クロノスゲート (製品版)

ACT,R18製品版の感想

こちらのサークルさんは、今までオリジナルプログラムのRPGを出してこられました。
ただ毎回、「もっとプログラムの利点を活かした作風を見たいな…」と思ってたのも事実。
その点で、自分なんかはRPGよりACTの方がプログラマーにとって勝ちやすいなんて思うのですが、そんな所に最新作が、それも今回はエロACTと…!
さっそくやってみた次第です。

関節アニメと物理演算ぽいACT、そこに時間停止が!

まさにプログラマブルなACT、という利点が活かされてると思いました。
まず目立つのがスプライト切り替えではなく、関節ごとに計算するアニメーション。(スケルタルアニメーションと言うみたいです)

ACT 能力箇所アイテムや能力UP箇所も

つまり「防御」なら、腕を90度傾けて垂直に構える、移動一つとっても足をてっこてっこと前に傾けて、パペット人形よろしく進む…
という感じですね。
アニメ切り替え型の小気味良い動作に慣れてると少し戸惑いますが、この形式、「モーションとアクション性が歩調している」という意味で大変面白いのです。
ACTの駆け引きや深みは、すなわち挙動による所が大きく、メインとなる動きのアニメフレームに合わせて周りを埋めていく…くらいですが(だと思う)
関節ごとに毎フレーム補完を行い、モーションを現すものなので、実にリアルな味が出る。

ACT2ロボ娘だけでなく獣娘も。「4つ足だと体勢が崩しにくい…!」と考え始めたらはまってますね

具体的には、敵が攻撃しようとする瞬間に防御で弾くと、相手の「体勢」をぐらっと崩せるとか。
そして「衝撃の方向」によって倒れ方が違う、例えば後ろからの爆風を受けて主人公が前のめりに倒れる…など。
そもそも操作体系が標準のパッド操作で攻撃(L)防御(R)となってるのも特殊、L長押しで強攻撃=大きく振りかぶるとか、ジャンプ中に攻撃しようとしても、ちょっとムリな体勢だとキャンセルされてしまう…
とか、アクションに物理演算的な補完を感じられます。

罠 時間停止時間停止してられる時間は意外に短いぞ、過信するな!

ただスケルタルアニメーションというだけなら(実は)それ程珍しくは無いのですが、本作は更に一歩踏み込んで意欲的。
「時間停止」というSF極まりないギミックも用意しています。
これを主人公が任意のタイミングで発動、
通常ならリトライ必須な大仕掛けの罠も楽々と突破し、
また高火力なボスに追い詰められたかと思えば、あっという間に立場逆転(どころか、停止中に当てた攻撃ダメージで一気に畳み掛かる)
という派手なプレイをも取り込んでいるのでした。

エロシーン 時間停止解除エロシーン

そして肝心のR18シーンにも、それらの意趣が発揮されています。
つまり敵を倒した状況により、うつぶせだったり、あおむけだったりダウンの仕方が違ってくる訳ですが、それにより犯せる体位が変わってくる。
主人公はふたなり、出てくる敵はほとんど女の子…なので、ボタン連打でピストンの腰つきがどんどん速くなるってのも何かいやらしいですが、
重要なのはここで”時間停止→中出ししまくり→解除で一気に衝撃が襲って、んほぉおお”というプレイも出来ること。

罠かかり 罠エロ罠に引っ掛かったり、敵を罠に掛けたまま倒してご奉仕させたり…

製品版だと他に

●ゴアモード
・グロテスク表現をオンにすると過激な特殊死亡シーンが。
・欠損。ミンチ。消化。串刺し。斬首。など

というオプションがあったり(フリーエロゲの[CrackleCradle]を少し思い出しますね…。関節がぽーんと血まみれで放り出されるのでしょうか)
主人公がふたなりという事を活かして、大ボスでは受け役…、つまり”特殊敗北シーン”もあると。
プログラムで可能になった、意欲的な所をかなりてんこ盛りに突っ込んできたなぁ…と。興味深かったです。

アイデアだけで終わらず。なかなかの手応えと奥深さ!

時間停止アクション、楽勝すぎたり出オチ的になるんじゃないかと思いましたが、初めの印象よりずっと考えられてた感触でした。
もちろん、普通のACTでよくある沈む足場を「沈ませない」解き方とか、
敵が罠っぽい配置でドヤ顔で待ち構えているのを悠々とスルーとかが基本ではあるんですが、
中盤過ぎた辺りからACTらしい醍醐味、手応えも出てました。

工場4面は工場。監視機械をうまく排除するのだ!(いかにも痛そうな罠たちが…)

安易に時間停止で避けてると、二連続でピンチが訪れるように作られてて困ったり(停止後、一定時間は使えない)
ステージも建造物チックな複雑なものに。
その中をどうくぐり抜けるかを考えるのは、なかなか楽しい。
ダメージも割と大きめなんで、危ない時は時間停止があるからいいやいいや、で進んでると案外HP減ってピンチに。
(回復アイテムも多めにストックされてますが、使用までに少し時間かかるのもうまいバランス)
そして結構、チェックポイントまでの距離が長い。
ゆえに割と緊張しいしい、プレイする所も。
ただ(反射神経でなく)場面の攻略を組み立てる覚えゲーって側面と、死んでも経験値は残るので少しずつ楽にはなっていく、良い感じの苦労かと思います。

天使ギロチン5面天使の拘束攻撃…、一定時間で抜けないと首チョンパ!

時間停止で向こう所敵なしと思ってたら、ボスが二体同時で襲ってきて
「時間止めてまず目の前の敵をのけぞらせ、もう一人とは距離を取って、早めの解除で少しゲージを残す!」なんて瞬時に考える。
そしてラスボス戦の展開…、ある意味定番ではあるんですが、横ACTで見るとやっぱ熱い&滾るものがね。
(割とゲーム的にどう処理しようって悩むと思うんですが、そこもかなり良い解釈)

エロACT上のグロって良い刺激やね

Hシーンはグロ4:そうでないもの6…くらいかな。
グロをフィルタするつもりの人だと、ちょっと薄く感じられるかも。

酸海で死亡酸の水で倒れると、じょじょに溶かされてしまう主人公。これはキた…

グロはモツ系の陰湿さはなく、割と豪快にバラバラになったりします。
ボス敗北エロ(一面ボスに負け、つかつかと近寄ってきたのでエロされるのかなと思ったら、無慈悲に頭を吹き飛ばされたのはリアルな残酷さで良かった…)
と、あと罠に掛かって絶命した時など…。
自分もグロそんなに耐性無いですが、ことACT上だと楽しめる刺激だなぁ…と。
ただ”苦悶で弱っていく子が大好物なんじゃあ!”という人には、ちょっと物足りなくはありそう。
個人的には主人公のみってのがちょっと不満で、上手く誘導したら敵女の子も罠で同様の目に遭ったり、
敵の投げた斧をかわしたら、別の子が首チョンパされちゃうとか、そういう驚きももっと見たかったかな…

岩下敷き岩に下敷きにされて、物理的に平べったく…

ノーマルなエロは、面を進むごとに色々な犯し体位を獲得していく所も。
敵一人につき倒れた時の体勢でも違うんで、かなり量はありそう。
ただモーションの共用は多くて、ディティールもちょっと甘めではありますね…

スライムボス スライムボスカットイン犯してるとHカットインが入ることも。カットインの使い方、もうちょい考えられた気もする

お互いに気持ち良くなったり、一緒に絶頂しちゃったりの仕草は百合ぽくてカワイイので、テキストで主人公が責めるとかも見たかった。
(リョナ要素もテキスト・ボイスでかなり変わるのではないでしょうか…)
ゲーム部分を頷きながら楽しめ、エロ部分のスパイス効いた嗜好は良いけど、あともう一歩欲しい! って感じかなと。

実は回想に当たるモデルギャラリーの存在に初めて気付いたという…。
ちょっとプレイしてみました。

モデルギャラリー分かりづらいが敵の手足がぽーんと飛ぶ、死体作りまくり!(油断すると自分も巻き込まれる)

ステージセレクト後、任意にキャラ召喚が可能。
本編では難しかった敵の罠ハメを試すや、ぐしゃあっとなったり、手足がスポーンと吹っ飛ぶみたいな反応がありました!
なにげにその場に本来いないハズのキャラでも、ちゃんと反応したりするの凄い(モーション適応という事でしょうか)
あといつもは倒した後にHする、つまり脱衣状態で犯してたのが、ここでは着衣のままでエロ出来るのも新鮮。(スキン適応?)
これもスケルタルアニメーションの可能性の一つか、と思ったり。
何というか物理演算が程良く効いた中で、エロシチュを「自作」する感がありましたね…([ラクエンイセキのリムリリム]でもそういうエロありましたね、そう言えば)