∀stralbringer-蓋影のアーカリウム- (体験版)

STG,一般向け遊べる,新しい

*体験版はSteamからDLしました

魂のシューターよ、集え……っ!
サークルさんと言えば先日、(あの)シューティングキャラバンを同人ゲームで再び開催してみせた発起人として知られます。
そんな方が『STGは新たなる境地へ!』とまで謳った作品、さてどんな物が出て来る……!

マウス移動のかすり回避で攻撃ゲージを回復し、5つのキーボタンでバリア、ブレード等を使いこなせ……!?

…まず操作を説明すると、「自機移動はマウス」、そして左クリックでビーム的なモノを照射。(この際、ポインタの位置が狙いとなる=照射中は移動不可)
右クリックは近接攻撃というか、周りの敵に斬り付けるブレード。
そしてキーボードのZで敵の一般弾を打ち消すバリアを1秒だけ張れる。
Xで敵のビームと干渉する重力弾を(ただし自分が近くに居ると巻き込まれる)、
Vで超威力のスーパーショットが……。
(それと攻撃によっては単押しと長押しで若干性質変化するものあり)

そして重要なことは、これらの派手な兵器は全て攻撃ゲージを消費して行い、攻撃ゲージは敵の弾のグレイズ(かすり)でのみ回復する……。

5つのボタン使用、しかも右手はマウス、左手にキーボードといういかにもピーキーな操作体系という訳で、いかにも尖ってる物をプレイする準備は出来たでしょうか、ゲーム感覚もまさにそれです。

……というか1-1は大体1分で終わるんですが、この最初も最初のエリアでさえ私は突破するのに、まぁ30回はコンティニューしたでしょうか……。

ステージ1-1さえ突破困難…!? 高速スピードと派手エフェクトの中、とにかく死ぬ&リトライ

ともかく敵が高速かつ超頻度で出現し、凄い勢いで弾をばらまき、エフェクトは画面を覆い尽くす……
一応自機だって弾一発では死にませんし、HPも放っておけば自然回復とかあるんですが、まぁそれも焼け石に水。
ってか高スピード過ぎて、放っておいてくれる時間が無い。
隙は自分で作り出すものだ……

初めは出現してくる敵にビビって避けたら他の敵にぶつかって大ダメージ、なんて初歩的な失態を演じつつ、
「これラス面の難易度だろ(いえ、1-1です……)」
と嘆いたものです。

5秒ごとの攻略地点。伸びていく生存時間

が、鬼のように展開は早くテンポは良いわけで、本当に繰り返し繰り返しプレイしてると少しずつ延命時間が延びていくのが手に取るように分かります。
最初は5秒で即死してたのが次の区間まで進め、10秒に。15秒の区間で一息吐く……

本当に数秒ごとに攻略方法を建てる事になり、
「人型の敵はぐるっと(撃って来る大量の弾を回避しつつ)回り込んで、ブレード一撃が正答ぽい手応えを感じるな」
「ここはバリアで防ぐか、だめだ、ここでバリア使ってたら後が防げない……」
「ここはレーザー打ち消しが妥当に見える……→本当に? むしろ攻撃集中で押し切った方が安定するのでは?」
などなど自己否定と再建、スクラップ&ビルドの連続
実際使用キーも多いんで、「組み立てた戦略が実際に運用できるか(≓指が付いてくるか)」という所まで考えるSTG模様となりました…。

とにかくそうして組み立てた攻略を一つでもミスれば、敵は後に残り、こうなるともう手に負えなくなる、まぁ死確定……
そのタッチたるや0.数秒間隔で狂いの無い操作を自分の立てた攻略にぶちこんで行かないとならず、さながら気分はレースゲーム?
難度高いコーナーが続いてるなかを、確実にタイム縮めなければいけないレーサーの感覚というか……。
ハイスピードのギリギリと、上手く凌いだ時のドーパミンまで似ている事だろう、と(なのでSTGの新境地=レースゲーム……!?)

個人的には数秒ごとの一箇所につき、数パターンの攻略方法が存在するのかなと思いましたが(腕が確かなら、ずっと弾回避に徹するのもありかも知れない…マウス操作なので、基本は回避よりも攻略組み立て前提なのでしょうが)
「それを狂い無く行う(ステージの変わり目まで行い続ける」
この繊細さ、が余りにハードでピーキーな所でした……。

そうして浮かび上がって来るのがゲーム仕様、挑戦してくる枷。

すなわちこうなると、派手攻撃連打で押し切れたらどんなにいいだろう……と思うのですが、それではすぐに攻撃ゲージが枯渇する。
これを回復する時に必要なのは弾のギリ避け……、そう、
「攻略のリズムを地続きに組み立てていく中で、必ず数ヶ所、敵の弾の嵐をギリギリで避けるリスク・スポットを設けないといけない(一方的に破壊しまくってると後で苦労する)」
となって来る訳ですね。
こうなって来ると、初めは比較的簡単、なんとなく殲滅していた大量のザコ敵湧き箇所さえも意味が異なって来る。
あえて倒さず、弾を放たせてのギリ避けでここは攻撃ゲージを満タンにしておくべきスポット……。(あえてのリスク…)
あぁ、また新しい攻略が組み上がったよ…。
攻略の自律性と共にインフレ化も防ぐ、そんな深みをもたらす仕様が見えて来るのでした……。

繰り返しプレイで機体強化もありますが……
シューターの魂は今も健在かっ?(私は挫折しました)

自分は1時間強プレイして1−3超え、ボスに辿り着くまでがやっと。
多分ステージ全体では3分くらいだと思うんですけどね……

実は繰り返しプレイする内にポイントが溜まり、能力強化や新武装購入もあって希望はあるのですが、全体で100回はコンティーしても貰えるのは雀の涙。
そんな所も完全に”見せ付けて”くれてるなあと。

本当に苛烈な難易度ですが、ただその果ての”踏破”には強力な達成感がありそうなのも確か
つまりシューターよ集まれ! とは、既存のSTGで磨いた腕・溜めたノウハウがあるからではない…。
今作は近接ブレードなんて所から斑鳩やレイディアントシルバーガンが浮かびますが、あんな風に「ここはこれを使うといいよ」くらいのテンポで、敵を組み立ててくれない。
だが、シューターならば心折れる事なくリトライを続けるはず。
つまり”心の部分”で——シューターとしての諦めない精神、熱き魂が求められるのだ……。

体験版は1時間ちょっとプレイ。
粘ったら1面ボス倒せるくらいまではいけそう……だったけど、もう死上等の難易度にへこたれてしまう自分がいるのだ…。
歳を取って運動神経が鈍る以前に、シューターとして心が負けた自分がいたのである

・この作品のゲーム実況はここでしてます

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