もんむす・くえすと! ぱらどっくすRPG前章 (製品版)

RPG,R18製品版の感想,ライター:なめか

*この感想は [なめか]さんに書いて頂きました。
*割引情報などは執筆当時のものです
今回はとろとろレジスタンスから発売されている「もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG前章」のレビューを投稿させて頂きます。
もんむす(モン娘・魔物娘)とは、モンスターを擬人化した女の子のこと。
そのモンスターの特徴を活かしたプレイで徹底的に逆レイプされるM向けRPGです。
今作「〜ぱらどっくす」は前作「もんむす・くえすと!」シリーズの平行世界を扱った作品で、3部作になる予定です。
前作の直接的な続編ではないので今作から始めても問題はありませんが、随所に仕込まれたネタなどをより楽しむために前作もプレイすることをおすすめします。
第2部である中章も発売されました。それを記念して、この作品を含めた過去作のセールを行っているので、シリーズをやり始めるにはまさに絶好の機会でしょう。

さらにパワーアップしたもんむすくえすと

前作「もんむす・くえすと!」はRPGのような戦闘シーンはありましたが、マップを移動したりはせず物語に合わせて敵が現れるADV形式でした。
今作は前作と異なり、マップを移動して敵とランダムエンカウントする一般的なRPG形式となりました。
また、前作と大きく異なる点として、敵もんむすを仲間にしてパーティを組めるようになりました。
ただ仲間になるだけでなく、イベントシーンでは特定のもんむすがパーティにいると専用セリフが表示されるなど、一緒に旅をしている感じを楽しめます。
前章時点でのモンスター総数は150を超えます。(ポケ○ンかよ……)
その殆どを仲間にできるので、パーティの組み合わせはとても自由です。
もんむすを仲間にして、ときどき逆レイプされつつ世界を救う旅に出ましょう!

あらすじ どこかでボタンを掛け違えた平行世界のおはなし。

女神(創生の神)と魔王(もんむす達の長)が争う世界。
片田舎に住む主人公「ルカ」は、世界を救うと言い残し旅に出た父の後を追うため、勇者として旅立つことを決意した。
そして出発の日、ルカの家に魔王アリスフィーズを名乗るロリ蛇と、女神イリアスを名乗るロリ天使が現れる。彼女ら曰く世界にはなにか異変が起きているようだ。
どちらか好きなロリ(ロリ同士は仲が悪いので二者択一)と幼馴染のソニアを仲間に(させられ)、ルカは冒険の旅に出る──

パートナーとするロリは好みで選んでも良いのですが……
主人公ルカと魔王アリスは完全にこのゲーム(もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG、以下もんぱら)世界の住人なので、何事も初見の反応をします。(当然といえば当然)
ところが女神イリアスは前作「もんむす・くえすと!(以下もんくえ)」での記憶を持っており、前作と今作の微妙な違いに疑問を抱きます。(つまり今後の展開もある程度予想している)
つまりアリスは「もんぱら」から始めたプレイヤーと同じ反応を、イリアスは前作「もんくえ」クリア済みのプレイヤーと同じ反応をすることになります。
よって、今作から参戦の方はアリスを、前作プレイ済みの方はお好みの方を選ぶことをおすすめします。
なぜ今作の世界は前作と微妙に違うのか?どこでそのボタンは掛け違えたのか?その謎を解き明かすのも今作の楽しみです。
なお、その周回ではアリスとイリアスは二者択一ですが、前章クリア時点でも二周目に強くてニューゲームすることができるので、二周目の冒険で選ばなかった方と旅をすれば同じセーブデータでも両方のパターンを見ることは可能です。

自由度の高いストーリー構成 何を為すかはあなた次第!

このゲームは一般的なRPGのようにフィールド画面を移動し、街やダンジョンに入ることができます。
フィールドではランダムにもんむすとエンカウントします。

フィールド画面

ゲームの流れとしては、メインの目的が発生し、それに関わるようなサブの目的も発生します。
メインの目的を達成するのにサブの目的を達成する必要は必ずしもありません。ある程度ならどこをどのように進んでもいい自由度の高いシステムになっています。
もしもあなたが望むのなら、村人たちの困り事をすべて無視し、情報をイベントを経由すること無く金で買い叩き、一直線でラスボスまで行くことが可能です。
とはいえ、サブの依頼を順当にこなすようにレベルデザインされているので、通常はサブの目的をこなすことで新しい仲間を増やしたり、装備を整えたりレベルをあげたりしてからメインの目的へ向かうのが良いでしょう。
ところで「サブ」の目的と書きましたが、ちゃんと凝ったシナリオがあるため、そして物語の真相の一端に迫るためにも行ったほうが良いでしょう。
なにより新しいもんむすへの期待・ドキドキ・ワクワクをむざむざ無視することができるでしょうか?
例えばある町では「名物のだんごを販売していたが、近隣のハーピィ村から働き手のハーピィ娘達がいなくなってしまったためにだんごを作れなくなって困っている」といったサブイベントがあります。(※元の「ハーピィ」とは神話に出てくる鳥に近い謎の生物)
だんごなんて攻略には必要ないし、関わらないことも可能ですが……「ハーピィ娘とは?」「ハーピィなので鳥に近いのか?」「鳥娘と……一体どんなプレイが待っているんだ?」と、新たなるエロへの予感であなたの好奇心は刺激されまくることでしょう。
そして実際に行ってみれば、そこにはただのハーピィ娘だけでなく、ロリっぽい双子のハーピィや亜種であるスズメ娘、お姉さんキャラのクィーンハーピィなど、ハーピィだけで様々なキャラ・プレイを楽しむことができるのです。
これはほぼすべてのサブイベントに言えることです。必ずしも行く必要はない、しかしそこには未知のもんむす、未知のプレイが待っているのだ!そう考えてしまえば、ついついあちらこちらと寄り道してしまうことは必至でしょう。
ちなみに、序盤イベントで仲間にすることのできる情報屋の「アミラ」に話を聞けば現在のメイン・サブ目的を確認することができるので、たくさん依頼が出てきてわからなくなったら彼女に訊きましょう。

そしてひきこまれるストーリー

前作もんむすくえすと!もストーリーの評価はとても良かったですが、今作も負けずとてもおもしろいシナリオになっています。
メインシナリオ・サブシナリオ含めて読みやすく、ストレスを感じず、なにより続きの気になる脚本に仕上がっています。
特に印象的だった、どちらが正しいとも言い切れない魔女狩りの村での出来事は、楽しいものではありませんが考えさせられる深い話でした。どのような結末を選ぶかはあなたのプレイ次第です。
前作にも魔女狩りの村のシナリオはありましたが、今作はまた違った視点からのストーリーです。
また話のテンポ、展開も素晴らしく、少しでも早く次作が見たいと思えるものでした。

もんむす達がわいわい ポケット魔王城

パーティは戦闘4人控え4人の計8人が最大数(某国民的RPGのイメージ)で、
残りのメンバーは「ポケット魔王城」というふしぎなミニチュアのお城のなかで待機しています。
ポケット魔王城はフィールド上なら入ることができ、その中では仲間にしたもんむすたちがわいわい暮らしています。

ポケット魔王城
▲自由気ままにくらすもんむす達。100体以上いるのでルカさんの見回りも大変です。

もんむすたちにプレゼントを渡して仲良くなったり、えっちなおねだりをすることが可能です。

ポ魔城会話
パーティに特定のもんむすがいる状態で他のもんむすに話しかけると、会話しだしたりもします。上図はつるぺたに爆乳の悩みを相談するという恐ろしい状況。

その他にも犬娘と絵画モチーフのもんむすを仲間にしているとフランダー○の犬ネタの会話が発生したり、ナメクジ系のもんむすをあつめると固まってじめじめと会話している様子を覗けたりと、彼女たちの気ままな生活の模様を楽しむことができます。

戦闘システム 悠に1万を超える職とキャラの組み合わせ

今作の戦闘はかなり凝っています。
戦闘では通常攻撃である「攻撃」と、様々なカテゴリ分けされたスキルを主に使用します。

バトル画面
▲上図のラミのスキルは「黒魔法」「時魔法」「淫技」「魔技」「自然感応」

覚える・使えるスキルは「そのキャラ固有のもの」「種族によるもの」「職業によるもの」によって決まります。
そして、「種族」と「職業」は変更することができます。これにより幅広い育成ができるのです。
さらに種族レベル/職業レベルをMAXにすると、上位の種族/職業に転向することができます。
職業は基本的に誰でも好きなものに就けるので、前章時点の仲間キャラ×職業の組み合わせは1万を超えます。(!)
更にここに種族の組み合わせを考えると掛け算で組み合わせは広がります。
しかも総もんむすは最終的に500体ほどになると予告されているので、パターンは3万以上(+種族の組み合わせ)……これだけでも奥が深いことが伝わるのではないでしょうか。
たとえば序盤に仲間にできるインプの「ラミ」は、デフォルトでは種族「インプ」で職業が「魔法使い」です。
魔法使いは黒魔術スキルを覚え、使用することができます。
インプは黒魔術・自然感応・魔技・淫技を覚え、使用することができます。

覚える技
▲種族でも黒魔法ウィンドを覚えるので、黒魔法主体の魔法使いは相性が良い。

この状態だと、黒魔法と淫技(快楽攻撃のこと)を使用したアタッカー的な構成です。
ここでもし、回復の必要性を感じて白魔法を覚える「僧侶」に転職させようとすると、
本来僧侶は白魔法しか扱えず、せっかく覚えた黒魔法を無駄にしてしまうところですが、ラミは種族がインプ。
インプは黒魔法が使えるので、回復も黒魔法スキルも揃えることができます。
このように、種族・職業の組み合わせを考えながら転職・転種させることで様々な育成ができます。
そして魔法使いと僧侶を両方MAXにすると、上位職である「賢者」になることができます。魔法使いをMAXにしただけでも「黒魔道士」や「時魔道士」になれたりと、さらに育成の幅が広がりを持ちます。
魔法使い一筋で育て、最短で黒魔道士にしてアタッカーにしたり、あるいは白魔道士を目指しつつ種族の特徴を活かして黒魔法も覚える万能型に育てたりと育成方針を考えるだけでも楽しくなります。
このように書くと複雑なシステムに思われるかもしれませんが、難易度ノーマル以下ではあまり職業について考えなくてもクリアすることができます。難易度はいつでも変えることができるので、詳しいシステムを理解しなければ詰むといったことはありません。
筆者はノーマル難易度でプレイしましたが、レベル上げが面倒なタイプの人間なのでパーティの職業のバランス・構成を考えて楽にクリアできるようにプレイしていました。
もちろんレベルをあげて物理でなぐるプレイもできますが、せっかくたのしいシステムがあるので、積極的に転職・転種すると面白いと思います。
例として書きますと、筆者のルカさんは様々な職業をつまみ食い(大体Lv3くらいまであげる)しています。
そのままだと転職した際には(種族などで適合しなければ)前職のスキルは使えませんが、例外として「アビリティ」と呼ばれるパッシブスキルは獲得さえしてしまえばどの職でも装備できるので、いろんな職のアビリティスキルを所持しています。
お陰で1ターン経つごとにHPなどのゲージが回復したり、全体的な能力が底上げされていたりと、素の状態よりグンと強化されています。
この自由度を逆に言い換えれば、手間さえかければどんなもんむすでも最強キャラへ育成することができます!
嫁には是非ともさまざまな職業との相性を考え、愛のあるキャラメイクをしてあげてください。
というか、普通に面白すぎてエロゲーであることを忘れがちです。いつでも戦える強力なボス(挑戦してもしなくても良い)や、エンドコンテンツである混沌の迷宮(ランダム生成ダンジョン)などもあるので、より難しいバトルを楽しむこともできます。

当然おこなわれるエッチシーン。もちろん逆レイプオンリー

はい。RPGとして面白いのでつい忘れがちですが、本作はエロゲーです。
さらに本作は「NO逆転」「女性優位」がテーマなのでほぼ全て逆レイプです。やったね。
戦闘で敗けた際に行われる陵辱と、仲間にして好感度を上げることで行える「おねだり」の二種類があります。
プレイ内容には「捕食」すなわち食べられたり消化されたりしてしまうものもあり、設定から捕食シーンをOFFにすることも可能です。(とはいえルカさんは割と快楽のうちに消化されたりするのでそこまで気にしなくてもいいと思われる。リョナ・スカトロはもんむすくえすとシリーズでは出さないらしい。)

ミニカニ娘
▲個人的イチオシキャラクター、ミニカニ娘のエイミちゃん。こんな幼女にすら「あひぃいい」となるまで苛められてしまいます。

おねだりは仲間になるほぼすべてのもんむすに可能です。つまり150以上エロシーンがあることに……
さらにキャラによっては好感度を上げるといくつかプレイを選べるので、エロシーン数はもっとあることになります。
エロという点においても本作のボリューム・遊びごたえは十分でしょう。

エヴァ
▲サキュバスのエヴァに至っては8パターンのエロシーンがおねだりできる。

抜きまくった新要素「バトルファック」

今作からの新要素として「バトルファック」というものがあります。
一般的に言うバトルファックとは、主に男女がお互いをイかせあい、絶頂したほうの負けとされるものですが(ぱらどっくす世界でもかつてはそうだったらしい)、このゲームではあまりにも男性が勝てなさすぎたため現在では「女性が男性を性的に攻め、5分間耐えれば男性の勝ち」というルールになった…という設定です。
さまざまな街などに「バトルファッカー」とよばれる女性たちがいて(なんともんむすではなく人間)、彼女らにバトルファックを挑むことができます。
勝つことが出来れば冒険に役立つアイテムが貰え、さらにそのバトルファッカーを仲間にすることができます。

ナイチンゲール
▲娼婦やナース、狩人に学者、果ては正義のヒーローなど様々なコスチュームの人とえっちなことができる。

このバトルファックがとてもエロく、それはもうたくさん抜きました。
そしてなんとこのエッチシーンではどのタイミングで果てたかでCGも変わるという手の込み様。

テレサストッキング
▲序盤で負けてしまいストッキングにおもらししてしまった図

テレサスカート
▲体力が低く、前半で果ててしまいスカートに射精してしまった図

テレサ胸
▲パイズリまで持った図

このように一人のバトルファッカーでも数種類のプレイを楽しむことができます。
なお現時点では、特定のシーンが見たいときは最初のバトルファッカーから貰える「奉精のオーブ」というアイテムでHPを調整する必要があります。
前章だけでもバトルファッカーは19人いるので、かなり楽しめるでしょう。

かなりアウトなおまけ要素も

本作はネタ要素・おまけ要素も面白いです。
たとえば変態しか居ない街「ポルノフ」で仲間にできるスカトロ大尉。

スカトロ大尉
▲どう見ても○ワトロ・○ジーナなんですが… なお自分が便を漏らす際のセリフは「スカトロ大尉、出る!」

またコレクター要素としてパンツとミルクがあり、もんむすたちからパンツを盗んだりミルクを絞ったりすることができます。めずらしいパンツを手に入れたらポルノフにいる「パンツ先生」に見せ、ともに鑑賞することもできます。なお魔王のパンツを見せると絶頂死します。
他の収集要素として某国民的RPGを彷彿とさせる「ちいさなメダル」もあります。人の家のタンスなどに隠れていて、集めることで強力な装備と交換できます。
そして「獲得メダル」という所謂トロフィーのシステムもあります。
メダル内容も「なぐりあい宇宙」「ストライクフリーダム」などネタ要素も盛りだくさん。

まとめ

前作「もんむす・くえすと!」から、さらに様々な要素が増えて遊びごたえの増した今作「もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG」。
続きの気になるストーリー、奥の深い戦闘システム、そしてなによりNO逆転を軸に一貫したエロシーンの数々と、非常に満足できる作品でした。
セール中でもありますし、ぜひともシリーズ作品をプレイしてみてください。
●おまけ これからプレイする人に教えたいこと
難易度変更・強くてニューゲームはイリアス神殿の二階の扉からいける冥府で行えます。
また冥府では今まで戦ったボスとの再戦もできるのでエッチシーンを見逃してももう一度挑めます。
各地のバトルファッカーと会話だけでもしておくとポケット魔王城からワープできるようになるので移動が楽になります。
あなたの冒険が良いものになることを祈っています。