贄 -Sacrifice- (体験版)
「令和の時代にこのレベルのドッターが!?」
「中古のVHSライク」「くだらないものの愛好家」
まず最初にDLsiteレビューの、
令和の時代にこのレベルのドッターが!?
という見出しに興味を惹かれ。
……それに見て下さい、表紙画像の「中古のVHSのパッケ(ビニルを取った時に入ってる紙ね)」の加工ですよ……、
説明文も
「この映画、無駄にバージョンが多いぞ・・一体どれを観ればいいんだ・・?」
って、B級ホラー愛好、いやもう「くだらないもの」全体を思い切り偏愛するイズム。
あれです、レンタルビデオ屋店がDVD始めるんで、在庫のVHSをワゴンでセールするんだけど、それでも売れ残ってる……みたいな事でしょうか。
というか「レンタルビデオ店」がそろそろ怪しくなってる昨今、この辺りも継承されなくなってる記憶か……?
余談ですが、考えてみたら今はDL同人エロゲもその「くだらないもの」への偏愛傾向があるロクでなし共の戦線になっているのかな、なんて(だからこそこんなゲームが出て来るのでしょうし)
そんな香りを、夏のお線香のようにフッと感じるこの頃。
鑑賞と干渉のB級映画ホラーラブ♡ゲーム
▲背景がなんとなく伝わるタイトル画面ドット
さてゲーム(というかアプリ?)のシステムですが、
まるでVHSを再生した時みたく映像が流れておりますので、画面下コンソールで時折点滅する干渉ボタンを押しましょう、という感じ。
もちろん何もしなくてもそのまま映像は流れていき、それはそれで映画? の中の人物は一つの結末を迎える……
逆にその結末を見届けた後、今度は自分の干渉でどこまで変わるかを楽しむ、そんな「14の結末を集める」干渉・鑑賞ゲームみたいな事になっております。
具体的には舞台背景はあくまで想像するのみですが(まぁ表紙画像にある程度書かれてますが、B級映画を見るにあたってそこまで事前に調べないのもまたリアルというか風情……というか)
なにやら巫女の格好をした娘が、洞窟の奥に歩いていく。渋々と、向かわされてる感じ。
……何もしなければやがて巫女はその最奥に眠る、禍々しい存在に辿り着き……
(*ここはCGではなく特殊撮影で頑張ってる所かな、時代的に……なんて思いつつ)
▲観てるだけで一通りの結末へと辿り着けるゲーム!?
祭器的なものを奏で、なんらかの儀式、お祈りへ。
それも見守っているとその日は終了し、翌日、その翌日……
3日目に脚絆を巻いた若者が洞窟の入り口を叩き、助けに来たような素振り。
その後ナレーションにて若者は庄屋の息子であり、二人は手を取り合って逃げ出した……などといった事が分かります。
どうもOPの登場人物の仕草からして、巫女の傍を歩いてるじじい・ばばあは巫女の血縁、洞窟の化物は近隣の村に恐れられてる祟り神、庄屋が巫女を贄にするよう迫ったか……などなど想像が煽られる次第。
ドッターというよりアニメーターなセンスさえも感じる これが「あの時代」のドットスキルなのか……!
で、一つにこの淡々と流れていくドット芸がすんげぇ訳です。
といっても、私もDLsiteレビューを読み、体験版やって「こういう上手さか!」と納得した……というか。
つまり今の時代ドットの上手さというと、既に一周回った嗜好でありますから、どうかな、「ドットの密度」なんかを指し、それが好まれてる傾向があるんじゃないかと。
ここで重視されてるのはドッターというよりも、アニメーター的なスキルですね……
あの時代(FC~SFC)、解像度・容量・処理速度的にドットは全てで、他のアニメ媒体から動画持って来て変換して収録とか全然考えられませんから……。
要は全てをドット基準で表現する。
イラストも、アニメも、敵のスプライトも。
その時に磨かれた「ドット表現のアニメ」の底知れ無さを、現在、目の当たりにしている感覚になります。
なるほどこの形式(映像を鑑賞する)も納得ってほどに、歩く巫女、跪く巫女……ぬるぬる動きます。
これが「手描き」じゃない、「手打ち」のドットアニメだ!
正直「最新のレンダリング技術を使ったのかな?」と考えたほど。
必然ドットでこれだけ動かすには色数を抑える必要があり、
その際に「決められた色数で」「かつ見栄えするように」、ドット一つ一つの色選び、そしてもちろん配置にまでセンスが問われる。
その結果、統一された色調の美が生まれる。
そういう「ドット」の巧さやね……、これは……。
▲さぁ干渉だ! 色んな結末を集めろ! 襲われてる時のデンデロ感ある「安っぽい不快BGM」の感じ分かるかなあ……!
実際、巫女が歩くとかではほう、なかなかのモンだなあ、くらいでしょうが、
干渉する(ほぼ祟り神側として行動を決める)際の、つまり「触手を伸ばして巫女を捕らえる」とか「生殖器官に飲み込む」を選んだ時の、巨大な化物としての動きはまさに匠、の一言。
鮮やかに、そしておぞましく、多量のなにがしかの液を滴らせながら、鯨のように開かれる、口? に当たる器官。
並べるなら、80~90年代のOVAと、そして、この時代の(一部の)ドットだ……とでも言いたくなる、アニメのあのゾッと心惹かれるような美しさが。
▲こんな場面になった途端、胸の重たさや、巫女服が張り付いて強調される脚……とかエロ仕事もやってます
あとまぁエロゲとしてもちゃんとしてるな、っていうのは、
(体験版だと選べるのはごく一部ですが)干渉ボタンの説明が、「エサとして同化吸収する」「首から下を飲み込んで寄生生物を産む」など、かなりのおどろおどろしさ。
いかにも因習ホラーなシチュで、化物にいたぶられる巫女……
素直にちょいリョナ風味な、エロドットアニメとして楽しむのも○だと思います。
早送りにダビング、ラベルテープに書く映画タイトル
「ハリウッド進出版(むりくりハッピーエンド)」まであるぞ……!
▲この早送り表現、音量UI……!
さて今年令和7年に狂い咲いたこのB級ホラーVHS愛好みたいな趣味は細部まで咲き誇っており、
例えば結末を集める性質上、途中まで何度も同じ映像を見る事になるワケで、まぁだるいのでここは2倍速再生……とか出来るんですが、
この時に画面に走査線が粗く走って歪む……、もうこの画面に映るUIからして、VHSデッキのそれですよ!!
(あんまり実用的じゃない気がしますが、音量コントロールUIとかも是非みてほしい)
ちなみに「回想」もあるんですが(まぁそもそもゲーム本編が鑑賞ゲーなんであんまり実用的じゃないですが、ここはもう趣味に関心する所だ)
そこに至るステップも、こだわりの本格派。
つまり「このテープをダビングしますか」ってな塩梅で、お手持ちのVHSに今回の回というかバージョン(”この映画、無駄にバージョンが多いぞ”とされてた理由が明らかに……ディレクターズカット みたいな事ですかね?)をコピーした模様、
この時代は一度購入した道具の「自由」はユーザーの手に任されてる時代ですから……コピープロテクトなんかねぇんだよ!(そもそも判例も無いと思う)
▲テープのラベルに書き込むタイトルを決めよう!(熱い)
そしてVHSのラベルに刻む文字を、上の句+下の句で選んで書き込むべし……! なんてシークエンスまであるのだ。
分かりますか?
悪魔の毒々モンスターかカリガリ博士か、みたいな怪奇くすぐる題名をラベルに刻んでも良いんですが、私はあえて「少年の」+「声」みたいな、謎の夏の名画感溢れるタイトルにしてみました。
なんか当時、本編のロゴとかマネて、器用にマジックペンで書く人とか居たよね。
あぁ VHS……。あの時代の「手触り」が懐かしい。
▲回想の際の上映注意や、(分かりにくいが)ブラウン管フレーム
ちなみにそうやって保存したテープを見返す=回想って訳ですが、
これがVHSデッキにガチャコンと入れ、ブラウン管TVのフレームが周りを囲む中で映像を観る……という仕様まで完備(このモードは干渉が一切出来なくなる)。
ちなみに保存できるのは3つまでという有限っぷりで、となればお気に入りのあのテープの上に「上書き」しなきゃいけない時も……なんて事まで揃ってます(ラベルを爪でべりべり剥がして、その上からテープを貼る動作まであるぞ……)
▲ハリウッド進出版をON→助けに来た庄屋の息子さえもブチ殺そうと触手が伸びる……はずが、宇宙からの侵略者を科学力で退治する話になったぞ! U・S・A! U・S・A!
ちなみにオプションでは『ハリウッド進出も視野に入れたハッピーエンド版』なんてのも。
実際に一時期そういう規制というか、配給会社からの要望があったと聞きます……
これにチェックを付けると、なんか良い感じにまとめられてハッピーに……、なんて事まで徹底していてニヤリ。
良いゲーム、いやアプリ? ですねえ、これは……。
体験版は1周5分くらいかな? 色々試して30分くらい遊んでた。
VHSを鑑賞(観てる)表現多いのに、ゲームとしては化物として干渉(行動)する訳で、どの視点に立つべきか迷ったけど、
「B級映画を撮ってる映画監督」「これでもっとB級映画らしくなったぞ!」
とかほくそ笑みながら遊ぶと、かなりハマる気がしたね
(つまりリョナというより、”女優の迫真演技! イイね!”みたいにガッツポーズする愉しみ)
つまり……まさかの[AVカントクLIFE! ~色んなわたしを撮ってください~]的な所へ繋がる……??
VHSテープを巻き戻せ!というドキュメンタリーがamazonプライムで見れてけっこう面白かったのだが、今は観れぬようだ
・この作品のゲーム実況はここでしてます
関連:
ドット……干渉……、
[ドット劇場 タヌシルベ クエストv1.0.4]
を思い出したのだ(もう覚えてる人も少ないのだろうか)
とかね
ドット的な名作は色々あるんが、なぜか今は
[ー淫遁ーモンスターハウス]
を思い出した
ドットではないが、観てて干渉するゲームなら他にも
[セリスのエロトラップダンジョン配信]
とかね……

















































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