遠星都市27λ (体験版)

2024年8月13日RPG,R18遊べる,ストーリー良さそう,海外ゲー

サイバーパンク、寝取られ、slay the spireを捻ったカード戦闘でぬるぬるアニメ。
かなり拵えられた中華サークルさんの作品

恐らく中華製のサークルさんであり、結構文脈伝わりにくくなってる予感もしますが、腰を据えてやると、かなり力入った作品だと分かると思います。
まずゲームの流れとしては[Dead-End City: 退廃の街の少女]みたいな感じ、と呑み込んでおくとスムーズかも。

前振りは長いよ

つまりサイバーパンク/SF的な舞台であり、まぁ中国のSFだと三体とか有名ですが……ともかく、かなり文章多く(肩の力入れて)OPから描写してくる。

NTR風味を出すため、まず男側の描写から入る……のは分かるんですけど、それにしても仕事はそんなに出来ないけども長くは続いているポジションの「隊長」である男が、赴任してきた同クラスの隊長に優しく教えてやるのだった……みたいな、恐らく感情移入を狙ってるのかな、「疲れ」の感じであったり、
でこの男も男で別に善人ってわけでもなく、自分の彼女(今作のヒロイン)が危険な惑星に任務で向かってる事を知ってるけど
「むしろもっと危険な目に遭えばいい。そこを救い出せばプロポーズも成功するかも」
と独りごちる…(恐らく普段は公明正大な人間を気取ってるが、女関係ではそこが簡単に揺らぐ男が寝取られる……みたいな、道徳と後悔の深さを醸したい? のかな)

で、そのまま流れは若い頃にムチャもやってたというヒロインが、実は生まれ故郷であったその治安のよく無い惑星に戻って来た、という風に進むのですがまず空港で一悶着。
(地元警察というか、行政に頼りたいけど「手柄を横取りされるかも」とかの不信の描写とか。←これ中国で言う『城管』みたいな事ですかね…)

OPからそんな具合で、翻訳チックなやや冗長ではあるやり取りが10分は続くので、もしかしたら体験版でこの時点で閉じちゃう人も居るかも知れない…
(ただ冷静に考えると、これだけの文量をそこそこ翻訳してるってだけでもかなり力入ったプロジェクトである事は分かりますね…)

調教済みの女が、かつての♂の下に戻って来た……というシチュ

しかしやっと生まれ故郷の惑星に到着、かつてつるんでいた情報屋みたいな男が出て来てからは、文章量は良い方向に。

ずばり、昔(3年前)はお金が無かったので、情報屋に「身体で払うこともあった」「一晩中のSEXで気を失うまでハメられた事もあった」
「お金を手にし、地球に行ってからも自慰依存が収まらなかった」
……という事で、なるほど、”調教済みの戦う女が、かつての♂の所に戻って来た”というシコれそうな香りが漂い、ほうほう、となる訳です。

戦闘メイン+シナリオの内容

そしてゲームはやっとメインの運びへ。
要は戦略性の高い戦闘こそが主軸であり(10分以上掛かるテキストは前振りに過ぎなかった)
戦闘前の会話シーンで文章を読ませ、戦闘(と戦闘エロ)、もし敗北すればエロ……という構成ですね。
そして指定の敵数を倒し、ボスを迎えて一章終了、と。
(体験版は第一章で終わるので、章の間にも話進行があるかも知れませんが)

そうした流れからも[Dead-End City: 退廃の街の少女]を彷彿とする訳ですが、一点かなり違うのは、元ネタの戦闘はslay the spireの影響が濃厚でしたが、
今作はカードバトルを軸にしながらも、ちょっとアレンジ効かせて来てて偉い。

つまり、カード的には攻撃・(ブロッキング値を蓄積する)防御・回復の3種のみ。
行動力があるだけ場に出せ、カードの強化とかも無さそう。
じゃあどこで戦略性を出すのって話ですが、そこで重要になるのは「並び順のセット」であり、ここで主人公のパッシブスキルと掛け合わせると、たちどころに奥深い物が……

初期主人公のスキルには、攻撃+防御カードという並びで「防御が数倍になるスキル」があったり、治療+攻撃カードと置けば「追加のパワーパンチが可能になるスキル」なども…

んで、カードは場に5枚までセット可能って事で、
治療+攻撃+防御なんて風にカードを並べたら、二つのスキル条件を満たせるやんけ、と掛け合わせが分かると、おっ、とするような楽しさが。

そして勝利後の報酬で(slay the spireよろしく)三択から選ぶのはカード……ではなく、主人公のパッシプスキル。
つまりは、このカードの並びの掛け合わせはどんどん複雑さを増し、戦略性をどんどん出してくる訳です。
なるほどな、と思いました。

戦闘中ぬるぬるアニメ犯し

あと戦闘ではさすが最近の中華作品というか、二次絵に強めの色彩の光りを落とした、豪華さある(SFぽさもある)色使いの立ち絵が面白い。
そしてその立ち絵が待機モーションからして、ぬるぬるアニメしていく”らしさ”があります。

また敵の行動には「脱衣」→「犯し攻撃」なんてのもあり……という事で、敵ごとに犯し(戦闘中エロ)あり、こちらもぬるぬるアニメの仕上がり。
(slay the spire系としては、この辺なんかは[アリーナー・ストーリー ~盗賊と姫騎士編~]なんかの雰囲気も思い起こしつつ)

……とはいっても、まぁ本気でプレイしたら一切犯されずにクリアできる難易度だよな、なんて侮ってたら、
そこは打ち続く戦闘とシナリオって事で、
「ダメージは継続」「脱衣状態も継続(犯し攻撃は実際、通常の攻撃よりもかなり痛いので不利に)」
とまぁ相当上手く立ち回らないと連戦の中でいつかは敗れてしまう……といった気配がプンプン。
敗北エロを見た後は全快してその戦闘からリトライ出来ますが、
何回敗北を経験したかで(=堕落度で)エンディング分岐、途中ルートも分岐…? というのも、やり甲斐くすぐられる。

負ける度に進む再調教…… 果たして寝取られずに済むのかっ

そして肝心の敗北エロの中身ですが、情報屋に助け出され、「救助費用の代わりに」、かつての調教済みの肉体が疼くようなSEXが開始されるのであった……と。
ここも、嵐のようなSEXが一度終わったかと思いきや、まだ続けるのかよ、と中断&再開の感じあり、あと日本の声優さんが都度セリフ当ててますが、喘ぎ声の演技がかなり上手いかも(小さい喘ぎから、感じ始め、本気の喘ぎまでしっかり演じ分けられてる)
行為中は否応なくズルズルとイカされる感じであったり、絶頂させられまくった後はぼーっとして、男の気易さを許してしまう感じ…が書かれてたかな、と。

ただまぁ惜しいのは翻訳のクオリティというか、かなり頑張っている方だとは思うのですが、Hテキストとしてはまだ物足りない感じ。
恐らく2~3割くらいテイストが削られてるのではと思って、ヒロイン的には「強い傭兵稼業みたいな女が、渋々SEXで流される」という建て付けだと思うのですが、このニュアンスを、微細なテキストとして伝えるには若干まだ足りてない……みたいな。

要は文章でシコるにおいては、まず「欲しい定番の感じ」を咀嚼、そこから空気を盛り上げていくのですが、案外その定型がそんなに抑えられてない感じ。
こちらからヒロイン像を汲み取らないといけない……みたいな所は、ちょっとあったか。
文章で興奮させる、って事の難しさですね……。
(絵は単純に見て分かるので、戦闘中の犯されとかのイラッ! みたいな、少し正道から外した表情が可愛くて、それだけに文章は目に付いてしまうというか…)

あと未検証ですが、戦闘の流れにおいても結構面白いことをしているような。
(セリフから)もしかして1面のボスは「最初に負けた敵」をボスに回す処理をしてる……かな?
自分の場合、初戦はルールが掴めず、酔っ払いザコリーマンに負けちゃったんで、なぜかそのザコリーマンがボスとして立ち塞がり、かつての強敵みたいになってて面白かったw
戦闘中心の内容で、こういうフレキシブルな変化は面白い。可能性感じますね…

……販売サークルさんは恐らくパブリッシャーであって、色んな制作会社の作品を買い付けて発売してるのではないかと思って、
それ故に割と過去作のクオリティがまちまちなんですが、少なくとも今作はかなり力の入った、なかなか豪華で丁寧な作品かと思いました。

体験版はプレイ1時間弱。

・この作品のゲーム実況はここでしてます

製品版の感想は以下のサイトさんが書かれていました↓

関連:
[Dead-End City: 退廃の街の少女]

[アリーナー・ストーリー ~盗賊と姫騎士編~]

サイバーパンクとかSFとかのエロRPG:
[反逆のアパスル]

[MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――]

[星月明日奈と淫欲の地下街]

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