂わせるのは、そうやってデートを重ねる度に、地味な女という印象だったのが(ちなみに初めは公園で立ち話、次に飲食店、次に飲食店2、と今どき見ててもどかしいくらいの関係の進まなさ。それだけステージボリュームがあるという事ですが……)
なんか少しずつ薄着になって行ってない? というのがありますし、こっちが必死に目標値を目指してカードを試行錯誤してるのをヨソに、「ちょっとトイレいってくるね」と中座、オシッコかなーと待っていたボクの前に戻って来たジョイスは、衣服のアンダーを脱いでて乳が今しも見えそうな格好に!
別のデートではドレスの胸の所をずらして乳輪を見せ、「今日はここまでね」と舌を出す……。
▲またも中座、送られて来たノーパンエロ写真に、俺はもう構わねえ! 不利になってもこの「覗き見」カードを使うぞ! と試みてみたり……
ここで新しい敗北条件がイン。
ジョイスの誘惑に、「欲情値」ってのが急上昇!
ステージごとに許容度はあるんですが、これも放っておくとすぐにバースト=敗北となるバランス。
敵の誘惑に欲情値は上昇、しかも「覗き見」なるカードを混入させられ、本作のルールではカードは使わないと手元に残り続けます……(これを用いた戦略も描けますが)
……つまり本作、こんな見た目ですがしっかりと「R18系カードバトルにたまにある、状態異常系のカードを混入させられて足枷に」までやってるんですよね……
かなり、日本の同人エロゲでもやろうとして上手く出来ない、ナウイ所というか。
(不利になるのを承知であえて「チラ見」を使うと、専用のイベント反応が用意されてるのも分かってる)
▲ターン数が尽きての敗北。漏れなく「次は違う話題も考えておいてね」とダメ出しです。
何度も挑戦できるし、二回目の差分反応もありと用意はされてますが
かくて欲情値バーストしちゃあ、「ちょっとがっつきすぎだと思うの」とダメ出しされて席を立たれ、
限界ターン数を経過すれば「あなたって初デートはいつもそうなの?」みたいに飽きられ、
目標とする値は、対戦中に何段階も変更。
今度は信頼、今度は魅力、とばかりコロコロ変わって、「えっそれもう使っちゃったよ!」と頭を悩まされる……
あと基本の会話も微妙に「女性が上から躾けてる(ジャッジしてる)感」まんまんの様な……(*重要な伏線)
そんな、振り回され経験をゲームで味わえるのでした。
デートの反応の細かさが、良いんだよな!
▲事前に彼女のメッセージで数独を解いたら、次のデートにもその話題になったり、初デートで適当に選んだ選択肢を覚えてたり……。ちょっとビビる
▲多分レアな反応、2回めのデートでタピオカの話題になる……はずが、カードチェンジしまくって空だと特別反応が! 細かいな……
▲4回めのデートは、なんか近くに団地とかある公園でシートを敷いて飲み食いだ!
▲勝利すると雨が降ってきて濡れ透け……なんですが、もうこの一連の流れが狂おしいほど「異国情緒」の部分をさわさわして来て好き
ただ性悪だな、ビッチだな、で終わらないのは、割と事細かに「(異国の)デート」の部分をしっかり描いているからですね。
例えば微笑ましく思った所では、少し仲が深まるとピクニックに行こうとなり、格好的には露出が多いわけで成るほど、この段階ではそうなのね、と思いつつも、
にしても実際、なんか団地とかが近くにある公園にシート敷いて、ポテチとビールを飲み食いするって、すごい「あっち」の情緒だよなと。(ちなみに背景には実写がそこそこ用いられており、質素なドラマか何かの光景が頭によぎる……?)
……と思ってたら、デートカードで戦ってると(話が盛り上がって、長くなってるという事で)次第に空模様が怪しくなっていく。
最後には一雨来て……、ここで意図を察しましたが、近くの建物に逃げ込むとジョイスは濡れ透け、しかもなぜかノーブラ……。
なんて”いかにもデートらしい嬉しさ”をちゃんと抑えて来るのは、ちょっと頬が綻びました。
▲自宅(拠点)での彼女からのメッセージ。初めは猫の写真とかでしたが、どんどん大胆な自撮りに……
誘惑して来てるだろこれ……
▲いけない、欲情は敵! デート前日にオナニーは欠かせないのだ(リアル)
あと「夢を見る」は色々強化コマンドですが、靄の中の彼女がそういう表現にしてもなんか怖いんだよな
また次のデートに向けて用意してる拠点パートでは、携帯にメッセージあり。
確認するとたまにジョイスからの写真が入っており、ここも初めは猫の写真とかだったのが、少しずつエロ自撮りが送られて来るように……。
(一方、これで前もって欲情値がかなり上がるので、”敵の罠だ!!”という気分にも。
デート前はオナニーで発散しておけ! とリアル行動を取る事になる……あぁ、俺はデッキ編集したいのに……)
▲細かさに感心するところ。事前に衣装を聞かれ、選んだ方のドレスで現れる……
その後の会話、エロ差分も全て作り込んである
驚いたのは、だいぶ関係も進み、次はおしゃれなバーでデートねと決まった時に、
どっちがいい?(すらっとしたフォルムがえろい青チャイナドレスか、胸元ざっくりの西洋ゴージャス赤ドレスか)とか質問されたりして、
これに答えると、次回ちゃんとその衣装でバト……デートとなります。(セーブ分散して試してみましたが、本当に選ばれなかった方は登場する機会が無い、この為だけに分岐がある)
このデートの時にまたも中座するので、また女の武器を仕込んでいるのかジョイス!……と身構えていたら、トイレで「実は今ノーパン」と撮影した写真が送られてくる……なんてシチュもきっちり差分反映。
ああ畜生、また爆弾(欲情)処理が大変だ……。
▲いよいよ体験版最終戦。
脱衣ゲームをしましょうとかいって下着まで脱がし、乳寄せながら「オナニーの時、乳首を摘まむのが好きなの」とか囁いておきながら、欲情値がバーストしたら「ちょっとガツガツしすぎじゃ無いかな?」はもうキレてもいいのでは
……しかしいくら何でも体験版最後のシチュ、「遂に彼女の家にお呼ばれ、”今日は脱衣ゲームをしましょう”という趣旨でゲームが始まる」というシチュで、課せられる目標値をクリアする度に一枚ずつ脱いでいくわけですが(ここ、最大ターン数が最も多く、脱ぐたびにコロコロ目標値も変わるのでかなりムズイ! 気を付けろ、奴は4回変身(脱衣)を残しているぞォッ!)
下着姿にまでなってるのに欲情値バースト、「今日はだめな日かも?」とか思わせぶりな事を抜かしてすごすご帰らされるのは、「いやそれはもう襲った方が正解やろ……」感があるのでした。(ここに来るまでに50日くらいデートを重ねている、という事になる日数がまたリアル)
そして……ルールは一周する!
これが卓上ゲームの文脈にあるカードゲームの奥深さなのか
さて、今まではデートをカードになぞらえ、意外に上手く行ってるヒリヒリ感(振り回され感)でしたが、ここに「ボードゲームの文脈に基づいた奥深さ」も話したいと思います。
さすがフランスやね……いや、ボードゲーム大国はドイツなんだけどね…
▲最後の下着一枚でルール反転! 欲情値を限界までバーストさせろ!
今作、まず基本のルールで楽しませた後に、それを逆手に取った様な運用で楽しませてきます。
いや今までも信頼かと思ったら魅力、魅力かと思ったら……の振り幅がありましたが、この体験版最終戦(脱衣ゲーム)では、今まで絶対的に邪魔だった「欲情値」が、
「最後は、貴方が限界まで興奮するのを見たいわ」というジョイスの提案で、一転、今度は100を超えてみろ! なんてルールに。(ちなみに普段は20とか30超えで怒られてる)
そんなん言われても普段は忌避してるものですから、欲情値をわざわざ上げるカードなんて無い…
……って所で頭を切り替え、今まで足枷でしかなかったバッステ、「覗き見」とかのカードをここで全て使う! というのが正解。
逆に言えば、最終4段階に辿り着くまでこのバッステを全て温存しなければいけない戦い……
という辺り、「ラスボス戦」に相応しい大展開を見た気分でした。
なんつうのかな、日本でもカードゲームを用いた作品は諸々あるんですが、どこか後発っぽい。ソシャゲぽい。
「卓上でのカードゲームみたいな」、伝統や文脈を西洋のゲームに感じるのは……、何かこういう所がある。
slay the spireでも突き詰めるとそういう、価値観逆転する所が深く遊んだ時の魅力になっていたね……(ちなみにアートスタイルのなんつうか地味な魅力も似てるね…)
といった辺りにも異国情緒が香る所ですが、さて完全にやられたのは、ボードレールみたいな文学性って言ったよね?
「言うてもここまで1時間プレイして、やっと脱衣ゲームに勝利してSEXかよ、奥手過ぎるわ」と思っていたところ、いやまだです! まだそれすらも叶いません!!
物語は更に一変、フェドムとSMの世界へ……!
▲やったー、苦労して念願のセクロスだ…… しかし視界は暗転、気が付くと……。
最後の一枚の脱衣に成功、「これでパンツともお別れね」とか妙に歳上の余裕を醸すジョイスのセリフを聞く頃、主人公の視界はなぜか暗転……。
くっ、さんざんカードのシャッフルに使っていた飲み物に一服盛られていたんだ!!
目覚めるとそこは……めちゃくちゃ本格的な監獄に、自分の体を省みれば全裸貞操帯…そしてボンテージ姿の彼女……?
思わず掴みかかるみたいな選択肢がありますが、「どちらが主導権を持っているのか、まだ分からないみたいね」みたいなセリフからして、完全に女王様が板に付いているのでした。
デートで女性へのマナーを徹底され、そっちはエロい誘惑して来るのに勃起したら帰らされ、さんざん慣らされて来ましたが…
……今度はリアルの監禁調教!?
女が言うには、これからの射精管理と3日ごとの責めに5回耐えられたらHしてあげる、解放してあげるわよ……。
▲今日からここが”拠点”だ。ちなみにここでの曲はエリックサティのグノシエンヌ(フランス音楽家)
……「あなたが欲しい」では無いんだな、って(それは曲調が合わないね…)
▲またもルールが一周! 信頼とか魅力は完全に意味が無くなり、ひたすら欲情値を下げる射精がまんバトルへと変貌する
ここでの拠点は猫がいる我が家ではなく、鉄格子とトイレが剥き出しの監獄……となりますので、「新しいカードが手に入りません」し、貞操帯を付けられるので「欲情値の発散もできません」。
どころか、今まで非常に求めていたはずの「信頼」「魅力」のカードを使っても、監禁サイコパス女に”信頼”なんて一切通用せず、嘲笑されるばかり。
ただカードを破って捨てる=削除だけは出来る……と。
もうゲームのルールは変わったんだ……!
今までそこまで重要でもなかったカード(欲情値を下げる)が猛烈に欲しく、有用だったカードはゴミ屑に!
流れこそ拠点でデッキ編纂、カードで戦う……で同じではあるものの、ニュアンス一つでここまでぐるっとゲーム展開が変わる事があるものか、と。
(言うなら[デッドエンドコロッセオ]とかの、女主人公が負けてからの監禁バトルか……? 今作は男主人公だし射精管理だけど…)
▲実は最初の方から地下室について話してたり、嘘は付いてないのよね(こうなるとじわじわ怖くなって来る)
そしてゲーム全てを通し、「(嫌な意味での?)女性上位」は一貫しているんだよな……と思ったら、サンプル画像見るに、責めを耐え抜いた主人公を今度はジョイスが「ご主人様」と慕い、図書館での露出させSEXに繋がる、なんて展開も?
あぁ、これこそフェドム……あるいはSM的な心理の深みなのか?
ボードレールかと思ったら、マルキドサドやったんや!!
こんな文学性が、いまエロ同人ゲーという舞台でバチバチ競ってるんだからな……。(ちなみに今まで出して来た作家名は全部フランス人です)
体験版はプレイ1時間20分。
まぁ遊びながら、それでも「こんな冴えない女性じゃなく、マキマさんみたいのだったらなぁ」とは思っていたけども。
そういう意味で言うと、本邦でこれに当たるのは[DEGRADE -隷属少女-](調教師が調教しきれず、逆に調教されていくSLG)かな、などとお国柄の違いを煙草を燻らせるように愉しむのがエエんや……。
この作品のゲーム実況はここでしてます:
関連:
こういう感じなのだ:
[DEGRADE -隷属少女-]
[アンヴェイルド ―名探偵シャーロットと血濡れた切り裂き魔―]
は発売停止してしまったのだ……(何度も言ってる)
本邦のカードゲーム:
[ハルウリカードゲーマーズ]












































































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