なるそらウォーズ

ACT, R18フリーゲーム, 夏のアダルト創作祭2017

夏のアダルトと創作際2017参加作品の感想を書いていこうという記事です。
感想一覧はこっち。

▲生徒会長として各部長をしばくのだ

とつじょ暴挙を働き始めた各部の部長たちを止めるべく、主人公の生徒会長が立ちはだかる敵を倒しまくるという筋書きで、システムとしてはウディタ製の無双ぽい見下ろしACT。
つまりシェアゲーならば[魔乳女王ファンタジー]が分かりやすかったり、あとARPG要素もありますが[バイナリィファンタジスタ]とか、[無名無双]といった辺りが浮かびます。

https://super-game.net/archives/1920182.html

しかし今作、見た目こそやや地味ですが(スクショ映えしない)
ツクール・ウディタの無双ライクが結局は鎧袖一触、触れれば一撃で大体のしていくという、爽快感はあるけど「深み」という意味では今ひとつとなりがちな中、
元ネタのアクション以外の所、いかにもゲームらしい要素をもがっちり採り入れてるのはほほぅと唸らされました。

まずメインのアクション部分に目を向けると、
主人公の攻撃エフェクトが言わばちゃんと「振りモーション」を含んだもので、目の前に来た敵を迎撃しようとしても剣を振り切るまでに僅かに時間差が生じる、
そして八方向移動、キャンセルキーを押すと手近な敵を向く(ロックオンする)。
ここで感心するのは、必殺技もまた「キャンセルキー長押し」という割り振りであり、
また主人公は必殺を2通り持つのですが、もう一方への技切り替えがこれまた「キャンセル連続押し」。

そこらの無双ものとは一段違う駆け引きのある立ち回りを、絞り込んだ操作で実現できているなと。

▲ボス必殺。範囲外に逃げるのだ

特にボス戦、相手も広範囲な必殺技を出してくるのですが、その前置動作の溜め中に表示された射程範囲外になんとか逃げようと慌てるに至っては、ハメ殺し・ボコ殴りが多いこの手において、かなり丁々発止な感じが出ていて良かったです。
(八方向移動なので逃げられる最短距離をより意識したり、あとこちらの必殺をタイミング良く当てれば敵溜めをキャンセルできる事も?)

▲倒すと次々と仲間になっていく各部長たち。ステータスで必殺技の違い確認できるのもわくわくぞ

そうしたアクション部分の挙動にも差が現れていますが、私が最も驚いたのはその後……、つまりボスを倒した後は、以後そのキャラでの出撃が可能になる(仲間になる)という広がり。

文芸部長は動きがやや遅いようですが、必殺技の範囲が恐ろしいくらい広い。
チア部長は前1マスのみ攻撃の肉弾系ですが、必殺技はテンションアップ、この能力が強化された状態は素直に強力。
水泳部も同じく近接攻撃スタイルですが、必殺自体は前方レーザーにあと円での周囲攻撃。ただし溜めが遅めで、なかなかクセがある……と。
そんな子たちがステージボスとして立ち塞がり、倒す度に仲間側に加わって行くのです。(魁男塾ライク?)

キャラごとのプレイ感覚の違いもばっちりあり、また時間制限のあるステージとかボスによっては、明確に相性もある……とここはかなり面白く感じましたね。
(面クリア時の能力アップもあるので、成長要素もある……と言えなくもないのですが、しかしここは後々バランス的になし崩しになるので、最近の無双のようにお気に入りの子を一点愛でる、という訳にはいかないかな)

そして本作は18禁フリゲですから当然エロシーンがあり、そこにもこの仲間の多さというのが関わって来ます。
ずばりステージ途中で力尽きたプレイキャラはそのまま監禁されてしまい、早く助けないとどんどん酷い事をされてしまう、という扱い。

具体的には他の子を出撃させ、そのステージに救出しに行く。
監禁場所は該当ステージの少し隠れた所にあり、すぐさま(次の出撃とかで)駆け付けた場合は、まだ半裸止まり、いかにも危機一髪、危うい所で間に合ったねという感じなのですが、あえて他の面を先に攻略したり、時間が経ってから駆け付けると……完全に全身ラクガキ、白濁液まみれという状態で発見される事になります。

▲犯されちゃった女の子の描写。フェチティッシュなこだわり……

なにげに無双モノでこの形式のエロは見たこと無くて可能性を感じますが、少なくとも本作のエロは陵辱シーンというより「事後」を見つけるという形になっており、発見時に犯されていた女の子がセリフをぽつり一言……という具合。
シコを期待してると物足りないかなと。

ただその後、救出された女の子が保健室に運ばれ、話し掛けてみると相当ショックを受けていたり、妊娠を心配していたり、しばらく休ませればまた元の拠点に戻って来ますが、ここでも話し掛けてみるとセリフ変化、なんとか平静を保とうとしてるけど戦いに怯えている……という、いわば”レイプの後遺症描写”にはかなりの手が込んでる物を感じました。
(助けた段階により、ここのセリフがより深刻になったりも)

陵辱そのものより、陵辱後の無惨さにずーんと来るという……、分かりますよ……。

しかし基本的に描写は淡白なので、願わくば救出に駆け付けた時でも、「女の子になんてこと……っ!」と怒りを露わにしたり、被害の甚大さをより強調するセリフ回しなどが欲しかったかなぁと。
(プレイキャラクターが10人以上居るので、キャラごとにセリフ変えたりすると大変なのは分かりますが……)

▲主人公の生徒会長がやられた時のみ、ゲムオバ陵辱CG(テキスト短いけど)

ただ頑張ってはいると思うのですが、ボリュームも結構ある中でやはり単調さが否めなくはある。

例えばゲームバランスへの配慮、後半に仲間になるキャラが強すぎてあまり序盤の子の出番が無いので、ステージ中に攻撃+1や防御+1みたいなアイテムがそれなりに散らばっていれば、気が向いた時に拾い集めたり、少し違ったかなあと……。
(ステージ中のアイテムはほぼ一切無い本作)

救出の扱いも、助けたらそのまま面を引き上げる=言わばその面はもう一度やり直しなので、せめてその際の能力アップは助けた一人だけじゃなく、皆の分も上がれば偏らずに済んだかなと……。

そういうキャラ育成って意味では、ステータスメニューで出撃回数や能力値に従ってセリフ変化、あとエロ的な面では同メニュー内に経験人数◯回・膣内射精◯回とかあると捗るかもですね……

▲たまに脱がし攻撃をしてくる敵も。こうなると敵の移動がシャカシャカとスピードアップしてしまうので厄介だ

また演出面の弱さもやや気になる所で、
序盤の方はマップチップが割と代わり映えしませんし(BGMも割とずっと一緒な印象)
ボスを倒した時に、もうちょっと会話を交わして欲しいとか(組み合わせが膨大になりますが……)
別にボスは毎回最後に鎮座してなくても、面の途中で顔見せしても良いのではとか、そういう演出強化が望まれる所でしょうか。

せめて各プレイキャラクターにボイス素材でも付いてると、割と華やかさが違うかなあと思いつつ……。

まあこういうのは「装飾」であって、フリゲに望むのは酷というものかも知れません。
コアの部分では充分に楽しませて頂きました。

▲出撃先を選択。もたもたしてると後ろから怪しいガスが迫る面なども

プレイ時間は3時間。
最後のボス連戦のパターン攻略ぶりはゲーム的なメリハリかとも思うんですが、耐えに耐え、削りに削った後に解き方がいまいち分からなくて即死攻撃でやり直しってのが何回も続いて、さすがに心が折れましたです……

クリア後にはキャラ絵の差し替え? が可能になるそうで、実は同コンテストの他参加作品でも絵が挙げられてたり、これぞお祭りという感じがありますね。