胎動の檻・聖母体にされた少女達 (体験版)

RPG,R18興味深い

血液ソースのプディングのようなRPG

ソウルライクRPGまとめというDLチャンネルの記事を数年前に作ってるんだけど、もうこれが全然増えてかないのよね。だって皆、もうソウルライクなRPGを作らないから。(そもそも”ソウルライク”って何をもって定義するねんって話だし、しかもそれが原作のゲーム性と違うRPGで。
おまけに最新作はエルデンリングみたいな、~ソウルでは無くなってるし……)

…今作はそんな風に、いかにも非常なドロドロした物を、まるで血液ソースのプティングのように固めたRPGの気配。
これは!……っと体験版を触ってみました。

謎の研究所で目覚めた少女が脱出しようと試みる物語。
周りにあるのは……触手母体と化した被検体、白濁と、失敗作の血まみれと……

(こちらが勝手に期待しただけで、すぐに全然ソウルライクでは無いと分かったので、自然にフェードアウトしまして……)
血なまぐさい研究所? で目覚めた、傷だらけの少女。
周りは臓物か血の染みか、あるいは同じ境遇だっただろう少女の無惨な死体だらけ……。
少女は体を引きずり、とりあえず見知らぬ洞穴の様なここから出ようと目指す……。

そしてその道中、「資料」という体裁で、かつてここで行われていた実験を読み(エロシーン)、
また現在進行系でその実験に晒されている少女達の姿を拝み(エロシーン)
途中、まだ生存しているが半分狂ってたり、異形と化してる女の子たちと交流し、ともかくあちこちで襲い掛かって来る成れの果てのようなバケモノを倒しながら進むのだ……というツクール製の見下ろしACTとなります。

これだけ聞けば、まさに表紙から欲しかった物が、たっぷりとやって来た!(じっさい立ち絵等も含めて、そういうダーク・リョナ風味イラストの出現頻度はかなり高いと言える)
と大喜びすべきものですし、まぁ”気にならない”人も居るのでしょうが……、
私は体験版プレイした感じ、ちょっとメリハリが無いというか、ぶっちゃけ「どのエロもそんなに違いが無い」ように思えてしまった、かな。

具体的には、酸鼻を極める絵柄もあって? どれも「事後」報告的に感じてしまった。

「酷い事になってる女の子を発見していく」エロ(リョナ、ダーク、妊娠……)
ただメリハリがもうちょい欲しい気も?

もちろんゲーム中の描写が全部そうなんて事は無く、作者さんの方でも頑張っておられ、
例えば典型的な事後報告である「資料」での記述の他に、
死体を発見したかと思ったらその少女のカラダの中で触手がまだ動いている、あるいは触手を妊娠した少女が今まさに産まんとしている!
というまさしく「動」を司るシチュもある。

あと敵を切り捌きながら進んでたら、アヘン中毒のようにラリってる子を見付ける、あるいはエイリアン2よろしく壁に埋め込まれた子を見付ける……なんて、いわゆる背景モブ的なエロとしては「かなり良い」となる所ですし、
そうしてHP0になると、まさしく”今まで見て来たモノ”に主人公がなるんだ……という形の敗北エロは興奮モノ。(ただ凄い事になる反面、ちょっと描写が短いかな…)

あと拠点の会話可能な子たちね。
孕んでたり、下半身が触手になってたり、良いよね…… うん、ここは無条件に好きです……

…等々あるんですが、ともあれ、散々酷い事になった少女たちを見て来た筈が、体験版最後を迎える頃には「ううーん…なんだか……どれも同じような感じだったような…」という印象が残ったんですね(自分の撮ったスクショを見返しても、そんな事無いハズなんですが……。プレイ感触としては)

そうした印象が最後に残る。
で、これを指摘する事は簡単でも、なぜ・どうするか、はかなり難しいんですが……。

…2,3思い付くとすれば、実験とか研究メモという割に、出て来るモチーフはぜんぶ「少女+触手」であって、研究としては「それ専用の怪しい機械」なんかも出して、もう一つ別のレイヤも見たかったかな、と……。
つまり道具(機械)が登場するという事は、「こうなった」という事後観察というよりも「今、これを目的にこうしている」という、まさに過程を物語れるものだと思うので…。
ある種の統一性(あるいは作者さんの癖)も分かりますが、どうも研究メモとしては「同じとこ」をなぞってる気がしてしまうんですね(同じ性癖づくし! という意味ではゴチソウかも知れませんが、これをゲーム形式に持って来ると、メリハリ付ける努力が生じるかなと……)

あと過程という意味では、バラバラに散逸したメモを集めていくのであって、第一段階はこうで、第二段階こうなりました、と順を追えないのもまぁあるかな(一応、資料の中には○日後……という二枚構成のもあるけど)
それで言うと、いかにも分かり易くて露悪的ではありますが、せっかくの研究メモ・資料ですから、酷い事になってる少女の絵だけでなく、『生前の元気な頃の写真』とか添付されてれば、これはもう落差でご飯二・三杯いけるのでは、とか…。

むしろ本作で震えが来るのは、饒舌に記そうとする研究メモとは裏腹に、存外”想像力が必要”な所かも知れない、と。

つまり(見落としてたら申し訳ないんですが)主人公、そしてまだ会話できる少女たち含め、基本傷だらけなんですが、みんなに共通してるのは「片眼を失ってる・欠損している」ってコトなんですね。
私はプレイしながらこの事実を発見、「目って(眼球を除いたら)脳に近いから、そこから触手を植え込んだのかしら……」ってコトを考えたのですが、こういう想像力を刺激する”煽り”から、まさにそれを補完する研究メモとかあったらば、これはかなりエグくて良いモノを得られただろうなあ……と。
(ただそういった事をさりげなく示すには通常、”会話によってプレイヤーに気付かせる”が一番用いられやすく、しかして本作はマトモな状態ではないキャラ達が大半なので難しい……)

ゲームシステムはツクールの見下ろしACT(ズバッ!)
この雰囲気でこれはちょっと場違い……かなあ

……と細かく述べましたが、ただまぁやっぱ一番の争点はゲームシステムになるかなと。
繰り返しになりますが、本作はツクールの見下ろしACTなんですね。
初作だし恐らく技術的な問題もあって、インベントリとかを備えたARPGプラグイン素材を使ってる。(多分)

でこれのアクション感というのはずばり、「攻撃ボタンを押すと大きめの剣アイコンが出て、壁とかも半分突き抜けて敵をばさっと切り飛ばす」「インベントリにセットしたアイテムを発射する」とかであって……。
……で結果的に、唸りながら死体の山から出て来た怖い(はず)の成れの果てみたいのを、まぁ固めに設定されてますから、ズバ、ズバッ(SE)と何度も切りつけちゃあいるという……。なんだったら安全のため、壁を利用して斜向かいに切ってちょっとハメたりしているという……

難しい事だと思いますが、やっぱ本作は基本「(本人も損傷しているわけで)ひ弱な主人公が、それでも回数制限のあるアイテムなんかを使って、なんとか潜り抜けながら進む」が欲しいゲームデザインじゃないかと思うのですよ……。

そこで言うと主人公が、酷い事になっている被検体の少女を見付けた時は観察がてらコメントするのに、「(きっと酷い痛みや違和感を覚えてたりするだろう)自分」への言及や、あるいは目的の確認を全然口にしない事が、どうにも気になってしまって。(体験版なので、もしかしたらこの先に大どんでん返しがあるかもですが)
まぁここもゲーム的な文法の定番になっちゃうのですが、薄汚れた鏡や水面で自分の姿を見てしまい、自分のカラダはどうなっていくのか恐怖する、そこでまずプレイ感と主人公とのリンクを取るべきではなかったか、と思います。
ズバッ! ズバッ!(無制限の剣振り)ではなくて…。

既に述べた通り、かなり気に入ったモチーフのエロもあったのですが、余りにそれが傍観的、さらっと流れて行く感じがあり。(見下ろしACTでインパクトを残すなら、「ヤバい実験をされた少女がボスとして立ち塞がる」といった手がありますが……まぁちょっとジャンルが変わる)

ではどういうゲームシステムなら良いのよ……とか、まぁ色々考える

恐らくこういった物はずばり「移動量」が鍵になると思って、本作は惨劇に見舞われた少女たちのえぐい光景をじっくり見せるゲーム……だと思います。
推測ですが作者さんはこのゲームがダレる事には少し意識的で、その為、主人公の何かヤバそうなゲージが時間経過で溜まっていき、それがMAXになると定期的に大ダメージを受ける仕様を切ってますね。
ただこれにしろ、「これを治すには鎮静剤が必要」「鎮静剤は先に行くと、アイテムとして手に入る」な訳で、とどのつまりそこから導き出されるゲーム進行は『速く敵を切って進み、アイテムを手に入れよう』であって、これが本作の雰囲気にあったゲームシステムなのかなと言うと…。
あぁ、ますますせっかくのモチーフが素早く消化されていってしまう……

(自身の欠損など、なんらかの障害があって)移動量は少ない。少ないが故に、実験された少女たち一体一体へと向き合う時間が長くなる。
反面、ダレない為にはどうするか……という風に考える必要があったのではないかな、と勘案します。

ただ作者さんはツクール初作だと思うので、この条件下でやれる事は限られていて、
私、本作の密かに輝いてるテーマは「観察」や「研究結果」といった所だと思って、だって冒頭から公的組織の調査が入って残したメモから始まりますし、そして途中の拠点でも、そのメモを残した一団であろう? 少女がパニくってますし、また化物になりつつある少女も、「資料」と引き換えに武具購入とかさせてくれますし。
こんなに大変な事になってるのに、何か”正体”を知りたがる。
主人公の目的もあんまり語られないんですが、少女が自分の異形化に怯えながら、それでも資料集めに奔走する……ここがサブではなくメインに据えられてたら、きっと移動量が少なくとも、エグさと物語を味わえたのではないかな、と思います。

…もう一つとしては、(最初の話題の伏線回収ですが)ソウルライクRPGですよ……。
移動量が少なければ良いのだから、いっそ戦闘は見下ろしACTではなく、ツクールのフロントビューにして、相当手こずる難易度にして。アイテムで戦闘自体を回避する、あるいはどこから調査するも自由……とかしたら、それも面白かったんじゃないかな、と。毛色が変わっちゃうかな……

理想を押し付け過ぎか、と思いつつ、作者さんのスタイルをよりゲームとして表現できるべく、これからも期待したくなるのでした。

体験版はプレイ40分。
なぜかタイミング良く作者さんのyoutubeを見てしまったので、テンションがちょい変わってしまった(なんかyoutubeは俺のPCを監視してないか、なぜそんなドンピタで……。普段はクソつまんない関連しか出さない癖に…)

違いが分からないのは触手の「全体」が見えないせいもあるのかなぁ……等々、スクショをまとめながら思う

この作品のゲーム実況はここでしてます:

サークルさん過去作:
[人類は異星人様の繁殖ペットになりました]

[少女たちは 侵され 穢され 堕とされる]

[聖兵少女は粘液の底に吞まれる]

[聖職者アリサは触手の影に沈む]

関連:

が一番先に浮かんだが、まぁ販売停止しているのである

3Dだったらちょっと
[ブラック遊楽園II: 黙示録]
ではないのか、と思ったりする

これが好きな人は、ビジュアル的に
[シニシスタ2 SiNiSistar2]
とか好きそー

救いの無さは、こういう感じか(触手は出てこんが……):
[あの子、壊れてからずっと臭い]

[とあるスラムにて…]

[この世は悪意でできている]

[BAD・END・SL*VES]

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