イノセントアサルト (体験版)
9年という月日、Unity制作
FLASHのアクションゲームを作られてた(もっと言えば、カイジのEカードのパロとかも作られてた)サークルさんが初のUnityに触り、それから9年!
本作の初印象としては、「ふつう諦めるんだけどな」でした。
…というのも、私も10年ほど前に試しにUnityを触ってみて、その時に描いたゲーム像として「高さ」判定が3Dのリアリティにおいて重要だろうなと気付く。
つまり3Dのゲームにおいて移動というのは歩きモーションが設定されていて、結果、地上数十cmとか微妙に浮いてたり足先が埋まったりしながらバタバタ動くわけですが、それが許されへん。足の高さはそれが置かれる地面の位置によって変化すべきだし、それで統合的にモーションや当たり判定が変化したらこれは面白いゲームになるぞ……(書いてて思い出したが、バーチャファイター3が当時やってて結局格ゲーとしては紛れ要素になるだけだったな…)
……なんか大変そうだけど出来るよね、Unityなら?
とまぁ調べ始めてみると吃驚。検索の方法が良くなかったのか、当時出て来るのは大学の論文とかそういうのばかり……
あえなく、Unity難しい、難しい割に俺がしたいこと出来へん……と諦めた過去があるわけです。
つまりUnityに初めて触るとき、誰しもそのスゴそうなパブリックイメージからか、気宇壮大な夢を抱きがち、でもそれがムリと分かると、まぁ良くて現実路線に軌道修正…悪くて勝手に失望して辞める……ってのがお定まりだと思うんです。
だが今作のキジネコさんは……(開発ci-enを参照すると
テンションとしてはゲーム制作ツールという「ゲーム」で遊んでいるような感覚で楽しかった
なんて言から察せられるように)
本当に自分のしたい事を曲げず、貫き通した。その結果……9年掛かった!! という事なのではないかな、と思います。
プール一杯の楽しさが君を襲う!
跳んで良し、撃って良し、切って良しの攻略が可能な3Dアクション
▲2D表現もかっこいいOP。魔人を倒すために旅立った勇者……とはまったく無関係な女の子が主人公です
▲ストーリー、寄り道ステージの選択画面。ちょっとしたところも可愛い
ゲームを触ってみると、まず全編に「楽しさ」が溢れてる事に気付きます。
ダッシュすれば残像が付き、ジャンプすれば軌跡が流れ、剣を振れば派手なエフェクトが追随し。銃も撃てるよ!
にゃんことかいう名称のあんまり重要で無さそうなNPCも可愛いモデリングがあって踊ってますし、たこたこ像もありますし、そりゃサメとかも空中を滑空して襲って来るよね……。
▲例えば崖の下に構えるタコたち。安全エリアから撃っても良いし
▲降りていって、切りまくるのもありなのだ!
▲色々エフェクト付きますが、よく観察すると切る前に剣が物理的にむっちゃでっかくなってたりしてるのよね
今作は3Dアクションですが、このジャンル、例えば無双モノみたいに平行に走って剣で切り付けるものから、TPSみたいな銃で狙い撃つもの、マリオ64的なジャンプで踏み付けるもの、マインクラフト的な組み立てるもの……色々ありますが、今作のアクション感を一言で表すると「寄り道が止まらない!」ですかね……。
アクションとしては剣も振るし、なんなら必殺ボタンでぐるぐる回転して周りを蹴散すし、銃で遠くの目標を狙い澄まして撃てますし、ジャンプは2段階だし空中ダッシュもあるし、いっそ落ちながらの空中連続攻撃なんかで、ある程度宙に留まったりも出来ます。
ただやりたい放題かと言うと、そこは意外に理性的に留めていて、ステージとしては案外「こう遊ぶといいよ」というのを数通りに渡って計算され、設置している感じ。(ここはマリオ的と言えるかも)
ゴールをまっすぐ目指せば意外に短い事に驚きつつ、そのゴールに向かうまでに魅力的なスポットがあちこちに存在するのが悪い! 楽しい! という感じ。
やり込みと寄り道への誘導まみれ
▲進むか昇るか降りるか迂回するか、そんな選択がぐねぐねと待つステージ!
▲うおおお! シャッ(高所から飛び降りるとき、一種の気持ち良さがあるよね)
▲エビ天(必殺)ゲージを回復する食べ物たち
▲む……あの少し遠くに光り輝くものは! ステージに散らばるたこたこ像を集めろ!
▲これは、ローアングルからのパンツです(うむう……という声を挙げるので、カメラ感知してると思う)
だって(だってが出た)、
あっちの高所を見やれば強化に使えるお金代わりのジュエルが、必殺ゲージ……その名もエビ天ゲージを回復する天丼や天むすもあるじゃない!
あ、あそこにステージクリア後のリザルト評価に影響するコレクト要素・たこたこ像が!
見た目を変えられるスキンが惜しげも無く散りばめられてるし……!(普通この辺りは出し惜しみすると思うんですが、体験版でも意外なほど量がある)
▲何かに付けて、ぴょこっと現れては褒めたり、アドバイスしてくれるサブキャラ(画面右上)
まさにやり込むべし! 遊ぶべし! みたいな誘導まみれ。
特にゲーム状況か、場所かを反映し、ちょっとでも止まってると画面外からサブキャラがぴょこっと覗いて、ボイスでアドバイスをくれる要素なんて、完全に「9年の開発で何度も何度も同じステージ遊んでたら、寂しくなってこういうのも入れたくなったんだろうな」と感情移入してました。
画面外からサブキャラが応援! なんかかつてのPCエンジンとかメガドライブの奇ゲーの感じすら思い出すような……。
でもだからこそ、ここまでしてるからこそ、楽しめる・遊び込めるんだな……。
▲集めたスキンで着せ替えだ! 頭にひよこを付けてるのは間違いなくアホの子ですが、そんな格好でも問題無くエロられる……、この世界ではね
▲なにげに、落下(ゲムオバ)からの復旧が1秒未満で感動するレベル
ステージもそんなですが、プレイヤーの手元にある攻撃手段だって豊富な訳ですよ。
高々と浮いてるお宝を取りたいとなった時、迂回して高きを目指すのか、それともまっすぐ登れるのか?(ある程度の坂ならダッシュで登攀できる、とチュートリアルでも示される)
もしかして、何かギミックを起こしてからなのか?
ではそのギミックはどこにあるのか——、ギミックを起動させるボタンも2タイプ。近接で叩いて動かすものから、撃って動くタイプのものがあって……と探し回るし、探せばまた新しい気になる要素が目に飛び込んでくるし。
敵にしろ斬って良し、必殺で一刀両断して良し、遠くから撃って良し。(ちなみに遠距離も銃と、手榴弾みたいなアイテム消費コマンドで2通り。アイテムが無いと、なぜか「ヒヨコを投げる(ノーダメージ)」んですが……)
どう攻略してやろうかねえっ!
実録・サソリの巣
ジャンプ失敗した底に、NPCが襲われるエロを見た
▲なんだこの半裸の女の子たちは……と詮索する間もなく、次の瞬間にはサソリに襲われていた! NPCエロや
▲この意味ありげな箱で遮られた空間が怪しい! 入ってみると中に死体的な女の子。あっ(察し)
▲わざわざNPC専門のやられ回想部屋が用意されてるくらい。これは”漂って”来たな……
初めのステージですら、実は一番底にあたるすり鉢状の地点へ行く必要が無い、行かずにクリア出来るんですよね。
でも失敗すると、大概そこに落ちるように出来ている。(また、始まりの高所から眺めると、なんか敵が動いてるな……くらいに目視できて存在を認知する)
でそこに至ってみると、なぜか怯えてる様子の女の子が居たり。
なんだ、と思ってると(…別に切り掛かってブッ倒しても良いですが……)
カサカサと音を立ててやって来たのは、巨大サソリ。あっという間に女の子は襲われて犠牲に!
周りを調べると、なぜか壊せる箱に覆われてる怪しい箇所が。
そこを切り裂いて視界を開けてみれば、死体よろしく転がってる女の子に「あ、ここはサソリの巣なのか」と妙に察するという……
さぁ戦いの始まりだ! 自分も同じ犠牲になりたくなければ!
ちなみに襲われてる女の子を途中で助けて救出する、なんて事も可能で、やってみてびっくり、触ってみて楽しい、をまさに抱かせてくれるものかな……と。
リョナ風味エロ!
着せ替え反映の3Dエロに、2Dスチルでトドメ。ラスボスのやれやれコメントまである小粋さ
そして(何となくその”気配”が漂って来たと思いますが)一点、注意かつ喝采を挙げたいのは、これほど長期で作り、結果、なんだか可愛くて楽しい世界観と手ざわりのアクションになったわけで、……やろうと思えば万人に好かれるゲームの位置を占めてもおかしくないと思うのですが、作者さんはそこで自らの性癖を隠さなかった!
という事で、エロは主にリョナ風味。
▲ヒロインの犯されというか、リョナやられエッチ(3D)
▲HP0で末路を物語る二次絵エロへ……。リョナに余念が無いんだ
▲CGに被さる第三者の冷静な解説、しこれるよね
先述したNPC女の子がヤラレてるパターンの豊富さも特筆ですが(これ、なにげにリョナ横ACT界隈だと好評な要素なんですよね……。[DepraviA EgrigorI]とかね(*ここでは”背景モブ”と呼称されてる)
それを3Dでも見られるとは……)
主人公にも当然、まず3Dでもって股間を責められたり・サソリのハサミに挟まれたり・地面から飛び出して来たワームに呑まれたり、牙の付いたラフレシアみたいな植物にうっかり着地しちゃって捕食されたり(まぁスキンでお着替えした外見を堪能したいのもありますし)
その状態でHP0になれば、決定的なシーンは今度は2D絵でお送り!
ここにてテキスト分を補充、しかも絵のズームに、ぐしゃっぐしゃっ! と痛めつけられてる「アクション(演出)」は何回でもリピート可能……と手が込んでおります(*今作、3D作品なのでそちらに目が行きがちですが、OPもそう、2Dの演出でもかなり見栄え良いものが揃ってます。妥協してない……)
あとここでのH……まぁだいたい主人公が絶命してるとおぼしき場面ですが、ここにいちいちラスボスのコメントが被るのもナイス趣向。(これは……私も「これは使えるぞ」と隠しておいたアイデアの一つ、[GIRLvsGIRL]の回想部屋で見られた、ヒロインがエロされてる光景+「第三者のコメントエロ」じゃないですか!
ちなみに[GIRLVSGIRL]の作者さんも地味にリョナ畑ですね)
▲1面からいきなりラスボスとのご対面会話があってびっくりしたり
▲サメ(空を飛ぶ)を助ける会話。サメに乗った少女になれるかな?
▲拠点に居る猫族のにゃんこ、というそのまんまのキャラ。ちゃんと3Dモデルもあるぞ
何か役割があるのかな
……あとOPに曰く、「本命の勇者が居るが、それとは別に関係無く、主人公が魔界に勝手に旅立った(銃まで使うし、微妙にチートくさい存在だったりする)」という事らしく、あと初手で一度手合わせするラスボスは「その子ならもう倒した」と言ってたりするので、道中、本命の勇者がどれだけ無惨にやられたかとかも語られる……のだろうか?
さすがにドクロタグは付いてないので、リョナと言ってもモツ・グロ的なものは無いかなと思いますが……。
▲ステージで掻き集めた宝石で能力UP、また主人公のやられHも解放可能。
ますます寄り道が捗る……。
▲難易度HARD、更にナイトメアもあるよ
ただ敵が固くなるだけじゃなく、ちゃんと新しい敵が配置されてたりで苦労させるのが偉い。やり込み! って感じ。
遠くに狙撃台が用意されててあっちゅう間にダメージ、脱衣させられましたよ……
プレイしてて大いに感じたのは、そうした「9年で練り込まれた物にわっとお出迎えされている!」であって、まるで”プール一杯に娯楽(水)が備わっている”という光景を幻視。
ただ「哀しいかな、プレイヤーが一度に面白さを汲み取れるのって、頑張ってもバケツ一杯までなんだよな……」的なジレンマも覚えた。
本当はもっとメチャクチャ面白いはずなのに、受容器官のほうが限界で、これ以上面白さを感じられない!
それ以上は情報量の関係で、どうしても飽和してしまい、受け取れない。(情けない事を言うと、今作、操作ボタンも相応に多く、40歳を迎えた私にはゲームパッドでもちょっと迷ったりする時もあった……。まぁすぐ慣れましたが!)
…ただプールの例えで言ったら、それってもうバケツで掬っても掬っても全然面白さが尽きない、という事でもあり、なにか本作のイメージそのものみたいだなと。
あとバケツの汲み方にしても繰り返すうち、やっぱ汲み方が上手くなって、より水を堪能できるようになる、そういう事もあるのではないか。
だんだん馴染んで、高度なコンテンツも、じわっと面白いなーーと浸れる。
私は体験版で1時間ちょっと遊んだのみですが、馴染んできた時のやり込み加減、これは相当ヤバイんじゃないかな……とちょっと想像するような所がありましたよ。
体験版はプレイ1時間ちょっとくらいだと思う(まっすぐ行ったら30分だけど、まぁ寄り道で遊ぶよね…)
この作品のゲーム実況はここでしてます:
・製品版の感想は以下のサイトさんが書かれていました↓
関連:
色々あるリアルタイム3Dアクション:
[DARKGATE 虚空の淫獄]
[【大型アップデート】駆動妖精アイディールレイズR18 Ver2.1.4]
[浮世幻想縁日〜神様の使いの双子が百鬼夜行に犯されながらも立ち向かう夏祭りの物語〜]
[大江戸とりがー!! ~タイムスリップしたら痴女集団に襲われてハーレム地獄?!]
[アルナと封淫の迷宮 エロ・ローグライク・アクション Aruna and the Labyrinth of SealedLewd]
10年以上前に、おおUnityの3Dアクションだ、なんて感動してた
[エルフの騎士ジゼル]
の経験を、なぜか今でも思い出したりするんだよな(そんなに面白くも高度でもないけど)
TPSの名作、
はもう発売停止してんだよね…

















































































































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