縦方向が充実した3Dアクション、フランスのデートカードゲーム、お珍宝クリッカー 今週のまとめvol.622

今週の作品まとめ

今週のまとめ

今週書いた感想記事を直近から振り返っていく。

今週は力(りき)入った感想を3つくらい書いたな……、もう文量で分かるもんね。
10/11(土)は、その内の一つ。

サークルさんにとってはツールをUnityに変えられ、9年ぶりの新作! という作品ですから、そりゃこちら(書く方)も自ずと力が入る。
ただよく読むと、意外に書いてるのは体験ベースのことばかりである。
ここが楽しいとか、ここがこう遊べるからねぇとか、ここスキとか、基本的にそんな運び。

いやまぁ別にいち感想としてはそれでもおかしくないんですが、なんでしょうね、この「負けた」感……。

というのも、とあるTwitterのインフルエンサーの方がこのゲームに触れていて、まぁツイートなんで短くこの属性を示すのが上手いわけですが、そこで用意された言葉ってのが”「縦」の立体感を意識”なんだよね。
いつもは書く前になるべく他の人の感想を見ないよう務めてるんですが、まぁツィッターだからね、そのへん容赦なしに飛び込んで来て……。

でまぁ書くんだけどさ、私もこの作品の感想を。
まぁ色々面白さを書き連ねようとするんだけども、ともすれば「縦の立体感」だなぁで落ち着いちゃうというか、そこからの話を発展させるのが難しくてな……。

で考えてみるに、自分は3Dゲームの造詣が足りないのではないかと。
自分のゲーム史を振り返ってみると、家庭用ハードはドリームキャストが最後くらい、PS2も触った事はあるが、遊んだのは数本くらい…N64でも結局マリオ64とか買わなかったしな……。
それからはもう、PCのフリゲのツクール200X(2D)とかになるんだよね。
でそこから15年、今、PCでもこうして当たり前に3Dゲームが論じられるようになったんだよ……って次第なわけで。
ぽっかり15年、けっこう重要な3Dゲームの歴史が空いちゃってる。

体系的な知識が不足している自分、というのをもっと意識すべきかと思った。
だからせめて出来るのは今回の「体験」ベースみたいな記述のみだし(記事ではUnityに初めて触った時のことを触れてるけど、これ自体もどこまでも体験の切り口しか持たない証拠か)それ以上、気の利いた事を書こうとすると筆が止まる。

なんでまぁ、この辺り補強しておこうと、昔に買って700Pもあるし、言うて3Dゲーム作る予定も無いしな……と放置してた3Dゲームを面白くする技術を読んでおこうかな、と思ったのでした。
目次だけでもこの15年くらいの失われたミッシングリンク、3D造詣がわっと襲って来る感じがした。
しかもこの場合はエロゲという中継地点を経て、古典的な名作を知る、という事になる。

・縦方向にこだわったデザイン
なんて項目はまさに今回に該当するし(例として挙げてるタイトルは[ダークソウル])
・ハイスピードロボットバトルを実現するレベルデザインの技術
って項目には、私など[駆動妖精アイディールレイズ]の事か!? と思うくらいなのだが、当然だが書籍で挙げられてるのは[ANUBIS ZONE OF THE ENDERS]らしい。(このゲーム、初めて知った……)
・「ホラー」と「アクション」を両立したレベルデザイン技術
は、[ブラック遊楽園II: 黙示録]とかをプレイする前に知っておけば、もっと知ったかぶれた気がするな……。

作るばかりじゃなく、読み解くのにも研鑽が必要なんだ……! って話でした。

10/10(金)は、ゲーム実況してて楽しい作品。その上、脅威のめっけもの感もある。
まぁ現在のDL数は発売2週間弱で150DLもいってないんだけど……

まぁその理由も分かって、

「女の子」というより「女性」と呼ぶのが相応しい

すなわち、成熟した一個の歳上の女性、というグラフィックがまず目に刺さるからである。
平たく言えば……、デートをカードゲームにしたというコンセプトなのに、あんまりヒロインが可愛く無い!(直球)
少なくとも日本の恋愛ゲーム的ではなくて。
それもそのはず、これはかのおフランス産のゲームなのだった!

という線で繰り広げられる、意外なほどに奥深いカードゲームの戦略性に(デートをカードゲームで表現すること自体は日本でもあるけど、何というか、そのトホホ感とはかなり違う)
たまに入る実写風景により煽られる異国情緒感、そしてマダムでありモナムールという事なのか? 所詮おまえはマンモーニなんだよ!!(それはイタリア語)的な、

常に「上から性を与えてあげる立場」

少しでも下心を見せれば呆れ、すぐに席を立ってしまいます。

これなんだなぁ……。

……なんて言うと、まぁ異国のものを奇ゲー感覚であげつらってる様に思われそうで心外。
デート部分のパターンの作り込みには驚かされますよ……(実はスクショが撮れてなくて初めから二度プレイしたのですが、都度「こんな反応あるのかよ」と驚かされた)

あと本文中に述べた

ボードゲームの文脈に基づいた奥深さ

もやや絡むかな、カードゲームのゲーム性による「体験のなぞり方」が上手いですね……。
一般のデートの押し引きしかり、そしてSEX前の欲情を一気に高めろ! みたいな場面しかり、そして体験版最後に迎える驚きの展開しかり……。
カードゲームで試行錯誤してる様子がまるで恋愛の丁々発止のようだ、ってのもそうなんですが、全編を通し「女性にジャッジされている」というか、「躾けられてる」感じというかね……。
それが気のせいではなかったと判明する頃には、フェドムやSMの入り口に踏み込んでいる……と。

無糖のクッキーのように味わい深く、そして段々と、あれ……? エロくないですかこれ?? となっていく。

ボードレールかと思ったら、マルキドサドやったんや!!

どちらも本当ですからね、これ。
ちなみに初めの、おフランスや! という弄りから、記事中出してる作家名が全てかの国の作家である、というのにちょっと感心してください。少し頑張った。
ボードレールは読んだ事ないし、この場合適切かも分からんが……(どっちかと言うと、初めに挙げる例としてはもうちょっと牧歌的な作家の方が良かったのでは?)

(調べたらSteamで先に発売されてたので)間違いなくエロゲという文化が世界を占めつつあるのではないかと。なので、俺たちやったぜ感がある。
いやポルノなゲームくらい、DL同人エロゲの前からあったとは思うけど(FLASHの時代は海外のしょうもないマリオパロのエロゲーとかやったなあ)
でもまぁ現にSteamがR18取り扱うようになったのは、DLsiteのずっとずっと後やし。
経済化という点ではずっと先進的だったというか、世界のエロゲは日本が主流だったのではないかと、これを今のアニメみたいに誇らしげに語るには、うーん……あと15年くらい時間が必要かねえ……(そのとき55歳だわ、俺)

10/9(木)は、毎週恒例のci-enで見掛けた面白い話題まとめ。

エロ問わずゲーム全体に重要なUnityの脆弱性から、この業界的には一大事のオタク御用達の銀行、あと個人的にツボったゲーム実況(女性作者さんがロリゲーのレイプシーンにドン引きする。慣れないとエロゲのHシーンの最中って何喋っていいか分からないよね)まで、かなり面白い話題が色々。
でもさりげに書いた"AI作品を出すかは、覚悟の問題"というのは、自分で言っておきながら、本当にそうだよな、と何度も自分で噛み締めている。

ここで俺は一歩踏み越えねばならぬ。
実を言うと、AI絵を使ったFPSのエロゲもあとテキストを10kbくらい直したら完成という所で、止まっている。10kbなんて、この今週のまとめぐらいの文量ですよ。
それを「まぁどうせ売れないから、AIのCG集3つを同梱して合わせ売り、しかも90%大幅割引とかして、例に見ないお得攻勢でDL数伸ばしたい」等々クレバーぶって戦略を練っていたのだが、これ要は、”だからあとCG集が3つ完成するまで発売できないわ、残念!”的な先延ばしではなかったかと。無意識に……。

ほんでCG集がいつ完成するかと言えば、ここに来て「ゲームブックみたいな形式のもありではないか」とか言い出してるし。

いいから、もうなんでもいいから、出せよ。
である。

”AI作品を出してヘンに思われないか?”が、なぜか常に自分に付きまとっているのだが、そんな中、私の尊敬するゲーム作家さんでもあるアリコレさんが事もなげに出されていて[人類弾圧アンダーメモリーストリーム]、脱帽せざるを得なかった。
他に選択肢もあるなかでこれは凄い……。出すのだ。動いていくのだ。

いや逆だな、動かないものほど、つまんない自家撞着に陥っていくのだ……。

男40、これから先はプライド的なものを捨て去る事で成長的なものを手にできる、と言えるかも知れませんぞ。
くだらない、なら逆にそれが面白くてエエやん、の姿勢でぱっか~開いてやっていくのだ。そーゆー時の自分にマゾヒズム的な快感を覚えて、常に乳首を甘いじりしている大人になるのだ!(破滅やがな)

10/8(水)は短くて、シコれる。(ビスコみたいなものだ)
その気配がビンビンに感じられる、これも良いゲームだと思うのよね。

という訳で、まぁ何を隠そう、武田弘光先生なむっちりとした絵・下品嗜好で、遊戯王GXの天上院明日香が常に全裸で歩き回る事となるゲームですよ。
まずこの二次創作にしても別に遊戯王の深いトコまで話が進む事はなく、”ただシコれるデザインだから”でほぼ選んだんじゃないか、と思う。
そして記事末尾に

体験版ですが、全体に戦闘の見た目とかから、”状態異常を起こすカードを用いたドスケベ劇”にしたかっただろう残り香を嗅ぎますが、そこを今回みたいな仕様で、あっさり割り切ってるのも偉いかなと。

とも書きましたが、実際にゲームとして陰毛や腋毛が生い茂るカード、透明状態になる/街中で解除されるカード、等々に晒されつつ、
でもそれをあくまでえろいニュアンスのみに留め、でもその割にイベント集めのADVとしてはなかなか新しさを覚える、アクション感の加味に成功している。
いやホント、そのテーマに本気で取り組んだであろう[プリンセスシナジー]がどれだけ開発に費やしているのか、っていう……。

作者さんの強みはここだと思って、効果的な妥協が出来る方なんじゃないかなと。
(だからか、価格も今の時代にあってかなり安い。550円……)

結果、贔屓目に見てもドスケベな絵で、公園の水飲み場の蛇口にあそこを突っ込んでオナニーしろ! と命令されて開始、
周りからは「子どもに悪影響でしょ、このキ○ガイ!」「さっさと失せろ立ちんぼのヤリマンが!」みたいに罵られ、でもって本人が「水の勢い強すぎ♡ イグゥッ♡♡」ですからね。
これもう、シコじゃろ。面白いじゃろ。
前作[風紀委員七変化]も売れてますし、それより評価☆も高いしってことで、今作はまだまだ伸びても良いんじゃね? とは感じるかな。

10/7(火)は体験版プレイ時間正味10分。
でも記事にできるくらいの文量がニョキニョキ生えて来ます、だって言いたくなる事ばかりなのだもの。

という事で、男の子クリッカーですよ!
記事全体でもって要は「この嗜好、エェやんけ」しか言ってないんですが、まぁニッチ、好きな人は好きだよね、で終わらず、人は自分が感じた”ええやんけ”を万人に広く説明しようとした時に文学的になる、物語が始まるんだな。
自らの孤独を分かって欲しくて。(そういうものだよね)

つまり、

ちょうど画面の中央に聳える「お宝」を持ちし男の子に変わっただけなのに
「ナニをすれば良いか自然と分かる」感、しっくり来る感。

という佇まい、何かど~~んとしたモノ、こうだぞ、という事象から入り、

「……じゃあこれはどうだろ、あれは?」と提案したくなる

この妄想・想像が暴走しがちな不思議さを説明し、

でも、待って?
本当に?
逆に、精液量ドバドパの男の子って、美しいかな?

といった所で、細かいディティールから生じる興奮(精子量が増えるんじゃなく、イクまでの秒数がただ圧縮されていく)、そしてそれが「原作らしさ」の要素にも接続されているんだ……って事の消化ですよね。

結局、みんな淫乱ちんちんが好きなんだよね。良くわかんないけどサ。

まぁどうせSteamじゃ規制されるでしょーから。
エロゲの利益の上澄みを掬おうって姿勢じゃなく、文化としての同人エロゲはここにある、そういう事でしょ。

10/6(月)はこれまた文量的に、前のめりな作品の感想ですよ。でも面白い、嗜好せずにはおれん味があるんや……。

作品の記事構成を考えてから書き出す訳だが、今作の場合、

1.これまでもストーリーとゲーム性がぶっとびがちなサークルさんの新作
2.今回もやたら牽引力高いストーリー
3.ただゲーム部分はまぁ興味深くはあるが、微妙か
4.Hシーン紹介

というだけでもう決まって来る内容であり、で、そのストーリーってのがどんなもんか、興味深いけど微妙なゲーム性ってどういうのよ? ってのを後は詰めていくだけだったんだけど、
実際に形になったものを読むと、結局半分くらいストーリーの”匂わせ”に終始してるじゃないか! という。
でもそれが読んでて一番面白くなるだろう、と判断したからしょうがない。
物語のスチル、ゲーム部分のスクショ、ついでに一部のHシーンもトンがってて面白いものが多いから、それだけでも引っ張れると踏んだし……。

現在、DLsiteみると☆評価3.61……か。
でもこれは自分にとってやっておかないといけない作品だったし、やれて良かった、そういう作品だったと思います。
そういう「俺用やんけ」という作品があるよな。(多分そんな誤解をする人が多い作品が、ニッチでも食っていける物なんだろう)

詳しい内容は本文を読め、面白く読めるよう書けてるから……多分…。

記事にしなかったけど興味深いもの:

今週は無かったかな……
[清掃員伝説]とか、一応ゲーム実況してたりはするんだが

7日間予告ランキングを覗き見!

DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだ(この時点ではまだ体験版触ってないぞ)

終末のオルターエゴイズム

予定価格、7920円!
まぁそれも無理からんというか、ごく最近まで売り上げNo1.エロRPGの座を渡さなかった[サムライヴァンダリズム]のサークル、あのoneone1さんの2年半ぶりの新作ですね。
というか、あと発売が一ヶ月先? というのも何か信じられないというか。
何かずっと完成しない、みたいなモノだと思ってた……(最近の大型RPGの例に毒されすぎか)

花葬巫女サクヤ

みゃー、戦闘中に敵のちんぽこをめっちゃシコるアニメ!
[エミリアーナ-魔契の聖女-]のサークルさんの最新作ですね(この作品、売れてるとは思ってたけど、暫く目を離した隙にとんでもないDL数まで伸びておる……)
今作では狐巫女がおちんちんをイカせていくのだ! 
というか、前作ヒロイン・エミリアーナも出る? わーい、なんだか楽しそうだぞー

MY…反撃編

懐疑→反撃へという、まさかのDLCが!(でも敗北すれば裸土下座のおまんむちむち感)
初め混乱したんですが、本体にあたる[MY…]が、懐疑編なんですね(表紙にうっすら刻まれている)

PUBPET

ブラックジャックをベースにした対戦型アダルトカードゲーム

こういう小さくてちょっと遊べるのが好っきゃねんなあ、と思ったら、なんというか過去作はデッカイというか、[CYANBRAIN/シアンブレイン]のサークルさんなんですね
steamでうれそう(小並感)

セックス実習のある島で

島×スローライフ、子作り教育が当たり前でドスケベ同級生も楽しめるハーレム! 基本CG102枚!
これは強肩。
豪速球だけでリーグ(DLsiteランキング)を制しそうな雰囲気ありますぞ

魔法少女るなとななみ-悪の遺伝子を孕まされる母娘-

魔法少女、そしてWヒロイン……どころか、母娘ヒロイン!
いわば宇崎ちゃんと月さんって事ですからね。ごくりっ、これは良いものだ
更に+α、[瑠凛の町おこし―私、少子化対策のために赤ちゃん産みます―]のサークルさんらしく、漂う孕み嗜好……♡
娘がママになるのかな? ママがグランマになるのかな?
どっちも喰っちまうっていうのもいいな……♡

さくらエグゼック特別救急警備部性処理課

[聖騎士リアナ 監獄島の女隷剣闘士][明日香ヴァージンアイドルデビュー]のサークルさんの新作!
すなわち不動のエース・受精スロットが今作でも続投……ですが、それより私はci-enでも度々見られてた、3D的な奥行き移動感や、戦闘が気になってるかな。
(そういう意味で言うと実は過去作、[ラレンティーナの剣を探して]ぽい趣味の再来を感じるのよね)