Sanctuary 人類保護施設畜産棟 (製品版)
体験版無しですが、なにやら少女と家畜を交配実験させるようなインターフェイス、おまけに少し前とはいえ、過去作も異種姦孕ませCG集でかなり売れてるサークルさんでもある…
これは大いに気になる…!
という事で、製品版を買ってプレイしてみましたよ。
豚や牛と交尾するのが常識な箱庭世界で、少女育成SLG
Unity製、ボタン系のUIでウィンドーを開閉・コマンドを選んで、
基本的には一画面で終始するという、シンプルで静的な(BGMも無い)調教・異種姦孕ませSLGとなっています。
しかし簡素なゲーム展開に反し、そこかしこから感じ取れるのが、ダーク(ディストピア?)なSF空気感。
まずOPで
「遥か昔に栄えたらしい”人類”という種を繁殖させる実験」
「その為に、20世紀末の集落を再現した」
という設定から始まり、この箱庭の管理者として着任したあなたは、
日数経過と共に変動する、実験体の少女たちの排卵期間に合わせて、どう見ても豚の「P型」やどう見ても牛の「Cw型」とかの生物を選んで、交配相手として宛てがってやる…という塩梅。
通常なら少女たちの拒絶反応が峻烈でしょうが、
ここでは異種と交尾するのが当たり前なのだ…という世界観が、初出産など調教SLGとしての条件を満たすたびに解禁される、SS(ミニ小説チックな文章)でより強調されていく。
「家庭生活の、ほほえましい母子の話題として”豚との孕ませSEX”が話される(学校の授業と同じ感覚)」とか
「学園ラノベの感覚で女友達同士で胸を揉んだら、勢い良く母乳が飛び出す描写(もう何匹も産んでいるから)」など…。
そしてゲーム的にも、出産するたびにお金が手に入ったりするので、
少女たちを見回っては
「君っ! 月経を迎えてるじゃないか、すぐに種付けされてきなさい!」
と校長先生風(?)に独りごちてみたり、
お金が貯まったらより高い着床率のために、交尾種の「性交技術」や「精液量」を強化、
もしくは少女側としても「性交スタイル」を、より激しく・積極的になど微調整して満足度を上昇させたり、
ステータスの数値を確認しては「ほほほ、昨日は3時間も性交して6回も絶頂、都合1リットルも精液を出されおったのか、この淫売め!」
とほくそ笑んでみたり、
初めは一度にできる種付けは上限二回だけど、子供を産むとどんどん回数が増えるのは、やっぱ産んだ子供も輪姦に参加してるって事なんだろうな…
みたいな、些細な挙動から異様な妄想をしてみたり、プレイスタイルでその世界観を追体験できるというのは、調教・育成SLGの魅力だなぁと。
それで思うのは、こういう非日常のSLGって良いなと…。
いや大体の18禁SLGはそうなんでしょうが、丸々一コ常識が異なる世界を描写した後だと、違ってくるものだなと。
エロは文章中心。もうちょっとボリューム欲しかったかな…
ただここまで書いて何となく察せられるかも知れませんが、つまりディストピア的なSF世界観をテキストや演出を軸に楽しむ、というのがコア。
逆に言えば、少女たちと異種をいくら交尾させても、いざ孕んだ時も、出産の時も、アイコンが出るだけ、時たまにSSが解放されるくらい…で、エッチCGと呼べるものは孕み立ち絵くらいという。
ただSSの文章は素晴らしく背徳を煽ってくれるものなので、ここさえぶ厚ければ一段違ったと思うのですが、
ひとまずプレイ4時間、ゲーム内で三年(卒業式)を迎えるまで遊んだ感じでは(多分終わりが無いゲームなので)
もう開始から半年の時点で、打ち止めになるくらいの量で。
SLGとしてはほぼゲームオーバーにならず、概要を把握した後はただ「お金を貯めて新アイテムの購入」を繰り返すルーティンに陥ってしまいがちなのはどうかなあと…。
とはいえ価格的には安いですし、こだわりが光る作品には違いなく。
あとゲーム画面もよく見ると、近未来を感じさせるノイズエフェクト処理とか、いかにもUnity…って感じなんですね。
サークルさんの初ゲーム作品と言ってますが、ここまで構築するのはかなり大変だったでしょうし、以後はこのノウハウを使える…という事で、次回以降、また独特で楽しみなゲームを期待できそう…と思いました。
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