まぞトラ～魔族娘のトラップ恥辱巡り～ (体験版)

2023年12月30日テーブルゲーム,R18遊べる

すごろく×RPG！
周回地点の村育成、自身の強化、相手魔族3人を罠で足止め……これが非常に頷ける遊び心地

まるでエロRPG版GTA…犯罪上等な自由度が面白かった[裏の何でも屋]、始まるや世界のどこでも行け、捕まえた奴隷を売買……というやり込み・面白さで1万DL超の[剣と首輪の奴隷商]といった作品を出してるサークルさん。
ただ三作目の[天使が来りて罰を為す]はメスガキを罠に嵌める作品……で、これまでのサークルさんに期待するカラーと違うってのはあったのかなと。
そして最新作の今作は「すごろく」＋「罠に嵌める」。
私自身も三作目の路線かなんて甘く見てましたが、過去作の集大成のような、作り込みが凄い作品だと思います。

まず集大成という所に触れると、村にタカリに来る魔族娘3人、それらを倒すため呼ばれた冒険者たる主人公ですが、到底腕では敵わないんで罠を張って少しずつ弱体化させていこう……という流れ。
魔物娘たちのメスガキぽさを漂わす容姿は[天使が来りて罰を為す]以来ですし、お供にサポート妖精とかいるのは２作目[剣と首輪の奴隷商]ぽい？
その上で線の細さにより描き込みが上がっており、絵的な面で言えば「あぁこういう事をしたかったのか」と何かピンと来る感じにもなっていた、というか。

そしてもちろんゲーム部分は一枚、二枚上な物がある。
本編はスゴロクとなってますが……まぁ一口にすごろくRPGと言っても、R18同人としての歴史がありまして、[すごろくセックス～運命はサイコロが握る、チ○コは私が握る～]から[水の精霊とHな契約～すごろくRPG～]とかまでありますが、その中であった不満、「一人旅じゃ幾らイベント用意してあっても面白くない」といった辺りにしっかり取り組んでて、
然りながら[淫魔化すごろく2]よろしく、魔族娘3人＋主人公が抜きつ抜かれつつしながら周回するスゴロクになってます。

更にスゴロク＝テーブルゲームとしても秀逸というポイントが幾つもあり。
まず総勢4人が参加する訳ですが、プレイヤーは圧倒的に弱い立場で、他の魔族娘からは逃げる立場。
「自分が追い抜く場合は（抜き足差し足で進むので）よいが、敵に追い付かれたら即戦闘、初期状態ではワンパンでやられる」といったゲーム性。
代わりに主人公はマップで「素材採取」し、桃鉄のお助けカードよろしく、数々のアイテムや罠制作をしていく事になる……。

と、非対称性な戦略性をRPGのLv上げよろしく当て嵌め、やり甲斐としてる訳ですね。
主人公の素材採取・罠作成は行えば行うほどスキルLvアップ。
Hカット入る罠もどんどん新しく作れるように……。
逆に罠に嵌まった魔族娘はじょじょに弱体化していく、と積み上げていけます。
（余談ですが、罠の中には『膨乳』『母乳を噴かせる』なんて物があり、周回するまでその状態は継続するので、どんどんボロボロになっていく辺りも、3作目[天使が来りて罰を為す]の嗜好を彷彿とさせる？　こう昇華したかと……）

じゃあ主人公は立場逆転するまでずっと逃げてばかりかと言うとそうではなく。
マスによっては「モンスターマス」、魔族より低級な娘との戦闘を用意してるのも緩急だ、と。
そしてここでもちょっとした戦闘中エロ技を覚えたり、勝利後のレイプ、しかも勝つ度に段階発展エロ（何回も周回するスゴロクですからね）……と、Ｈシーン箇所に糸目を付けてないのも上手く作用してます。
（悔しいのはメインヒロインの勝利エロもあると思いますが、体験版プレイ1時間30分ではそこに届かず……）

すごろくに抱きそうな不服ー「まぁバラエティ的で楽しいけど、底が浅い」を、やり甲斐と共にに緩急を入れる事で解決してるのも上手いな、と。
緩急で言えば、まぁモノポリーとか大体のテーブルゲームで一区切りとなる「周回時（＝村到着）」の扱いも特別。
妙味となっています。
ここも非対称性で、「魔族は周回するごとに村をブッ壊しに掛かる→耐久値ダウン」、逆に自分は「村での補給を図る」となっています。

村の中はスゴロク状から打って変わり、通常のRPG形式で歩き回れる（村耐久度が下がると、村がボロボロになっていく細かさ！）
村耐久度が0になるとゲムオバなので、まずは優先して修復＝ただし木材（素材）とお金をすごろくで手に入れてなければダメだ……なんてやりつつ、
ちまちまと「神殿」の修復を図ればバフ効果が、お金が余ったら自宅のインテリアを新しく整えたりするとこちらもちょい能力UP。
街人から欲しい素材や罠を聞き出すと（クエスト）、結構お金の実入りも良いぞ……と探していく。

すごろくで行った事（素材採取、罠作成）を周回で評価する形式でもあり、次はこれを集めて村を強化しようみたいな目標に。
更にそれをRPG部分として行う事で、上手いメリハリになってる。
このやり込みとすごろくのシームレスな合致……
正直やればやる程、周回時に村訪問がどんどん楽しくなっていく気持ちがありました（任意の会話で変化を感じられる、RPG形式のメリットでしょう）

他のR18すごろくRPGがまだ何か、ダイスでイベント起こすぞという辺りで四苦八苦してるなか、きちんと”すごろくとRPGを合致させた独自の雰囲気・ゲーム性を出す”を達成した作品かなと。
体験版範囲は1時間30分で終わりましたが、のめり込むに連れ、右肩上がりに面白くなっていった感じはあり。
本作、さすがサークルさんの4作目というか、UI一つ、演出一つとっても素人っぽくない水準が窺え、その面でのクオリティも高いですしね……
なにか略歴的にこのゲームのイメージ、面白さが正しく伝わってないのではと思いますが、説明等の誘導もちゃんと配慮された、良いゲームだと思います。

体験版はプレイ１時間３０分（経過ターン数で終わりかな？）
製品版では捕まえたモンスターに売春させてのエロとかもあるらしい？
Ｈは割と女の子をイジメる感じのトーンかまぁ過去作からそうですし）
年末で作品が重なると、埋もれる物も増えるねえ……

往年の『すごろくクエスト』を想起したが、何しろやった事ねぇので分からないのだ

・この作品のゲーム実況はここでしてます

サークルさん過去作

 [裏の何でも屋]