Money and Lady 財美兼備 (体験版)

テーブルゲーム,R18海外ゲー,AI生成作品

Unity×AI絵=令和のモノポリー爆誕!
カオスの中にもゲームルールがある、これが中国サークルのゲーム性か…

モノポリーという古式ゆかしいゲーム性を、「Unity」+「AI絵」の最新の技術で全力ゲーム化したらどうなる……?
というだけでも一定の質量感じますが、
そこに幸か不幸か、(中国のサークルさんなので)派手好み・テンポ重視? みたいな、大陸センスがトッピング。
とんでもないゲームが爆誕した……!

偏見強めのボイス多量、あんま意味が分からない動物アイコンのいざない

っつう訳で、タイトル画面・開始数秒の印象としては最近のちょっとフラットで原色なカラーリングのアセット素材であって、かなり小綺麗。悪くなさそうだぞ…と。

続いて7人の内から参加キャラをセレクト、AI絵で作られた立ち絵はどの子も割とキャラ性汲み取りにくいですが、それを補おうとしてか、
「タコヤキ食べたいなぁ」「タコヤキパーンチ!」と呟く、余りにもあんまりな関西弁キャラや、何かあるたび「日本の食べ物、美味しいデース!」とか、”日本人から見た時のコテコテ在外人キャラ(それを中華サークルさんがお送りする)”みたいな、とんでもない捻りが登場する。

これあれですね、『偏見をキャラ性に取り込んでる(わざと偏見を魅力にしてる?)』のかも……。

さて参加キャラを決めたらモノポリー的なテーブルゲームがスタートですが、
まぁ盛れなく全員ボイスありで、何か相手のマスに停まったりする度に「オホ…オホホホ…… オーホホホホホ!!!!!」って、いや笑い声多い、デカイよ!!(ゲームSEに使うべき声素材の尺ってあるよな)
といったまぁ若干声優さんの気合い入りまくって空回りしてる感じ、
基本、ベースとして「せっかく用意したんだから出さにゃソン」みたいのがあるのか、
例えば敵ターンで敵がアイテム使用するよ、って頻度高いクセに、これがテキスト説明殆どありませんから……。(構造似てる桃鉄とか比べると、本当に一目瞭然だと思う)

始終、サイコロ振る度になんかキャラが喋るし(大概そのターンで収まらず次ターンでも喋ってて、結構うるさい)
しかも何か効果を示してるんだろうけどこの時出る動物アイコンの種類がとにかく多すぎて、
「馬」「羊」辺りはまぁ早くなった遅くなったって事かと想像付くんですが、じゃあ「てんとうむし」「カバ」「ピンクの熊(ちなみにパンダも居る。……熊系多いな?)」はどんな意味が?
とまぁ、あれもこれも強調したい…で、却って意味が取りにくくなってるテイストもあり。

あと基本的にはモノポリーなんですが、オリジナル要素として、なんか? 定期ターンごとに美少女選挙が行われたり、
本当にキッカケは謎ですが、なんやかんや美少女実績(CG)が解放されたりもします。

B級の笑いが満載。待てよ、そもそも本当にゲームとして面白いって何だったっけ……

でもここからが重要な所ですが、
そんな風なものを目にし、プレイしてると常に「(日本人の私から見て)B級の笑い」が溢れるオリエンタリズムに無性にワラケてくるんですが、
じゃあその笑っちゃう感じばかりで、本当にゲームとして真正な面白さが無いかと言うと、然にあらず。
そもそもの話、「そういうB級の笑い」と「本当に面白い」の差ってなんだっけ?
そこまで違いは無いんじゃないか?
やっててそんな気にもさせられる、これが本作最大の特徴であり、魅力とすら言えるかも知れません。

なんだかんだベースはモノポリーなんで、停まったマスの不動産を購入、敵が停まるのを待つ訳ですが、
セオリーとして
「ここは購入額にしては家賃収入が高くてお得だな」とか冷静に吟味したり、
「購入額がバカ高いわりに家賃収入がメチャ低い、この『アンチウィルス研究所』には何か他イベント絡みの意味があるのだろうか?」
とか考えると楽しいですし、
発展系として、
不動産を(マス的に)横に連なるよう連続購入できると、敵は停まりやすくなるし連鎖効果もある、
そしてアイテム使用ですね、これが例によりふんだんにマスに散らばってますんで、停まって入手、
「自分のダイス目を任意に出す」で既に自分が購入した不動産に停まって強化、
あるいは別アイテム「今、自分が居る地域(マス)の不動産をレベルアップ」も重ね合わせると一度に二段アップ出来るぞ……とか、
アイテムの使い方も工夫すると、カオスの様に思えた中でもそれなりに勝てるようになり、まぁなんだかんだワクワクして来る。

(まぁ……まぁ、手放しで褒められるかって言うと、
「不動産マス以外で発生するランダムイベントはちょっと効果に振り幅がありすぎ、ちょっとバランス雑では?」とか、
そもそものデザインとして、見た目の良さを重視したあまり、フラットで原色の建物が並ぶのだけど、ゲーム的にはこの土地を誰が所有しているかを示すのは『その土地をベースの赤とか緑とかそれぞれのキャラで塗る』って事が行われていて、
これが分かりにくくなるのは、そもそもAI絵の方向としてキャラごとにこの娘は紫ベース、金色ベースみたいなプロンプトの方向性があるのだけど、そのカラーリングとは別に一人目は金、二人目は青みたいに色が振られてること……
つまり有り体に
「キャラ的には金色ベースの子の番号カラーは緑で、原色の建物の土地が緑になる」
みたいな事になってて、こういう所やぞ! ピンと来にくさは!! とか、諸々口を挟みたくなる感じは山程あるんですけども。)

地域と文化性、恐らくゲーム性という言葉と定義も国によって違う

……ただこのゲームに関しては、恐らく「悪い所はまぁ見ないフリをし」、「目に付くスゴそうな所だけを堪能する」が正しい姿勢なのかな、と。
すなわち、まさしく、
これが中国のゲーム(中華が思う”ゲーム性”)か……というのをダイナミズムで感じられる。
面白い異文化経験があったのかなと。
バランス八方良し、全し(まったし)を目指す日本のゲーム性とは違う所があるでしょう。
そう、”ゲーム性”という言葉とその意味合いすら、恐らく国を跨げば微妙に違って来るのではないかってね。

ちなみに注目すべき点としてはこの作品、DLsite的には(日本人の目からは)ポッと出のAI作品ですが、
どうも結構な中国の支援者数に推され、発売へと相成った模様。
DLsiteでは今規制が厳しいAIゲームズですが、恐らく中国の気質と国の方向からして、俺がまだ見知らぬAI大作、その経済と文化圏がある筈だと前から見込んでましたが、その一端が少し垣間見えた気がして、何か色々と大きく愉快だったのでしたよ。

体験版は1位取れるまで(2回)プレイしてみて、1時間弱。
エロ絵とか隠しキャラもあるみたいなんですが、ちょっと見えなかったですねえ……(エロはムチャクチャお金貯めて、四隅にある何か建物系のイベントを解放して…か?)
すげぇ細かいですが、ダイス振る時も空中で大体値が決まって、ほとんど転がらないのも気になる…(テンポ重視?)

slay the spireとかもゲーム性としては超面白いが(国を跨いでもちゃんと面白いのは本当に凄い。例えばちくちくLvアップするJRPGは、日本人に適した”面白さ”では、とも)
アートワークの面では、全体に興味深く面白いと感じつつも、一部にあんまり快くない、地味、と感じる向きもある。(日本人の手だったら、いわゆるもっとアニメ的になると思う)
そういう異なるカルチャーを感じるのも醍醐味だったりするのだ…

・この作品のゲーム実況はここでしてます

関連:
中国? すごいAI世界:
[欲望腐敗の島]

[Avalor-星間救済「日本語+中国語版」]

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