それと分からない物が至宝、というシュレーディンガー的なジレンマ 今週のまとめvol.217
今週のまとめ
今週(12/18~12/23)の人気だった記事は
1位
3位
4位
5位
1位は今回のDLsiteの半額キャンペーン情報、私の所では「この1年に発売した物のみ」に絞ってみました。
お、これは良いゲームでしたねと思っても意外に1年半とか経ってたり……
まあ月日と共に、定番の奴はDL数順ソートとかでも出て来やすくなると思うので。
2,3位はまさしく売れ筋作品の製品版の感想。
「ゴブリンウォーカー」、久しぶりに私も製品版プレイしましたね……、
なんだかんだ言っても色々ある内から一本買うなら、自分はACT系が好きですかねえ……。
他に今週書いた製品版の感想は、
ですね。まさに今、DLsiteの半額キャンペーン中。
どうです……スクショからしてちょっと違う、面白そうな感じが漂っておりますでしょう……
4位[Slave of pleasure 〜快楽の奴隷〜]は、2017年夏のアダルト創作祭の時に書いたものですね。
今週の売れ筋枠でもあろう
しかり、ここに来てばしばし同コンテストからの作品登録が相次いでおります。
(逆に初めからフリーエロゲを目指してる物もあったり、そういうコンテストも珍しいなと)
5位[今日だけ魔法少年!]は少し興味深い作品。
短パンが似合うショタ達のちんちんが気持ち良くなっちゃう見下ろしACTですが、見過ごされがちではあるか。
あとここに入らなかった今週の要チェキな売れ筋としては、
他に興味深いゲームとしては
それと特に木曜日、一度にどばっと登録が来て書き切れなかったのですが、
[NoTearsRebirth]
が凄いみたいです。
体験版だと、出会う女の子が勝手に貴方のことを好きになるベタベタのハーレムRPG、絵とかもかなり良いなぁ、姉の大ぶりオッパイに小粒乳首な感じとか、ラッキースケベなエロとかあるのも、いかにも定番だ。
ただ一つ、妙に他の男たちが執拗なのだけが定番から外れてると言えるけど、結局、主人公が棚ぼた式にエロに預かるし、こういうコメディみたいな、ハーレム勝ち組としての要素ですかねえ。
などと思いますね。
……ところで寝取られというジャンルには二種あると思って、
1.快楽と葛藤の間で堕ちていく女性を楽しむ
2.ヒロインに愛着を覚えてたのに、ずがーんとやられる(欝ニー)
特に最近は女主人公を操作して寝取られとか言ってるように、まあ1.が大手を振るってますね。
でもNTRの始祖たちは、エロに限らず一般漫画で眩しい活躍をしていた女の子キャラが展開の都合上、
”何か”あったようだ、みたいな不意打ちの衝撃からこのジャンルを提唱したのではないかと考えると、
ある意味で、「前持って言われないNTRこそ至高」という価値観も現れる訳です。
という事で、ネタバレ含む製品版の感想はさたけるさんが書かれておりますよ。↓
何しろそういうタグが付いてないので検索でも出てないと思いますが(初アップデート後に追加するのかな?)
これは知られたらもっともっと伸びそうでもあり。
ただ知られるほど、本来の意味は薄れるというジレンマが……
本当の純愛とはと作品説明にあり、主人公の初エロがスマタだとか、覗き見オナニーという「本番手前」で終わってるのですが、
ふううむ、まさかね、と思うわけです。
あとエロADVですが
[彼女の媚肉が堕ちるまで]
以前より私は「新しいエロの仕組みを獲得して紙芝居から脱した時、ADVの復権が来る」と言っておる訳ですが(結局エロRPGといい、段階エロとか独自のエロ手法が指示されてる側面が強いと思うので)
例えば[Dilemma~リリスの胃袋~]の「いつでも任意にエロから逃げられる」とか、
[サキュバスの誘惑]のADVに音声作品の手法を持ち込むだとか、色々と試みられてる訳です。
そういう点で、寝取られADVなんかは結構仕組みが考えやすく、例えば媚薬を飲まされてるのか、本気で感じてるのか、最後まで拒否するのが予想不可能な
[夜這いゲーム]
などのアイデア作品もあると。
今作[彼女の媚肉が堕ちるまで]は自分が一人、そして彼女とおっさんが何やら一緒に居る時に危険センサーが3段階で通知、「女性側の視点を任意で見る事ができる」というもの。(”視界ジャック”と本編では呼んでますが)
何も見なければその後、不自然に取り繕う姿に?となる訳ですし、気になる「まさか、もしかして」……のその向こうを知る事も出来る訳ですね。
他に選択肢でED分岐などもあるようです。
[カミツレの狼]
大ロシアVSフィンランド的な雰囲気、そしてこれは未来の話なので難民問題や新テクノロジーの話も絡め、軍用装甲列車=裁判所や「犬ぞり」などのテクニカルタームも飛び出すぞ。
相変わらず一味違った物語をやってくれるサークルさん。
RPG的には装甲列車の中を戦って進んでいくうちに、一癖も二癖もある物語が進展する感じでしょうか……、
戦闘も少し多そうな内容ですが、「戦局」みたいな独自要素を導入してたり、システム面でもちょっと捻りが見られるんですよね。
さたけるさんも書いておられた。さすが↓
7日間予告ランキングを覗き見!
DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだ
ナイトメアガールズ
毎回、本当に安定したエロさと面白さのレズふたなりゲーを出している定番サークルさん。
一時期はかなりの本格RPGも作られていましたが、今回は
> エッチな事件を解決したり……
という事からするに、最新作[ジェミニフォートの勿忘草]ぽいADV路線、でしょうか?
無人島生活RPG ~オタサーの姫と三人の賢者~
”好きにヤっていい”と認定された少女がヒロイン、時間経過であちこちで犯されそうになってる所を守るか、自分もえろに参加するか……というのが前作[24時間★玩具少女 ~閉ざされた村の贄~]。
今回は無人島に漂着サバイバルという事で[無人島脱出サバイバルRPG〜もう帰りたい〜]なんかを思い出しますが、主人公は「オタサーの姫」であり、同時に男たち3人も漂着していると。
上手く手綱を操らないとモラルが減少して……という事もある様子。
エージェントレオナ
褐色金髪でぴったりスーツ……!
なかなか良いデザイン。そして表紙で見えるエロ構図からして、なんとなく色んな有名RPGのエロイベントを踏襲してそうでもあり。
さくっとシコく遊べそうかな?
魔界国フレルハデス~魔界の女を嫁にする!~
過去作[魔界洞ルル・ファレア~倒して、犯して、嫁にする!~]でWWAというパズルジャンルの存在を初めて知りましたね……、
今や111もその20年に及ぶ歴史を学び、WWAのこの、RPGぽいんだけど短い中で結果がすぐにハッキリする遊び心地がとても好き。ハマるんですな。
という事で最新作のこちらもWWA、[魔界洞ルル・ファレア~倒して、犯して、嫁にする!~]のキャラも出てくる?
これは楽しみですねえ……
世直しクラブはキモチイイ♪ 巨乳JKマミとユウが町を救う!
わーい、ずっしりデカパイ、大き過ぎるくらいのデカパイはとても良いものだ。
ただシステムが強いサークルさんだと思うのですが、今回は戦闘のないRPGという事で、
むっむっ、大丈夫だろうか……という心配も?
他の方のブログ
うちに毎回、良い文章を感想寄稿して下さっているさたけるさんが、ご自分のエロ同人ゲーのブログを起ち上げられたので、紹介します。
おお、この脱出ゲームもプレイされてたんですね。
脱出と言えば割と危機感溢れるのも多い中、彼女といちゃいちゃしながらも謎を解くというシリーズ。
自分は謎解きゲーがとてつもなく下手ですから、羨ましいですな……
ディスカッション
コメント一覧
NoTearsRebirth
これはNTR嫌いの身としてはなんてひどい罠を仕掛けているんだと思いましたね。
正直買うのを迷っていたのですが、作者のツイッターで陵辱嫌いなのに騙されたという旨の事が書かれていて買うのをやめましたが、引っかかっていたらと思うとゾッとしましたね。
体験版で気付くか気付かないかは人によりますが、私はゲスなモブが多いなとは思いましたが、純愛やラブラブというタグに見事に騙されてましたね。
NTR好きには嬉しいサプライズかもしれませんが、その逆には結構な打撃じゃないかなあと思ったり。
1600円って結構高いほうですからね値段としては・・・
ただまあ、製作者の方はよくやったなあと思いますよ。タグや説明文から騙すなんて、凄い試みですから。
そう、思い切ったやり方という事は、そういう人が出る懸念が一番にありますよね…(今のところの評価が4点というのもそういう事かと)
これを通し、紹介もしている
http://www.dlsite.com/maniax/circle/report/=/report/201712221
DLsiteもなかなかやるもんだ…と思っております。
「それと分からない物が~」なんて書いてあるが、むしろ作品名や紹介を一目見たらわかるぐらいめっっっちゃ露骨じゃないかな
とは思うんですけど、発売した後に作品紹介をよく見る時までは「体験版レビュー2~3本読んだけど、みんな疑り深いんじゃないかなぁ?」とか思ってました。ああ、わたしって…おバカ…
そしてそういう話とは少しというかだいぶズレる内容なんですが
作者さんに騙す気とかがある場合、大抵は説明に(わざと用意した)不自然な部分があるので、間違いなくこういう要素のある作品なんだとわかるのだけど
サンプルや説明的に普通に明るい作品なのに、ストレートに不穏な用語が含まれてる場合、その通りな場合もあれば、作者さんが用語を間違って使ってたりする可能性もあるのでよくわからないのです。あるのかないのかどっちなんだ…
記事内に製品版感想へのリンクがありますよー、ネタバレですが…
もし後半の部分の事なら、この記事で紹介されてる作品のどれの事でもなく、全く関係のない作品の話です。申し訳ない…
NoTearsRebirthは全部NTR、凌辱系に置き換わりましたね
凌辱、NTRに変わったから今度は特集ページに違和感がw
どっちにしても製作者のまいた種ですから仕方ないとはいえ、なんだかなあという感じです。
個人的にはもうちょっと粘って欲しかったかなと…w
サンプル画像とか説明文も丸々変わっているので、次回のアップデートで差し替えるつもりだったけど、想像以上に騙された的な意見が多かった、って事でしょうか。
”隠れタグ”みたいのがあれば折衝になったかな~と思いつつ、まあNTRの為だけに用意するのも…と。
本来、作品登録タグは純愛で統一、レビュータグがNTRで一杯になるのが望ましい結果だったかもですね。
でも、そもそも皆純愛だと思ってるのでレビューが集まらなかったのかな…と。まあ年末で他作品と被った、という事もありそうですし。
体験版の内容まで凌辱シーン追加してしっかり対応しているあたり、何か言われたら切り替えるのは想定内のようですね。
炎上商法やんけ、とまでは言いませんけど、随分攻撃的なやり方だとは思います。
途中差し替えは初めから考えてるだろうな、とは思ってました(遅かれ早かれ広まるかと)
純粋に騙された! って人には同情しますが、こうしないと伝わらないコンセプトは分かりますし、私は肯定的というか、うまいやり方だと思いましたねえ…
NoTearsRebirthという作品と販売上の演出含めたこの企画でやりたいことは、NTRが嫌いな人間でも理解はできるんですよ。
「背信」「自分の与り知らぬところで…」といったファクターがNTRにとって効果的な働きをするのだろうな、それがこのジャンルにおいて大切な機微なのだろうな、というのは冷静に分析すれば理解はできます。
しかし悲しいかな、今回の件で騙された!と感じる人というのは、そもそも、そこに何のポジティブな意味も見出さない文化圏に生息してるんですよね。エンタメ性はまったく心に受容されず、騙されたという事実だけが届きます。
その上で、タグや作品説明文のようなメタ的な要素による意図的な引っかけ。これはやっちゃいけないですよ……何のためのタグか。相矛盾するジャンルが平和に棲み分けるために破っちゃいけない仁義ってものがあるでしょうに。
で、思い出したのは数年前のニコニコ動画の夏休み企画。
最近控え目になりましたが、ニコニコ動画では毎年夏休みの時期に怪談・ホラーコンテンツを押していてトップページにもホラー的演出を仕込んでたりしてました。
それがある年に、「ホラー演出を止める場合はこちら」的な、しかし冷静に見ればなんとなく違和感がある誘導とリンクを置いて、そこをクリックするとさらに視聴者を脅かす演出を入れる、ということをやってしまったのです。
当然ながら、騙されて踏んでしまう人はガチでホラー演出が嫌いなわけで、公式の意見・要望掲示板が即座に炎上し、演出は速攻で取りやめとなってます。以来ホラー系の演出も控え目になりました。
これも仕掛けた側からすれば「ビックリしたでしょ?(ニヤニヤ)」とやりたかったのでしょうが、やられた側の反応は「ふざけるな、絶対に許さない(真顔)」でした。NoTearsRebirthの件もこれに類似してると私は思います。
思いのほか長文になってしまいました。申し訳ない。
↑のコメを見て、ものすごく納得できた。私自身が感じていたのもはこれだったのかと
手法はいいけど、相手とジャンルを間違えたって奴ですね。水と油は混ざらないですから
手法は認められるが、ただタグ的にアプローチする相手が根本的にずれるのでは、という事ですね…。
なるほど、ありがとうございます。