しんぷるくえすと (体験版)

2025年1月4日RPG,R18興味深い

しんぷるくえすと
しんぷるくえすと[はにぐらそふと]

今や立派にDLsiteもツクール製の価値基準に覆われたよね

良いですね! なにが良いかというと、『ツクール製以外でのゲーム性』を示しているところ。
なんというか、「こんな仕組みでも、十分にわくわく・ゲーム性の香りを嗅げるんだ」みたいなコトですね。

制作側としてもそうだし、ユーザー側もそう、
今やDLsiteも立派に「ツクール製なるもののゲーム性」に覆われた感があり。(エロRPG黎明期は”ツクールで金取るのかよw”とか言われたもんですが…)
それが標準で、そこからどうするか、みたいな頭になっている所があると思う。

要はツクールのゲーム性は≒JRPG的なコンテンツの出し方とも言え、
見下ろし視点でフィールドを移動し、話し掛けて収集するストーリーとHに意味がある…それが一番気持ちいいんだ、みたいな。
(ちなみに本作は作品説明に”徒歩でのマップ移動なし”としてるという)

それはクリエイター側としては作り易さ・狙いの付け易さに、遊び手としては評価し易さとして機能しているんですが……
Steamとかでは(というか国内でも、FANZAとかでは?)
存外その土台をそもそも共有していない、という所があるんじゃないかと思って……

ツクール製以外で「シンプルクエスト」。
印刷物的なカスレのある白黒に、ルーレットでのバトル・財宝獲得。これがわくわくがあるんだ……

まして昨今はDLsiteも大規模化・大型化を迎えており(こうした時にもツクール製というのは効果を発揮しますね)
個人制作者として爪痕を残すには……と色々と思う所があるのでした。
そんな所に、今作はティラノビルダー製、ゲーム始めてみると行き先(ダンジョン)・宿屋・メニューの窓が6つ示されている…なんて塩梅。
あとは装備を整え、あるいはダンジョンへ行けば戦闘が始まるでしょう…と。

戦闘もお互いに攻撃、ウィンドーに文字が表示されて……とかではない。
スロットを回し、揃った絵柄によって行動が変わる、といった感じ。
理想は剣が3本揃って一方的に攻撃できる、逆にバッドなのは盾か? これが3個揃うと、防御オンリーになってしまうみたい(言わば敵の攻撃ターン)
では剣・防御・ポーション(回復)と揃ったら、と……。
スロットの動き方も良い感じに気持ち良く、ほうほうという気分になるんですね。

敵に勝てば戦利品シーンへ。
ウィザードリーなら「宝箱に罠があるかを調べ」……って所を、こちらはここもスロットの出目次第。
コインが3つ揃えば大量にお金ゲット、たぶん体験版では無さそうですが、武器防具を揃えてパワーアップもしたい。
中には「さらわれた女」が揃って救出イベント、なんて事も…?
成るほどこんな解釈があるか、とちょっと痛快。

全体のルックスとしては、少し印刷物めいた、敵の白黒のカスレが入った感じや良し、
あとグリグリした(FM音源ほど硬質ではないが、そちら方面の凝りを窺わせる)BGMの入り方も、レトロさが嫌味なく良い感じ。
なんというか、「これだけの造りで(これだけでも)ワクワクするんだなあ」と目から鱗が落ちる感じがしましたね。
なかなか良いもんだ…。
ここに個人制作者が生き抜く鍵がある…?

体験版ではほぼ見られませんが、Hシーンはお金をたっぷり貯めて宿屋に泊まると、女将さんから紹介した子が居るんだけど、と打診がありエッチ。
もしくは女型モンスターを倒した後、さらわれた女を救出後…かな?

体験版はプレイ10分ちょっと。
「ゲーム」というものに対する色んなアプローチが見たいという事なんだけど……、DLsiteでは少数派か(まぁシコれるかが一番だからね)

・この作品のゲーム実況はここでしてます

関連:
この感触、そして白黒。
[右手にπを左手に剣を]
もちょっと思い出したのだ

カジノのスロットで戦闘ぽいことをする:
[脱装!!バトルスロット]

同じティラノビルダー製だが、
[犯され戦線異常あり!嫌だ!魔物娘にヤられたくない!!]
に感じた可能性と同じことな気がする(頭の中で物語が広がるし、その為の要素は揃っている)