ぱちのす (製品版)

RPG,R18製品版の感想

製品版プレイ1 プレイ2時間

ツクール2000製+自作のメニューや戦闘…と、相当な気合が窺える作品。
実際に造りはすごく丁寧であり、数歩歩くとダッシュモーションに変ったり、動きも小気味良い。

ありし日のスクウェアへのリスペクトがそこかしこに。プレイしてて、やたら"滑らかで面白い"感じを覚える。

ちょっとRTPインストールしてでも遊ぶ価値はあるかと思います。
(*旧時代のツールと馬鹿にする事なかれ、例えば[不思議の国のヘレン]もそうだし、同人エロRPGなら、これを機に[ペッタンコ公園]もプレイできますな…)
よくあるツクVXのスクリプト素材・ウディタの共通コモンが当たり前になってると、"ここまで出来るんだ!"みたいな目の見張り方をすると思う。

女王蜂となった主人公。自由行動でダンジョンに挑んだり、巣を強化したり、子バチを産んだり…

蜂球も通じず…(『サバイビー』を思い出す)作品中では擬人化? もされて「ミツパチ」「スズメパチ」という扱い

主人公は平凡なミツバチでしたが、ある日襲来したススメバチにより、巣は壊滅状態に。
生き残った主人公は女王蜂へと覚醒、各地に点在する雄バチと交尾して子供を増やし、リベンジを目指す…というストーリー。

仲間(子バチ)や施設が充実すれば、一定時間ごとの収入も増えるぞ

OPとチュートリアル代わりのダンジョンが終われば、あとは自由行動。
いきなりラスボスのススメバチに挑む事もできる(もちろん歯が立たないが)
早く強くなるべく、難しいダンジョンにトライするも良し、仮住まいの巣を大きくしたり、子作りに励むも良し…。

横戦闘ほか。往年のゲームエッセンスバリバリ

戦闘はほぼ1VS1の横戦闘(仲間の支援あり)。

“LVアップではなく、戦闘終了後に各能力がアップ"、
“油断してると、たまにこちらのボーナス攻撃(技を閃く)や敵の攻撃回避で、コマンド入力が発生"
など凝った造りに、それを活かしたシステム。
基本的には通常攻撃と魔法、アイテムというオーソドックスですが、
“魔法は使用後に待機ターンが必要なので、連続で使えない"
“スロットにセットした魔法の組み合わせ次第で、パッシブスキルが付与される"
といった駆け引きもあるのでした。

ダンジョンの広さも良い…無駄に歩く事が無い。

自由行動しつつ…ダンジョンに隠し通路があったり、ちょい難しめのクエストを受けたり、そうして戦いまくってる内に、部下のミツバチたちがお金や蜂蜜(アイテム交換用)を集めてきて、巣の増築を考えたり…と、SFC時代、往年のゲームエッセンスバリバリ。

立ち絵も豊富に描かれてると思う。

戦闘ばかりにならない用に、ボス側のススメバチのストーリーや、仲間のミツバチが居なくなって、できれば探して欲しい…みたいなハプニングも途中で舞い込むのでした。
(自由行動の中で、当座の目標にもなる)

気になること

という訳で、言うまでもなく基本的には面白いし、もうのめり込み出した、みたいな所も正直ある。
ただ基本的にゆるめの難易度で、自分が頑張らなくても部下たちが桁違いのお金を稼いでくれる…って事もあって、ちょっと遊ぶモチベーションを薄めてる気もした。

武具の空欄はID順に埋まるとか(ツク2000でソートは気が遠くなる作業…)自作メニューでアイコン動かすと少し突っ掛かりがあるかな、という気もするけど…仕方ない。許容範囲。

確かにたくさんお金が入り、戦闘でステータスは上がるけど、"自分の腕試し"をする機会が実はそんなに無い…
自分の意志で各能力を鍛え、これこれこうしたから強い敵を抑えられたぞ、という達成感は乏しいかなと…
自由行動だと、案外そこの所のウェイトが大事だったりもするし。
すごく小気味良くて、"だいぶ遊んだぞ"と思ったらまだ2時間だったみたいな、遊び易さとコスパの良さ(短時間で面白いという意味で)はかなり好きなのだけど、同時にそれは、達成感を薄めがち…っていう事と背中合わせだったりもする…(難しいね…)

エッチシーンは?

Hシーンは全部で16の様子(2時間プレイで、もう10以上見えましたが…)

主人公はボクっ子なのですね 回を重ねるごとにクール系メイドさんの責め方がSっぽくなります

女王蜂となった事で、いつでも子供を孕める状態=発情中の主人公が、メイドさんに話しかけて性欲処理してもらう、って差分が一番多いです。

 

あとはたまに敵側の色っぽいスズメバチだったり、パンダ(!)との異種姦(?)だったり…
意外にも、子を作るための雄バチとの交尾は共通1パターンかな。
また、直接的な出産シーンとかは無いみたいです。

製品版プレイ2 プレイ5時間でクリア

スタートからかなりどこでも行けるけど、世界全体はちょっとミニスケールめ。
とても遊び易くはあるので、フワッと遊べて、往年の名作RPG気分をそれっぽく味わえて面白い、って感じかな…。
(それだけにツク2000の動作環境がハードルを上げてしまうのが惜しい…)

マルチED? ちょい捻ってあって、でもやっぱ単純で熱いストーリー

悪い人間の魔の手がー! ここから怒涛の展開(しかしいきなり急展開な訳で、ちょっと伏線が欲しかった気もする)

あとは、蜂の生態を利用しつつ、微妙にゆるくて(“パチ"だし)、ちょい捻ってあって、人間臭くて、でもやっぱ単純で熱いストーリー…
全てのダンジョンを制覇しようとしたら、なんとススメバチを倒さなくてもいけた(マルチEDぽい? 日数経過が鍵かな…)

敵の残HPを祈るように確認したり。アイテム・スキル使用後の冷却ターンの重さを実感、「防御」も重要な戦略になる…戦闘形式自体、なかなか良い物だと思います。

クリア間際には能力カンストするくらい、スイスイ探索が捗る本作ですが、寄り道にあたる凶暴化したスズメバチとか、真ボスとかはめちゃくちゃ強い…
(能力はもうMAXなので、純粋に装備・スキルの組み合わせで何とかしなきゃいけないぽい…あと運?)
その中間くらいの手応えのボスが欲しかった…
探索型といえば、初め歯が立たず、リベンジ目指して強くなることに励む…な中ボスがいると嬉しいんですが、そういうのは一体くらいだったので(水底のボス)
エロとしてはそこかしこにあるエロシーンを見る…という平凡な形だけに、達成感がもう少し欲しかったかな…(難しい塩梅ですが)
最後にだけ登場するドットサポートキャラがめっちゃ動いたりの一方で、さらっと流しちゃう所もあるので、個人的にはもうちょっと"クドくても"良いんじゃないか…、という気がしました。

 

次作・次々作とかで化けそう…と楽しみです。
(ツクールVXより2000が作り易いと感じるなら、ウディタの方が多分合ってると思う…解像度も上だし。まぁ、あれはあれで複雑なんですが…)