神ゲー世界大戦~行商×デスゲーム~ (体験版)
*2021年7月24日予告時の感想です
世界観、行商、1000年前の英雄の蘇生。大物語とシステムが横断する、先の読めない凄さ
[神ゲー世界大戦~行商×デスゲーム~]https://www.dlsite.com
予告でプレイ。異世界転生、デスゲーム、行商RPG!?
ゴテゴテしい要素に惹かれたんですが、体験版やってみると印象変わりますねぇ…。
かなりの素材(声優さん29名、タイトルからクレジット見れますが相当長い)による、世界観の構築…
最初は転生の記憶を隠し王女として暮らすドタバタ。
「父親が元勇者であり”王配”、母親が魔王であり”女王”」という流れに「ははぁ、結婚を機に人間と魔族の和平を図った、しかも魔族が優勢だったのかな?」などと勘繰ってたら、それをなぞる様に話が進み、行間からも読み取れる世界観に確かな物を感じ。
しかもそうして世界観の確かさを味わった後に世界一変。
「神の定められたルールにより争う事が決まった人間族と魔族」と……。
異世界転生者としてチートで無双するどころか、言わば思いっきり中の世界から、理不尽ルールを見上げる立場になるという。
世界一変後は主に各地を渡り歩き、行商のついでに色々見聞きする事が鍵になりそうですが、ここも脆弱な自分がもしかしたら世界に与えるかも知れないインパクト、そして世界のどこでも足を運べる広さ……という感触。
何かSFC『天地創造』とか思い出す物がありましたねえ…
更に平和/戦争期が定期的に訪れるという残酷な世界のルールや、稼いだポイントを捧げる事で数々の御業が可能に……という干渉。
行商しつつ昔話として読んでいた1000年前の英雄の話が、復活させられるかもなんて展開、こう繋がるのかと驚き、何かそのスケールに圧倒される物を覚えました。
ビッグスケールの物語か、行商か、国に影響し、神の御業も可能になるSLGなのか。
巨大なお話が絵空事で終わらなく、ゲームの流れがそれらを跨ぎ、身近に引き寄せられてるという……。
体験版でさえも言い知れぬ・何かスゴそう、という一端を感じられるのでした。
▲て異世界の王女に転生した主人公。父親は元勇者、母親は魔王(今は完全に壊れている)、臣下達や、燻り続ける種族差別の種火……など、いかにもヨソ者らしく世界を見ていく感じ
▲色んな人たちと面通し。吸血鬼族の為に献血を集めるアイドル(吸血鬼=食餌弱者らしい)
▲第二王女の妹からは家族として見てないよねと痛い所を突かれたり、あとチート力皆無かと思えば、何か導き手を認識できたり……? みたいな事も仄めかされ。
このまま王女として異世界を咀嚼していくのかなと思ってたんですが
▲突然、取り乱した母親に手を掛けられ……死亡…!?
父親が多大な”ポイント”を費やして復活させてくれたみたい……ですが、世界は一変していた
”神”の気まぐれにより、交戦・停戦期が交互に訪れる世界となっており、ポイントを一定稼がなければ死んでしまうこと、ポイント欲しさに魔族と人間は勢力を分かち、争う世界になっていること……
▲主人公は魔族(母親)側にも、人間(父親)側にもツテがある身。
停滞期にはどっちの勢力にも入れる事を利用し、あっちの街で特産品を買い→こっちの街で売る、という行商でポイントを稼いで行く事になりそう。
ダイスチェックで値切りもできるぞ
▲そしてあっちこっちの街で、敵と味方に分かれたキャラを訪ねたり、フラグ立ての気配が……
絶望が課せられてる世界ですが、果たして人と人の繋がりで変わっていくのでしょうか
▲Hシーン。マップ移動時に盗賊に襲われてレイプされたり(あとはポイント一定稼げなくてゲムオバとか?)
▲行商にマップ移動……、停戦期では行動値があるだけ色々な行動が取れる。
図書館でかなりの行動値を消費し、人間と魔族が和解した1000年前の話を読んだり。この時はマトモそうに見えるけど、後に墓を調べると大虐殺者として名が刻まれる人物も……。
▲そして停戦期が終わり戦争期へ。ここでの操作キャラは父親(勇者)。
驚くんですがポイントを消費して1000年前の英雄を復活させたり、自ら戦場に立って積極的に魔族をぶち殺す事もできるんですね
誰を蘇らせるかで影響ありそうですが、もし虐殺者復活させて戦場で殺しまくってたら、もう完全に殲滅路線だよなぁと……。先が読めないぞ
体験版はプレイ約1時間くらい。製品版へは引き継げない様子。
世界一変前後では、明らかに主人公と世界の関わり方が(目線が)より近くなってると感じるんだけど、これは例えば妹と距離が縮まってたりとか、そういう所で出してるのかなと……。
上手いですねシナリオ運び……。
エロシーンは他のNPCも絡むエロもかなりありそうで、百合的なのでしょうか。でも陵辱ぽいんだよな
魔道ってweb漫画があってね、今までさんざん過去の英雄/現在の魔法に連なる人物を紹介してきた流れで、誰を蘇らせる? ってシークエンスがメッチャ好きだったんですねえ……
あと46億年物語の、昔の強い奴に一時的に戻れる! とかね
各地を調べてると中立であり、ただ歴史を記述する「観測者」という立場の人間が居て、その観測者から1000年前に勇者の味方をした英雄が居るので、そいつを生き返らせたらかなりキーマンになるんだろうなとか、色々考えれるのが良いよね
最近はシナリオの凄さ(自分は読み物を基本的に好まないんだけど、この場合はシステムを更に魅力的に見せるシナリオの深さ)
を感じられる作品が多くて良い感じだ、新しい才能を感じる
(じっさいノクターンノベルだったり、そっち界隈からの起用も多くなってる)
関連:
この歴史感とシステム絡み具合、
[正しい性奴隷の使い方-暗黒大陸開拓記-]
をちょっと思い出したかな、
あとはいきなり色んな所行けるぞ、行商だぞで
ディスカッション
コメント一覧
神ゲー世界大戦。行商部分が本当につまらないのよね。
鉱山の町で宝石か金を買い付けて裕福な町に流すだけ。他は無視していい。
それで数十万ポイント確保できる。
そもそも変動相場も在庫管理もないのである。裕福な町が金塊しかない町になったりは、しない。
デスゲームルールの中でトレーダーのロールやってねってだけのことだから、そんなもんである。
このゲームの本質はセカイ系。
行商はファッション。エロはパターン。お約束は無貌のかみのみそしる。
ひとつだけツッコませてください。
お城の女子トイレ、洗面台多すぎィ!!
言いたい事がまとまってて良い文章ですね……、
私がプレイしたのは体験版なので行商がどうとかは言えないのですが、
何となく『見せたいのは文章(セカイ系)かな』というイズムは感じ取れました。
各要素は文章による世界観をいかに魅力的に映えさせるか、考えた結果なのかなと。
で、私はそういう作りが凄いなぁと感じ入る所があったんですねえ……。
(例として適切か分からないんですが、[淫界人柱アラカ]の様な…。
エロシーンの当て嵌まり加減が違うんだろうな、とは思うんですが)
女子トイレの多さ=富の象徴みたいな設定があるのかもですねw