Succubus × Saint ~淫魔の宴と聖女の法悦 全年齢お試し版+R18版 (製品版)

RPG, R18製品版の感想, ライター:エローン大君

*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。

魔物や罠を避けまくれ 淫らな呪いをかけられた少女の冒険譚

サークル「あいすシチュー」さんの「Succubus × Saint ~淫魔の宴と聖女の法悦~」の感想でございます。
こちらはサークルさんの処女作にして、ASMR音声や簡易アニメーションなど様々なエロ要素が盛り込まれたアクションRPG。
純真無垢な元聖女候補生・リルナちゃんが、襲い掛かるモンスター達を避けながらダンジョンを探索するゲームとなっております。
「アイテムを使って無敵時間を作り出し、その隙に敵のど真ん中から突破する」などのアクション性、罠を見つけて避けるパズル性、どちらも楽しめる一作ですよ!
ですが、罠に引っかかったりモンスターに捕まってしまえば、少女に快楽が畳み掛けるように襲い掛かります!
妙な呪いをかけられ、「歩いただけでお乳が溜まる、おしっこが早く溜まったりする」などの設定が、ゲーム性にもエロにも密接に関わっているのが興味深い作品です。

また、RTAや複数用意された難易度などゲーム部分にも興味深い作品ですが、「販促」という意味でも非常に興味深い作品。
何と本作、本編であるR-18版のほかに、ゲーム本編を完全に無料で遊べる「全年齢版とR-15版」が用意されているのです!
今回は全年齢版とR-18版をプレイいたしましたので、どのような違いがあるのかなども含めてご紹介したいと思います。

無料全年齢版

ただ避けるだけではクリアできない! 「呪い」が深めるゲーム性

ストーリーは、

元聖女候補生の純真無垢な女の子「リルナ」は、サキュバスの「ベルーナ」による邪神復活の儀式に巻き込まれ、呪いをかけられてしまう。
そして、儀式の影響によって魔物が大量に出現、リルナの住居である大聖堂は孤立して窮地に陥ってしまう。
儀式を終わらせるには4つの封印のオーブを探し出す必要があるのだが、敵であるはずのベルーナは何故かオーブの探し場所を応援しているようで……?
モンスターは女性に危害をくわえないことを知った主人公は、自らの呪いを解き、また儀式を失敗させるべく、オーブを探しに冒険することにしたのであった

と言った感じ。

全年齢版とR-18版では、かけられた呪いが魔力がらみか性感がらみかの違いがありますが、おおまかなストーリーは変わりません。
実際、R-18版でかけられた呪いでは「魔化」ではなく「淫堕」してしまう呪いであり、浮き出てくるのもまさに淫紋そのものだったり。

まずは、全年齢版を元に内容やゲームシステムを紹介したいと思います。
基本的なゲームシステムは非常に単純明快。
敵や罠に当たらないようにダンジョンを探索していく「避けゲー」となっております。
ただし、「ただ避けるだけでクリア出来る」というわけではありません。
本作ではゲーム性を高めるために、「魔化値」「侵食値」「マナ」「オド」、4つのステータスが用意されています。

本作はマルチエンディング性(全部で4つ)なのですが、そのエンディングの分岐点となるのが「魔化値」。
聖職者のような立場である主人公。魔化が進行していってしまうと、悲惨なエンディングにたどり着いてしまいます。
ローパーやスライムなどの敵達(いかにも痴態を連想させますが、全年齢版ですので貞操的にはセーフティ)は、主人公の魔化を進行させようと襲い掛かってくるわけですが、「敵に攻撃される=一発アウト」ではありません。ここで残り3つのステータスが関わってきます。
侵食値は、本作におけるHP。敵に攻撃され100%を超えてしまうと、魔物に捕まって魔化値が増えてしまいます。
マナとオドは100%を超えてしまうと、それぞれ「侵食されやすくなる」「ダッシュが出来なくなる」というデメリットが存在します。

歩くことで侵食値は減少、逆にマナとオドは増加してしまうので、これらのステータスを如何に管理するかが本作のポイントです。
いざピンチとなれば、「鎮静ハーブ」などのアイテムを使えば回復できますし、主人公を狙う敵や罠は装備を利用して防御も可能(※回数制限あり)。
持つアイテムの個数に制限があるため乱用は出来ないですが、ちょっとでもマズいと感じたら使うのがオススメです。
また、ダンジョン内には安全エリアがあり、壊れてしまった装備を直したり、水浴びなどをして「魔化値」以外の各種ステータスを発散させることが可能です。
様々なところに配置されておりますので、アイテム節約のためにも積極的に利用していきましょう。
……マナが溜まると侵食されやすくなるのはともかく、似た概念である「オド」が溜まるとダッシュが出来なくなる、というのは不思議な仕様です(真相はR18版へ続く)

本作のゲーム性を更に奥深くしているのは、「罠」の豊富さ。
大きな蟲が身体にくっついて持続ダメージを与えたり、もうろう・毒・麻痺などのステータス異常を起こさせたり。
そんなアクションRPGあるあるな罠の他に、ぐにゃあとプレイ画面が歪んで見づらくなるという「避けゲー」ならではの罠があるのも特徴的で凄く新鮮でした。
視界が妨げた状態で数秒間動けなくなる触手の罠なんかを踏んでしまったら、モンスター達が寄ってきてもう大変なことになっちゃう!(もちろん全年齢版なので、あくまでマナ的な意味で)
こちらに関しても、状態異常や罠による拘束を解除するアイテムがきちんと用意されています。
拘束された時、瞬時に解除アイテムを使った時などは、シューティングゲームで言うところのボムを使ったかのような気分になったりも。
また、状態異常などゲーム中のステータスによって顔色がコロコロと変わる、画面右のリルナちゃんの立ち絵にも要注目です。
しかし、リルナちゃんを拘束した触手や、身体にくっついた蟲がエロいことを一切しないというのも、何か意味ありげではあります……(R18版へ続く)

これらの回復アイテムは、ダンジョンで拾う他、拠点である大聖堂にいる「謎の商人」から買うことが出来ます。
ダンジョンで拾ったお金でアイテムを買いたいところですが、どうしても心もとない……。
そんなときは、溜まったマナやオドを商人に売ってお金にできます。マナやオドが回復で気てお金が貰えるなんて最高!
しかし、これには一回売るたびに魔化が進行してしまうというデメリットが……。
そのため、完全にアイテム頼りなプレイングは難しく、アイテムをどのタイミングで使うかなどの戦略性もあるゲームとなっております。

タイムアタックにアイテム全回収 様々な遊び方が出来るのが特徴なのだ

さて、「敵を避けて探索する」と本作を表現すると如何にもなアクションRPGですが、個人的にはアクションゲームに近い作品だと感じています。
例えば、前述した「数秒間動けなくなる拘束罠から瞬時に抜け出せるアイテム」ですとか、「使うことで数秒間無敵になれるアイテム」ですとか、どことなくアクションやシューティングのボムのようなフレーバーを感じさせる面が多いのです。
回復アイテムの持ち込み個数制限も含めて、アクション要素に対しての拘りを強く感じました。

拘りの一例として、クリア後にはこのような画面が表示され、「クリアまでの時間」「敵から攻撃を受けた回数」など、タイムアタック等の競技性がある遊びが出来るようになっています。
普通に遊ぶ分にはエンディングまで行くのは簡単ですが、タイムを意識し始めると「クリアに必須なアイテムはどれか」「アイテム使用も含めどの通路を通れば最速か」など、一気にゲームが奥深くなります。

例えば、本作のとあるダンジョンには触手で出来た橋があります。この上を通ると侵食値がモリモリ上がりますが、その分タイムは大幅に縮まります。
そこで回復アイテムを使いながら突破する手もあるのですが、持ち込み個数制限があるので敵に攻撃されると一気にピンチになるという大きなリスクが……。
また、ノーダメージクリアなども目指し始めると、凄く中毒性の高いアクションゲームとして楽しめることでしょう。
(RTAで楽しんでもらうためか、クリア画面にセーブ回数が書かれているところが微妙にいやらしくて好き)
ちなみに、着せ替え要素も用意されておりまして、その中でもダンジョンで探索することで入手できるスクール水着やバニースーツは、タイムアタックなどでかなり有用。
水辺で早く動けるようになったり、ダッシュ速度が上がったり、特有のスキルを持つので色々な場面で使い分けていきましょう。

探索パートこそあれど、物語が進む場所には進行ガイドがあるため、プレイ自体はほとんど迷うことなくサクサク遊べることでしょう。
一周は大体2時間ほどで、難易度はEasy~Maniacまでの5段階。Maniacに関してはおまけ要素で、作者さん的にはベストエンディングでのクリアは想定していないようです。出来たら神。
難易度が低いと、敵の動きが鈍く、前述したマイナスステータスのオドやマナが溜まりにくいため、クリアはかなり楽ちん。
その一方で難易度を上げると、攻撃が激化するだけでなく、敵の攻撃や罠を防御できる装備品が一回壊れたら二度と復活しない、かなり厳しい制限が課せられます。

RTAなどを意識しているからか周回前提で作られており、ゲームを一周クリアした際に入ることが出来る「ボーナスルーム」で、各難易度やエンディングごとでクリアした時に貰えるアイテムが異なったりも。
また、ダンジョンごとに

・罠の数が多すぎて、敵を避けながらも最適なルートを行かなければまともに進めない
・動きが鈍くなる水辺ばかりの場所を進まなければならない
・床から飛び出してくる触手をタイミングを見て走り抜けることで、タイム的にも敵回避的にも優位に立てる

など様々な特徴があります。

一周こそ短めですが、ダンジョンごとのバリエーション、アイテム回収要素など、やり込み要素は十分あるのでかなりの時間遊べる作品じゃないかな、と感じました。
どうも隠しキャラもいるようなのですが、背景にスッと紛れていそうな外見なので、全部見つけるのはすごく大変そうです。でも、なんか燃える……!
あえて難点を上げるとすれば、ゲーム説明を見ることが出来るのは序盤の場所だけ、というところでしょうか。
ただ、上にも書いた通り「敵を避けながら、各ステータスを可能な限り上げないようにすればいい」ということを丁寧に書いているだけなので、気にしすぎるところでもないでしょう。

注意点としては、先述した「ぐにゃあとプレイ画面が歪む」など、本作では視覚的なエフェクトが多数使われています。
そのこともあり、使用しているPCによっては動作が重くなってしまうことがあるかもしれません。
自分のPCの場合は特に問題はありませんでしたが、主にゲーム中盤~後半あたりにそのような状況になりそうな部分が存在します。
その際は、作品フォルダ内に用意されている手引きを見たり、ゲーム全編遊べる全年齢版できちんと動作するか試したりしてみたりすれば、きっと解決できることでしょう。

R18版

名前が変わるだけでエロさが増大 全年齢版と比べ、圧倒的にやれることが増えるR-18版

と、ここまでが全年齢版のゲームの説明でした。
さて、R-18版はと言いますと、ゲームシステムなども含めてほとんど変わりません。
最も変わっているのは、やはり「エロ」に関わる部分。
顕著なのが、全年齢版では「侵食値」やら「マナ」やら言われていたステータス。
これらは「発情度」「淫堕値」「乳意値」「尿意値」と、如何にもなネーミングに変貌しています。

このことを踏まえて、全年齢版の内容と照らし合わせてみましょう。
全年齢版での重要ステータスはそれぞれ、「侵食度→発情値」「マナ→乳意値」、「オド→尿意値」という形に変わっています。
歩けば乳意値(おっぱいミルク)やおしっこが溜まり、敵からの攻撃を食らえば発情。
発情値が100%を超えてしまえば、敵に捕まって犯され淫堕値(EDに影響)が溜まってしまう……、一気にエロRPGらしくなりましたね。
乳意値が上がればミルクが垂れる描写があったり、絶頂した勢いでお漏らししてしまったり、ステータス管理に失敗すると様々な恥辱が待っています。
それらを抑えるために回復アイテムを買うわけですが、お金がどうしても足りない。そんな時に売るのは、R-18版だと自分のミルクやおしっこになるわけです。マニアック!
全年齢版では「マナやオドを売ると魔化が進む」という設定がありましたが、冷静に考えてみると不思議な設定でした。
しかし、R-18版なら納得です。自分のおしっこなどを売るなんて変態行為をしたら淫堕値が上がるというわけでしょう。
ついでに、全年齢版でオドが100%になるとダッシュが出来なくなるのも、「おしっこを漏らしたら大変……」と本人が大焦りしているのだと考えると、また納得できる要素ですね。

というわけでR-18版は、溜まっていくおっぱいミルクやおしっこを気にしながら冒険する、純真無垢な女の子の冒険物語となっております。
ここでキモなのが「ストーリー上、主人公は変な呪いをかけられているからこんな状態になっている」ということ。
半ば聖職者のような立場ですし、本人は無垢で純情であっても、「呪いだから仕方が無い」と恥ずかしさをこらえながらも割り切って色々なことをするわけです。
例えば、おっぱいミルクが溜まれば、拠点である大聖堂にいるNPC達に「ミルクを飲んでほしい」と頼むことが出来るようになっています。
一人一人違った反応が用意されていて、また淫堕値などの状況によっては更に状況が発展する場合もあるので、非常に面白いと言えましょう。

また、全年齢版との顕著な違いとして「乳意値」や「尿意値」を、スキルを使うことで任意に下げられる点があります。
敵に気付かれていないなどの条件や、デメリットこそあるものの、いざと言う時の手段として覚えておくといいでしょう。
全年齢版ではアイテムを使って必死に管理していたステータスを、自分から乳を搾ったりして発散できるようになるのは、エロがあるR-18版ならではの要素で面白いですね。
とある場所でオナニーをすると、何かいいことが起こるかも……?

台詞やイベントも大幅に変わっており、大聖堂にいる兵士に話しかけただけでセクハラを受けるなんてことも。
それは、まあそうでしょう。全年齢版での儀式服とR-18版の儀式服は、こんなにも違うのですから。
張りのあるおっぱいや、薄着どころか透けて晒されているショーツが視姦されるのは当たり前だと思います。
これらの違いはイラストだけでなく、NPC達の台詞でことあるごとに主人公の外見のエロさが描写されるため、否応なしにエロい気分を盛り上げさせられます。
また、堕値などの様々な条件によって、売春を持ちかけることが出来るようになるイベントが発生したり、ミルクを飲んでもらう時などに選択肢を選んで誘惑出来るようになったりもします。
時には、泥酔させられて4Pレイプされちゃったり、大聖堂を全裸で歩く露出プレイをしちゃったり、ついには男の子や修道騎士に筆下ろしをしてしまったり……?
拠点にいるNPCとのやり取りだけでも。これだけ違います。至る所にエロが配置されている様は凄まじいの一言です。

ダンジョンでは、発情値がマックスになった状態でのエロシーンがメインかつ見物。
敵や罠に当たってしまった結果、発情値が100%を超えてしまうと、その魔物に捕まり犯されてしまいます。
各魔物ごとに敗北エロシーンが用意されている他、罠に関しても「ゲーム中ではあり得ないエロシチュ」を、リルナの幻覚と言う形で楽しむことが出来ます。
純粋無垢だった少女が性的なものに触れるにつれて、罪悪感や背徳感を得て穢れていく様は何ともたまりません。

イラストも含め没入感が凄いエロシーン ASMRやテキストの巧みさは要注目

これらのエロシーンを描く上で特に個人的に推したいのは、本作に用意されている「ASMR」です。
女の子や審問官から耳に息を吹きかけられればこそばゆくなるし、甘噛みをされたらゾクゾクッとなる。様々なASMR音声が用意されているのが特徴です。
個人的に気に入っているのは、主人公を丸呑みする魔物のASMR音声。「くちゃくちゃ」と言った感じの音が響き渡り、まるで自分の全身が包まれてしまったかのような気分になります。
これにエロテキストが加わることで没入感が一気にアップし、エロシーンを効果的に盛り上げていると思います。

また、ダメージを受けると徐々に服が破れていくのですが、ここの差分もなかなかに細かかったりします。
着せ替え差分だけでなく、穴から飛びついてきた淫蟲が胸に張り付いてきたり、モンスター達に犯されまくった後には身体が白濁の液体まみれになっていたり。
イってしまった際に噴乳する立ち絵なども用意されているので、ゲームパート中もリアルタイムでエロい目にあっている様がありありと見えて、非常に素晴らしいと感じました。顔の紅潮などもスパイスとしてかなり効いています。
敗北エロでは、多数用意されたカットイン、簡易アニメーションによる激しいピストン運動などが描かれ、立ち絵なども含めて変化するため、非常にエロいものになっているところも見逃せません。

これらのグラフィカルな部分も素晴らしいですが、個人的に注目しているのがエロシーン中のテキスト。
時には主観視点、時には第三者視点から語られる淫靡な様は、前述したASMR音声と合わさって非常に煽情的。
実際、真っ暗闇な中で主人公がスライムなどに責められるシーンがあるのですが、一切グラフィック無し、テキストとASMR音声のみというエロシーンであっても抜けるほど。
かなりの文才を感じさせるテキストの数々は、本気で「サークル初作品なのか」と疑いたくなってしまうほどです。

そして、更なる注目点は画面上部に表示されるフレーバーテキスト。
分かりやすい絶頂だけでなく、浅イキなどが描写されるのが凄く特徴的。
最初はくすぐったい程度だったのが、徐々に身体が熱くなって気持ちが高揚して、快楽に体をゆだねるうちに、連続して浅イキ!
「浅イキしてしまった」というテキストが雪崩の如く表示される様は壮観です。
そして、絶頂してプレイが終わってしまえば、そのプレイで経験した「飲尿された」「アナルイキをした」「Gスポットでイクことを経験した」などがドバーッと情報として流れてくる。
イラスト・簡易アニメーションという分かりやすい見た目だけでなく、ASMR音声や高品質の文章で没入感を極限なまでに高めているのが、個人的に最高だと思います。

エロ傾向としては、甘々なプレイだったり、催眠・洗脳で快楽漬けだったりと、可哀そうになるタイプのプレイは基本的にはありません。
過激なプレイもあることにはありますが、注意書きが表示される上にスキップできるようになっているので安心。
一応SM的な感じのものもありますが、相手のテンションがテンションなので、エロさよりも笑いが勝ってる感がありました。彼は迷言が多すぎる。
モンスターはともかくとして、NPCは全体的にコミカルな言動が多いので、エロだけでなくコミカルな方面でも楽しむことが出来るでしょう。
前述した通り、様々な場所にエロ要素が仕込まれておりますので、条件を満たしたりするために様々なことを試してみると面白いことでしょう。
また、エロシーンの回想モードに関しては、ゲームを一周クリアすることで入ることができます。
例えゲーム中でエロシーンを見逃しても、全解禁してくれるキャラがおりますので、全てのシチュを自力で揃えたい派も気軽に抜きたい派も安心です。

ちなみに、一部イベントに関しては、エロシーンとセットであるが故に、R-18版でしか見られないものもあります。
全年齢版ではあっさり流された因縁らしきものが、きっちりと描写されているイベントもあったりしますので、全年齢版を遊んで気になった方はチェックしてほしいところ。

全年齢版からR-18版を買わせるためには? 興味深いマーケティング手法

当たり前のことですが、このようなエロ面に関しては、全年齢版では堪能するどころか触れることすらできません。
しかし、R-18版を売るための様々な施策をしているのが、本作を語る上でも外せないところ。
R-18版について感想を書いたところで、本作のもう一つの側面である「販促方法の巧みさ」について触れていきたいと思います。

先ほど、全年齢版とR-18版の比較を書きましたが、一言で表してしまえば「エロシーンやそれに関わる演出の有無」、たったそれだけです。あと、強いて言うなら、ダメージボイスの有無くらいでしょうか。
つまるところ、「アクションRPGとしてRTAなどをやり込みたい!遊びたい!」というのであれば、全年齢版だけで事足りてしまうのです。
しかし、それでも「R-18版を買ってしまいたい」と思わせる手法を、本作は様々な形で取っております。

本作における全年齢版は、R-18版(本編)のゲーム部分の体験版と言っていい存在です。
まずはここでアクションゲーム部分を堪能してもらうわけですが、「私はエロいのがやりたいの!」と遊ぶよりも性欲が勝る方もいらっしゃることでしょう。
そこで、無料の全年齢版には「30%オフクーポン」が付けられている、ということが言及されています。
つまるところ、1944円の作品を1360円ほどで買えるようになるわけですから、それだけでもかなりの興味を引くことが出来るでしょう。

そして、全年齢版のDLページに行けば、説明文に意味深な「◆続報について◆」というリンクがあります。
ここをクリックすると、もう一つのバージョンである「R-15」版が用意されていることが分かるのです。
そのページには「喘ぎ声がいっぱい出る!」「呪いのシールで隠されたきわどい身体が見れる!」などの謳い文句が多々並ぶ。
その瞬間、「ちょいエロバージョンの全編を無料で遊べる」ということに気付き、性欲が勝った人も思わずプレイしちゃうわけです。
R-15版を入手するには作者のCi-enのフォローが必要である関係上、R-15版に手を出せば作品に関する情報が送られてきますし、右サイドバーの記事一覧を見れば、「支援特典で本編のHシーンが増える」旨や購入特典アイテムについての記事が並んでいます!
また、クーポンの有効期限が1週間というのもあり、悠長にしていると30%オフという買い時を逃してしまう。
「期間限定」という言葉に弱い身としては、こりゃもう「早く買わなければ!」とたまらない気分にさせられてしまうのです。

あと、地味ですが、タイトル画面でR-18版のページに飛べるようにしているところも上手いと思います。
ちなみに、この無料限定版(全年齢)は、今のところ1年間限定で配信される予定とのこと。
お気に入りに入れてセールを待つよりも、早めに全年齢版やR-15版を試して遊んでみて、買うべきかどうか判断する方がよっぽどいいと思います。

個人的に販促的に少し惜しいなと思った点は、(仕方が無いとは言え)全年齢版とR-18版間でセーブデータの共有が出来ない点と、プレイヤーがRTAなどで盛り上がりそうなTwitter投稿などが配慮されていない点。
特にTwitter投稿に関しては、文字投稿用のプラグインや、画面キャプチャ管理プラグインを有志の方が公開されています。
これらを同時に組み合わせることは出来ないと思いますが、ゲームとしての競技性を示して上手くプレイヤーを誘導出来れば、アクションゲームとしての盛り上がりも期待できそうだと感じました。

また、こちらに関しては狙って行っている可能性は高いのですが、全年齢版・R-18版ともにストアページの説明では、「どんなゲームシステムなのか」を理解することが出来ません。
本作はゲーム部分も非常に面白いだけに、ただのRPGだと思われてしまうというのはかなりの痛手。
あくまで私の場合ではありますが、プレイ時間が長くなりそうなRPGというジャンルはただそれだけで身構えてしまい、体験版すらプレイしないことが多々あります。
全年齢版という導線があるとは言え、私と似たような層に関しては、売る機会を逃してしまっているのではないか、と思うところです。

競技性のあるゲーム部分×質の高いエロシーンがたまらない! 様々な面で見どころが沢山な傑作

というわけで、サークル「あいすシチュー」さんの「Succubus × Saint ~淫魔の宴と聖女の法悦~」の感想でございました。
「敵や罠を避ける」というシンプルなシステムながら、タイムアタックやノーダメージクリアを目指し始めると一気に高まるゲーム性。
そして、エロシーンにおけるイラスト・テキスト等の巧みさやASMR音声の使用など、サークル処女作とは思えない「傑作」というべき作品だと感じました。
アクション面が強いゲーム性故、クリアだけに絞ればあまり頭を使わなくともプレイできるのも、RPG苦手な人にとってはありがたいところでしょう。
購入に際しましては、全年齢版をダウンロードするとR-18版が安く買えるクーポンが付いてくることを覚えておくと良いでしょう。
ゲーム性の高さについては、全年齢版・R-15版で十二分に分かると思いますので、興味がある方は是非プレイしてみてください。

また、今回触れた「販促」に関しても非常に巧み。
クーポンやCi-enを利用しての、全年齢版からR-18版を購入させるまでの導線は、筆舌に屈しがたいほどよく考えられております。
追加Hシーンなどの配布ができたりクーポンを発行できたりする、Ci-enの機能をここまで有効活用しているサークルは無いのではないかと感じました。
DL同人を売るにあたってのマーケティングの一例として、非常に興味深かったです。

ちなみに、作者さんのCi-enにてゲーム製作プランに加入することで、本作の高解像度CGの他、様々な追加Hシーンなどが入手できます。
また、長期加入特典としてエクストラダンジョンの配布も予定されている(1年後~3年後にアペンド作品として販売予定のものを先行して遊べる)ので、興味のある方はCi-enページだけでもチェックしていただきたいと思います。