私が愛したギルドの貴方へ (体験版)

ADV,R18新しい

私が愛したギルドの貴方へ
私が愛したギルドの貴方へ[木工用ノスタルジィ]

ギルド受付としてクエストを改竄、冒険者たちを罠にハメ、その敗北エロ顛末報告を聞き出す……

これは……まるで意趣のごろごろ煮だッ!
コンセプトとしては『冒険者ギルドに就職した貴方。しかしこのギルドは裏で魔王に繋がっており、嘘のクエストを伝え、三人の冒険者をわざと大敗させる。
その後、”報告”にかこつけ、魔物レイプされた経験を聞き出す…』
といった次第。

そしてゲーム全体のトーンとしては、この魅惑的コンセプトを「なるべく簡素に」「さらっと」行っている、というのがまた特殊な所で……

例えば肝心の敗北エロ報告ですが、ここもなかなかにマニアックな形。
まず探索を開始、現地に着くまでから始まり、いかに戦い、いかに(想定と違った敵量に)追い詰められていくかを当人の冒険者自身に語らされる……
そして敗北必須となり、例えば多数のゴブリンにち○ぽを押し付けられた状況、
早々にゴブリンシャーマンの混乱魔法が決まり、「ここで古代魔法を炸裂しようと」と本人は極めて平静に語りながらも、実際やってる事は腰へこへこ、あーあステータス「混乱」も付属しちゃってるよ……、みたいな。
(個人的にここ、今作のシチュの本領発揮だと思った)

いちいちのテキストを読み込み、情感を感じ取れば楽しいものなんですが、絵的にはあくまで報告を受けながら現場写真のCG一枚と共に愉しむという、まぁ奥ゆかしいものなんですね(あとは録音風喘ぎ声ボイスなどもありますが)

(個人的にはエロを盛り込むなら全然余地はあると思って、
例えばそう語りながらも潤んでる女冒険者の口元や、乱れてる衣装の(キス的に噛まれた跡が付いた)胸元アップ、そして精液が逆流してきてる股間のカットイン…とか全然ありだと思うのですが、
それをあえてしない「さらっと感」がある。
(実際それをやるとシコれもする一方で、よりADVエロシーン寄りというか、今作の意趣は薄れる、か?))

この報告エロは言わば——、エロRPGの一要素である”メッセージログエロを膨らませたような”意趣、面白さに留めているのだという。

査定の為に仕方ないんだ! レイプされちゃった報告を更に深く聞き出し……
「愉悦エロ」ですよ

そしてどうもエロ部分はここがメインで、後はフレーバー……ですかね、
本作、冒険者の能力値は「ギルドの査定」によって行われるらしく、レイプされちゃった報告をその口から語らされた後に、査定の為だから! と、更に深く突っ込むタイムがあり。
中出しされた回数はどのくらいか? その時感じていたのか? 「おかしな行為」はされなかったか……。
なるほどなるほど、と聞き取り、手元の査定表に「射精回数」のステータスを+1する……みたいな。

あとはわざと負け確定依頼を振った冒険者は(犯されてるわけですから)なかなか帰ってこないんで、それを待つ間に「休憩時間」を取って街を散策すると、
既にヤラレちゃった女を辱めるような噂が街中に流布しており……などなど。

これらはフレーバー要素ではありましょうが、しかしこのフレーバーの多さ、むしろ本作的には「こここそメインだと感じる人に嗜んで欲しい」みたいな所もあるかも知れません。

味方のフリして貶める嗜好、ログ報告エロ、クエスト作成のお仕事系SLG……言わば意趣のごろごろ煮
奥ゆかしいというか、これが分かるかな? みたいなマニアで深い所はあるかも

とにかく奥深い意趣がごろりと詰め込みまくってあるのをクフフ……と楽しむ所があり。
例えば報告=メッセージログエロってのもそうですが、
あえてエロRPGの流れになぞらえるなら、仲間のフリをしてわざと負けるとかは古い所で[ボクのために戦って負けて犯されて!?]を彷彿とか、
報告書の向こうに被害者当人を見ながら査定……の構図であったりは[帝國の関所番]
「一応まじめにギルドの受付としての仕事もこなさなきゃいけない」仕事系としては[交易街の黒い衛兵~地下監獄と女囚達~]か、とか何とかね。

……ただ体験版一時間、振り返ればそんな風にまとめられるのですが、正直プレイ中の感触は「意味を咀嚼するのにやっと」という感じは。
まず単純に関係が複雑なんですね……、
舞い込んで来る仕事には「魔王からの(負けさせる用の)メインクエスト」があり、これは冒険者に斡旋してやる用。
かと思えば、冒険者(+街人)から「話を詳細に聞き取り、クエストを作る業務」なんてのもあったりする。
これを冒険者に振る……、つまり「サブクエスト作成」に「サブクエスト依頼」なんてある関係性。

で正味、エロを見る為にはどうもメインクエストだけで充分みたいで。
……じゃあこのサブクエストは何の為に? という所でまず、「なんのため」かまず分からない。
しかもメインと違ってサブクエストは普通にクリアさせる用なんで、達成後に能力査定とかあるんだけど、えっ、これから負けさせる予定の冒険者を強くしてどうするんだよ……みたいな。

なぜそれをやるのか理由が分からない上、それぞれのパートに特別な操作があるので、「えっ……今何をやってるんだ?」と困惑する事もしばしば。

感情移入のため「なるべく主人公を喋らないように」してるのは分かりますが、今作のような複雑な関係性だと、ここはもう少し押してくれた方が、分かりやすさはかなり違っただろうな、とも……。

あとUI的にも、割と(簡素さを目指すあまり)普遍的でない所があって、ちょっと選びにくいかな……って所も。
(正直、今作のコンセプトならマウスクリックで直接遊びたかった……)
例えば魔王からの依頼(メインクエスト)なら、ばさばさとコウモリが羊皮紙を運んで来る演出、もう紙の色からして違う…
くらいの分かり易さと演出があった方が良いとは思うのだけど、そういう事を簡素さの元にやらない奥ゆかしさがあるので……。

それで体験版1時間でやっと納得できたのは、結局、サブクエストは基本やらなくてもOK、ただ毎日少し出費があるので、所持金が足りなくなりそうなら……でしょうか(でもメインクエストをこなせば魔王様からの破格の収入が振り込まれるんで、基本やる必要は無いんだよな…)
そうでなく、まず通常の業務のフローを見せた後に、後のエロ査定でこんなこんしちゃってまつw という引きの為にあるのかなと。
あるいは負け依頼を請けさせられ続け、淫乱値が上がった冒険者がサブのエロ系依頼を請けるようになるのを楽しむ?(エロCGとかは無さそうですが…)
フレーバーの凝り方が半端ないのだな……と解釈しました。

”こういうの、グッと来るよね”という意匠と共感。それが美しく、マニアックでフェチ的で、感心もして、故にちょっと分かりにくいというか。
新しい物に伴う、なんとも独特さがめくりめく感じです。

体験版は3シーンのエロ、プレイ1時間くらいしました…

・この作品のゲーム実況はここでしてます

サークルさん過去作:
[Dilemma~リリスの胃袋~]
もいつ脱出するかでエロシーンが変わる、という意匠が光るエロADVでしたな……

[百年後のフォトグラフ]

[Mazurka~リンネの花時計~]

関連:
この辺の捻ったADVとかどうでしょう:
[退魔師少女in聖処女学園(仮)]

[悪魂入りのカティ]

[Island Parasite]

[侵蝕のヒプノシス【PC・スマホ版】]

[コクハクゲエム]

[LASTQUEEN]

こういう事なのか?:
[僕は戦う。彼女のハメ撮りを買うために]