FOUND DEAD -ファウンドデッド- (製品版)

RPG,R18製品版の感想,FOUNDDEAD

⇒Ver1.5以後のアップデート追加感想はこっち

ゾンビ! ショッピングモールに立て篭もった人々!

ボウガンで威圧してくるオタク…

ゾンビとは、とかくゲーム心をくすぐる要素ですが(日本ではアニメとゲームが隣接してるように、海外ではB級映画とゲームが隣接してるそうで)
今作は冒頭から「ゾンビが蔓延る世界で、ショッピングモールに立て籠もっている」「立て籠もった人々も(追い詰められてるのか)一筋縄ではいかない人物」「いきなり手に入るバール」と、心踊るガジェットがそこかしこに。

マップチップ組みは丁寧で、雰囲気出てる。日常っぽい商業施設にあふれるゾンビ達の中を…行く…!

主人公は原因不明ながら"なぜか感染しない"ため、バリゲートを越え、ゾンビがひしめく商業区へ踏み出す…という辺りの高揚感はやはりありました。

ACTではなく、ADV寄り

ゲーム的にはとにかく"色々なオブジェクトを調べまくる"事が鍵になるのだそう。

ゾンビこええよ!(戦闘はウディタデフォ)

ゾンビを倒すメリットも特に無く(経験値も入らない)
能力アップは、本棚やタンスやらを色々調べると上がる。
これはつまり、モールに篭った人々から色々頼まれ、ゾンビを避けつつモールのあちこちへ行く…というADV寄りなのかな、と感じました。
そう、ゾンビ映画ではゾンビが主役と思いがちですが…むしろ、"篭ってる人々が起こす人間模様"こそが重要なのかも知れません。
これはACTが多い今までのDL同人のゾンビゲーには無かった所でしょうか。

守ってやる条件で人妻を抱く? …大きく分岐しそうなストーリー

エロもその人間模様に絡むもので、予告版では自らのカラダを差し出し、代わりに子供と自分を守るようにお願いする人妻…という展開に。
(しかもここで選択肢が出る。
以前から「あの親子は僕のモノだ」とキモオタに言われており、手を出すと揉め事に発展しそう。
また手を出さないと、人妻は「他を当たってみます」と言う事から、キモオタの元へ…? これは面白そうな分岐)

 尻ズリで一発→挿入→何発も(ゾンビなので遠慮無く)膣出し、とエロシーンはなかなか濃いめ?

そしてゾンビ相手のエロもあるのでした。
お誂え向きに”同性のゾンビじゃないと感染しない””ゾンビなので食欲・性欲が強化している”という事から、様々な展開がありそうだな…と。
(主人公が女ゾンビを犯すだけなら、前者の設定は要らないはずなので、他の人物のレイプもあるはず。人妻のゾンビ化とかもある…?)

細かいこと

ゾンビ物でADV寄りにするメリットにはなるほどと思いましたが、
“同じ人に何度も話し掛けてみよう"という割に会話の早飛ばしキーが無かったり、あとウディタの半歩移動だと、オブジェクトを調べる際に間に入り込み、間違う事も結構あるのですよね…
その辺がちょっと遊びにくさに繋がりそうで、気になりました。
あと頻繁に豆知識本を見つけて、能力アップするってのがちょっと意味が分かんないかなと…ゾンビ的な雰囲気とは全然関係ないし…
(平和な頃の残滓って事かもですが、殆どこじつけな能力アップも多いので…。そこは全部クスリ系で良いのでは…と思ったり)

分岐+ゾンビ群像劇!

一つのルートクリアまで2時間弱。
少し短めな印象だけど、途中で分岐があったり、サブイベントもそれなりに多めで「ゾンビパニックによる群像劇」の雰囲気は出てた。

 大挙するゾンビ、キモオタの反乱、危機一髪の所で人妻を助ける…! 最後までスリル感あるストーリーは楽しいね

メインは、食料探し→脱出に必要なロープ探し→みんなを連れて脱出という3段階で、この間に取った選択肢でシナリオが変わっていく。
メインヒロインとなるのは人妻(とその娘)と、基地から逃げ出した女子高生2人組。
両方を救う事はできないので、片方を救ったルートではもう片方がゾンビ集団に…
(あと、自分一人だけ脱出するというルートもあったり…)

サブイベントでわくわくゾンビガジェット!

モールは広く、メインとは関係ない所まで作り込まれてる。
つい探検したくなり、色々調べ回ると「消火器」「ゴルフクラブ」といった使い捨ての武器から、「ハンガー」「マネキンの頭」とかのギャグ入ったアイテムが手に入るのも、ゾンビものとして嬉しいガジェットである。
(「血で濡れたバット」等が手に入ると、こちらは恒常的な武器なので、あんまり出番無くなるけど…)

そうこうする内に隠れていた生存者と出会い、頼まれ事をされることも。
『既にゾンビに噛まれてしまった生存者から、"妻がちゃんと逃げられたか、様子を見に行ってくれ"と頼まれる。
言われた場所に近づくと、ゾンビ化した妻が性交に狂っている事が分かる…。
その事を報告しようと戻ると、生存者も…』
とかの救いようの無さは好き。
これぞゾンビ群像劇か! という気もするけど、イベント自体は少なかった、かな…
(あんまり市販のゲームと比べてもイカンけどね…)

ゾンビは地味に種類が多い。腕なしゾンビは装備が整わない内は勝てない! 逃げる事に努めよう

これらのサブイベントをこなさなくてもクリアは出来るけど、戦闘が結構苦しくなるのと、そもそも初回は割と調べて回らないと、鍵の在処とかが分からないかも。
本作の醍醐味でもあると思うので、ゾンビが徘徊するなか、モールを探検する…ってのをやはり堪能して欲しい所。

エロシーン

Hシーンは回想によれば12。
主人公とのラブHが多め。しかし先述の通り、助からず陵辱されてるエロも所々にあり。

 盗撮はもっと数と、辿り着くまでに仕掛けが欲しかったかな…? コンセプト自体は、モールうろうろ式に合ってて良いと思う。

あとは生存者のエキセントリックなカメラマンから、"ゾンビ同士の性交を隠し撮りしてくれ"と頼まれるという形で、CGが+3枚。

HCGは尻フェチなのか…、お尻のでっかい描き方がかなりツボでした。

変異巨大ゾンビとの1VS1バトル…って感じの追加シナリオ

「27日後…」という事で、もし本編の時間軸で主人公が目覚めず、その27日後に意識を取り戻したら…というサブシナリオが追加。
舞台は同じショッピングモールだが、本編で立て籠もっていたバリケードは破られ(本編ラストに繋がっている)より凄惨な状況に。
本編で匂わせていた背後関係が語られたり、登場人物が変わり果てた姿となっていたり…そういった差異が感慨深い。

本編は「ギリギリの精神状況に追い込まれた人々のパニック劇」がメインだったけど、27日後の世界はより荒廃し、生存者が非常に少なくなっている。
ゆえに寄り道とかは健在なものの、助ける・助けないといった分岐は無く、一本道。

食肉倉庫で狂人の中国人とバトル! 「この感じ」な…

基本的には暗い地下水路を手探りで進みつつ、地上への連絡路を見つけ、ショッピングモールに上がっては、情報とアイテムを掻き集めていく…という感じ。
モールと違って水路の道幅は狭く、ゾンビとの戦闘を回避しにくい。
本編では初期から派手な武器が手に入って、ほとんど空気になる消火器やゴルフクラブ等の使い捨てアイテムが、こちらではけっこう温存が大事になってくる。

本編では守り抜く分岐がある人妻も、気が狂ってしまっている…

そうして進みつつ、要所で道を塞ぐ狂った殺戮者や、変異を遂げたボスゾンビと戦う事になる…という、より”ゲームらしくはある”展開になっていた。
(本編では余り、強そうなゾンビが居なかった)

 混乱の世界で生き残った人間は、軍人。ムチムチしたお尻…ですが、この子のエロはまだ無いみたいです

プレイ1時間30分で一応のクリアまで。
というか実はまだ途中だけど、分岐が無い分、本編と同じくらいのボリュームだと感じた。
エロシーンも”基本CG10枚”という事で、かなりの量。
正直、本編だけではややボリューム不足が否めなかった本作なので、これは一粒で二度おいしいアプデですね…